リンスは自信あり!ドカティ勢は路面温度が心配!? MotoGP 第7戦 カタルーニャGPについて!


6月14日~16日の日程でMotoGP 第7戦 カタルーニャGPが開催されます。
今週末行われるカタルーニャGPは、近年MotoGP世界選手権に参戦しているスペイン人ライダーが多いことから相当な盛り上がりを見せそうです。
ここまでMotoGPクラスのポイントランキングは、首位のマルク・マルケスが115pt、2位のアンドレア・ドヴィジオーゾが103pt、3位のアレックス・リンスが88ptとなっており、マルケスとドヴィジオーゾが他のライダーより頭一つ飛びぬけています。
マルケスはカタルーニャGPがホームレースとなりますが、2位のドヴィジオーゾに対してファンの前でマージンを築くことが出来るのでしょうか!?
今日は、明日から行われるMotoGP MotoGP 第7戦 カタルーニャGPのコース紹介、MotoGPクラスの選手より発表されたコメント、タイムスケジュールについて紹介したいと思います。



カタルーニャ サーキットコース紹介

カタルーニャサーキットは近代的で最も優れた設計と評価を受け、毎年約15万人の観客が訪れており2007年と2008年には20万人を超える観衆を記録しています。
ちなみに名称ですが、2014年にバルセロナ市からの支援を受けることになり、名称をバルセロナ-カタルーニャ・サーキットに変更しています。
メインストレートが1,047mと非常に長く、トップスピードは350km/hに及びます。
ストレートが長いのですが、思い切って減速しなければならないコーナーが連続して続き、コースレイアウトもブレーキングと進入が重要になるレイアウトなので、ブレーキングがカギを握るサーキットです。
特に1コーナーの「エルフ」と呼ばれるコーナーは、世界中のサーキットで最も難しいコーナーの一つと言われています。
長いストレートで車速が340km/hを超えた後、そこから約90km/hまで減速するので、250km/hも減速することになります。
ブレーキングで肺が縮み息が漏れそうですね・・・
また、10コーナーもキーポイントとなっており、223メートルを4.8秒で200km/hの減速を行います。


全長:4.6km
コーナー数:14(左6 右8)
コース幅:12m
ホームストレート:1,047m

MotoGPクラスに参戦している選手数名より、コメントが発表されていますので紹介したいと思います。


以下、MotoGP公式HPより

バレンティーノ・ロッシのコメント

「ムジェロでは困難だった週末となりましたが、私たちはバルセロナに向かいます。
カタルーニャは本当に大好きなトラックです。
前回は戦闘的でなかったので、今回もチャレンジングな週末となるでしょう。
問題を解決するために懸命に働き、可能な限りのベストリザルトを獲得できるように、ベストを尽くします。」

マーベリック・ビニャーレスのコメント

「ホームグランプリが待ち切れません。
私にとって非常に特別なトラックです。
本当に大好きなトラックなので走って楽しいです。
ファンのサポートを感じることができ最高の雰囲気なので、良いリザルトで期待に応えたいです。

表彰台が目標です。
ムジェロは非常に難しいレースとなりました。
身体的な要求が非常に厳しく、バイクのスイートスポットを見つけるために懸命に仕事を続けなければいけません。
上手くいけば、総合順位のトップに向かって闘い続けることができるでしょう。
集中力を維持し、僕たちのファンにベストを見せたいです。」




フランコ・モルビデリのコメント

「好きなサーキットです。
MotoGPクラス参戦1年目だった昨年は良い感じがあり、速く走れてポイント圏内で完走しました。

僕たちは良い感じが見つかっている状態で、バルセロナに行けます。
イタリアでは週末を通じてポジティブでしたが、最終的な結果は残念だったので、良いレースをすることが重要です。
総合順位で上に行くために、重要なポイントを稼ぎ続けることが大切です。」

ファビオ・クアルタラロのコメント

「先週バルセロナで手術を受け、今までのところ前腕は順調に回復しているので良い感じです。
後は、木曜のメディカルチェックが必要なだけです。

バルセロナのサーキットはお気に入りの1つなので、早く走りたいです。

ロングストレートと高速コーナーが好きです。
昨年初優勝を挙げた良い思い出があるので、待ち切れません。
良いレースがしたいです。」


マルク・マルケスのコメント

「私たちは好調です。
バイクも僕自身も良いポジションに位置しています。
レースの合間をぬって休息を取り、パワーを取り戻しました。
ホームグランプリを迎えるときは、いつも少し感動的になりファンの前で走れることは喜びを感じます。
良いリザルトを獲得したいです。」


ホルヘ・ロレンソのコメント

「厳しかったムジェロの後なので、良い仕事がしたいです。
上位陣とのギャップを詰めるために全力で作業を続けます。
レース後にはテストが控えているので楽しみです。
大変重要な事で日本へ行き、沢山の仕事ができました。
今週末と将来に役立つでしょう。」




アレックス・リンスのコメント

「モンメロはムジェロと幾つか似ているところがあるから、大変興味深いです。
私たちのGSX-RRに適応できる場所があるので自信があります。
イタリアでは、このようなタイプのコースレイアウトに対し、良いセットアップの準備が効果的にできたので、ポジティブなレースに向かうことができると思います。

