2020年モデルのZX-10RとNinja ZX-6Rが発表!未発表のZX-10RRが2020年モデルの注目の目玉と予想!?


2020年モデルのNinja ZX-10R KRT EDITIONとNinja ZX-6R/KRT EDITIONが発表されました。
どちらのモデルも2019年11月15日から発売ということで、発売日にはカワサキプラザの店頭に並ぶようですし、昨年よりも早い時期での発売ですね。(2019年モデルのZX-10Rは、3月1日より国内販売開始でした。)
どちらのモデルも変更されたところはカラーリングと税率が変わったことによる価格変動と言ったところでしょうか?
 ZX-10R KRT EDITIONが210万1,000円(税込)Ninja ZX-6R/KRT EDITIONが135万3,000円(税込)となります。

ZX-10Rに関しては今回2020年モデルとして日本国内で発表のあったKRT EDITIONの他にZX-10R SE、ZX-10RRとラインナップがありますが、海外では既に2020年モデルのZX-10R SEとZX-10R SE Performanceが正式発表されています。
そして、WSBKのベース車両となるZX-10RRについては、まだ正式に発表された形ではないので今後の情報が待ちきれません!
2019年シーズンのWSBK序盤でのアルバロ・バウディスタ&パニガーレV4Rの速さから、依田 一郎氏とギム・ロダ氏も2020年モデルのZX-10RRについて既に言及しているので正式な発表が楽しみです。
今日はカワサキモータースジャパンより発表のあった2020年モデルのNinja ZX-10R KRT EDITIONとNinja ZX-6R/KRT EDITIONについての紹介、私が勝手に予想(妄想)するスーパーバイク世界選手権のベース車両となるZX-10RRについて考えたいと思います。



2020年モデル Ninja ZX-10R KRT EDITIONについて


Ninja ZX-10R KRT EDITIONは、カワサキをスーパーバイク世界選手権5連覇へと導いたファクトリーマシンと同イメージのカラーリングを採用しました。
強さと優しさを兼ね備えたこのモデルの特長は、扱いやすいが故に速いという事です。
スーパーバイク世界選手権をはじめ、鈴鹿8耐などの"市販車をベースにしたレース"に川崎重工業がこだわっているのには理由があります。
それは世界で戦うトップライダーのみが扱うことのできる速さではなく、"誰が乗っても扱いやすく、そして速い" モーターサイクルを送り出すため「サーキットにおいて誰が乗っても扱いやすく乗りやすいということを追求していけば、結果として速いマシンが出来上がる」との開発者コメントが示す通り、Ninja ZX-10Rは正に"RIDEOLOGY"の集大成とも言えるモーターサイクルです。

※主な変更点:カラー&グラフィックの変更


ZX-10R プロモーションビデオ






2020年モデル Ninja ZX-10R KRT EDITIONのスペック


商品名 / 型式:Ninja ZX-10R KRT EDITION / 2BL-ZXT02E
全長×全幅×全高:2,085mm×740mm×1,145mm
軸間距離:1,440mm
最低地上高:145mm
シート高:835mm
キャスター/トレール:25.0度/107mm
エンジン形式/弁方式:水冷4ストローク4気筒/DOHC4バルブ
総排気量:998cm3
内径×行程:76.0×55.0mm
圧縮比:13.0:1
最高出力:149kW(203PS)/13,500rpm
     ラムエア加圧時:156kW(212PS)/13,500rpm
始動方式:セルフスターター
点火方式:バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:3.7 L
燃料供給方式:フューエルインジェクション
トランスミッション形式:常噛6段リターン
クラッチ形式:湿式多板

<ギヤ・レシオ>
1速:2.600(39/15)
2速:2.222(40/18)
3速:1.944 (35/18)
4速:1.722 (31/18)
5速:1.550 (31/20)
6速:1.391(32/23)

