アビンティア・レーシング財政難でドルナスポーツとIRTAと競技中!


2020年シーズンが未だにスタートしていないMotoGP世界選手権 MotoGPクラスですが、チャンピオンシップが始まらない為に、契約しているスポンサー対してスポンサー料の請求が行えず、プライベートチームにとって死活問題となっていることをレアレ・アビンティア・レーシングの現スポーティングディレクターで元MotoGPライダーのルーベン・チャウズ氏がSKY Sportへの取材でコメントをしています。
せっかく今年はヨハン・ザルコを獲得した矢先、まさかの新型コロナウイルスの影響により、今シーズンの開幕すら危ぶまれる状況・・・
経営陣たちにとっては非常に頭が痛い状況ですよね・・・・

今日はSKY Sportへの取材に答えたルーベン・チャウズ氏のインタビューを紹介したいと思います。



以下、MotoGP公式HPより

ルーベン・チャウズ氏のコメント

「我々は優先しなければならないスポンサーとの契約があるので、ドルナスポーツと国際ロードレーシングチーム連盟(IRTA)との間で協議を続けています。

今シーズンのチャンピオンシップが始まらないと、契約しているスポンサー対して、スポンサー費の支払いを請求することができません。


これはプライベートチームにとって死活問題となっており、我々はMotoGPクラスで最も弱小チームで困難な状況です。


チャンピオンシップは非常に高額な予算が必要とされるスポーツであり、1年以上に渡って、台所事情の工面に取り組んできました。


我々のチームの予算はMotoGPクラスの中で最も低く、約1200万ユーロ(約14.2億円)です。


そのうちの65~70%(約9.4億円)はバイクのレンタル料です。


シーズンの開催が遅れれば、バイクがテレビに映ることも遅れます。

バイクがテレビに映ればスポンサーは喜んで支払ってくれますが、そうでなければ予算の15%となる約200万ユーロ(約2.3億円)の損失となります。
チームが存続するには追加予算が必要です。

困難な状況ですが決して諦めません。

ドルナスポーツは全てのプライベートチームに対して非常に重要な手を差し伸べてくれ、固定費の支払いが許されます。
これには、バイクのレンタル費が含まれていません。
メーカーもレースが開催されなければ、レンタル料を支払うことができないことを理解しています。

ドカティとは週に2,3回ほど話し合いの場を持っています。

レンタル料に関しては合意しており、シーズンの開催期間、エンジンの使用基数、マテリアルなどに依存しています。




幾つかのスポンサーは、ありがたい事に支払いを前倒ししてくれました。

2月下旬~3月中に入金してくれたことは本当に助かりました。
巨額ではありませんでしたが、2~3か月間繋ぐことができました。
しかし、他のプライベートチーム同様に現在の状況はレッドゾーンです。
トレーラーのレンタル料や人件費など、10~15%ほどの予算が不足しています。

7月から9月までに世界選手権が開催ができて、例えばの話8月にシーズンがスタートすれば、4ヶ月間で12戦から14戦ほど開催できるかもしれません。


全てのチーム同様にシーズンが始まらない事を残念に思っています。

今回の開幕停止で我々は財政問題に苦しんでいますが、物事を最善にマネージメントする時間を与えてくれます。

ヨハン・ザルコはテストデビューをして、バイクに適応中でした。

彼は、さらなるハードトレーニングを続けています。
我々のチームからのデビューが先送りになるだけです。

2年前にシルバーストンでの転倒が影響しているティト・ラバトは、さらに身体面が強化されフィジカルコンディションが向上します。

今はライダー全員がリズムを失ったことから、同じレベルになると思います。
今回の開催停止は他のチームと比較すれば、ポジティブだと思います。

個人的な意見ですが、2021年シーズンは思ったより変化がないかもしれません。

過密なスケジュールとなれば、プレッシャーが高まりミスを犯しやすくなります。
問題はリスクが高くなることです。
転倒した場合3~4戦の欠場を強いられるかもしれません。
今年は速く走ることだけでなく、転倒しないことも重要となります。
怪我のリスクがあることから、ファクトリーチームの顔ぶれは、それほど変わらないと思います。」

とのコメントを取材に対して述べています。
金づるの チームに資金を持ち込んで参戦していたアブラハムが恋しくなったりするもんでしょうか・・・?

今回の開催延期の件に関しては、運がなかったとしか言えませんよね・・・・
果たして、今シーズンはどうなっちゃうんでしょうかねぇ・・・?
バーチャルレースのみの開催になっても、おかしくないい状況ですよね・・・
一刻も早く新型コロナウイルスが収束することを願います。




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コメント

  1. アビンティアの財布・・・いやいや過去チームに多大の貢献をしたアブラハムボーイの事は
    こういう時だからこそ懐かしんでいる事でしょう

    ドカ「バイクがレース未使用でもレンタル料はしっかり貰いまっせ、貸し出してるのは事実なんで」

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    1. コメントありがとうございます!
      ホント今回の件は我々の日常やレース界を含め、色んな所に影響してますよね・・・
      レンタル料がこれ以上無駄にならないためにも、夏までに収束してくれればよいのですが・・・

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  2. 正直、悪意はありませんがここのチームを応援しているファンってどれ位いるんですかね?
    確かCRT時代の残留チームですよね。(残党のチーム?)ドルナが数合わせで成り立たせている
    チームなのは明白で(※ドルナとドカがザルコの受け皿に利用したのは記憶に新しい)
    このチームの台所事情なぞ、ただのイチファンからしてみればどーでもいい話で
    「おいドルナ!ちゃんと面倒みてやれよ、散々いいように使ったんだから」って感じですよね。
    ”イオダレーシングの様”に「もう数が間に合ってるからSBKに席開けたからそっち行ってよ」で
    急遽GPクラスとモト2撤退する事になり路頭に消えたライダーを僕らは知ってますよね?(汗)
    まぁ今回の件は誰にも予想できなかった事なのでアレですけどそれでもドルナはちゃんと
    面倒(補償)みるべきですよね。・・・まぁどっちもどっちなんで、どーでもいいんですけどね。(苦笑)

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    1. 的確なコメントありがとうございます。
      ドルナ社の殿様商売・ドルナ社の闇を世界中のファンは見ていますからね・・・
      今回のドルナ社の立ち回り方で、ドルナ国の内閣支持率が上がるのか下がるのか・・・?

      ロッシ御大の引退か継続か問題もありますし、采配の見せ所ですね!

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  3.  ザルコ加入でこれからって時に、チームの偉い人はともかく現場のメカニックや関係者はがっくりでしょうね、その上金銭面の追い打ちまでくるとは正に泣きっ面にといった感じかな。
     ザルコファンの私としては彼が活躍してくれればチームはどうでもいいっちゃどうでもいいんですけどね、プラマックと違ってチームウェアも全然売ってないし応援する気分にもならない^_^;
     

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    1. コメントありがとうございます!
      ザルコ的には今回の開催延期はどうかんがえているんでしょうね?
      「アヴィンティアに行くくらいならmoto2に行ったほうがマシ!」とのコメントを過去に残して撤回している手前、ザルコには結果を残して欲しいと思っているんですよね・・・

      未開催期間にあんまり姿を見ないので、ザルコの今が気になるところです。

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