ペトルッチの優勝後のコメントに賛否両論?? MotoGP 第6戦 イタリアGP 決勝レース動画と各選手のコメント


5月31日~6月2日の日程で、MotoGP 第6戦 イタリアGPがムジェロ・サーキットで開催されました。
昨日、日曜日は各クラスの決勝レースが行われ、moto3クラスはポールポジションからスタートしたトニー・アルボリーノが優勝。
moto2クラスは3番グリッドからスタートしたアレックス・マルケスが優勝し、MotoGPクラスは3番グリッドからスタートしたのダニロ・ペトルッチが最終ラップまで続いた接戦を制し、母国グランプリで初優勝を挙げました。
詳しい決勝レースのリザルトはコチラの記事に掲載していますので、必要な方はご利用ください。
決勝レースから一夜明け、MotoGPクラスに参戦している選手からコメントが発表されているので、今日は各クラスの決勝レースの動画と、選手より発表されたコメントを紹介したいと思います。



MotoGP 第6戦 イタリアGP  moto3クラス 決勝レース動画




MotoGP 第6戦 イタリアGP  moto2クラス 決勝レース動画




MotoGP 第6戦 イタリアGP  MotoGPクラス 決勝レース動画


決勝レース後にMotoGPクラスに参戦する選手より発表されたコメントは以下の通りです。
以下、MotoGP公式HPより



ダニロ・ペトルッチのコメント(イタリアGP決勝レース1位)

「素晴らしいチャンスが訪れ、僕は勝ちたかったんです。
この可能性を活かさなければいけませんでした。
ドカティにとっては、チャンピオンシップの点では良くない結果ですが、少なくても1勝を挙げるという今シーズンの目標を達成しました。
僕はアンドレアのタイトル獲得をサポートしなければいけません。
彼は今日ポイントを失ってしまいました。

アンドレアに感謝しなければいけません。
この冬から僕を大変良くサポートしてくれました。
まるで弟のように面倒を見てくれ、誰も教えてくれないシークレットまで解説してくれた。
この勝利を彼に捧げたいです。

大きな重圧がありました。
誰もがドカティのために勝利を望んでいました。
最終ラップの1コーナーで優勝の可能性が見えました。
アンドレアと接触しましたが、僕は優勝したかったです。
最後のストレートでは、これが僕の歴史だと考えました。
まだ信じられず、とても嬉しいです。
この瞬間の気持ちを表現する言葉が見つかりません。
もしかしたら、明日の新聞を見て優勝を実感するかもしれません。」


マルク・マルケスのコメント(イタリアGP決勝レース2位)

「これがチャンピオンシップのレースです。
ポジションを守らなければいけないことを覚悟してたので、2位は悪くないです。
最終ラップに優勝を目指しましたが、あれ以上のブレーキングはできませんでした。
ダニロはブレーキングが非常に遅く、強かったです。
しかし、目標はドヴィの前でフィニッシュすることです。
僕たちはその目標を達成しました。

最終ラップは攻撃よりも防御に集中しました。
アタックしましたが、ブレーキングで抜くことができないことが解ってました。
いつものようにバトルすることができましたが、2人ともはらんでドヴィに勝たせてしまうリスクがあったので、ポジションを守りストレートの前の最終コーナーで仕掛けることを決断しました。
ドヴィとのポイント差が、8ptから12ptに広がったことが大変良いです。

まだカタルーニャGPが残っていますが、耐えてランキング上位にいることが重要です。
最終ラップで負けてしまいましたが、僕はあそこにいた事が大切です。」


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(イタリアGP決勝レース3位)

「ダニロはアグレッシブに進入してきて、マルクにポジションを譲ってしまいました。
非常に難しいレースで、今週末は少し苦戦したから結果が嬉しいです。
最終的に僕たちはレースに向けて良い仕事ができました。

ダニロはファクトリーチームの1枠を争っています。
この勝利は一獲千金でしょう。
僕は彼のポテンシャルを認め、一緒に仕事をすることを決めました。
幾つかの分野を良くしなければいけませんが、その仕事に取り組んでいます。
ムジェロで初勝利はベストなプレゼントです。
僕はポイントを譲ったけど、彼の優勝が嬉しいです。

ポイントを失うことは、いつも悲観的なことです。
それほど失ったわけではないのですが、マルクに対して反撃するのは簡単ではありません。
ホンダにとって不利なトラックにも関わらずポテンシャルを高め、彼はあそこにいました。
僕たちは接近していますが、チャンピオンシップは簡単ではありません。



