リンス劇的勝利!!MotoGP 第12戦 イギリスGP結果!


8月23日~25日の日程でシルバーストーンサーキットでMotoGP 第12戦 イギリスGPが開催されました。
今回のイギリスGPでは、MotoGP 第8戦 TT アッセンで胸椎を2か所骨折し、4戦の欠場を強いられたホルヘ・ロレンソがグランプリへ復帰しましたが、やはり怪我の状況で苦戦しているようです。
MotoGPクラスの決勝レースでは、前戦の第11戦 オーストリアGPに続き、最終ラップの立ち上がり加速で勝負が決まる歴史に残る名レースとなりました!
今日は昨日行われたMotoGP 第12戦 イギリスGPの結果と、MotoGPクラスの選手より発表されたコメントについて紹介したいと思います。



MotoGP 第12戦 イギリスGP moto3クラス レース結果

※画像クリックで拡大します。
MotoGP 第12戦 イギリスGPのmoto3のクラス結果は、9番グリッドからスタートしたマルコス・ラミレスが11人の先頭集団で争われたレースを制し、今季2勝目を挙げました。
ポールポジションからホールショットを決めたトニー・アルボリーノが0.240秒差の2位、3位は2番グリッドのロレンソ・ダッラ・ポルタが0.374秒差で獲得しました。

moto3クラスに参戦している日本人選手の結果ですが、鈴木 竜生選手は0.495秒差で5位、佐々木 歩夢選手は0.816秒差の6位、小椋 藍選手は1.300秒差の10位、鳥羽 海渡選手は20位、真崎 一輝選手は26位でレースを終えています。








MotoGP 第12戦 イギリスGP moto2クラス レース結果

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MotoGP 第12戦 イギリスGPのmoto2のクラス結果は、アウグスト・フェルナンデェスが最終ラップに逆転し、今季2勝目を挙げポイントランキング2位となりました。

2番グリッドのホルヘ・ナバロは初優勝が掛かっていたのですが、最終ラップにミスを犯し0.489秒差で2位でフィニッシュ。
8番グリッドのブラッド・ビンダーが0.571秒差で3位表彰台を獲得しています。

moto2クラスに参戦している長島 哲太選手ですが、3.276秒差で5位でフィニッシュ。
名越 哲平選手は最後尾となる28位で完走しています。

ポイントランキングですが、アレックス・マルケスがランキングトップで181pt、フェルナンデェス、ルティ、ナバロの3名のポイント獲得数が同じで、146ptとなり35ポイント差となっています。











MotoGP 第12戦 イギリスGP MotoGPクラス レース結果

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MotoGP 第12戦 イギリスGPのMotoGPのクラス結果は、5番グリッドからスタートしたアレックス・リンスが最終ラップのゴール前の立ち上がり加速で逆転勝利を収めました。
ポールポジションからスタートしたマルク・マルケスはレースをリードするも、リンスに逆転を許し0.013秒差の2位でフィニッシュ。
3位には6番グリッドのマーベック・ビニャーレスが0.620秒差で表彰台を獲得しました。

2番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシですが、レースペースについて行けず4位でフィニッシュ。
今回の第12戦 イギリスGPから復帰となるホルヘ・ロレンソは、21番グリッドからスタートし、14位でフィニッシュする大健闘。

MotoGPクラスに参戦している日本人選手の中上 貴晶選手は、22名中のライダーのうち20名がリアにハードタイヤを選択した中 ミディアムタイヤを選択し、8番手走行中の7ラップ目の16コーナーで転倒をし、レースに復帰して17位でフィニッシュしています。









MotoGP 第12戦 イギリスGPの公式予選を終えて、MotoGPクラスに参戦している選手からコメントが出ているので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより


アレックス・リンスのコメント(第12戦 イギリスGP 優勝)

「信じられません!
2人のレジェンドライダー、バレンティーノをテキサスで、マルクをシルバーストーンで破りました。
今日はマルクに競り勝ちましたが、これを続けなければいけません。
難しいことは覚悟しています。

