マルケスが中上選手に脱帽! ロレンソ専用スペシャルパーツが実践投入!MotoGP 第7戦 カタルーニャGP 初日結果!


6月14日~16日の日程でMotoGP 第7戦 カタルーニャGPが開催されています。
カタルーニャGP大会初日となる昨日は、各クラスのフリープラクティスが行われました。
MotoGPのカタルーニャGP初日は、腕上がりの手術を受けたばかりのファビオ・クアルタラロが初日総合トップとなり、2番手にドカティのアンドレア・ドヴィジオーゾ、3番手にはホンダ勢最速となる、我らが日本人選手の中上 貴晶選手が旧式のRC213Vで獲得しました!!
中上選手の活躍について、マルク・マルケスは「ホンダは彼にレベルがあると思えば、オフィシャルバイクを提供するでだろう。」と言い切っています!
また、先日行われた第6戦 イタリアGP の後に、日本のHRCへ直行したホルヘ・ロレンソに タンクパッド ニューパーツが届き、実践投入されました!
今日は、昨日行われたMotoGP MotoGP 第7戦 カタルーニャGPの初日結果、MotoGPクラスの選手よりフリープラクティス後に発表されたコメント、今後のタイムスケジュールについて紹介したいと思います。



MotoGP  第7戦 カタルーニャGP moto3クラスFP1・FP2リザルト

※画像クリックで拡大します。


MotoGP  第7戦 カタルーニャGP  moto2クラスFP1・FP2リザルト

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MotoGP  第7戦 カタルーニャGP  MotoGPクラスFP1・FP2リザルト

※画像クリックで拡大します。

カタルーニャGPの初日を終え、MotoGPクラスに参戦している選手数名より、コメントが発表されていますので紹介したいと思います。



以下、MotoGP公式HPより


ファビオ・クアルタラロのコメント(カタルーニャGP初日総合トップ)

「僕たちはタイムシートで最速となり、最高な1日になりました。
手術を受けた前腕のリアクションがどうなるか解らなかったですが、物凄く上手く行きました。
少し痛いのですが、いい感じです。
最初の走行では厳しかったですが、その後は全てが良く進みました。
これまでは痛みに慣れるように努めていましたが、このグランプリで こんなに順調に上手く行くとは思いませんでした。

落ち着く必要があり、これが一番大切なことです。
明日の朝に向けて、やるべき仕事が沢山あります。
勿論、1列目に向けて全力を尽くしますが、僕たちの目標は3列目以内とQ2への直接進出です。
良い予選にできるか楽しみです。」


バレンティーノ・ロッシのコメント(カタルーニャGP初日総合7番手)

「あのムジェロの後ですが、私はそれほど悪くないです。
バイクに良いフィーリングがあり、速さがあります。
私たちは午前から良い仕事ができていますがトラックの状況が少し難しく、昨年と比較するとグリップが低いので、正しいバランスを見つけるために上手くマネージメントしなければなりません。
今日は良い仕事ができたと思います。

午後は問題を改良することができ、最後にタイムアタックをして7番手でした。
トップ10入りが目標です。
まだやるべき仕事が沢山ありますが、FP3の目標はQ2に直接進出できるようにトップ10を維持することです。」


マルク・マルケスのコメント(カタルーニャGP初日総合9番手)

「今日は結果をあまり考えず、より多くの情報を収集することを考え、ここ数戦の戦略を変更してみました。
当然、ポジションに驚きましたが良かったです。(初日総合9番手)
トラックのグリップが良くありませんでした。
1つの細かいパーツが上手く噛み合わなかった為、ピットインのときに時間をロスしましたが、その後 タイヤを試すことに専念しました。

中上は大きく成長しています。
ホンダは彼にレベルがあると思えば、オフィシャルバイクを提供するでしょう。
しかし、今の体制はプレッシャーがかからないから、彼のために良いと思います。

FP2の結果が現実的ではないことを願います。
クアルタラロは素晴らしいシーズンを過ごしています。
カタルーニャではライバルの1人になるでしょう。
ペースに関しては、ドカティ勢が良いですね。
ペースが足りないのは、フロントタイヤが原因です。
ハードタイヤしか使用できない理由を知りたいです。




