MotoGP 第10戦で見事3位表彰台を獲得するも、ドカティ側から来季の契約について音沙汰のなかったジャック・ミラーですが、ようやく動きがあったようです。
ミラーは今回もドカティ・コルセと直接契約を結び、2020年も引き続き最新のデスモセディッチGP20に乗ることが決定しており、2020年はデスモセディッチGP20が4台グリッドに並ぶことになります。
また、先日の記事で紹介したヨハン・ザルコのKTM離脱についてですが、フランスのスポーツ紙の "l’Équipe" で心境を語っています。
今日は、ジャック・ミラーの契約更新とヨハン・ザルコのコメントについて紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式ページより
ジャック・ミラーのコメント
「合意に達したことがとても嬉しいです。プラマック・レーシングは、加入当初から快適さを感じさせてくれ、ドカティとの関係は非常に緊密です。
もう一度オフィシャルバイクが投入されることになり、私は最高のリザルトを獲得するためにベストを尽くします。
ここまでに素晴らしい仕事をしてくれたドカティとチームに感謝したいです。」
フランセスコ・グイドッティ氏のコメント(プラマックレーシング チームマネージャー)
「我々の目標はヤングライダーたちを成長させ、ドカティのファクトリーバイクを走らせる機会を提供することです。ジャックは素晴らしいタレント性を備えていることを証明し、現在のポイントランキングが確証しています。
来季も我々と共に参戦することを誇りに思い、2019年に最高のリザルトが獲得できるように仕事に集中します。」
パオロ・チャバッティ氏のコメント(ドカティ・コルセ スポーティングディレクター)
「我々はプラマック・レーシングと合意に至ったことを嬉しく思います。ドカティはジャックとペッコのために、デスモセディチGP20をファクトリーサポートのチームに供給し、初めて4台の最新バイクを投入します。
この並外れた努力により、我々のライダーたちの間でポジティブ且つフェアな競争を促進させ、好リザルトを獲得するという目的において、より多くの情報を収集し共有することで、開発プロセスに役立つでしょう。
ジャックが2018年に加入してから継続的に成長を見せてきたことから、来季も我々と共に参戦することを大変嬉しく思い、ドカティとの継続的な約束をしてくれたプラマック・レーシングに感謝します。」
とのコメントが発表されています。
個人的にパオロ・チャバッティ氏のコメントの赤文字部分はどうも好きになれません。
ライダーを駒としか思わないブラック企業のトップのような感じがします・・・
そして、ヨハン・ザルコのKTM離脱の件ですが、フランスのスポーツ紙 "l’Équipe" のザルコへのインタビューによると、来季の契約については現在全く決まってないことを発言しています。
KTM離脱についてヨハン・ザルコのコメント
「僕が契約に解消を求めたのは本当のことです。長い間時間をかけて考えた末、土曜の午後にKTMの最高経営責任者 ステファン・ピエールに会いに行き、僕たちは8か月間全力を尽くしているけどバイクの改良が一歩も進まないことを伝えました。
これは非常に難しい状況で、とても悲しいです。
バイクは僕の情熱です。
いつも悲しい気持ちでバイクを降りていて、前進はもう可能ではありません。
僕が乗りたいように乗れない事が、この決断を下した理由です。
シーズンが始まったときから、「次のレースでは良くなるだろう。解決策が見つかるだろう」と発言を繰り返してきましたが、前半戦が終わった後に決断を下す必要がありました。
来年ここにいなくても、他の機会に向けて心を開く必要があります。
2020年にKTMから良い給料をもらい続け、金銭のためだけに走り続けることは自分自身を尊重していないことになります。
僕は表彰台に向けて戦いたいです。
2020年のことを話題にするのは、今の時点であまりにも早すぎると思います。
KTMとの話し合いは率直で誠実でした。
彼らはとても驚いたと思いますが私の行為に感謝し、決断を尊重してくれました。
この困難な状況から抜け出すことが出来ないと考えていたでしょう。
自分がどこにいて、どこに行きたいか、私は解っています。
燃え尽きました。
心理的に限界だというステファンの発言を引用した報道は大袈裟だったと思いますね。
ソーシャルメディアで伝えたように、僕は最善を尽くしています。
笑顔で表彰台を戦いたいと考えていますが、最近多くの人たちから世界のベストライダーの中にいて、十分な収入を得ているのに、とても悲しいように見えると言われました。
確かに、目標に向かって戦えないことは欲求不満です。
経験不足のチームに行くというは、元マネージャーの決断でした。
これは過去のことであり、後悔するのは無意味です。
これは僕自身が受け入れた選択でした。
この決断で何か吹っ切れたことになればいいと思います。
これは大きなギャンブルです。
B計画なんてありません。
KTMと一緒に参戦していることから、他の場所で他の契約を探すことはできませんでした。
僕はマネージャーもいないし、時間もありません。
もしかしたら、この世界に対して、あまりにも正直に振る舞っているかもしれません。
私はKTMのためにできることに全力を尽くし、集中を続けます。
KTMに対して何もありませんし、私はシーズン末までこのチームに所属します。
もしかしたら、重圧から開放されてパフォーマンスが良くなるかもしれません。
僕のキャリアは終わりませんが、2020年はこのクラスで走らない可能性があります。」
とのコメントを発表しています。
来季に関しては、ザルコの納得の行くシートに空きが無いでしょうからね・・・
確かにザルコの言う通り2020年シーズンはMotoGPクラスに参戦しない可能性が大きいのかもしれません。
先日紹介した記事では、ザルコ自身がMOTO Journal紙に「シルバーストーンでいくつか進展があるはずです。」と発言した事を取り上げましたが、MotoGPクラス残留についての進展ではない気がします。
既にクビ宣告を受けたハフィス・シャリンが、来季はテック3からmoto2に参戦してマルコ・ベッツェッキのチームメイトになる事が言われていますし、一体何処のレーシングチームがザルコを獲得するのでしょうか!?
一体、シルバーストーンでどんな動きになるのでしょうか!?
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ザルコのバック転をもう一度観てみたいですね。メランドリの後釜でSBKに来ないかなぁ。
返信削除コメントありがとうございます。
削除メランドリの後釜アリですね!!
けど、WSBKに行ったらMotoGPへ帰ってこれるか心配です・・・
ザルコは2020シーズンをSBKで走って2021シーズンにMotoGP復帰ってのは、年齢的にもギリ現実味ありそうだけど・・・
返信削除コメントありがとうございます。
削除やはり、SBKに1年だけ走るのが皆さんの大方の見解のようですね。
確かにSBKでのザルコを見てみたいですが、個人的にMotoGPのシート争いに帰ってこれるかが不安なんですよね・・・・
そうでもないのでしょうか・・・?
モト2に移籍してタイトル争いまたは獲得してモトGP復帰狙いという案もあるそうです
削除2021年シーズンは多くのライダーが契約更改だろうから
直4チームまたはホンダ狙いじゃないですかねサテライトも含めて
コメントありがとうございます。
削除なるほど。
現実的な案ですね。
moto2に降格して、シャリンとザルコがどのへんのポジションを走るのか気になりますねぇ~・・・
ザルコばかりに世間の目が行きそうですが、シャリンにも是非頑張って欲しいです!