ロッシ談:FP4からQ2へ行くのは難しいと解ってた・・・ MotoGP 第6戦 イタリアGP 公式予選結果!


5月31日~6月2日の日程で、MotoGP 第6戦 イタリアGPがムジェロ・サーキットで開催されています。
今週はマン島TTレースエルズベルグロデオ、ARRC、MotoGP世界選手権と非常に忙しい観戦スケジュールです。
大会2日目の昨日土曜日は、各クラスのフリープラクティスと公式予選が行われました。
記事に書くのを忘れていたのですが、今回のイタリアGPでは、moto3クラスは山中流星が、moto2クラスは名越 哲平選手が代役参戦しています。
簡単ではありますが、昨日行われた各クラスの公式予選の結果と、MotoGPクラスの選手より発表されたコメント、本日決勝日のタイムスケジュールを紹介したいと思います。



MotoGP 第6戦 イタリアGP moto3クラス 公式予選結果

※画像クリックで拡大します。
moto3クラスの第6戦 イタリアGPの公式予選結果ですが、フリー走行総合1番手のトニー・アルボリーノがポールポジションを獲得しました。
フリー走行総合12番手のガブリエル・ロドリゴが0.673秒差で2番手を獲得し、ロレンソ・ダラ・ポルタが0.869秒差で3番手となり続いています。
moto3クラスに参戦している日本人選手の結果ですが、鈴木 竜生選手は、1.046秒差で5番手。
鳥羽 海渡選手が8番手、佐々木 歩夢選手はQ2へ進出できず19番手、真崎 一輝選手は21番手、今回の第6戦 イタリアGPに代役参戦している山中 流星選手は26番手で公式予選を終えています。


MotoGP 第6戦 イタリアGP moto2クラス 公式予選結果

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moto2クラスの第6戦 イタリアGPの公式予選結果ですが、フリー走行総合9番手のマルセル・シュロッターがポールポジションを獲得しました。
シュロッターに続き、トーマス・ルティが0.040秒差で2番手に入り、ダイナボルト インタクト GPは公式予選を1-2フィニッシュとなりました。
3番手には0.217秒差でアレックス・マルケスが入っています。
moto2クラスに参戦している日本人選手の結果ですが、長島 哲太選手は0.511秒差で7番手となり予選での自己最高位を獲得。
今回の第6戦 イタリアGPに代役参戦している名越 哲平選手は、明日の決勝レースは最下位の32番手からのスタートとなります。



MotoGP 第6戦 イタリアGP MotoGPクラス 公式予選結果

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MotoGPクラスの第6戦 イタリアGPの公式予選結果ですが、マルク・マルケスが1:45.519のタイムでサーキットレコードを更新し、見事ポールポジションを獲得しました。
初日から調子のよかったファビオ・クアルタラロがマルケスに続き2番手を獲得。
3番手には、このレースと次のカタルニア戦で結果を出さないと来年の契約更新に影響するダニロ・ペトルッチがドカティ勢の最上位となりました。
FP3でまさかの2番手を獲得したポル・エスパルガロは11番手となり、MotoGPクラスに参戦している日本人選手の中上 貴晶選手は10番手で公式予選を終えました。
イタリアGPで地元ファンから最も注目されているライダーのバレンティーノ・ロッシは絶不調でQ1を8番手で終え、公式予選を18番手で終えています。

公式予選後に、MotoGPクラスの選手よりコメントが発表されていますので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより

マルク・マルケスのコメント(イタリアGP 予選1位)

「トラックでは時々エゴイストになることも必要です。
時に自分自身の関心に注意を払う必要があります。
目標は良いラップを記録すること、次にスリップストリームを探すことでした。
考えていた通り上手く行きました。
ピロにマークされていたので、僕がドヴィジオーゾをマークしました。
時々、ライバルのやり方をマネして状況をマネージメントしなければいけません。

ムジェロでは、2列目からスタートすると、厳しい展開となります。
1列目を狙っていましたが、ポールポジションは期待してませんでした。
ビニャーレスとクアルタラロが非常に速かったので、難しいと思っていました。
ヤマハ勢はストレートでそれほど速くないですが、コーナリングがとても良いです。
彼らとのバトルは厳しくなると思います。

フロントのソフトタイヤは少し柔らかいので、それに適応しなければいけません。
フロントタイヤに気を使わなければいけないので、いつもと違うスタイルで走っています。

ムジェロでは厳しくなることは覚悟してましたが、同じレベルのライバルたちも苦しんでいます。
僕たちは表彰台を争う準備が大方整っています。
チャンピオンシップでのライバルたちも苦しんでいるようなので、彼らが勝てずに他のライダーが勝つなら、それで良いです。


ファビオ・クアルタラロのコメント(イタリアGP 予選2位)

「本当に最高のラップでした。
こんなに速く走れることを期待してませんでしたが、今日は46秒台を3回も記録したからとても嬉しいです。
45秒台が出たのは信じられませんが、マルクは凄いラップタイムをマークしました。
当然、明日は激しいレースになるでしょうが、僕たちは準備ができています。
ペースはそれほど悪くないので、目標は引き続きトップ8入りたいです。
ここまでに3度トップ8入りを果たしたので、ステップ・バイ・ステップで上位に進出できるように頑張ります。」



