先日行われたMotoGP 第9戦 ドイツGPの決勝レース後に、MotoGPクラスの選手からコメントが出ているので紹介したいと思います。
記事の題名でも書いていますが、クラッチローのコメントによると、レース中にヘルメットのトラブルで前のライダーから離されてしまったそうです。
現在クラッチローが使用しているHJCのヘルメットと言えば、過去にホルヘ・ロレンソもHJC製のヘルメットを使用していました。
ロレンソがHJC製のヘルメットを使用している時は、レース中に内張が剥がれるトラブルと、シールドが曇って前が見えなくなるトラブルに見舞われたわけですが、今回クラッチローに起きたトラブルはロレンソとは違うトラブルのようです。
今日は、第9戦 ドイツGPの決勝レース後に各選手から出されたコメントを紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより
マルク・マルケスのコメント(ドイツGP 優勝)
「理想的な戦略でした。完璧なスタートではなく1コーナーで少しはらみましたが、フロントタイヤをしっかりと温めるために、序盤の2周を落ち着いて走り、そこからプッシュする作戦でした。
正確に計画を実行でき、周回を重ねる度にギャップを広げることができました。
後続を3秒差に広げたとき、タイヤを温存するためにペースを維持し、ライディングを楽しみました。
ここザクセンリンクでもう一度勝てたことは最高です。
弟アレックスの優勝を祝福したいです。
兄弟揃って優勝することは、いつも最高です。
このレースだけでなく、前半戦を通じて懸命に仕事をしてくれたチームに感謝したいです。」
マーベリック・ヴィニャーレスのコメント(ドイツGP 2位)
「今週末の早い時期に、ここでの最高位は2位だろうと見極めていたので、僕たちは目標を達成でき、本当に良かったです。2位はここでのベストリザルトです。
タイヤ選択が非常に難しかったです。
リアにハードタイヤを選択し、多くの時間を費やしたので、大きなリスクを背負うことを覚悟しました。
完走できるかどうかは限界に近かったですが、"終盤の10周でスローダウンが必要ならペースを落とすけど、上位はキープするぞ" と自分に言い聞かせました。
ピットボードから、カルがずっと食らいついていることを確認しました。
抜かれたら逃げられてしまうことが解っていたので、抜かれないように懸命に走りました。
残り15周は刺し込まれないように、全てのスペースを閉じました。
2位がとても嬉しいです。
優勝と2位を連続して獲得したことは、とても重要です。
方向性を理解したことがとても嬉しいし、ヤマハは良く機能します。
ブルノでは新しいことが試せるから待ち切れません。
さらに前進できるかを確認します。」
カル・クラッチローのコメント(ドイツGP 3位)
「表彰台は最高ですね。チームは最高の仕事をしてくれました。
週末を通じてレースペースの仕事に取り組み、昨日は28ラップ目に22.7秒を刻み、今日も27ラップ目に22.7秒、28ラップ目には22.8秒を刻みました。
誰もが驚いていましたが、これがレースペースだと考えていて、実際にそうなりました。
トラックコンディションは最高ではありませんでしたが、レース中盤に入るとマーベリックよりも少し速いペースで走れてましたが、リンスが転倒したので、なんとしても表彰台を獲得しようと思いました。
後続とのタイム差が9秒差だったので、周回ごとにギャップを広げました。
最後の5周でアタックを仕掛ける計画だったのですが、ヘルメットの通気口から空気が強く流れ込み涙目になっていたので、何とか瞬きして涙を流そうとしていたら、少し離されてしまいました。
ラスト2周で、もう一度トライしようとしたら10コーナーでミスを犯してしまい、リアを失いそうになったので表彰台が嬉しいです。
今日のレースは、懸命に仕事をしてくれたチームとホンダにとって、表彰台が相応しいです。」
ダニロ・ペトルッチのコメント(ドイツGP 4位)
「今日は最大に頑張りました。チャンピオンシップにとって重要な4位を獲得しました。
困難な週末でしたが、昨日の転倒がパフォーマンスの条件付きにならなかったことは幸運でした。
良いスタートが切れ、素早くポジションを挽回した後で、最善の手段でタイヤをマネージメントしました。
グループ内でポジションを守るのは簡単ではありませんでしたが、アンドレア、ジャックと素晴らしいバトルを繰り広げました。
唯一ネガティブだったのは、優勝者とのタイム差ですね。
さあ、短い夏休みがやって来ます。
次戦に向け、戦闘力を取り戻すために必要なことを全てやるつもりです。」
アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(ドイツGP 5位)
