実はクアルタラロの腕は相当悪かった!MotoGP 第8戦 オランダGP 決勝レース後の各選手のコメント!


先日、MotoGP 第8戦 オランダGPがTTサーキット・アッセンで行われました。
どのクラスも波乱のレース展開で、moto3クラスでは鳥羽選手と鈴木選手が多重クラッシュでリタイア。
MotoGPクラスでは、バトル中にフロントから転倒したロッシ選手に巻き込まれる形で、中上選手が巻き込まれてしまい、観戦している我々 日本人ファンにとって、目の離せないグランプリとなりました。
決勝レース後にクアルタラロが腕をアイシングしていましたが、グランプリ終了後に出たクアルタラロ本人のコメントを見ると、実は手術した腕の調子が相当悪かったようです。
オランダGPを終えて、MotoGPクラスに参戦している選手からコメントが発表されていますので、紹介したいと思います。



以下、MotoGP公式HPより

マーベリック・ビニャーレスのコメント(第8戦 オランダGP 優勝)

「夢を見ているような気分です。
ようやく、金曜から日曜にかけて良い仕事ができたと感じています。
上手くレースウィークを終わることが大事で、今の心境を言葉で表現することができません。
みんなから愛されていることを感じています。
これが僕にとって一番大切なことです。
僕はとても落ち着き、安定しています。
バルセロナの週末も楽しめましたが、転倒で後味が悪かったです。
アッセンでは、私のライディングで勝つことができました。

次にいつ優勝の機会が訪れるか解らないし、この機会を活かすことが重要でした。

チームは素晴らしい仕事をしてくれたと思います。
ムジェロからボックス内で変更があった事が良く働いていると思います。

理想は、一刻も早くトップに立つことでした。

33秒台のペースを維持できることは解っていたのですが、何度もミスを犯してしまいました。
マルクに抜かれた時に、これ以上ミスを犯したくないと思ったので、オーバーテイクに向けてしっかりと準備をしました。
本当に優勝できて、とても嬉しいです。

ムジェロの後から私には、もう失うものは何もありませんでした。

優勝しか見ていませんでした。
才能を発揮し、ヤマハをトップに導くしかありませんでした。
私自身が変わったと感じます。
考え方が変わった事で、より自由に、よりアグレッシブに走れるようになったので、好感触が得られるようになりました。
バルセロナでセッティングを変更してから、とても良い感じです。
上手く機能しないトラックがあるかもしれませんが、上手く機能するときには、優勝に向けて最大限に活かしていこうと思います。



マルク・マルケスのコメント(第8戦 オランダGP 2位)

ソフトタイヤで走ることはリスクが高いと言われましたが、正直に言うとハードタイヤだと10ラップまでは良いのですが、その後の10ラップが厳しかったんです。
ファビオの後ろでタイヤをマネージメントし、トップに立った時に彼を前に行かせるように意図的に少しはらみました。

ビニャーレスに抜かれたときは、後続を引き離す為に彼を追いかけました。

今日の僕にとって好リザルトとなる2位を確実にする為に利用しました。

オースティンでの転倒を考えても仕方ありません。

転倒してリタイアでしたが、それ以外は1位か2位で終わっているので、良い流れです。

ヤマハはマシンに何をしたか知りませんが、とても速いですね。

トラクションの不満を訴えていたのに、僕たちよりもトラクションが効いています。
3コーナーでは、僕たちよりもすごく良かったです。
そこで逃げられてしまいましたが、他のコーナーでは強さを感じました。
難しい週末でしたが、2位が嬉しいです。」



ファビオ・クアルタラロのコメント(第8戦 オランダGP 3位)

「序盤は非常にキツかったです。
バイクがバックストレートで大きく揺れてしまい、コントロールが非常に難しかったです。
昨日から風向きが変わってしまい、沢山のことを試したのですが、バイクが大きく動きハンドリングが悪くなりました。

