マルケス兄弟が揃って完勝!ビニャーレスは来年型のM1のテストをしたくない!? MotoGP 第10戦 チェコGP


8月2日~4日の日程でMotoGP 第10戦 チェコGPがブルノサーキットで、同じ日程でBSB 第7戦 スラクストン ROUNDが開催されました。
何かと観戦するのに忙しい週末だったのですが、土曜日から私用で出かけていて毎日1記事更新を心がけていたのですがそれも叶わず、日曜日に帰ってきたのですが体力も底をつき、MotoGPを観戦したらすぐに寝てしまい残念ながらBSBを見る事ができませんでした。
簡単ではありますが、今日は昨日行われた各クラスのリザルトとMotoGPクラスの選手から発表されたコメント、MotoGPクラスの決勝レースの動画を紹介したいと思います。



MotoGP 第10戦 チェコGP moto3クラス 決勝レース結果

※画像クリックで拡大します。
moto3クラスの第10戦 チェコGP 決勝レース結果は、6番グリッドからスタートしたポイントランキング2位のアロン・カネトが接戦を制し今季2勝目を挙げ、再びポイントリーダーになりました。
2位には17番グリッドからスタートしたロレンソ・ダラ・ポルタが0.159秒差で入り、ポールポジションのトニー・アルボリーノが、0.217秒差で3位表彰台を獲得しました。

moto3クラスに参戦している日本人選手の結果ですが、小椋 藍選手は0.530秒差で6位でチェッカーを受け、自己最高位タイを獲得。
24番グリッドからスタートしたの佐々木 歩夢選手は、見事な追い上げで3.863秒差の11位でチェッカー。
真崎 一輝選手は、決勝レースで今週末2度目の転倒。
国井 勇輝選手はスタート直後にスタートで失速したジョン・マカフィーと激突しリタイア、このクラッシュで右手を骨折しています。
4番グリッドからスタートした鈴木 竜生選手は、2ラップ目に転倒しリタイア。
12番グリッドからスタートした鳥羽 海渡選手は、14ラップ目に転倒しリタイアと日本人選手には厳しい週末となりました。










MotoGP 第10戦 チェコGP moto2クラス 決勝レース結果


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moto2クラスの第10戦 チェコGP 決勝レース結果は、ポールポジションからスタートしたアレックス・マルケスがスタート直後から後続を引き離し、2戦連続となる今季5勝目を挙げました。
マルケスから3.018秒遅れて5番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオが2位を獲得。
18番グリッドからスタートしたエネア・バスティアニーニが3位となり、初表彰台を獲得しています。
moto2クラスに参戦している長島哲太選手ですが17番グリッドからスタートし、12.896秒差の9位でチェッカーを受けました。














MotoGP 第10戦 チェコGP MotoGPクラス 決勝レース動画






MotoGP 第10戦 チェコGP MotoGPクラス 決勝レース結果


※画像クリックで拡大します。
MotoGPクラスの第10戦 チェコGP 決勝レース結果は、moto2クラスの決勝レース終了後に雨が降った為、トラックコンディションの悪化からスタートディレイとなり、路面にウェット部分が残る中、全車がスリックタイヤを装着してのレースとなりました。
レースはマルク・マルケスがホールショットを決め、一度もポジションを譲る事なく2戦連続勝利となる6勝目を挙げました。
2位には、スタートでポジションを上げたアンドレア・ドヴィジオーゾがマルケスを懸命に追うも届かず、2.452秒差でフィニッシュ。
2番グリッドのジャック・ミラーがラスト2ラップでアレックス・リンスを抜き、3位表彰台を獲得しました。
MotoGPクラスに参戦している中上 貴晶選手ですが、13番グリッドからスタートし9位でレースを終えました。













MotoGPクラスの選手からレース後にコメントが出ているので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより

マルク・マルケスのコメント(第10戦 チェコGP 優勝)

「この優勝がとても嬉しく、僕たちは良い仕事ができました。
スタート直後、1コーナーはまだ濡れていたから高い集中力で挑み、朝のウォームアップ走行で非常に速かったヤマハ勢が後方にいたので、プッシュすることを決断しました。