ホルヘ・ロレンソのコメント(カタルーニャGP初日総合14番手)

日本で要望したパーツをバイクに装着しました。
ムジェロの時と比較すれば、今日は良い1日です。
このバイクで今まで以上にアグレッシブに走ることができ、トップに接近できました。

バイクの上でのフィジカル面に関しては良い感じです。
明日に向けて最速ラップを犠牲にしましたが、今後に役立つことを期待しています。」


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(カタルーニャGP初日総合2番手)

「初日のプラクティスに満足しています。
最高なフィーリングがあり、僕たちは速かったです。
いつものようにグリップが低く、特に気温が高くなることからタイヤのマネージメントが難しいのですが、全員が苦しんでいます。

レースに向けて行うべき仕事が沢山あります。
まだ、タイヤを検証しているところです。
フロントのフィーリングを良くしたいです。
とにかく、フィーリングとラップタイムは良いので自信があります。」


ダニロ・ペトルッチのコメント(カタルーニャGP初日総合8番手)

バイクのフィーリングは大変良いですが、午前はリアタイヤのグリップに変な問題が出てしまい、セッションを進めるのが難しかったです。
午後は大きく前進できましたが、まだ改善の余地があります。

ペースに関しては凄く良いのですが、1ラップに関してはリアタイヤにグリップがあまり感じられない事により、コーナーに素早く進入することができません。
改善に向けアイデアがハッキリし、対策案を持っているので明日が楽しみです。」

とのコメントが各ライダーから公表されています。
マルケスのコメントの内容を読み解くと、中上選手の実力を認めているように伺えます。
マルケスに悪気は無く素直にコメントしたのでしょうが、性格の悪い私としては「しかし、今の体制はプレッシャーがかからないから、彼のために良いと思います。」という部分が癪に障りますが・・・
文字ってどうしても固い感じになるので、マルケスのコメントを映像で見たら、印象も変わるのでしょうけどね(笑)



また、同じくマルケスのコメントで知ったのですが、今回のカタルーニャGPはトラックコンディションの関係からフロントにハードタイヤしか選択できないようで、ほとんどの選手が苦戦している事が伺えます。
カタルーニャGPが始まる前から、ドカティワークスの2名のライダーが "タイヤが鍵になる" と言っていたのは、こういう事だったんですね・・・
決勝レースは転倒者が続出しそうなフラグが立っている気がしますし、マルケスの初日の結果も良くない事から、ケツに火が付くと我を忘れ無理して走る傾向のあるマルケスは決勝でコケたりして・・・・

また、私が今回注目したいポイントは、てっきりカタルーニャGPの後のテストで投入されると思っていたのですが、今回のカタルーニャGPで実践投入されたロレンソのRC213Vに装着されたニューパーツです。



え!? ムジェロ戦の後に わざわざ日本まで出向いて特注したパーツがコレかよ!?

要するにタンクパッドじゃん・・・!?

HRCに行ったんじゃなくて、クレバーウルフか才谷屋に行ってきたのか・・・!?

怪我でテストに参加できなかったとは言え、こういう事は開幕前に済ませておこうよ・・・

というのが私の最初の印象です。





しかし、このパーツを見て、ロレンソが求めている事は大体わかります。
体を落とし込んで、フロントに覆い被さる様にコーナーへアプローチするマルケスはノーマルのタンク形状が相応しいでしょうが、マルケスよりも上体を起こし気味でコーナーへアプローチするロレンソは、このほうが乗りやすいはずです。

また、切り返しやコーナーアプローチの際に、完全に肩の位置から入っていくイメージで乗るマルケスに対して、バイクをしっかりホールドしてマルケスよりも腰や股の力を利用してアプローチするロレンソには確実に効果を発揮し、1周タイムだけでなく長いレース周回を走る上で体力の消耗度合いが相当変わってくると思います。



海外の記事を読んでいると、ロレンソもマルケス双方がバイクの開発主導権を握らせて欲しいと要望しているとの噂も聞きます。
特にロレンソは今のRC213Vはマルケス スペシャルで、すごく乗り難いと主張しているようですが、あれだけライディングスタイルが違うので当然だと思います。

2名のエースライダーを抱えてしまった宿命として、この際HRCはロレンソと中上選手を入れ替えて、レプソルホンダでマルケス主導のRC213Vをマルケス&中上選手で開発。
LCRでロレンソ主導のRC213Vをロレンソ&クラッチローで開発していく方針に変更したらどうでしょうか?