手術した前腕の状態を考えると、僕たちにとって最も厳しいトラックで表彰台を獲得できました。

昨夜は激痛で目覚めてしまったので、今朝チームのみんなに完走できないと伝えていましたが、鎮痛剤を服用したら すごく良くなりました。
それでも、マーベリックに抜かれた頃は、私の腕は破滅的な状態でした。

レース後にタイヤを見たら、まだ残っていました。

決勝レースを表彰台で終わり、沢山のことを学んだので次戦が待ちきれません。
前腕の完治が待ち遠しいです。
昨日は溜まっていた水を沢山抜きました。
100%の状態で今週末に挑めると思っていましたが、1周目の時点で90%以下だったので、ザクセンリンクの後にサマーブレイクがあることは本当に助かります。
ブルノに向けて100%の状態に持っていけるようにします。」




アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(第8戦 オランダGP 4位)

「良かった点を挙げれば、可能な限りのベストリザルトを獲得した事です。
予想していたよりも苦戦した予選で4列目からのスタートとなり、簡単なミスを犯しましたが、素早くポジションを挽回することができました。

このトラックでは、僕たちドカティの限界が少し明白になってしまい、全てが難しくなってしまいました。

トップとのギャップに喜べないので、作業を続ける必要があります。
来週のザクセンリンクでもう一度頑張ります。」



フランコ・モルビデリのコメント(第8戦 オランダGP 5位)

「最高峰クラスでのベストリザルト タイなのでとても嬉しいです。
完走することは何よりも重要でしたが、今回は良いリザルトを獲得できました。

厳しいレースでした。

先頭グループと一緒に走るスピードがあると感じられなかったのですが、終盤になってフィーリングが良くなり、上位陣よりも速く走ることができました。
ポジション上げることができ、5位でレースを終えることができました。
この結果が嬉しいですし、チームとクルーに感謝したいです。」



ダニロ・ペトルッチのコメント(第8戦 オランダGP 6位)

「妙な感じのグランプリでした。
レースウィークの始まりは強い走りができ、全てのセッションで上位に進出できました。
デスモセディチに快適さが見つかったのに、決勝レースでは気温の上昇でグリップが低下して困難な状況になってしまし、上位陣と同じペースで走ることができませんでした。

レース後半はアンドレアと何度か抜き合って、他のライダーともバトルしましたが、最終ラップでポジションを1つ落としてしまいました。

良かったことは、総合3位に進出したことです。
次戦のザクセンリンクは、昨年良いリザルトを獲得したので今年も再現したいです。」



ジョアン・ミルのコメント(第8戦 オランダGP 8位)

「週末を通して全体的に良かったのですが、もう少し前のポジションでフィニッシュできることを期待してたので、この結果は少し残念です。
スタートからゴールまで懸命に走りましたが、終盤はリアのグリップが大きく落ちてしまい、リスクを冒すよりも完走することがベストだと考えました。

ザクセンリンクが待ち遠しいです。

ここ数戦でフィーリングがとても良くなり、本当にしっかりした結果に近づいていると手応えを感じています。」




アンドレア・イアンノーネのコメント(第8戦 オランダGP 10位)

「悪いレースではなかったですが、ポジションとレース中にフィーリングが良くなったことが大切です。
私たちにとって、これらが非常に重要なことです。
私たちは懸命に働き、大きな失望を感じることもありますが、笑顔になることもあります。
これは強くなるためのプロセスです。
懸命に働き、改善しなければいけません。
ものごとが本当に難しいとき、僕たちの結束力は より強くなります。
アプリリアに感謝したいです。」

次のザクセンリンクは、タイトなレイアウトなので非常に難しくなると思いますが、全力を尽くします。

電子制御が重要となるので、この分野の仕事に取り組みます。
他のメーカーと比較する絶好の機会となり、可能な限り何かを得たいと思います。
次も同じように仕事を続けます。」



バレンティーノ・ロッシのコメント(第8戦 オランダGP リタイア)

