ペトルッチ談:ドカティは有力候補でないかも・・・ MotoGP 第11戦 オーストリアGPについて!


先週行われたチェコGPに続き、MotoGP世界選手権は8月9日~11日の日程でレッドブル・リングで第11戦 オーストリアGPが開催されます。
今回のオーストリアGPは、第9戦ドイツGPで開幕戦を迎えたMotoEワールドカップの2戦目が開催される予定になっているので、通常とタイムスケジュールが違うのでご注意ください。
MotoGPクラスではドカティ有利と言われているレッドブル・リンクですが、絶好調のマルク・マルケスはどのように決勝レースを戦っていくのでしょうか!?
今日は、明日から開催されるMotoGP 第11戦 オーストリアGPのコース紹介とMotoGPクラスの選手より紹介されたコメント、タイムスケジュールについて紹介したいと思います。



レッドブルリンク コース紹介

レッドブルリンクは2016年に初開催されたサーキットで、1969年にオーストリアの第2の都市グラーツから北西に約100キロメートルに位置するシュピールベルクの緑美しい丘に建設されたサーキットです。
1971年から1994年までの24年間で22回開催されたザルツブルクリンクに替わり、グランプリを1996年に初開催すると、改修工事を機に名称をA1リンクに改名し、1997年に2度目の開催を行いました。

2004年にエナジードリンクで有名なレッドブルがサーキットを買収しますが、2010年に騒音問題などで地元環境保護団体からの反発に遭い、廃墟と化していたサーキットの再建を決定すると、名称をレッドブル・リンクに改称し、2011年に再開業しています。

2014年11月にレッドブルとドルナスポーツとの間で、2016年の開催に関して合意し、19年ぶりにグランプリが開催されました。

GP復帰1年目の2016年の観客動員数は、3日間で1997年の4万2千人を大きく上回る21万5千人の観客数を記録し、グランプリ・コミッションから2016年のベストグランプリに選出されました。


全長:4.3km
コーナー数:10(左 3 右 7)
コース幅:13m
最大直線:626m

パッシングポイントは、3コーナーと、6コーナーから7コーナーの区間、最終コーナーの10コーナーからホームストレートがパッシングポイントになります。
コースとしては高速コースで、去年のレースはドカティのホルヘ・ロレンソが制し、2位にマルク・マルケス、3位にアンドレア・ドヴィジオーゾが入りました。
ちなみに、19年ぶりのグランプリ開催となった年から "ドカティ向けのコース"と言われており、ヤマハやスズキのようにコーナーリング特性を活かしてタイムを出すバイクには不利なコースだと言われています。
今季も不調のヤマハと、今季は好調のスズキのマシンのどちらが上位で決勝レースを終えるかも見どころになりそうです。

MotoGP 第11戦 オーストリアGPの開催を前に、MotoGPクラスの選手よりコメントが出ているので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより

マルク・マルケスのコメント

「サマーブレイクの後で大変忙しい後半戦の始まりとなりましたが、優勝できたことが嬉しいです。
もう一度集中して、オーストリアに向けて準備を整えなければいけません。
レッドブルリンクは、ブレーキングとエンジンパワーが要求されるトラックです。
過去にエキサイティングなレースをしたので、今年も非常に興味深いレースになると思います。」



バレンティーノ・ロッシのコメント

「チームと一緒にバイクの熟成をしなければいけないし、トラックに戻れることが嬉しいです。
良いレースがしたいです。
ブルノでのテストはポジティブでした。
幾つか興味深いことが見つかり、気に入ったセッティングが見つかりました。

オーストリアのサーキットは、ヤマハにとって本当に良くないですが、ベストを尽くします。
私たちがバイクを改良できたのかを理解するために、テストで使用したセッティングを試します。
テストの後で直ぐにトラックに戻れることは良いことです。」



マーベリック・ビニャーレスのコメント

テストでは、アクセラレーションを改善するための新しいアイテムが多くなかったので、パフォーマンスレベルを引き上げるために現状のパッケージに集中しました。
遅く深いブレーキングをした時のテストも行いました。
レッドブルリングは、ストップ&ゴーのコーナーがあるので、私たちはラインを変更する必要があり、そのための作業にも取り組みました。