ドヴィがミディアムタイヤを装着していました。
ソフトよりミディアムの方が消耗してしまうことが初日に解ったのですが、ソフトでどこまで行けるのか疑問がありました。
ドヴィとのギャップが0.3~0.4秒差だったときに、プッシュして来なかったので問題があると判断しプッシュしました。
どこか正確に覚えていませんが、ギャップを広げ始めたときに転びそうになりました。

今日はレース前に居眠りしてしまいました。
その理由は解りませんが、僕はとても落ち着いていました。
スタートディレイは正しい判断だったと思います。
僕たちは、あの状態で走る能力がないということではなく、非常に危険でした。
待機している間は緊迫感があり、チームは集中していました。

今日のウォームアップ走行の時に、快適に走ることができなかったので、セットアップを大きく変更することを決断しました。
チームの仕事を称賛したいです。
レースに向けて全く新しいバイクに仕上げてくれました。」




アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(第10戦 チェコGP 2位)

「レースを終え、満足感を感じなければいけません。
マルクはリアにソフトタイヤを履いて、スタートから猛烈にプッシュしました。
ミディアムを装着した私は序盤に彼を追いかけることに限界があり、その後はギリギリの状態で走っていて、ブレーキングで離されてしまい、最後までサイド・バイ・サイドのファイトができませんでした。
マルケスは一歩前進しました
加速が良く、全ての周回をトップで走ることができる上、スピードが速く、追いかけることが難しいです。
誰にとっても彼を止めるのは難しいでしょう。

今日はマルケスが転びそうになる前にミスを犯しました。
ギャップが詰まらず、彼よりも僕の方が難しい状況にあることを理解していました。
右コーナーに苦しんでいる様に見えたので、最後に何か起こる事を期待していましたが、そうなりませんでした。

マルケスのストロングポイントの1つは、非常に遅いブレーキングです。
大きなリスクを背負い、最善の手段で状況をマネージメントします。
ホンダ車は走行ラインを維持させながら、リアをスライドさせることができます。
僕たちもブレーキングは良いのですが、スライドさせることができません。
僕たちのバイクはそのように機能しません。
今日は全ての分野で限界でした。
何か違うことを試すこともできず、あれ以上のことができなかったのは残念です。
マルケスは完璧なレースをし、序盤は追いかけることができましたが、ミスを犯しませんでした。

タイヤは昨年と比べて少し異なるので、レースへのアプローチを変えなければいけません。
全てのメーカーのバイクが改良され、良くなったこともあり、僕たちは幾つかのアドバンテージを失ってしまい昨年のようなレースができません。

エアロダイナミクスのパッケージの違いを理解できませんでした。
同じ瞬間に比較をしていないので、明日のテストで理解に努めます。
テストでは、今年型のデスモセディッチの改良を継続させるために何かを見つけたいです。」



ジャック・ミラーのコメント(第10戦 チェコGP 3位)

「僕のキャリアで一番の表彰台です。
彼らとのファイトは最高でした。
週末を通じて、フロントにハードタイヤを使用しなかったので、消耗が怖かったです。
ラスト8ラップの5コーナーで転びそうになりましたが、落ち着いて走ることを心がけました。
前を走るリンスがリアを大きく滑らせていたので、オーバイテイクの瞬間を待ちました。
スズキ機は良く曲がりますがタイヤの問題があったので、一度抜けば引き離すことができると考えました。

チームに感謝したいです。
終盤のファイトとパルクフェルメに戻れたことは最高です。
契約書が届いたか、メールをチェックしようと思います(笑)
もうすぐ届くでしょう!この状況の中で表彰台はとても良いです。




アレックス・リンスのコメント(第10戦 チェコGP 4位)

「レース中はとても苦しみました。
序盤は落ち着いて、マルケスとドヴィジオーゾと一緒に走りました。
残り11ラップからリアタイヤが本当に厳しくなりストレートでも滑ってしまい、早めにギアチェンジをしなければなりませんでした。
タイヤがバーストしてしまうかと思いました。
今日のようなことは過去になかったのですが、それ意外のことは良かったです。
2戦連続して転倒リタイアの後で、4位完走はポジティブです。

明日のテストでは、電子制御の仕事に取り組みます。
フェアリングを比較して、本当に良く機能するかを確かめたいです。
もし機能すれば、オーストリアに持って行くことになるでしょう。

