クアルタラロがまたもやトップタイム!MotoGP ヘレスオフィシャルテスト後の各ライダーのコメント!


5月3日~5日の日程でMotoGP 第4戦 スペインGPが開催されたヘレス・サーキットで5月6日にMotoGPクラスのオフィシャルテストが行われ、翌7日にmoto2クラスとmoto3クラスのオフィシャルテストが行われました。
moto2クラスのオフィシャルテストでは、今季 表彰台に一度も上っていないKTMが、新型シャーシと新型スイングアームを2タイプテストを行い、MVアグスタも新型シャーシと新型スングアームをテストしたようです。
MotoGPクラスのオフィシャルテストでは、スペインGPの公式予選でサーキット・ベストラップを更新し、MotoGPクラスで初のポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロが、公式予選で記録したサーキット・ベストラップを更新する1:36.379を記録して、ヘレス・オフィシャルテストもトップで終えています。
クアルタラロのテストの結果を考えると、改めてスペインGP決勝でのシフターの故障が実に勿体なかったですね・・・
今日はMotoGPクラスに参戦するライダーよりヘレステスト後に発表されたコメントを紹介したいと思います。

ちなみに、今回のMotoGPクラスのオフィシャルテストでの各メーカーのテスト内容をコメントから拾ってみたのですが、ホンダ勢のテストメニューに関しては、マルケスはブラドルがワイルドカード参戦で使用したバイクを試し、ロレンソは決勝レース後に走り込みが必要性とコメントしたとおり、93ラップの走り込みを実施。
カル・クラッチローは、電子制御とクラッチのテスト行ったようです。
ヤマハ勢は、ペトロナス・ヤマハSRTの2名のライダーにはファクトリーチームと同じフロントフォークをテストし、ロッシはアクセラレーションとグリップ向上のテスト、ミシュランが準備した2タイプのタイヤテストを実施、ビニャーレスは色んなパーツのテストを行ったようです。

ドカティ勢は今回は技術的に新しい事は試さず、現在のパッケージングで各々タイヤやセットを煮詰めるテストを行ったようです。

スズキ勢は、電子制御に焦点を当てたセッティングを煮詰めるテストと、新しいスイングアームのテストを行いました。

各選手から発表されたコメントは以下の通りです。
以下、MotoGP公式HPより

ファビオ・クアルタラロのコメント

「決勝レースでのフラストレーションがテストの素晴らしい結果で補われました。
今日は、幾つか異なるセットアップを試すことができ、新しいフロントフォークをテストしました。
結果はとてもポジティブです。
幾つかの項目は、将来に向けて続けて調査します。

中古タイヤで良いペースが見つかり、ハードコンパウンドのタイヤで多くの周回を重ねました。
セッションの最後にタイムアタックを行い、とても良い結果となりました。
このトラックで、こんなにグリップが良かったのは初めてでした。
タイムアタックした最後の3ラップは限界の走りでした。
走行して、これ以上タイムを伸ばすことはできないと判断しました。
僕たちが取り組んだテストがとても嬉しいです。
次のルマンが待ち切れません。」



フランコ・モルビデリのコメント

「今回のテストでは、セットアップの改善を目的に幾つかの特殊な分野をテストしました。
新しい解決策が見つかったので、次戦以降に役立つと思います。
レース中はフロントエンドの快適さを一度も感じられなかったのですが、フィーリングを良くすることができました。

今日は、リアグリップ向上のテストも行いました。
レースウィーク中にグリップが少し不足していましたが、解決策が見つかりました。
僕たちには良いペースがあり、バイクのフィーリングはとても良いです。」


バレンティーノ・ロッシのコメント

「パッケージを改善するために幾つかのプログラムがあり、特にアクセラレーションとグリップ向上のテストに取り組みました。
テストを行ってみて、それほど悪くなかったです。
今の私たちに、変化をもたらすことは何も見つかりませんでしたが、細かいところが幾つかあり、全てを一緒にすれば、もっと強くなれるかもしれません。