レースでは、何度もミスを犯しました。

1コーナーで転びそうになりマルクに接近してゴールラインを通過したとき、レースが終わったと思っていて、あと1ラップ残っているのを見て、「プッシュし続けなければいけない」と自分に言い聞かせました。

第1セクターと第2セクターでタイム差を詰めることができ、最後のセクターは、マルクの方が僕よりも強かったですね。

16コーナーでハードなブレーキングができましたが、最終コーナーで唯一 オーバーテイクができました。

トップ争いをしていたアッセンとザクセンリンクで転倒しましたが、自信がありました。

今はスズキに大きな自信を感じています。
正しいフィーリングが持てるように、プラクティスを通じて懸命に仕事を続け、今日はマルクの後ろで快適に走れ、ハードブレーキングで走ることができました。」



マルク・マルケスのコメント(第12戦 イギリスGP 2位)

「チャンピオンシップを考えると結果が嬉しいですが、レースの結果は嬉しくないです
レースをリードした後で最後の瞬間に勝利を失うのは、最高の気分ではないですね。

ずっとトップを維持することは難しく、タイヤも体力も消耗します。

1ラップだけプッシュすることを止めてリンスを前に行かせようとしましたが、彼は前に出ず、ビニャーレスが後方から追い上げてきていたのでプッシュを続けました。
僕の目標はレースではなく、チャンピンシップです。
もし、ヤマハ勢が追いつけば、ポジションを大きく落としてしまうかもしれません。

最後のコーナーでフロントから転びそうになったので、アクセルを閉じることを強いられリンスに抜かれましたが、78pt差にアドバンテージが広がったことが嬉しいです。

大きなクラッシュにあった、ドヴィが大丈夫なことを願います。
戦って、ポイントを稼いぐ方が好きですからね。」



マーベリック・ビニャーレスのコメント(第12戦 イギリスGP 3位)

「ギャップをラップ毎にコンマ1秒、2秒ずつ詰めて行きました。
一気に詰めることはできませんでしたが、少しずつ接近しました。
いつものようにベストを尽くし、バイクから全てを引き出したと思います。
それに、シルバースートンはエンジンサーキットなので、この結果が嬉しいです。

トップスピードを失い、少しトラクションも失いましたが、僕は沢山のコーナーで速かったと思います。

週末を通じてバイクを大きく改善できたことが重要です。

実際のところ、トップスピードに関しては解りません。

シーズン中にエンジンを変更することができないので、トップスピードは同じでしょう。
ですが、僕たちはグリップを改善することができました。
テストにはレースモードで集中したいです。
何ができるのか楽しみです。」




バレンティーノ・ロッシのコメント(第12戦 イギリスGP 4位)

「4位ですが、もっと上を期待していたので喜べません。
1列目からスタートし、特にプラクティスを通じて良いペースで走れていたので表彰台争いがしたかったのですが、リアタイヤに苦しみ最初から昨日のような速さで走れず難しかったです。
レース後半はスライドが激しくなり、スピードを落とす必要がありました。

テストは非常に重要です。

昨年の週末は非常に難しく、遅かったので、テストで改善できるところを理解したいです。
ミサノは私にとって特別な週末となります。
通常の2倍のパワーが必要になるので、準備が整えられるように頑張ります。」



ホルヘ・ロレンソのコメント(第12戦 イギリスGP 14位)

「難しくなることを覚悟していたので、思っていた以上に良かったです。
週末を通じ、トップタイムから常に3秒差以上も離れていたので、もしかしたら優勝者から1分差、それ以上引き離されるかもしれないと考えており、1分以内でフィニッシュし2ptを稼いだことは、要求が厳しいレースにおいてボーナスとなりました。

タイヤを温存させる手段を学ぶことができ、フィジカルコンディションを試す機会となったから嬉しいです。

今は背中が痛いですが、テストの時はさらに良くなり、グランプリの時は体調がもっと良くなるでしょう。」



ファビオ・クアルタラロのコメント(第12戦 イギリスGP リタイア)