「ダニロとの5位争いは良かったです。僕たちにとって、本当に難しいトラックで重要なポイントを獲得しました。
今日のレースでは、これ以上のことは可能ではありませんでしたが、トップとのギャップを見ると、まだ改善の余地があることを示しています。
ここ数戦の難しさとバルセロナの不運な出来事があったにも関わらず、僕たちはまだ総合2位に位置しています。
僕たちは決して諦めません。
新たな解決策を見つけ、ブルノに向けてしっかり準備するために、この夏休みを最大限に活かします。」
バレンティーノ・ロッシのコメント(ドイツGP 8位)
「今日は難しく、苦しんだので満足できません。リアにミディアムタイヤを履きました。
ミシュランはハードタイヤは不可能だと助言してくれましたが、スライドが大きく、十分なグリップがなかったことが最初の問題でした。
大きな問題は、アッセンのレースで感じた強さを確認しようとしましたが、現実的には、とても速くなかったことです。
バイクに良い感じがなく、困難な時期です。
昨年ここに来たときは、戦闘力がありました。
ルマンからザクセンリンクまで良いレースをしましたが、今年はとても難しかったです。
バイクに良いフィーリングがなく、思うように速く走れないので しっかり理解しなければいけません。」
アレックス・リンスのコメント(ドイツGP リタイア)
「表彰台を失ってしまいました。バイクのフィーリングは本当に良くて、強いリズムで走れていると感じていたので、可能な限り早く2番手に位置しようと試みましたが、高速の右コーナーでフロントを失いました。
通常より、僅か時速2キロだけ速く進入してしまい、転びました。
2戦連続のリタイアは残念ですが、ここ数戦のペースは良かったので、良い感じがあります。
サマーブレイクから戻って来るときには、好リザルトが獲得できるはずです。」
ファビオ・クアルタラロのコメント(ドイツGP リタイア)
「非常に困難なレースでした。良いスタートが切れましたが、1コーナーで3速が入らずジャック・ミラーにぶつかりました。
その後、ペトルッチを抜こうとして急いでしまい転びました。
ミスを犯しましたが、今日起こった全てのことから学びました。
前半戦は、特にヘレスからザクセンリンクまで3度のポールポジションを獲得し、5度の1列目、2度の表彰台を獲得しました。
僕たちは上手くやっていると思いますが、まだ学ぶことが沢山残っています。
今は休んで、後半戦に向けて体調を万全な状態に戻し、しっかり準備したいです。」
とのコメントが各ライダーから発表されています。
2位表彰台を獲得したマーベリック・ヴィニャーレスのコメントでは、"方向性が理解でき、ヤマハは良く機能する" とコメントしていますが、ロッシは "アッセンのレースで感じた強さが感じられず、とても速くなかった" とコメントしており、ヴィニャーレスと全く逆の感想になっています。
レース結果を見ると、ヴィニャーレスとクアルタラロには良く機能しても、ロッシとモルビデリにとっては機能しないパッケージって事なのでしょうか?
サマーブレイクでこれらの問題を解決して欲しいと思います。
また、ヴィニャーレスのコメントではサマーブレイク明けのブルノ戦で、ニューパーツが投入されそうなので、一体どんな物なのか楽しみです!
果たして、ヤマハ勢はチェコGPから躍進できるのでしょうか!?
次回のグランプリも見どころ満載で楽しみです!
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法則が怖くて名前を言ってはいけないヘルメットメーカーですよね
返信削除イアンノーネも法則発動して低迷してますよね?
まぁ低迷の理由は法則だけじゃなく乗ってるマシンがアレなんだけど・・・
コメントありがとうございます。
削除法則(笑)
おっしゃる通り、イアンノーネに関してはマシンの問題もありますね・・・
試しにヘルメットメーカー変えて走って、法則を実証して欲しいです(笑)
まさか今回、冠スポンサーでユーザーのクラッチローが
返信削除メットディスるとは思わなかったが本当、色々とお粗末な
ポンコツメットなんだろうな。大体、クラッチローはAraiから
のチェンジじゃ色々不満も鬱積してるのがポロッと出たのかな
金に釣られたのは自身なんだから文句言っても仕方ないです。
コメントありがとうございます。
削除そうでした!冠スポンサーでしたね!!
昔ペドロサが金出してでもいいから、アライのヘルメットで走りたいって言ったのを思い出しました。
クラッチローはHJCと何年契約なんでしょうか・・・・?
ロレンソみたいにいきなりSHARKに変わったりして・・・