まぁ、私が考えるくらいだから とっくにそういう案が出ているのでしょうが・・・・
話がそれましたが、ロレンソの活躍次第によっては、才谷屋から "スペシャルタンクパッド ロレンソ モデル" が発売されることを祈ります!
(実はけっこう真面目に タンクパッドを試してみたいです。)



最後になりますが、MotoGP 第7戦 カタルーニャGP 本日以降のタイムスケジュールは以下の通りとなっています。

MotoGP 第7戦 カタルーニャGP タイムスケジュール

6月15日(
16:00~16:40 moto3クラス FP3
16:55~17:40 motoGPクラス FP3
17:55~18:35 moto2クラス FP3
19:35~19:50 moto3クラス Q1
20:00~20:15 moto3クラス Q2
20:30~21:00 motoGPクラス FP4
21:10~21:25 motoGPクラス Q1
21:35~21:50 motoGPクラス Q2
22:05~22:20 moto2クラス Q1
22:30~22:45 moto2クラス Q2

6月16日(
15:40~16:00 moto3クラス WUP
16:10~16:30 moto2クラス WUP
16:40~17:00 motoGPクラス WUP
18:00~ moto3クラス 決勝
19:20~ moto2クラス 決勝
21:00~ motoGPクラス 決勝



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コメント

  1. 私も思いました。
    交通費は経費としてもw・・ 天下のHRC様にわざわざ作らせたのがコレ??です。

    体形や望みに相違があるので、仲間や私、サーキット組はDIYしてますwww

    適応力といえば、・・・990cc、800cc、1000cc、バイクメーカー、タイヤ、ブランク・・お構いなしと言うほど瞬時に合わせるレーサーが一人いました。本当の天才だったのだなと、痛感します。

    かつてD社に移籍したレーサー達は、彼の成功を追っての相違、とも見えます。



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    1. コメントありがとうございます!
      私も細かい所はスポンジを切り貼りしたりDIYしてますw
      HRCまで行ってコレか!?という感想はありますが、実際使うと案外良さそうなので試してみたくて仕方ありませんw
      本当に才谷屋作ってくれないかなぁ~(笑)

      適応能力の高い彼は、当時モノコックフレームを使用していたD社のマシンでタイトル獲得してますからね・・・
      現在SBKで使用されてるモノコックフレームと比べ、当時のモノコックフレームは相当セッティングを出すのが難しく酷かったようで、改めて彼が天才だと気付かされますよね。
      彼は多趣味で忙しいので、今日も釣りかキャンプか狩りかラジコンに精を出している事でしょう(笑)

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  2. マジカルレーシングやエーテックからもタンクカバーとして売られてるかもしれない

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    1. コメントありがとうございます。
      とりあえず似たような製品が出たら、私は買うかもしれません。
      ガンスパークを始め、除電ボルトなど大好きなので(笑)
      HRCからCBR1000RR用のオプションとしてでもいいから出してくれないかなぁ~・・・・

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  3. ロレンソに関して一言言わせて貰えるならこれはシーズン前に
    HRCへリクエストして予め何種類かのパッドを用意してもらう様に
    しておけば何も態々日本へ来る事も無かった様に思いますね。
    シーズン前テストでHRCが用意したタンクカバーはダメだったて
    事な訳でしょ。何かメンドクサイ人だなあって感じだけど、これで
    もうHRCはグダグダ言わないでもらいたいと特別な作業をしたって
    感じですかね、フゥ~(苦笑)

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    1. コメントありがとうございます。
      なるほど!
      確かにおっしゃる通り、HRCにしてみれば今回の一件でロレンソへのそういうメッセージがあるかもしれませんね!
      そういう方向で考えると、今回のスペシャルタンクパッドは作った意味が十分ありますね(笑)

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