10月25日~27日の日程で、MotoGP第17戦オーストラリアGPがフィリップアイランド サーキットで開催されます。
既に、日本GPでマルク・マルケスが今シーズンのタイトルを獲得したのでMotoGPクラスは消化レースとなりますが、今週行われるオーストラリアGPから中上貴晶の代役ライダーとしてLCR・ホンダ・出光からヨハン・ザルコ選手がMotoGPクラスに参戦します。
代役ライダーとして参戦するヨハン・ザルコ選手がかつて所属していたKTMですが、2020年シーズンのMotoGPクラスの参戦体制を発表しました。
今日は第17戦 オーストラリアGPの開催地であるフィリップアイランド サーキットの紹介と、KTMより発表された来季のMotoGPクラスのライダーについて、第17戦オーストラリアGPを前に発表されたMotoGPクラスのライダーたちのコメントと、タイムスケジュールについて紹介したいと思います。
フィリップアイランド サーキット概要
オーストラリア・ビクトリア州のウェスタンポート湾の入り口に浮かぶフィリップ島では、1920年頃から公道を利用した四輪レースが行われ、1931年に初めて二輪レースが開催されました。1956年にレーストラックを建設し、1970年後半から1980年前半に渡ってサーキットが放置されましたが、1985年に500万豪ドルを投じた改修工事を実施しました。
1989年に初のオーストラリア・グランプリがフィリップアイランド・グランプリ・サーキットで開催。
1991年からの6年間はオーストラリア最大の都市シドニーに位置するイースタン・クリーク・レースウェイで開催されるのですが、その後1997年に7年振りに復帰すると、開催日程に定着しました。
2004年に、サーキットの所有者であるリンフォックス・プロパティ社が300万豪ドルを投資して安全面の改修工事を実施しています。
海に近い立地のうえ、風が強いのですが 高速で流れるようなレイアウトは、ライダーたちから人気が高く、毎年スペクタクルなバトルが展開されます。
2016年4月、ビクトリア州政府とドルナスポーツとの間で、MotoGP世界選手権を2026年まで、また、スーパーバイク世界選手権を2027年まで開催することに関して合意しています。
全長:4.4km
コーナー数:12(左7 右5)
コース幅:13m
ホームストレート:900m
パッシングポイントはホームストレートから1コーナーの区間、4コーナー、7コーナーから8コーナーの高速切り返し区間、下りとなる10コーナーです。
今回行われる第17戦オーストラリアGPの初日に行われるFP2の終了後に、現地時間の15時55分から16時15分までの20分間で、ミシュランが2020年に導入を目指して開発を続け、シーズン中のオフィシャルテストで供給したリアタイヤのパフォーマンスを検証するタイヤテスト セッションを開催するようです。
タイヤテスト セッションでは、リアタイヤのソフトコンパウンドとミディアムコンパウンドに加え、フロントタイヤのソフトコンパウンド、ミディアムコンパウンド、ハードコンパウンドが準備されるようで、参加するライダーたちは それぞれ1本ずつ選択することが可能となっています。
あくまでも、タイヤテストの為のセッションなので、リザルトは公式予選の振り分けに反映されず、ドライコンディションの場合のみセッションが実施される予定です。
記事冒頭で紹介したように、KTMが早くも2020年シーズンのMotoGPクラスの参戦体制を発表しました。
KTMの発表によりますと2020年シーズンは、ハフィス・シャリンの後任として起用予定だったブラッド・ビンダーをファクトリーチームのレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングで起用し、ビンダーが所属予定だったレッドブル・テック3 ・KTMにイケル・レクオナを起用するとのことです。
2020年シーズンの体制について、KTMのモータースポーツディレクターのピット・バイラー氏よりコメントが出ているので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより
ピット・バイラー氏のコメント(KTM モータースポーツディレクター)
「我々の2020年シーズンの計画は、シーズン中盤に来季の体制を発表した後に変更が必要となりました。我々は議論を重ね、現在の方向に向かって進み、他のカテゴリーで優れた経験があり、ハングリーなヤングライダーを起用することを決断しました。
ビンダーはKTMの計画に従って自らの道を切り開き、レッドブル・KTM・チームに加入しても、長く証明してきた決して諦めない姿勢と今までと同じスタイルを維持することに疑いの余地はありません。
イケルはレッドブル・KTM・テック3に加入します。
エルベ・ポンチャラルと彼のチームが、今年のミゲル・オリベイラに対して取り組んできたように、もう1人のルーキーを助け、開発を進めてくれると絶対の確信があります。我々は次のシーズンに向けて修正し、プロジェクトにエキサイティングなステップを果たします。」
とのコメントが発表されています。
ビンダーは相当期待されていますね・・・
バイラー氏は他人に厳しい方なので、プレッシャーに負けないで自分のレースをして欲しいと思います。
第17戦オーストラリアGPを前にMotoGPクラスのライダー達よりコメントが発表されているので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより
マルク・マルケスのコメント
「フィリップアイランドはお気に入りのサーキットの1つです。特に左コーナーはすごく楽しいのですが、特にヤマハ勢が強力です。
いつも競争が激しくなるので、いつものように挑戦的なレースになるでしょう。
私たちの目標は当然勝つことですが、週末が始まったら状況を分析し、自分たちの位置を確認しようと思います。
いつもと同じメンタリティで臨むつもりです。」
ホルヘ・ロレンソのコメント
「フィリップアイランドが待ち切れません。サーキットの特性が全く違うところで、日本で見つかったことが役に立つか確認します。
昨年は怪我で走れなかったので、すごく楽しみです。
特別なトラックで、優勝と表彰台を獲得した良い思い出があります。
天候にも注意を払わなければいけないでしょう。」
カル・クラッチローのコメント
