ヤマハがモデルチェンジした2020年型のYZF-R1とYZF-R1Mを発表!北米での販売は9月からでSTDモデルが約190万円!


日本時間の7月13日~15日の日程で開催されている、WSBK第9戦 アメリカROUNDの舞台ラグナ・セカでヤマハがモデルチェンジした2020年型のYZF-R1とYZF-R1Mを発表しました。
新しくなったYZF-R1/R1Mはフェアリング形状を一新、ユーロ5への適合は勿論の事、ZX-10Rと同じフィンガーフォロアーロッカーアームが採用されました。
国内での販売時期と価格についての正式なアナウンスはまだされていませんが、北米ではYZF-R1が2019年9月から販売開始で価格は17,399ドル(日本円で約1,877,000円)
YZF-R1Mは2019年7月25日から予約開始、配車予定日は後日発表?、販売価格は26,099ドル(日本円で約2,816,000円)との事で、日本仕様の発売は約1年後の2020年秋を予定しているそうです。
今日はラグナ・セカで発表された2020年型のYZF-R1とYZF-R1Mについて紹介したいと思います。

2020年モデルのYZF-R1/YZF-R1M プロモーション動画





WSBK第9戦 アメリカROUNDの舞台ラグナ・セカで発表された2020年型のYZF-R1とYZF-R1Mは現行モデルよりも、より効率的な空力特性を兼ね備え、エレクトロニクスパッケージの改良、エンジンの内部構造も改良されており、現行モデルと形は似ていても実質フルモデルチェンジと呼べる進化を遂げています。



 新しくなったYZF-R1/R1Mは、MotoGPマシンのYZR-M1からフィードバックされた新しいフェアリング形状が採用され、5.3%空力効率が向上しています。
また、燃料タンクの材質はアルミが採用されています。

モデルチェンジしたYZF-R1/R1Mは、ユーロ5に適合した998ccクロスプレーンクランクエンジンは、吸気システムの改良とBOSCH製の新しいインジェクターシステムを装備した事で、より効率的な燃焼を実現しています。



新エンジンの馬力は現行モデルと同じ200馬力で変化はありませんが、2020年モデルのYZF-R1/R1MはZX-10Rと同じフィンガーフォロアーロッカーアームと新たなカムシャフトが採用され、高回転で自然なフィーリングをライダーに与えると共に、より安定したバルブ動作を実現しています。

馬力を落とすことなく、厳しい排ガス規制 ユーロ5に見事に適合させた新エンジンですが、ユーロ5をクリアするために排気システムは一新され、触媒装置を4つ搭載しています。
また、サイレンサー自体とヒートプロテクターにノイズ対策が施されています。



足回りには、新しくなったKYB製の43mm 倒立フロントフォークと新しくなったステアリングダンパーが採用され、バイクに搭載された6軸IMUと連動するコーナリングABSは、2つのモードが用意されており、バンク角や油圧ブレーキの圧力を分析しブレーキロックを防ぐと共に、新たなブレーキパッドの採用により、さらなる制動力を発揮します。



2020年モデルのYZF-R1/R1Mは、3段階でエンジンブレーキの強さを調整できる新しいシステムが採用されました。
バイクのECUがギアポジション、エンジンの回転数、スロットル開度、スロットルバルブ開度のデータからスロットル開度、点火時期、燃料噴射量を調整し、より高い減速性能を発揮します。



また、ローンチ・コントロールシステムも見直され、タイヤはBATTLAX RACING R11タイヤが採用されています。






限定モデルのYZF-R1Mは、スタンダードモデルと同じ電子制御システムに加え、マグネシウム製のホイールとシートレールを装備、カーボンファイバー製のフロントフェアリングの採用により、軽量化されています。



フロントサスペンションにはÖhlins製のアンチキャビテーションNPXガスフォークが採用されています。



2020年モデルのYZF-R1/R1Mの販売価格と販売時期ですが、国内での販売時期と価格についての正式なアナウンスはまだされていませんが、北米ではYZF-R1が2019年9月から販売開始で価格は17,399ドル(日本円で約1,877,000円)
YZF-R1Mは2019年7月25日から予約開始、配車予定日は後日発表?、販売価格は26,099ドル(日本円で約2,816,000円)との事で、日本仕様の発売は約1年後の2020年秋を予定しているそうです。




以前紹介した記事でも紹介しましたが、来シーズンの2020年からSBKクラスの公認車両規定が大幅に変更になる可能性が指摘されています。
現在WSBKに参戦可能な市販車は、車両価格が40,000ユーロ(約500万円)以下で、生産台数が500台以上のバイクです。
現在、バウディスタが使用しているエンジンはMotoGPクラスのデスモセディッチGP15と同じ物を使用しているとの話もあり、2020年はカワサキが40,000ユーロに近い価格のZX-10RRを販売することをギム・ロダ氏が示唆しており、2019年6月には、ホンダとヤマハもカワサキ同様に40,000ユーロ相当のハイスペックモデルの生産を検討していると噂も飛び交いました。
まだ、正式に2020年シーズンのSBKクラスの車両規定が決定した訳ではありませんが、6月の時点でSBKクラスの公認車両規定を "2年間で500台の製造" から "最低で50台の製造" に変更しようとしていることが検討されていた事から今後、昨年ヤマハから販売されたサーキット専用モデルのYZF-R1 GYTRの様な特別なサーキット専用モデルが発表される可能性も十分あると思います。



もしもSBKクラスの公認車両規定をクリアするために50台限定で特別なサーキット専用モデルが発売されるとしたら、普通のレースベース車膨大な量のキットパーツが用意される可能性もあります。(あくまでも可能性という事で・・・)
おそらく、公道モデルに組み込むことが可能なキットパーツも沢山あるでしょう。
今後も2020年モデルのYZF-R1から目が離せませんね!



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コメント

  1. 来期、ニューマシンがシーズン開始から戦闘力を発揮したらSBKは面白くなりそう
    JSB1000も

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    1. コメントありがとうございます。
      ですねぇ~。
      但し、カワサキもホンダもモデルチェンジするので現段階では、どのメーカーのバイクが一番高いのか予想が困難ですね・・・・
      何にせよ、来シーズンは面白いシーズンになる事は間違いないでしょう!

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  2. どうにもこうにも・手が届かないなら、限定を超えて元からスーパーで(NRですとか)レギュを変革してゆくような・夢を見せて欲しいです。

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    1. コメントありがとうございます。
      40,000ユーロの価格制限を上げるという事ですかね???
      となれば、ホンダは真っ先にRC213V-Sを投入してくるでしょうねぇ~。
      SSP300クラスもそうですが、ほんとスーパーバイク世界選手権はレギュレーションで折り合いをつけるのが難しいですよね・・・・

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  3. ロウズやヴァンデルマークが来期熱い優勝争いを、
    レイやドカティを相手に毎戦繰り広げられるマシンに
    なっていればいいんですけどね~5位や6位の同門争いや、
    8耐とJSBだけ速いR1はもう見飽きたぜ~ヤマハさん・・。

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    1. 組長コメントありがとうございます。
      全くもっておっしゃる通りだと思います。
      ただ、気になるのはカワサキとホンダがどれだけ本気マシンを投入してくるかですね・・・
      WSBKの場合、結局はベースとなるレースベース車の仕上がり具合によるのでしょうが、他メーカーがどんなマシンを投入してくるか気になります。

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