アレックス・リンスのコメント(イタリアGP決勝レース4位)

「もし、マルクがエンジンを少し提供してくれたら、僕はシャーシを少し提供します。
僕たちのアドバンテージは、素晴らしいトラクションとコーナリングです。
ルマンを除き、カタールから全てのトラックで前のライダーたちを鋭いブレーキングで抜くことができました。

勝つために走りました。
これ以上は無理だったかもしれません。
ドカティに食らいつくために全ての手段で挑みました。
今日はスリップストリームで失い、ブレーキングで挽回する必要があったので、タイヤが厳しかったです。

スズキにとって困難なカタールとムジェロで4位獲得は、合格点以上です。
この結果が嬉しいです。
13ポイントを手に入れました。
シーズン後半戦では、さらに強くなるはずです。


ジョアン・ミルのコメント(イタリアGP決勝レース12位)

「バレンティーノと接触してしまい、7秒ほどタイムロスしました。
トップ10入りを逃しましたが、望まないポジションであっても、週末のポテンシャルを発揮して達成できると手応えを感じていたリザルトでなくても、ポイントを稼いだことが嬉しいです。
バレンティーノと接触し、トップ10入りを逃しましたが今週末に素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。

バイクのフィーリングは良かったので、結果は早い時期に出るはずです。



ファビオ・クアルタラロのコメント(イタリアGP決勝レース10位)

「最初から厳しいレースでした。
スタートは悪くなかったのですが、小さなウイリーで幾つもポジションを落としました。
レースが進むにつれ、フロントタイヤの負担が大きくなり、残念ながらフロントから良いフィーリングが得られなくなりました。

週末のペースは良かったですが、レースで良いリザルトを獲得することができませんでした。
目標はベストルーキーです。
今日はその目標を達成できましたが、焦らずに一歩一歩進んで行きたいです。
次のカタルーニャは、お気に入りのサーキットの1つなので待ち切れません。


フランコ・モルビデリのコメント(イタリアGP決勝レース リタイヤ)

「良いスタートを切り最初の数メートルは良かったのですが、何らかの原因で大きく下がってしまいました。
その後 リカバリーしながら、少しずつ速く走れていることを感じていましたが、6周目の最終コーナーでミスを犯してしまい、フロントグリップを失いました。

速く走れていただけに残念です。
トップ5を争えたと思います。
とにかく、良い週末でした。
金曜は少し苦しみましたが、土曜は速く走れました。
今日は少なくても、序盤の5、6ラップで素晴らしいポテンシャルを証明しました。
次戦のカタルーニャGPが楽しみです。」


フランセスコ・バグナイアのコメント(イタリアGP決勝レース リタイヤ)

「チェッカーを受けることができなかったのは残念です。
僕たちの目標はトップ10を維持することでした。
レースペースはとても良く、ここ3戦で大きな前進を果たしたことに満足です。
バルセロナでもう一度頑張ります。」


ジャック・ミラーのコメント(イタリアGP決勝レース リタイヤ)

「とてもエキサイティングなレースでした。
フロントグループと一緒に走り、ファンタスティックなバトルでした。
バイクのフィーリングはとても良く、ペトルッチとマルケスがギャップを広げようとしているところを見てプッシュを始め、リンスを抜こうとして転んびました。


バレンティーノ・ロッシのコメント(イタリアGP決勝レース リタイヤ)

僕は初日から遅かったので、非常に難しい週末になりました。
戦闘的になることを期待していたので、マネージメントが難しかったです。
プラクティスで幾つかのミスを犯してしまい、FP3のミスが原因で非常に遠いところからのスタートを強いられました。

僕のペースは良くありませんでした。
ミルを抜こうと挑みましたが、彼はポジションを守ろうとして不運にも僕たちは接触しました。
幸運にも転倒はしませんでしたが、グラベルに突っ込みました。

その後にリカバリーしようとプッシュしました。
そこでフロントグリップを失って転んでしまったので、困難な週末の悪い終わり方になりました。
特にここはムジェロです・・・・。
次は上手くやれるように頑張ります。」



とのコメントが各選手より発表されています。
ペトルッチのコメントで

「ドカティにとっては、チャンピオンシップの点では良くない結果ですが、少なくても1勝を挙げるという今シーズンの目標を達成しました。
僕はアンドレアのタイトル獲得をサポートしなければいけません。
彼は今日ポイントを失ってしまいました。」

