クアルタラロが最終日も最速!MotoGPクラス セパンテスト最終日結果!


2月7日~9日の日程で、MotoGP世界選手権 MotoGPクラスのオフィシャルテストがセパン・インターナショナル・サーキットで開催されました。
雨が予報されていた最終日のセパンサーキットですが、何とかドライコンディションでセッションが行われたようです。

終わってみれば今年のセパンオフィシャルテストは、初日から最終日までファビオ・クアルタラロが最速タイムを記録する結果となりました。
今年こそクアルタラロは、初優勝が期待できそうですね!
是非ともマルケスの連勝に歯止めをかけ、タイトル争いに絡んで欲しいと思います!
今日は、昨日行われたMotoGPクラスのセパンテスト最終日結果とテスト後に発表された各ライダーのコメントを紹介したいと思います。



MotoGPクラス 2020年 セパンオフィシャルテスト 最終日結果

※画像クリックで拡大します。



セパンテスト最終日の後に各選手からコメントが発表されていますので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより

ファビオ・クアルタラロのコメント(セパンテスト最終日 1番手)

「午前中にペースを上げ 好タイムをマークするのは簡単ではないので、難しい1日となりましたが全体的に本当に嬉しいです。
誰もトラックにいない最も暑い時間帯に12ラップのロングランを行いました。

ペースは1分59秒後半から2分00秒前半でした。
悪くなかったですが路面温度が55度まで上昇していたので、もしかしたら最悪のトラックコンディションだったかもしれませんね。

スピードを改善するために最善の手段で仕事を進めています。
上手く行けばカタールで一歩前進できるでしょう。

今日は目標を少し変更しました。
1ラップは速く走れることが分かっているので、ロングランのペースを改善したいです。
全体的に2020年型バイクでの今年最初のテストに満足しています。」



マーベリック・ビニャーレスのコメント(セパンテスト最終日 18番手)

「レースでのセットアップに関して非常に大きく改善されたので、とてもポジティブな感じがあります。
アタックラップをする時間が十分に残ってなかったですが、今日のような仕事ができれば気分が落ち着きます。

レースタイヤを履いたセットアップで良いペースがあるので、かなり戦闘力が高いと手応えを感じますが、次のカタールで改善に向けて取り組む所が見つかりました。
それに、まだ1ラップで速さを求める準備ができていません。

今回のテストではフィーリングに集中し、必要な改善を理解することが本当に重要でした。
それらの改善を達成するために懸命に作業を続けます。
カタールでもセパンと同じようにバイクが機能するか確認します。」



バレンティーノ・ロッシのコメント(セパンテスト最終日 5番手)

「この3日間に満足しています。
今日はタイムアタックで非常に良いラップタイムをマークしたので、良い1日となりました。
1分58秒台は初めてなので嬉しいです。
それに5番手タイムでトップに近いですしね。

今日はペースに関する沢山の仕事に取り組み、異なることも試してみました。
幾つか良いことがあり、そうでないこともありました。
全員が非常に速いので懸命に仕事をしなければいけませんが、テストはポジティブでした。」





フランコ・モルビデリのコメント(セパンテスト最終日 13番手)

「私たちは沢山働き、ニューバイクに関する沢山のことを理解したので今回のテストをとても嬉しく思います。
ニューバイクに良い信頼感を感じます。
2日目にスーパーソフトタイヤをノーマルな走行で使い、3日目にタイムアタックをするために使わなかったので上位に進出しなかったんだと思います。
ノーマルタイヤでタイムアタックしてみましたが、私たちのペースはトップからそれほど離されていません。

この3日間で沢山のことを理解したので、次に必要な作業が解りました。
全体的に良いテストとなり、次のテストが楽しみです。
カタールでも良い仕事ができるように頑張ります。」



アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(セパンテスト最終日 14番手)

「今日の終盤の仕事に満足しています。
午前中に周回を重ね、セットアップだけでなく新品タイヤのフィーリングを良くすることができました。
ライディングスタイルを適応させる必要があったので簡単ではありませんでした。
苦労しました。

ダニロと一緒に走る機会がありました。
ペースは良かったですが、タイヤのパフォーマンス低下が大きすぎます。
レースでどうなるか理解する必要がありますが、セパンは気温が高いので評価が難しいです。
この3日間の最終的な順位はシーズンを占うのに反映されないと思います。



ダニロ・ペトルッチのコメント(セパンテスト最終日 6番手)

「沢山の仕事に取り組んだ3日間となりました。
最終日はセットアップに関して複数の解決策に取り組みました。
まだ異なる分野の改善が必要ですが良いペースがあり、一歩前進を果たしたことが嬉しいです。

アンドレアとデータを比較し、幾つかのことを特定したのでレースに役立つことは間違いないでしょう。
新しいタイヤをどのように活かすかを理解しなければいけませんが、作業を続けるカタールテストが控えていますね。」



ジャック・ミラーのコメント(セパンテスト最終日 8番手)

「ポジティブな3日間のテストとなりました。
最終日も沢山の仕事に取り組み、セッション終了20分前までドライコンディションだったことは幸運でした。
バイクが機能するときは、いつも幸せです。
まだ細かい所を煮詰めなければいけませんが、全体的に3日間を通じて速かったし、やりたかった仕事をやり遂げました。

ミディアムタイヤで最高の瞬間があったことは、大きな驚きでした。
チームと一緒に良い仕事ができました。
これから数日間リラックスした後、カタールに向けて準備を始めます。」