僕はテストがしたかったのですが、今日はミシュランが準備した2タイプのタイヤを試さなければいけませんでした。
オーストリアとタイで使用されるタイヤです。
硬く、強いタイヤで、いつもこのようなタイプのタイヤで少し苦しみます。
タイムアタックはしませんでした。」


マーベリック・ビニャーレスのコメント

今日は沢山のパーツを試しました。
レースタイヤで沢山の周回を重ねましたが、悪くなかったです。
レースディスタンスを上手く走れましたが、僕たちは改良を続ける必要があります。
ルマンはグリップのレベルが非常に良いことから、あまり心配はしていません。

僕にとってブガッティ・サーキットは好きなトラックなので、フランスGPのことを既に考えています。
今回のテストでは、良い所と悪い所が見つかりましたが、何か特別なことはありませんでした。
幾つかのことを改善する必要があります。
僕自身としてはライディングスタイルの改善が必要です。
トラクションを改善させるために何かを見つけなければなりませんが、レースペースが良いので心配してません。
トップに接近していて手応えがあります。」


マルク・マルケスのコメント

「沢山のことを試し、とても良いテストとなりました。
僕たちは細かいことではなく、幾つかのコンセプトに対して集中してテストを行いました。
全てのテスト項目を終え、少し時間が余りましたがテストを終了しました。
時々、好感触を持った状態で切り上げた方が良い時があります。

マシンのコンセプトを理解するために、ブラドルのバイクを試したのですが、良かったです。
次戦に向けて準備が整っています。」



ホルヘ・ロレンソのコメント

「今日は沢山の周回を重ね、沢山の事を試すことができました。
これは僕たちにとって重要な事です。
シーズン序盤に休んでいたテストの時間を取り戻すことに頑張っています。
テストでは、今後のレースに向けて興味深いことが幾つか見つかりました。

今日は2度転倒してテストを終えた事が気に入りませんが、僕は大丈夫です。
痛いけど、大丈夫。
週末とテストを通じ、懸命に仕事に取り組んでくれたレプソル・ホンダとHRCのエンジニアたちに感謝したいです。」


カル・クラッチローのコメント

「良い1日となりました。
1日を通じて不満がありませんでした。
今日はセッティングの作業だけに打ち込みました。
僕たちのテストプログラムは何も新しいことをせず、セットアップに集中しました。
そのことが必要でした。
週末よりも劇的なセッティングを試したかったのです。
もしかしたら、少し快適さが増したかもしれません。
明らかに決勝レースの時よりも速く、ペースが一貫していました。

決勝レースでは、リアにハードタイヤを履きませんでした。
長い時間を費やして、リアのハードタイヤを見定めてみると良い感触が得られました。
チームと僕は、今回のテストの展開が嬉しいです。
決勝レースは8位で終わってしまい、レースウィークの終わった月曜に速く走れても何も報酬はありませんが、ハードタイヤで速く走れることを証明しました。」


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント

「レース後のテストは、いつも効果があります。
重圧なしでテストに取り組め、週末は時間が限られて色々試す時間がないので、幾つかの変更を試することができます。
今回は技術的に何にも新しいことはありませんが、バイクの挙動に影響が出る事を より深く理解するために、電子制御とセッティングの細かいところを試しました。

今日は、全てのトラックに対して利用できる有効なデータを収集でき、ミディアムコンパウンドのタイヤを試し、好印象を持ちました。
ライディングも電子制御も常に改善できます。
より明白なアイデアを持って、ルマンに乗り込めます。」


ダニロ・ペトルッチのコメント

「ラップタイムを気にせずに、ルマンを考えたテストに集中しました。
レースペースを向上させるために、かなり消耗したハードタイヤを履き、幾つか新しいパーツと幾つかの解決策を試しました。

特にブレーキング時の安定感とコーナリングスピードを向上させるテストに取組み、ルマンで上手く機能しなければいけない解決策が見つかりました。
テストとバイクのフィーリングに大満足しています。
一歩前進したことを期待しています。」