僕はかなり速かったです。
ポジションをリカバリーしようと試み、中上とバトルしていました。
彼をオーバーテイクしようと8コーナーに突っ込みましたが、走行ラインから外れていたと思います。
フロントグリップを失ってしまい、不運にもタカにぶつかりました。

とても残念です。

彼に謝る必要があり、私のミスです。
週末を通じて遅かったのですが、レース中は良かっただけに残念です。
バイクに良い感じがありました。」



中上 貴晶選手のコメント(第8戦 オランダGP リタイア)

「今日は不運な1日となりました。
スタートも良く、オープニングラップもスターティンググリッドの8番手で通過しました。
前のグループを追走し、カル、ジャック、バレンティーノとバトルしました。

バレンティーノに5ラップ目の1コーナーで抜かれ、すぐに抜き返したのですが、バレンティーノが8コーナーのイン側から再度抜いて来た瞬間にフロントから転倒。

リカバリーする時間がなく、不運なクラッシュでした。

スピードがあり、グラベルで横転したので全身が痛く、しばらく動けませんでしたが骨折はなかったので安心しました。

左足首が痛いので連戦となるドイツGPに向けてしっかり治療し、ザクセンリンクに挑みたいです。」


 


アレックス・リンスのコメント(第8戦 オランダGP リタイア)

「本当に良いスタートでした。
大きな自信を持って走ってましたが、8コーナーで少しだけフロントが浮いてしまい、それが原因で9コーナーの進入が難しくなり、フロントがあっという間に滑りました。

良いリズムとペースを保ち、上手く走れていただけに本当に残念です。
上位陣と一緒に走れていたはずです。
良いニュースは、1周間以内にゼクセンリンクで もう一度バイクに乗れることですね。
本当に楽しみです。」



と、各選手コメントを残しています。
決勝レース後に書いた記事で、私は優勝したビニャーレスに一応謝罪したのですが、優勝後に出したコメントがメッチャ長いし、コメントの内容が何か自画自賛だし、今後もフリープラクティスで良い結果が出てイキる癖は続くんだろうなぁ・・・・と思います。
まぁ~ イキっても勝利が全ての世界なので、結果さえ伴えば全然イキって良いと思うのですが・・・

ビニャーレスとは裏腹に、クアルタラロは公式予選後のコメントで明日に向けて準備を整えることが必要なので、今夜はプレイステーションでアッセンを走ります。とコメントしてたのに、
実は予選の日に腕に溜まった水を抜き、プレイステーションをするどころか 夜は激痛で目が覚め、決勝レースの朝にチームの皆に「完走できない」と伝え、鎮痛剤を服用して挑んだ決勝レースだったんですね・・・


まさか、ここまでヒドイ問題を抱えて決勝レースに挑んでいるとは思いもしませんでした。
若いのに優勝したビニャーレスよりも大人で素晴らしいアスリート精神だと思います。
やはり、チャラチャラして浮ついたライダーよりも、中身がしっかりしているライダーは応援したくなってしまいます。
サマーブレイク明けには腕の調子も良くなるでしょうし、今後のクアルタラロの活躍に期待したいと思います!!


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コメント

  1. 髭太郎はなんであんなにイキがるんですかね
    海外では自画自賛の俺TUEEEEの方がスタンダードなんだろうか?
    くわ太郎は謙虚ですね
    ルーキーでこんだけ結果出してたら調子に乗ると思うんだけど
    腕上がりで苦しんでるからそれどころじゃないのか、初優勝したら態度変わるのか
    もともとの性格なのか・・・
    中上選手は大きな怪我が無くて一安心
    リンスには期待しているから次戦がんばって

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    1. コメントありがとうございます。
      ビニャーレスの調子に乗る性格は、天性の才能ですね・・・・
      リンスやマルケスもポジティブなコメントが多いライダーの印象があるのですが、やはり縦列駐車で車の前後をボコボコにぶつけても気にしないスペイン人ですから、基本ポジティブなんでしょうね。
      ザクセンリンクはストレートのセクションとコーナーのセクションがキッパリ別れてるので、リンスがGSX-RRでどう戦うか楽しみですね!

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