一次減速比/二次減速比:1.681(79/47)/2.294(39/17)
フレーム形式:ダイヤモンド
<懸架方式>
前:テレスコピック(倒立)
後:スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク)
<タイヤサイズ>
前:120/70 ZR17M/C(58W)
後:190/55 ZR17M/C(75W)
<ブレーキ形式>
前:デュアルディスク 330mm(外径)
後:シングルディスク 220mm(外径)
ステアリングアングル(左/右):27度/27度
車両重量:206kg
燃料タンク容量:17 L




2020年モデル Ninja ZX-6R/KRT EDITIONについて


Ninja ZX-6R/KRT EDITIONは、スーパースポーツの楽しさと興奮を幅広いライダーに提供します。
ワインディングに合わせて最適化されたエンジンとシャーシにより、サーキットや高速道路、街乗り走行などさまざまな場面で爽快なライディングを提供、KQS(カワサキクイックシフター)、KTRC(カワサキトラクションコントロール)、パワーモード選択、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)などの高度なライダーサポート技術を搭載しており、スポーツライディングのパフォーマンスを高めています。
さらに、ツインLEDヘッドライトを採用することで夜間走行時の優れた視認性を獲得。
KRT EDITIONの車体デザインにはスーパーバイク世界選手権で戦うNinja ZX-10RRと同イメージのカラーリングを採用。
Ninjaデザインのスタイリングと共に、よりアグレッシブな雰囲気を演出しています。

※主な変更点:カラー&グラフィックの変更


ZX-6R プロモーションビデオ






2020年モデル Ninja ZX-6R/KRT EDITIONのスペック


車名:Ninja ZX-6R
型式:2BL-ZX636G
全長×全幅×全高:2,025mm×710mm×1,100mm
軸間距離:1,400mm
最低地上高:130mm
シート高:830mm
キャスター:23°50′
トレール:101mm
エンジン種類:水冷4ストローク4気筒
弁方式:DOHC4バルブ
総排気量:636cm3
内径×行程:67.0mm×45.1mm
圧縮比: 12.9:1
最高出力:93kW(126PS)/13,500rpm
     ラムエア加圧時:97kW(132PS)/13,500rpm
最大トルク:70N・m(7.1kgf・m)/11,000rpm
始動方式:セルフスターター
点火方式:バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:3.6L
燃料供給方式:フューエルインジェクション
トランスミッション形式:常噛6段リターン
クラッチ形式:湿式多板
ギア・レシオ:1速/2.846(37/13)
       2速/2.200(33/15)
       3速/1.850(37/20)
       4速/1.600(32/20)
       5速/1.421(27/19)
       6速/1.300(26/20)
一次減速比/二次減速比:1.900(76/40)/2.866(43/15)
フレーム形式:ダイヤモンド
懸架方式: 前/テレスコピック(倒立 インナーチューブ径41mm)
      後/スイングアーム(ユニ・トラック)
ホイールトラベル:前/120mm
         後/151mm
タイヤサイズ:前/ 120/70ZR17M/C(58W)
       後/ 180/55ZR17M/C(73W)
ホイールサイズ:前/ 17M/C×MT3.50
        後/ 17M/C×MT5.50
ブレーキ形式:前/ デュアルディスク 310mm(外径)
       後/ シングルディスク 220mm(外径)
ステアリングアングル(左/右):27°/27°
車両重量:197Kg
燃料タンク容量:17L
乗車定員:2名
燃料消費率(km/L):26.0km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)
18.3km/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時)
最小回転半径:3.4m





さて、記事冒頭で少し触れたWSBKのベース車両となるZX-10RRについてですが、
ここからは あくまでも私個人の予想(妄想)なのであしからず!!