アレックス・リンスのコメント

「今日は沢山の周回を重ね色んな事を試し、一日をフルに活用してテストに取り組みました。
今日は沢山の良い事が見つかり、試したセッティングが気に入りました。
本当に強いパッケージと共に、ルマンに向かいます。

今日は、新しいスイングアームデバイスを試しました。
試す項目が多くなかったので新しいスイングアームをテストし、電子制御に焦点を当てるという当初の計画に戻ってテストを行いました。」



ジョアン・ミルのコメント

「今日は沢山の周回を重ねることができたので、週末のペースとラップタイムを伸ばすことができ、良かったです。
沢山の異なることを試して良かったので、ルマンに向けたセッティングは良いと思います。

今日は転倒しましたが、怪我はありません。
バイクにもう一度乗れた事が嬉しいです。
バイクから、いつも学ぶ事があります。」


ポル・エスパルガロのコメント

「今日は忙しい1日となりましたが、テスト結果が嬉しいです。
KTMは冬の間に懸命に働き、幾つかのパーツを投入してくれました。
ルマンのテストまで試すことができなかったエンジンとシャーシに関して改善され、良いバランスが見つかりました。

今日は異なるセットアップも試しました。
エンジンに関しては、改善の余地があります。
改善の継続作業と改善が嬉しいです。」

と各ライダーからのコメントです。
ホルヘ・ロレンソのコメントで、「今日は2度転倒してテストを終えた事が気に入りません」とコメントしていますが、奇しくもロレンソが2度転倒したコーナーは同じコーナーで、転倒したコーナーは先日セレモニーが開催されたばかりの"ペドロサ・コーナー"(6コーナー)で転倒しています。
ロレンソの前任のペドロサの名前が付いたコーナーで2度も転倒するなんて、運命のイタズラを感じます。

そう言えば、コチラの記事で少し気にかけていたペドロサ選手の銅像の件なのですが、てっきり こんな銅像や・・・・


ニッキー・ヘイデンの銅像
はたまた こんな銅像を予想していたのですが・・・・
大関 魁皇の銅像
私の想像の斜め上を行く、兜の銅像でした!!
ダニ・ペドロサ像
本当にペドロサは侍を気に入ってるんですね!!
今なら OGK Kabuto が「うちのヘルメットを使って広告塔になってくれ!」と言ったらOKしてくれるような気がします!

話が脱線しましたが、ヘレステストでもクアルタラロがトップタイムをマークした事には本当に驚きました。
案外ロッシを引退に追い込むのはマルケスやロレンソ、ドヴィなどのライバルメーカーのライダーでは無く、クアルタラロかモルビデリのような気がしてきました・・・
次戦のMotoGP世界選手権の開催日程ですが、5月17日~19日の日程でブガッティ・サーキットで行われる第5戦 フランスGPとなります。
次戦もクアルタラロが我々バイクレースファンを驚かせてくれるのでしょうか!?
フランスGPも要注目です!!

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コメント

  1. 多摩田(にわかバイク部)2019年5月10日 14:50

    漢ホルゲは転倒を道具のせいにはしません!(苦笑)
    早くドカボケを治してRCVで大活躍してほしいですね。
    ダニさんは人物銅像じゃなかったんですね。
    これはコレで良いですね。現役復帰の際にはぜひOGKでお願いしたいですね。

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    1. 組長コメントありがとうございます。
      そこですよ。
      決して道具のせいにせず、自分が未熟だからと言わんばかりに全ての責任を抱え込むロレンソは漢です(笑)
      ダニさん像は、どんなポーズか相当楽しみにしてたので拍子抜けしましたが、MotoGPファンのために子供の日に飾る 五月人形兜ダニ・ペドロサモデルを作ったらコアなファンに売れるかもしれません!
      けど、背は伸びそうにないので私は絶対に買いませんが・・・

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