ダニロ・ペトルッチのコメント(イタリアGP 予選3位)

「午前に暫定ですがレコードを記録した後で1列目を獲得できたので嬉しいです。
僕たちのポテンシャルを具体的に証明できたことは非常に重要です。
予選の目標は、1列目に進出するために45.8秒を突破することだったので、嬉しいですがもう少し速く走ることができたと思います。

風邪が原因で体調が万全ではないし、明日は厳しいレースになるでしょう。
数ラップで疲れてしまうのですが、ペースは良いです。
ファンの応援が僕にエクストラ エネルギーを与えてくれるはずです。
良いスタートを切ることがカギです。
その後に私たちの切り札を使います。


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(イタリアGP 予選9位)

「ペースは良いのですが、不運にも今日は1ラップのタイムで苦戦しました。
僕たちの計画は少し難しくなりましたが、FP4がセッティングをより良く理解することに役立ちました。
大事な時間帯で渋滞にはまり、全力のアタックができませんでした。

2列目が現実的な目標でした。
明日は素早くポジションを挽回し、最初から良いペースを刻まなければいけません。
このコンディションでは、タイヤ選択が重要になります。」


アレックス・リンスのコメント(イタリアGP 予選13位)

「予選は奇妙でした。
このトラックは単独走行が難しいので、バレンティーノを探しました。
彼も私もお互いに後方に位置することを避け、警戒し合ってしまい、2人ともQ2に進出できませんでした。
FP4から0.5秒もタイムを伸ばせましたが、十分ではありませんでした。

問題はFP3でした。
最初のコースインで転倒しました。
それが原因で自信を失い、Q1行きを強いられました。
ポジションを挽回しなければいけません。
初優勝したオースティンの前後と同じフィーリングです。
ムジェロは少し苦戦することを覚悟してましたが、ペースはそれほど悪くないです。」


バレンティーノ・ロッシのコメント(イタリアGP 予選18位)

「午前は良いプラクティスとなりました。
最後に良いラップができ、トップ10に入ってましたが最終コーナーでミスを犯し、Q1行きとなりました。
FP4で中古タイヤを履き、速くなかったのでQ2に進出するのは難しいと気づきました。

Q1は もう少し期待してましたが、不運にもQ2に行くには私が遅すぎました。
昨日と比較すればペースは良くなりましたが十分ではなかったので、明日は何か違うことを試します。

明日のウォームアップ走行は、何か良いことを見つけるために非常に重要になります。
レースは後方からのスタートとなり、ペースも最高ではないので、厳しいレースとなるでしょう。
集中力を維持する必要があり、全力を尽くしてポイントを獲得しなければいけません。」



とのコメントが各ライダーから発表されています。
ロッシは母国グランプリですが、相当厳しいレースになりそうですね・・・
既に私の頭の中では、決勝レーススタート後にペトルッチがホールショットを奪い、マルケス、クアルタラロ、ペトルッチの三つ巴の展開になるイメージがあります。
予選が悪かったライダーは、1周目の最終コーナーまでに如何に順位を上げれるかが鍵となるのでしょうが、流石にロッシは18番手からだと厳しいと思いますし、あっさりマルケスやクアルタラロがペトルッチをパスして先に行く可能性も考えられます。
とりあえず、今回のイタリアGPはどのポジションのライダーも1周目が鍵になってくることは確かだと思いますし、1コーナーから奪い合いが激しくなることは必須です。
中上選手がはじき出されたり、転倒に巻き込まれないことを祈ります。

最後になりますが本日決勝レースが行われるMotoGP 第6戦 イタリアGPのタイムスケジュールは以下の通りです。




MotoGP 第6戦 イタリアGP タイムスケジュール

6月2日(
15:40~16:00 moto3クラス WUP
16:10~16:30 moto2クラス WUP
16:40~17:00 motoGPクラス WUP
18:00~ moto3クラス 決勝
19:20~ moto2クラス 決勝
21:00~ motoGPクラス 決勝



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コメント

  1. さすがマルケスはん
    マルケスの後ろににピッロを張り付かせてリズムを乱そうと狙った
    ドカのスリップストリーム作戦を逆にドヴィにやり返して最速タイムでポール
    ロレンソ・・・
    ロッシの絶不調が気になる
    ヤマハ機のトップスピードは他のバイクに比べて遅いのは事実だけど
    他のヤマハ勢はQ2一桁順位、クアルタラロは2位ですからね
    リンスいろいろミスがあったみたいだがFPから予選の改善は急務じゃないか
    中上選手はポルとピッロとアレイシには負けたらアカンで

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      マルケスは見事なスリップ作戦でしたね!
      クワタラロは単独でのタイムでしたが、スリップに着けていたらポールになれたかどうかは別として、もう少し良いタイムだったかもしれませんね。
      ロレンソは・・・・まだ時間がかかりそうですね・・・
      中上選手には頑張っていただきたいですし、今日の決勝がどうなるか楽しみです!

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