今年の5月に当ブログで「2020年式のZX-10RRは500台限定で更に高額ハイスペックモデルとなる事をKRTのギム・ロダが示唆」という記事を書きましたが、WSBKのベース車両となるZX-10RRは5月の時点から方向性はブレてないと推測します。

現在のWSBKの事情を考えると、ヤマハもZX-10RRと同じようにフィンガーフォロワーロッカーアームを採用した2020年モデルを7月に発表していますし、大幅フルモデルチェンジが間違いなく行われるであろうCBR1000RRの存在も無視できません。

大幅フルモデルチェンジだけならまだしも、しばらくの間 直接スーパーバイク選手権に直接関与してこなかったHRCが開幕からブッチギリのレース展開でジョナサン・レイの連続勝利記録に並んだアルバロ・バウディスタをドカティから引っこ抜き完全なワークスチームとしてスーパーバイク世界選手権に戻って来るのですから、恐ろしいほどホンダの本気度が伺えます。

今年の5月の時点で、Kawasaki Racing Team WorldSBK チームマネージャーのギム・ロダ氏は「2020年までに、今後のモデルと将来のバイク生産計画を見直さなければなりません。
小規模生産モデルを作るという点では、ドカティと同じ哲理で取り組むことができるでしょう。」
とコメントしており、カワサキ レースディレクターの依田 一郎氏もメディアの取材に対して、「ドカティと競争するために全く新しいZX-10RRをスタートさせるべきである」とコメントしたり、連勝を重ねるバウディスタについてメディアから「来年は新しいバイクを作る必要がありますか?」とのインタビューに「まさにそれが解決策です。」ともコメントをしています。

その辺の事情を考えるとパニガーレV4Rのように、"ZX-10RRはガワはZX-10Rと同じでも、中身は全く違うエンジン" になることは確実と個人的に予想しています。


カワサキは以前、「ドカティがパニガーレV4Rに積んでるエンジンがMotoGPで使われてるエンジン(GP15)とほぼ同じで、レギュレーションの穴を潜り抜けた高価なパーツを沢山使っている!!」と抗議の声を上げていたことがありました。




2019年シーズンでは、WSBKに参戦可能な市販車は車両価格が40,000ユーロ(約500万円)以下で、生産台数が500台以上のバイクです。
ざっとヨーロッパの各メーカーのバイクの値段を調べた限り、RSV4 RF が24,409ユーロ、YZF-R1M が26,899ユーロ、ZX-10RRが27,675ユーロと、ドカティ以外のメーカーが2万ユーロ台での販売に対し、パニガーレV4Rが39,990ユーロと車両設定価格ギリギリで販売しています。

既に発表された2020年型のYZF-R1Mですが、販売価格は26,099ドル(日本円で約2,816,000円)と言われているので、今年のレギュレーションの40,000ユーロ(約500万円)に至ってません。


まだ、正式に2020年シーズンのSBKクラスの車両規定が決定した訳ではありませんが、2019年6月の時点でSBKクラスの公認車両規定を "2年間で500台の製造" から "最低で50台の製造" に変更しようとしていることが検討されていた事がありました。

ヤマハが7月に40,000ユーロに満たないモデルを発表したことから、2018年にヤマハが販売したサーキット専用モデルのYZF-R1 GYTRの様な特別なサーキット専用モデルが発表される可能性も十分あると思いますし、YZF-R1MならぬYZF-R1Rのようなモデルが登場する可能性だって否定できません。

既にFIMと各メーカーの中で話し合いが持たれているのかもしれませんが、我々ファンには2020年シーズンのSBKクラスの車両規定が発表されていません。

せめて正式な車両規定が発表されていれば、各社の今後の展開が想像しやすいのですが、2020年モデルのZX-10RRがZX-10Rのようなカラーリング変更のみで終わるわけがありません!

我々バイクレースファンからしてみれば今年のカワサキのモーターショーの目玉は、パニガーレV4Rのように高価で STDモデルよりも優れたエンジンを搭載したZX-10RRになる事は間違いないでしょう!
(あくまでも個人的な妄想に近い勝手な予想なので、予想通りに発売されるかは未確定です。
その辺をご理解ください。)

今後のカワサキからの発表から絶対に目が離せませんね!!




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