「ダメージがなかったのは幸いでしたが、レースをするチャンスを失ってしまいました。
アレックス・リンスがスタートでリアのグリップを失い、僕は彼の後ろにいたのでアクセルを慌てて閉じたことで転びました。

アンドレア・ドヴィジオーゾが大丈夫なことを願います。

次戦を考えなければいけませんが、ペースは週末を通じてとても良かったし、上位を争いには十分でした。
次戦に向けてしっかり準備するために、ミサノで2日間のテストに取り組みます。」

とのコメントが発表されています。




決勝レースの1周目に転倒したファビオ・クアルタラロのマシンに乗り上げて、身体を路面に強く叩きつけられたアンドレア・ドヴィジオーゾですが、脳震盪を起こしており、サーキット内のメディカルセンターからヘルコプターで近くの病院に搬送されたもの、精密検査の結果 大事には至らなかったようですが、イタリアに帰国しています。

次回のMotoGP世界選手権の日程ですが、9月13日~15日の日程でミサノ サーキットで行われる行われる第13戦  サンマリノGPとなります。
ミサノと言えばバレンティーノ・ロッシですが、今シーズンはレースで結果が出ていません。
そろそろ結果を残しておかないと、2020年シーズンで引退することに一歩近づきそうですね・・・
果たして、ミサノでロッシは好成績を残すことができるのでしょうか!?



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コメント

  1. 各クラス素晴らしいレースでしたね。これに尽きる。リンスが途中で後ろを振り返った時ハイサイドしかけたので、「なぜ余計なことを!」と思いましたが、最後で仕留めるとは凄すぎる。

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    1. コメントありがとうございます。
      宮城さんも言ってましたが、ホント私も思いました(笑)
      まさか、あんな勝ち方になるとは思っていなかったので、本当に興奮しました!

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  2. ドヴィはとりあえず重篤な怪我は無さそうでなにより
    中上選手は転倒したものの完走は頑張った
    ロレンソは、これから徐々に上げて行ってくれるだろう
    ロッシは、もうひとつ噛み合ってない感じ

    まさかコーナリングスピードが売りのハンドリングマシンの代表が
    ヤマハからスズキに変わるとわ・・・

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    1. ドヴィに関しては、ホント大した怪我がなく良かったです。
      近年のYZR-M1は長所が全く活かせてないので、何とか来季の開幕までにしっかりしたバイク作りをして欲しいです。
      ワークスライダーが勝てないっていうのもねぇ・・・

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  3. 今回こそはヤマハ勢がかなりマルケスにチャージして
    特にロッシには期待していたけど、フタを開けてみたら何時もと
    同じ感じでチョットがっかりでした。単にハズレタイヤだったのか
    ロッシとマシンとのマッチングが上手く行かずズルズルなったのか
    今までは予選がダメだから決勝もダメって事でも無さそうだったり
    ヤマハ勢あとチョットの力が足りないのだろうか。

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    1. コメントありがとうございます。
      ロッシに関しては、タイヤの事をコメントしていますが全盛期のロッシならそれでも着いていける気がするんですよね・・・
      年齢の問題があるのか、最近のMotoGPが当時よりレベルが高くなっているからか解りませんが、サンマリノGPでは暴れてほしいと思います!!

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  4. マルケス選手の車体は横に振れて、時間を失っていました。
    新たな部品を投入し続けているので、その結果新たなる課題が出たという事ですね。
    ホンダは常に攻め続けていて守りに入らないので、そこが凄く好きですね。

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    1. コメントありがとうございます。
      HRCのそういう所は本当に走る実験室って感じがして私も好きです。
      特に今季はポイント差が大きいので、いつもより大胆なパーツのテストが実践でできているのではないのでしょうか?
      今の段階で、こういう事ができているので来季もマルケスは強そうですねぇ・・・

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