現状、ものごとは上手く行っており、私たちの進化と結果は良いです。

改善すべきとこともハッキリしています。
ホームレースを迎えることが嬉しく、興奮しています。」


ジョアン・ミルのコメント

「ようやく、ムジェロでチェッカーフラッグを受けることができ、幾つかのポイントを獲得しました。
ここからポジティブなレースが始まることを期待したいです。
私たちの当初の目標は経験を積み、最速ライダーたちとのギャップをステップ・バイ・ステップで詰めて行くことです。
まだ沢山のことを良くしなければいけません。

モンメロは良いレイアウトだと思うので、良い結果を期待しています。

進歩を続けたいです。
スペインのファンの前で良いポジションでフィニッシュしたいです。」


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント

「ドカティは、2年連続して勝利してます。
今年も戦闘的になれるはずですが、路面温度が重要な要因となるでしょう。
予報では気温が上昇するようです。
タイヤのパフォーマンスとマネージメントが違いを生むでしょう。

シーズンにとって重要な時期です。

ポイントを稼ぎ続けなければいけない時期で、私たちは良い仕事をしています。
2戦連続して表彰台を獲得しましたが、全てのトラックで戦闘的になるためにコーナリングスピードの改善を続ける必要があります。


ダニロ・ペトルッチのコメント

「ムジェロでの初優勝を挙げた後なので、早く走りたいです。
私にとって非常に重要な結果となりました。
今は重圧から解放された感じで、目標は同じです。

モンメロでは、マルケスが非常に強いライバルとなるでしょう。

ムジェロで証明したスピードからセッションを始めたいですが、路面温度が非常に高い時にトラックを上手く走る事は簡単ではありません。
目標は表彰台です。」


アレイシ・エスパルガロのコメント

「アプリリアのホームグランプリの後、今度は私のホームグランプリです。
目標はいつものようにトップ10入りです。
ここまでのレースで証明したように、この目標はポテンシャルの範囲内です。

日曜日は、いつも速さを感じ、良いペーズを維持できますが予選が難しいので、僕たちの切り札で勝負をするには、一貫性を追求する仕事をしなければなりません。」




とのコメントが各ライダーから公表されています。
ビニャーレスとモルビデリのコメントを拾うと、ヤマハワークスはバイクのスイートスポットを未だ見つけられてないようですが、ペトロナスヤマハはベースセッティングがしっかりと定まっているようなコメントですね。

スズキの2人のライダーはやる気満々と言った感じで、ドカティの2名のライダーは共に、路面温度の上昇を気にしています。
ドヴィジオーゾのコメントで「全てのトラックで戦闘的になるためにコーナリングスピードの改善を続ける必要があります。」と言っているのに対し、リンスは「現状、ものごとは上手く行っており、私たちの進化と結果は良いです。改善すべきとこともハッキリしています。」とコメントしていますが、2メーカーの課題は全く逆の課題なのでドカティとスズキがどんなリザルトでレースを終えるか興味深いです。

また、ロレンソはレース後のテストを楽しみにしているので、恐らく日本に出向いて注文したパーツがテストの時に届くのではないでしょうか!?
今週末のMotoGPも何かと目が離せない週末となりそうです。

最後になりますが、MotoGP 第7戦 カタルーニャGPのタイムスケジュールは以下の通りとなっています。

MotoGP 第7戦 カタルーニャGP タイムスケジュール

6月14日(
16:00~16:40 moto3クラス FP1
16:55~17:40 motoGPクラス FP1
17:55~18:35 moto2クラス FP1
20:15~20:55 moto3クラス FP2
21:10~21:55 motoGPクラス FP2
22:10~22:50 moto2クラス FP2

6月15日(
16:00~16:40 moto3クラス FP3
16:55~17:40 motoGPクラス FP3
17:55~18:35 moto2クラス FP3
19:35~19:50 moto3クラス Q1
20:00~20:15 moto3クラス Q2
20:30~21:00 motoGPクラス FP4
21:10~21:25 motoGPクラス Q1
21:35~21:50 motoGPクラス Q2
22:05~22:20 moto2クラス Q1
22:30~22:45 moto2クラス Q2

6月16日(
15:40~16:00 moto3クラス WUP
16:10~16:30 moto2クラス WUP
16:40~17:00 motoGPクラス WUP
18:00~ moto3クラス 決勝
19:20~ moto2クラス 決勝
21:00~ motoGPクラス 決勝



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コメント

  1. スシボンバーリンスの超速コーナリングが炸裂してドカをブチ抜くシーンが見れるのか
    そして直線でドカにあっさり抜かれるの繰り返しになるのか?

    ドカはタイヤ冷却の為にスプーンつけてるんじゃないの?
    空気の力で冷却と微弱なダウンフォースに役立ててるんじゃないの?

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    1. コメントありがとうございます!
      私はコースレイアウトからして、ドカとスズキだけで比べた場合はスズキに分があると予想します。
      おっしゃる通り、冷却のためのスプーンのはずなんですけどね(笑)
      結局は、ダウンフォースメインで使ってるってことでしょうか!?

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