とありますが、ペトルッチはレース前にドカティ首脳陣に「ドヴィの邪魔はするな」的な事を言われているようで、ペトルッチの優勝後のコメントが海外で話題となっており、"ペトルッチが優勝した為にマルケスとドヴィとのポイント差が広がった"と否定的な意見もあれば、"弟のように面倒を見てくれ、誰も教えてくれないシークレットまで教えてくれたとしても、それはオフトラックでの関係で、オントラックではチームメイトが最大の敵だから遠慮するな!"との意見が見られます。

私は後者の意見に賛成ですね。
もし私がペトルッチなら、仮にダッシュボードに「mapping8」と表示されたとしても、今回のムジェロと次戦のカタルーニャで来季の契約がかかっているわけですし、この切羽詰まった状況で勝って否定されるようなチームなら契約更新してくれなくても後悔はありません。

と言うか、周りがペトルッチのコメントを取り上げすぎて話が大きくなってきているような気もしますが・・・


また、今回残念な事に母国グランプリで転倒リタイヤとなったバレンティーノ・ロッシですが、日本には最高のエンジニアがいて改善を続けていますが、正直なところ開発に関して何を期待すべきか解りません。
スピードとエンジンに関しては、我々が多くの事に介入することができない事が現状です。と海外のメディアに答えているようで、少しナーバスになって迷走している感じが伺え心配です。

次回のMotoGP世界選手権は、6月14日~15日の日程でスペインのカタルーニャ・サーキットで開催される第7戦 カタルーニャGPとなります。
カタルーニャGPの決勝日から2日後の17日にMotoGPクラスのオフィシャルテストが開催される予定となっています。

果たして、低迷を続けるヤマハ ワークスチームは今季表彰台の真ん中に立つことができるのでしょうか!?
下手をすると、先にサテライトチームの方が勝利を挙げそうな勢いですが・・・
果たして、今後MotoGPクラスはどんなドラマが待ち受けているのでしょうか!?
次戦のカタルーニャGPも要注目です!


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コメント

  1. 直4積んでるマシンはヤマハよりスズキの方がコンスタントで見せ場を作れてるんですよね、優勝してるし

    ペトルッチは契約を有利にする為に優勝を狙うよね、チャンスがある時は
    ドカ首脳陣はペトルッチの事をドヴィのサポート役くらいにしか思ってないんだろうけど

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    1. コメントありがとうございます。
      やっぱ狙っちゃいますよねw
      ペトルッチは頑張って結果残して首脳陣を見直すしかないですね。
      ヤマハの不調ぶりは本当に心配です。

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  2. ヤマハ勢はとにかく低調でしたね。こうなるとV4エンジン化の噂もリアリティが
    増しますよね。・・だからってすぐに天下獲れるほどGPは安くないですよね。。
    あとホルヘさん日本(朝霞)に来るそうですが”HRCに呼び出されたんでしょうねw”
    2輪HRC向かい側の「建デポ 朝霞三原店」で心ゆくまでシートの素材を選んでほしいです。

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    1. 組長コメントありがとうございます。
      そのロレンソなんですが、どうやら人間工学の観点から解決策を見つけるために日本へ来るようです。
      ということは、ポジションチェックやボタン配置類の見直しですよね・・・
      どうやらRCV213Vは体力の消耗が激しいらしく、ポジション調整で解決したいようですが、「オメェ未だにそんな事やってんのか!?」って思ってしまいました。
      田舎者なので「建デポ 朝霞三原店」の存在を知りませんでしたが爆笑してしまいました。
      グーグルマップで見たら大きくて綺麗なお店なので、ロレンソにはコストコ感覚で入店してもらいましょう。

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  3. チームメイトだろうとゴリゴリに競り合い
    ミサイル迎撃も辞さないイアンノーネこそ理想的なドヴィの相棒だった

    ドヴィがペトルッチにいろいろアドバイスしたのは
    自分の近くを走らしてアシストしてもらいたいからじゃないの?

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    1. コメントありがとうございます。
      当時のイアンノーネと今のペトルッチッチがどっちが速いかと考えると、イアンノーネの方が速いかもしれませんね。
      ただ、安定力には欠けますが・・・・
      イアンノーネのロレンソがあんな感じでしたし、イアンノーネがそのままドカにいたら面白かったかもしれませんね。

      ドヴィがペトルッチにアドバイスした理由の真相は本人でないと解らない事ですが、そういう考え方もできますね!

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