アクセラレーションで苦しむことを覚悟しています。
その代わりに、テストではフロント部分とフィーリングの改善に焦点を当てました。
明白なメンタルティと高いモチベーションを持ってオーストリアに乗り込みます。
非常に難しいトラックなので、期待できる結果が解りませんが、上位陣に接近してバトルしたいです。」




アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント

ここ数年が証明しているようにレッドブルリンクは私たちにとって、とても良いトラックだということを否定しませんし、いつもように歴史は刻まれるでしょう。
昨年はマルケスが私の前でフィニッシュしたので、今年も彼は戦闘的になるでしょう。

重要なのは、自分たち自身に集中し、今週末とテストのフィーリングを維持することです。
僕たちは決して諦めません。」



ダニロ・ペトルッチのコメント

「失望したブルノの後なので、オーストリアで早く走りたいです。
僕たちの役割として表彰台争いをしなければいけないレースですが、過去数年間のような有力候補ではないと思います。
月曜のテストでは、とても良い感じがありました。
このフィーリングをオーストリアに持ち込みたいです。」



ポル・エスパルガロのコメント

「沢山の変更を試みているときに、良いラップタイムをマークすることは難しいです。
ブルノテストでは、最初にレースの問題を分析しました。
テストは幾つかの結論を出し、解決策を見つけるために有効となります。
今回のその意味では、ポジティブでした。

スムーズなパワーデリバリーとスピンの減少を目的に、エンジン、電子制御、リアショックの仕事に取り組みました。
オレンジのフラッグで包まれる次戦のホームグランプリが楽しみです。
昨年は怪我で欠場を強いられましたが、今年はサポートを感じたいです。
素晴らしい経験を楽しみたいです。」



とのコメントが発表されています。
ペトルッチのコメントの「僕たちの役割として表彰台争いをしなければいけないレースですが、過去数年間のような有力候補ではないと思います。」という部分が気になりますね。
勿論ドカティのバイクはストレートが速いんですが、今年のホンダのバイクも結構ストレート早くなりましたからね・・・
ペトルッチの言う通り、今年は昨年ほどドカティにアドバンテージは無いかもしれません。

最後に、明日から開催されるMotoGP 第11戦 オーストリアGPのタイムスケジュールですが以下の通りとなっています。



MotoGP 第11戦 オーストリアGP タイムスケジュール

8月9日(
16:00~16:40 moto3クラス FP1
16:55~17:40 motoGPクラス FP1
17:55~18:35 moto2クラス FP1
18:50~19:20 motoEクラス FP1
20:15~20:55 moto3クラス FP2
21:10~21:55 motoGPクラス FP2
22:10~22:50 moto2クラス FP2
23:50~00:20 motoEクラス FP2

8月10日(
15:30~15:50 motoEクラス FP3
16:00~16:40 moto3クラス FP3
16:55~17:40 motoGPクラス FP3
17:55~18:35 moto2クラス FP3
19:35~19:50 moto3クラス Q1
20:00~20:15 moto3クラス Q2
20:30~21:00 motoGPクラス FP4
21:10~21:25 motoGPクラス Q1
21:35~21:50 motoGPクラス Q2
22:05~22:20 moto2クラス Q1
22:30~22:45 moto2クラス Q2
23:00~     motoEクラス E-Pole

8月11日(
15:20~15:40 moto3クラス WUP
15:50~16:10 moto2クラス WUP
16:20~16:40 motoGPクラス WUP
17:00~ motoEクラス 決勝
18:00~ moto3クラス 決勝
19:20~ moto2クラス 決勝
21:00~ motoGPクラス 決勝



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コメント

  1. KTMのホームだから本命はKTMじゃないの?
    たぶん燃料タンクにエナジードリンクを添加して謎のパワーアップして活躍するかもよ

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    1. かもしれないですねぇ~。
      何気にストレート伸びてますし、翼を授けてくれる魔剤ですからね!
      期待しましょう!

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