フランセスコ・バグナイアのコメント(セパンテスト最終日 4番手)

「最終日はとてもポジティブな1日となり、タイムアタックでは非常に速かったです。
午前中に最も気に入ったことは、ペースが一貫していたことです。
午後のシミュレーションは良いペースを維持するために、タイヤの挙動やライディングスタイルの改善など沢山のことを理解することに役立ちました。

全体的にポジティブなテストとなり嬉しいです。
次回のテストが行われるカタールでは、良いベースセッティングから始める事ができます。」



ヨハン・ザルコのコメント(セパンテスト最終日 15番手)

「良いテストとなりました。
初日は少し難しく、もっと速く走ることができると考えてますし、新しいことを学ぶ必要があります。
最終日の終わりに、仕事の進み方が良く機能していたことを確認しました。
そのことが嬉しいです。
時間の経過と共にもっと多くのことを学べるでしょう。
バイクは加速力があるので、これを活かさなければいけません。

カタールテストが待ち遠しいです。
シーズン開幕の準備と改善に向け、3日間のテストができることが楽しみです。
新しいことを学ぶのは難しいですがモチベーションが高く、私は準備ができています。」





マルク・マルケスのコメント(セパンテスト最終日 12番手)

「良い感じでテストを終われました。
午前中に良いペースで走っていましたが、最終コーナーで転んでしまいました。
フィジカルコンディションが原因です。
自分の限界を知るのは良いことですが、転ばない方が良かったですね。

今日は47ラップを走りましたが、ペースが違いました。
幾つかのことを試しましたが、まだやるべき仕事が残っています。
初日と2日目と比べ、連続する周回数を増やしましたがスピードは良かったです。」



中上 貴晶選手のコメント(セパンテスト最終日 22番手)

「3日間無事に走り終えることができました。
肩の状況を含め、連日パフォーマンスは本当に低く、2日目からは痛み止めを飲んでのテストとなりました。
最終日は昼頃から痛みが出始めてしまい、もっと走りたかったのですが、その中で新しいパーツやテストアイテムなど最低限のテストをこなせたことは良かったです。

正直、最悪の状態は想定していましたが、実際のそうなってしまい自分の走りにはほど遠かったです。
焦らずにしっかり前進しようとチームと話し合い、3日間を走り切ることができました。
次回のテスト、そして1か月先の開幕戦に向け しっかりケアして、少しでも良い状態に持って行きたいです。」



アレックス・リンスのコメント(セパンテスト最終日 3番手)

「今日の最終日を含め、この3日間のテストの進み方が嬉しいです。
リストに掲載されていた全ての項目をテストしました。
昨年よりも良いバイクでカタールのテストに行けます。
セパンでリズムとレースペースが良くなり、ベストラップタイムも伸ばすことができたから嬉しいです。

仕事を続け、カタールで物事を確認します。
トラックレイアウトが異なるところで、どのようにバイクが機能するのかを比較するために、もう一度新しいパーツを試します。」



ジョアン・ミルのコメント(セパンテスト最終日 10番手)

「本当に良い感じがあり、バイクは日々良くなっています。
午前は新しいソフトタイヤを試してみたけど、最終的にソフトタイヤではないタイヤでラップタイムが良くなったからポジティブです。

今回のテストで良いことが見つかりました。
私たちには高いポテンシャルがあります。
カタールでさらにもう一歩前進し、上位陣に接近しようと思います。
異なるサーキットでバイクを走らせることが興味深いです。」



アレイシ・エスパルガロのコメント(セパンテスト最終日 9番手)

「1ラップで戦闘的なラップになることを期待していたのですが、そうなりませんでした。
ミディアムタイヤでは1分59秒前半で走れていたので、ソフトタイヤでタイムが伸ばせることを期待していたのですが、3日間を通じソフトタイヤが機能しませんでした。
ですが、トップタイムからコンマ3秒差だったから嬉しいです。

レースタイヤには大満足です。
テクニカルトラブルが発生して、14ラップ目に一旦ストップしなければなりませんでしたが、ロングランの結果を見て、スズキ勢、ドカティ勢、クアルタラロと比較したら、私たちが一番速かったので、とても嬉しいです。」




とのコメントが各選手より発表されています。
コメントを見ると路面温度が高かったようですし、今年の予選様タイヤは今回のセパンテストではイマイチだったようですね。
その辺を考えると、ドヴィジオーゾの言う通り "この3日間の最終的な順位はシーズンを占うのに反映されない" のかもしれませんね。
クアルタラロを含むヤマハ勢には、2月22日からロサイル・インターナショナル・サーキットで行われる。シーズン開幕前最後となる、カタールオフィシャルテストでも好結果を残し、今年のYZR-M1の完成度の高さを見せて欲しいと思います!



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コメント

  1. ヤマハのテスト番長ことビニャ男さんは1周タイムよりフィーリングっていうフワッとしたものを重視してテスト番長を回避したようで今年はマジかもしれない

    クアルタラロがテスト番長にならない事を願う

    ザルコのメットデザインが・・・デザイン変更理由にそれらしい事を言ってるけどなんかね

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    1. コメントありがとうございます!
      テスト番長のビニャーレスがイキりタイムを出さなかったのは、去年までに無かった光景ですよね。
      本人も改心して、今年はタイトルを狙える走りをしてくれれば良いのですが・・・
      ザルコのデザイン変更については、"kamikaze"がなんたら言うてましたが、やはりアノ国に配慮してのデザイン変更なんですかね?
      裏事情を考えてしまいますよね(笑)

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