「大変だったタイでの週末の後で、もてぎで良いリザルトを獲得して挽回できたので、この勢いをフィリップアイランドで維持したいです。天気があまり良くないみたいですが、このレースが楽しみです。
当然、昨年は計画通りに行かなかったので、もてぎで強く走れたレースの後で、良いリザルトに向けて挑まなければいけません。
チームは良く働いてくれています。
ホンダのマシンは、このトラックに対しても上手く走るでしょう。」
バレンティーノ・ロッシのコメント
「ここ数戦は十分な強さがありませんでしたが、私たちは懸命に働いています。大好きなサーキットである、フィリップアイランドで良いレースができることを期待しています。
早い段階で戦闘的になるために懸命に働かなければいけません。
ベストを尽くします。」
マーベリック・ビニャーレスのコメント
「全体的に日本では良い週末となりましたが、不運にも表彰台を獲得するには十分ではありませんでした。フィリップアイランドは好きなコースで沢山の素晴らしい思い出があり、その中の一つが昨年の優勝なので やる気満々です。
チームは懸命に働いてるし、今年も強くなれるように頑張ります。
もう一度優勝争いをします。」
ファビオ・クアルタラロのコメント
「ツインリンクもてぎでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した後で、私たちの挑戦は、インディペンデントのベストライダーを獲得することです。それに、スタンディングで私たちの前に位置するライダーたちとのギャップは、それほど離されていないので、残り3戦で全力を尽くします。
フィリップアイランドは、昨年優勝したようにヤマハが最高のリザルトを獲得したサーキットです。
好きなトラックで良い思い出があります。
今、私たちのバイクには、快適さを感じます。」
フランコ・モルビデリのコメント
「フィリップアイランドが本当に好きです。私のキャリアでは、いつも速く走れました。
ポジティブな流れ持ち込みたいです。
もてぎで、もう少しできると考えていたので少し苦い後味となりましたが、エネルギーとモチベーションを持ってフィリップアイランドに挑みます。
もう一度 良い仕事ができるように懸命に働きます。」
アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「この3連戦で、もしかしたらオーストラリアが最も苦戦する週末かもしれません。ここ数年は厳しかったですが、昨年は3位でフィニッシュしました。
去年を参考にしなければいけません。
フィリップアイランドでは低温と雨が主役になり、全ての事が起こり得ます。
もてぎで後続たちとのポイント差を広げましたが、総合2位を維持するには決して気を抜くことはできません。
良いリザルトを獲得するつもりでオーストラリアに乗り込みます。」
ダニロ・ペトルッチのコメント
「フィリップアイランドは、特殊なライディングスタイルが要求される特別なトラックです。ここ数戦はタイヤ温度の問題がありましたが、オーストラリアではそうならないと思います。
総合3位からそれほど離されていませんが、全てがの事が起こり得ます。
当然、もてぎの結果には喜べませんが、好きなトラックで良いリザルトを獲得したいです。
もう一歩前進するチャンスです。」
アレックス・リンスのコメント
「フィリップアイランドが好きです。スズキにとって良いトラックです。
毎年状況は異なり、コンデョションは急激に変わりやすいので注意を払い、最初からハードにプッシュしなければいけません。
目標は金曜の朝から全力を尽くすことです。」
ジョアン・ミルのコメント
「本当に良い感じがあったレースの後で、大好きなフィリップアイランドを迎えることが嬉しいです。もう一歩前進したいと思っており、表彰台争いをしたいです。
過去には最高のリザルトを獲得したことがあるので、私たちのバイクに適していると思うので、ワクワクしています。」
以上のように各ライダーからコメントが発表されています。
フィリップアイランド戦は、個人的に接戦になるんじゃないかと予想しているのですがどうでしょうか?
ヤマハ勢やスズキ勢には、是非とも頑張って欲しいと思います!
最後になりますが、MotoGP第17戦オーストラリアGPのタイムスケジュールは以下の通りとなっています。
MotoGP第17戦オーストラリアGP タイムスケジュール
10月25日(金)07:00~07:40 Moto3クラス FP1
07:55~08:35 Moto2クラス FP1
08:50~09:35 MotoGPクラス FP1
11:15~11:55 Moto3クラス FP2
12:10~12:50 Moto2クラス FP2
13:05~13:50 MotoGPクラス FP2
13:55~14:15 MotoGPクラス タイヤテスト セッション
10月26日(土)
07:00~07:40 Moto3クラス FP3
07:55~08:35 Moto2クラス FP3
08:50~09:35 MotoGPクラス FP3
10:35~10:50 Moto3クラス Q1
11:00~11:15 Moto3クラス Q2
11:30~11:45 Moto2クラス Q1
11:55~12:10 Moto2クラス Q2
12:25~12:55 MotoGPクラス FP4
13:05~13:20 MotoGPクラス Q1
13:30~13:45 MotoGPクラス Q2
10月20日(日)
07:40~08:00 Moto3クラス Warm Up
08:10~08:30 Moto2クラス Warm Up
08:40~09:00 MotoGPクラス Warm Up
10:00~ Moto3クラス 決勝レース
11:20~ Moto2クラス 決勝レース
13:00~ MotoGPクラス 決勝レース
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ドカの時期ライダー候補リスト入りしてるビニャ男さん舌好調ですな
返信削除クアルタラロはハイサイド転倒でFP2キャンセルは手痛い出遅れだね
コメントありがとうございます。
削除ビニャーレスはホント相変わらず舌好調ですよね・・・
フィリップアイランドで是非とも結果を残してほしいのですが・・・
しかし、ザルコ凄いですね・・・
KTMがいかに遅いバイクだったか実証されたわけで・・・
ピット・バイラー氏はどういう顔してるんでしょ・・・?