マルクと話し合い、予選の出来事に関してレースディレクションから招集を受け、1人ずつ説明しました。
視界に関する発言は失言だったので私は謝罪しました。
私たちは彼の弟を含めて多くの時間を共有してきました。
話し合い、全ては解決しました。」




バレンティーノ・ロッシのコメント(第10戦 チェコGP 6位)

「特に第1セクターはフルウェットの状態で、全員がスリックタイヤを履いて1コーナーに飛び込んで行くから、午後2時からのスタートは非常に危険だと感じたので、スタートディレイの可能性を尋ねました。
最終的にドライとなり、正しい選択だったと考えます。

当然6位の結果には喜べませんが、ベターな手段でバイクを走らせることができ、最終的にはそれほど悪くなかったと思います。
前のライダーたちは僕よりも速かったですが、バイクは前戦よりも良かったので、これは大変ポジティブな事です。

明日は試したいことが幾つかあります。
新しいスペックのエンジンや、他にも幾つかのことがあるので、いつものように重要なテスとなるので楽しみです。」




マーベリック・ビニャーレスのコメント(第10戦 チェコGP 10位)

「トラックの濡れた場所からのスタートでした。
これが多少の欠点となったことは確かです。
僕の前にいたアレックス・リンスは僕と同じ右側からのスタートでしたが、大丈夫だったようです。
バグナイアを抜くのに7ラップも費やしてしまいました。
彼は僕よりも1.5秒もペースが遅いのですが、トップスピードとトラクションの不足が原因で抜くことができませんでした。

トップスピードとトラクションの不足が原因で、これがヤマハで起こっていることです。
グリップが低いと機能しくなります。
アッセンとザクセンリンクは幸運でしたが、もしトラックが乾かなければ、結果は大きく違っていたでしょう。
朝のウォームアップ走行と比較して、大きくグリップを失いました。
これは僕たちのバイクで頻繁に苦しでいることなので、改善しなければいけません。

明日のテストでは、2020年型のバイクのことを考えたくありません。
まだ先のことです。
理論的に来年のことを考えたバイクが準備されていますが、僕はオーストリアでフロントローに並びたいので、来週末に向けて今のバイクを改善させることが重要です。

と、各ライダーからコメントが出ています。
各ライダーのコメントを見て解るように、MotoGPクラスはブルノサーキットで本日オフィシャルテストが行われています。
オフィシャルテストが終わると、今週末は連戦となる第11戦 オーストリアGPがレッドブルリングで開催されるので、GPライダーも休み明けから大忙しですね!

また、本日投入される予定のYZR-M1の2020年型エンジンは如何なるものなのでしょうか!?
テスト後のロッシとビニャーレスのコメントにも注目ですね!!



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コメント

  1. もはやモトGPのタイトルはマルケスが残りレース全戦欠場しないかぎり決まった様なもの
    ドヴィはマルケスに勝つ事よりランキング2位を守る事にシフトした感じがするし

    中上選手はポルをブチ抜いて9位シングル入賞よくやった
    KTM現行マシンはホンダ18年モデルにまだ追いついてないみたいですなピット・バイラーはん

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    1. コメントありがとうございます。
      バイラー氏は日本メーカー嫌いだし、プライド高そうですよね。
      予選で好結果を残した事で色々見誤らなければよいのですが・・・
      各メーカーがカーボンとアルミのハイブリッドフレームをテストしているから、KTMもカーボントレリスフレームとか出してきたりして(笑)

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  2. リンスの視界に関する発言って何ですか?

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    1. コメントありがとうございます。
      motorsport.comさんで詳しく書かれてますので、読んでみてください。

      https://jp.motorsport.com/motogp/news/rins-marquez-has-no-respect-for-other-riders/4507560/

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    2. 返答ありがとうございます。もう一度読んでみたんですがよくわかりませんでした。誤変換ですかね?

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    3. 誤変換ですね・・・すみません・・・m(_ _)m

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    4. 度々すみません。大体の意味は理解出来ました。リンスもマルケスに謝罪して和解したみたいなので良かったです。

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    5. コメントありがとうございます。
      ですねw
      同じスパニッシュ同士ですし和解できたのは良いことだと思います。
      ロッシとビアッジなんか、同じイタリア人同士で殴り合いまでしてますからね(笑)

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