持病のジルベール症候群が原因で2017年シーズンの日本GPから戦線を離脱し、ヤマハのテストライダーをしていたジョナス・フォルガーですが、ヤマハが2020年シーズンのテストライダーとしてフォルガーと契約を結ばないことが明らかになりました。
フォルガーの公式HPには、今回のテストライダーの契約が更新されなかったことについて専用ページが作られ、フォルガー側からの事情の説明と、フォルガー自身のコメントが掲載されています。
フォルガー側の説明によると、テストライダーの契約が更新されない可能性は一週間前に聞いたそうです。
それまでは双方の間で協議は進んでいたため、フォルガーには2020年シーズンに向け、moto2クラスとスーパーバイク世界選手権からオファーを受けていたようですが、MotoGPクラスに復帰してフル参戦をする可能性に掛けていたため、他のオファーを断ったそうです。
10月18日~10月20日の日程で開催された日本GPの際に行われたインタビューで、ヤマハのMotoGPチームマネージャーのマッシモ・メレガリ氏はフォルガーをテストライダーとして起用することについてコメントしているのですが、一体どういう事情でフォルガーをテストライダーとして起用することを中止したのでしょうか?
簡単ではありますが、今日は2020年シーズンの契約が無くなったジョナス・フォルガーのコメントとヤマハのMotoGPチームマネージャーのマッシモ・メレガリ氏のコメントについて紹介したいと思います。
まずは、テストライダーの契約が更新されなかったジョナス・フォルガーのコメントから紹介したいと思います。
ジョナス・フォルガーのコメント
「この悪いニュースは私にとって驚きでした。ヤマハが私と一緒にこのプロジェクトを拡大していきたいということで、口頭で合意していました。
今後のテスト計画や他の計画についても、どのようになるか既に話していました。
しかし、その後すぐに拒否されましたが、すぐに契約を受け取ると約束されていました。
(↑ザルコのテストライダーの話が浮上したこと?)
しかし、彼らのテストプログラムは 再び日本人ライダーのみによって実行されることが決定されました。
私はヤマハでのプロジェクトを徹底的に強化し、来年のために他のすべてのオプションをキャンセルしたので、この知らせには本当に失望しました。
ヤマハでのプロジェクトは非常に興味深い挑戦であり、プロジェクトに参加できないのは非常に残念ですが、参加できていれば私はとても幸せだったでしょう。
テストライダーをおこなってきて、私はこれまで多くのことを学びました。
しかし、現時点で私のキャリアを継続する方法がわかりません。
来シーズンのシートが埋まってきているこの時期では、多くの選択肢はありません。」
続いて、10月18日~10月20日の日程で開催された日本GPの際に行われた ヤマハのMotoGPチームマネージャーのマッシモ・メレガリ氏のインタビューから振り返ってみようと思います。
日本GPの直前にヨハン・ザルコが中上 貴晶選手の代役としてLCR・ホンダ・出光から今シーズンの残り3戦に出場すると発表のあった間近のインタビューということになります。
ザルコがLCRから代役参戦する前は、フォルガーがmoto2クラスへ参戦して、ザルコがYZR-M1のテストライダーに起用されるのではないか?との噂も飛び交っていた時期でした。
マッシモ・メレガリ氏のコメント( ヤマハのMotoGPチームマネージャー)
「ザルコはシートに空きが出たときに、MotoGPクラスを走りたいと強調していました。ヨハンはLCRでこの機会を得ることになったので、機会を活用することは正しいことだと思います。
私達の2番目の選択肢はフォルガーをテストライダーとして起用し続けることであり、私達はこの方向に進むと思います。」
とインタビューに答えています。
よって、先月の段階ではフォルガーが来季のYZR-M1のテストライダーとして、今季もテストを続ける可能性は物凄く高かったのですが、ここへ来て "日本人ライダーのみでYZR-M1のテストを続ける" 事になった理由は何なのでしょうか?
テストチームを保有する重要性はバレンティーノ・ロッシが過去に強調していますし、フォルガーのコメント通り、本当に日本人ライダーのみでテストを行うのかも疑わしい気がするんですよね・・・
もしかしたら当初の計画に戻って、ザルコが来季のテストライダーに就任するかもしれませんし、海外メディアの数社は、現在アプリリアのテストライダーをしているブラッドリー・スミスが後任として就任するのでは?との見方をしているようです。
この様子だとフォルガーは、今年も参戦したジェットサーフの世界大会である "MOTO SURF WORLD CUP"に2020年シーズンは打ち込むことになってしまうのでしょうか・・・?
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MOTO SURF WORLD CUP 2019でのジョナス・フォルガー |
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今年の"MOTO SURF WORLD CUP"の選手紹介欄のページでフォルガーの経歴にはしっかりと "Yamaha MotoGP Factory Team test rider"と記載されているのですが、この肩書が無くなり "ただのバイクレース好きの選手" にならないことを願います。
ちなみに、フォルガーは今シーズン開幕戦と第2戦しか出ていないのですが世界ランキング44位で終えているようです。
昨シーズンは確か、世界ランキング43位だったのでフル参戦できたら結構いい所まで行く気がします・・・
話が脱線してしまいましたが、本当にヤマハはYZR-M1の開発を日本人ライダーだけで行っていくのでしょうか!?
今後の動向に注目です!
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フォルガーがモト2フル参戦に興味を示し、テストライダーの仕事が疎かになるかもって話がでて
返信削除ザルコがテストライダーに興味を示してる、確保したい話を進めろ
ザルコ、LCRで代役参戦、ヤマハルートからホンダルートに・・・ヤマハ、当てが外れる。
フォルガー裏切られたと思い色々吹聴する
日本人テストライダーは遅いとディスられる、えらいとばっちりを受ける
ザルコの動向に振り回されてるなぁ
コレもKTMがシーズン終わりまで契約で縛らず解き放ったからだろう
計算尽くだとしたら恐ろしい話だが偶然だろう
コメントありがとうございます。
削除この展開をKTMが見込んでたら、恐ろしすぎますね・・・(汗)
本当に日本人ライダーだけで開発をすすめるとは思い難いんですよねぇ・・・
ココに来てM1はやっと調子が上がってきたのに、体制を変えるっていうのもなぁ・・・
一体どうなることやら・・・
これもザルコKTM離脱からの玉突きのひとつの現象なのでしょうかねぇ
返信削除ヤマハとしては地に足の付いた安定した動きを示すべきだと思うのですが
仮にザルコを確保してもテストライダーとしては未知数な訳だしホンダと
してはもしかしたらバレンシア以降、ザルコHRC入り!みたいなウルトラCも
無きにしも非ずな程、ザルコは良い走りを見せてる訳で。となるとあのヒトは!?
まあ最終戦とバレンシアテスト後に大きな動きがあるかもしれませんよね色々。
コメントありがとうございます。
削除ホント読めない展開になってきましたよね・・・
冗談を言います。
ホント冗談ですが、急遽マルケス以外に結果を残せそうなザルコがHRC入りしてロレンソが放出・・・
行き場のなくなったロレンソがヤマハのテストライダーに・・・
なんて事になったら冗談じゃすみませんよね・・・
天地がひっくり返っても、そんな事は起こらないでしょうが(笑)