スペイン人ライダーが上位独占! MotoGP 第4戦 スペインGP 決勝結果とハイライト動画!


5月3日~5日の日程でMotoGP 第4戦 スペインGPがヘレス・サーキットで開催されました。
大会最終日の昨日は、各クラスの決勝レースが行われました。
昨日行われた公式予選で、ヤマハのサテライトチームのペトロナス・ヤマハSRT2台が1-2フィニッシュし注目を浴びていましたが、ポールポジションからスタートしたファビオ・クアルタラロは、2位走行中の14周目にシフトチェンジができなくなり、無念のリタイアとなりました。
今日は、昨日行われた各クラスの決勝レースの結果とハイライト動画、決勝レース後にMotoGPクラスの選手より発表されたコメントを紹介したいと思います。

第4戦 スペインGP moto3クラス 決勝レース ハイライト動画


第4戦 スペインGP moto3クラス 決勝レース結果

※画像クリックで拡大します。
MotoGP 第4戦 スペインGP moto3クラスの決勝レースは、4番グリッドのニッコロー・アントネリが10名のライダーによりチェッカーフラッグまで繰り広げられた優勝争いを制しました。
2位には、日本人選手の鈴木 竜生選手が0.242秒差でチェッカーを受け初表彰台を獲得しました。
3位に3番グリッドからスタートしたチェレスティーノ・ヴィエッティが0.305秒差でチェッカーを受け、表彰台を獲得しています。
moto3クラスに参戦している日本人選手の結果ですが、24番グリッドからスタートした鳥羽 海渡選手は、一時トップとのギャップが6.618秒差まで広がりましたが、6位まで挽回しチェッカーを受けました。
20番グリッドからスタートした小椋 藍選手は、1.430秒差の9位でチェッカーを受け、初めてシングルフィニッシュを達成しています。
22番グリッドからスタートした真崎 一輝選手は、今季初のポイント圏内となる13位でフィニッシュ、11番グリッドからスタートした佐々木 歩夢選手は15位でレースを終えました。


第4戦 スペインGP moto2クラス 決勝レース ハイライト動画

第4戦 スペインGP moto2クラス 決勝レース結果

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MotoGP 第4戦 スペインGP moto2クラスの決勝レースは、スタート前に長島選手のバイクにトラブルが起き、長島選手はピットスタートとなりましたが、スタート直後の1コーナーでレミー・ガードナーの転倒が引き金となり多重クラッシュが発生。
レッドフラッグが掲示され、周回数は23周から15周へ短縮されて仕切り直しレースが行われました。
決勝レースは、6番グリッドからスタートしたロレンソ・バルダッサーリがレースを制し、今季3勝目を挙げ、2年連続のヘレスでの優勝となりました。
2位にはポールポジションからスタートしたホルヘ・ナバロが、0.359秒差でチェッカーを受け、3番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスが、1.091秒差で3位表彰台を獲得しました。
moto2クラスに参戦している長島 哲太選手ですが、7位でレースを終えています。
moto2クラスの各チームと選手は、ヘレスサーキットに残り明後日の5月7日にオフィシャルテストが実施される予定です。


第4戦 スペインGP MotoGPクラス 決勝レース ハイライト動画

第4戦 スペインGP MotoGPクラス 決勝レース結果

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MotoGP 第4戦 スペインGP MotoGPクラスの決勝レースは、マルク・マルケスがホールショットを決め、以降安定したペースを刻み今季2勝目を挙げました。
2位には9番グリッドからスタートしたアレックス・リンスが、1.654秒差で2戦連続の表彰台を獲得し、3位には5番グリッドのマーベリック・ビニャーレスが、今回はスタートでポジションを落とさず、2.443秒差で3位に入り、今季初の表彰台を獲得しました。
ポールポジションからスタートしたファビオ・クアルタラロは、2位走行中の14周目にシフトチェンジができなくなり、無念のリタイアとなりました。
2番グリッドからスタートしたフランコ・モルビデリは7位でチェッカーを受け、13番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシは、7.547秒差の6位まで挽回しチェッカーを受けました。
MotoGPクラスに参戦している中上 貴晶選手ですが9番手でチェッカーを受け、シングルフィニッシュでレースを終えています。




MotoGP 第4戦 スペインGPの公式予選後にMotoGPクラスのライダー数名からコメントが発表されているので紹介したいと思います。
以下、MotoGP公式HPより

マルク・マルケスのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース 優勝)

「本当に勝ちたかったです。
今日のような勝ち方は好きじゃありませんが、ハッキリとした形で勝ちたかったんです。
オースティンではミスをしましたが、レースを最初からリードして勝つことができることをライバルたちに見せることが重要でした。

必要なリスクを背負って走ることを覚悟していました。

1:37秒台で走ることができたのですが、1:38秒台で十分でした。
バイクはとても良く走ります。
完璧なバイクなど存在しません。
完璧なライダーも存在しませんが、とても良い感じです。
僕たちは序盤に抱えていた問題を克服しました。

今日は100%の集中力でスタートしました。

最初は怖かったのですが、ミスを恐れてブレーキングが長くなってしまいました。
それに、トラックをしっかり理解する必要がありました。
その後は普通の走りに戻り、0.1秒ずつ引き離しました。
1ラップで0.5秒差を追求しないことが要求され、ステップ・バイ・ステップで走りました。
今日は母の日なので、この優勝を母親に捧げたいです。」

アレックス・リンスのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース 2位)

「暑くなり、タイトなトラックで4列目からのスタートだったのでタフなレースとなりました。
特にドカティ勢を抜くのに苦労し、ドヴィを抜くのに多くの時間を失ってしまいました。
上手くスタートが切れ、素早く前のライダーたちを抜ければマルケスと一緒に走ることができると解っていました。
実際に同じようなペースで走れたのですが、マルケスに逃げられてしまいマーベリックに捕まってしまいました。

チャンピオンシップでは、1ポイント差の総合2位です。

まだ多くのレースが残っているので楽しもうと思います。
レース毎に強さを感じていて、レベルが高まっています。
正直、バイクは良く走ります。
シーズン前に発言したように、スズキは勝てるバイクです。
チャンピオンシップを闘うことができます。

これから好きなトラック、スズキに上手く適応するトラックを迎えるので、ステップ・バイ・ステップでレースに挑みたいです。




マーベリック・ビニャーレスのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース 3位)

「グッドなレースをしたと本当に思っています。
ようやく、スタートが上手く行ってポジションを稼ぐこともできました。
スタートの問題は、これ以上あってはいけません。
僕たちは良いシステムを見つけました。
これが重要ですが、もっと改良しなければいけません。
スタートのプロセスを変更して、安定感が見つかりました。

チームは素晴らしい仕事をしてくれました。

ドカティにマークされ集中するのが難しかったですが、この表彰台は、まるで優勝を挙げたような気分にさせてくれます。
ヘレスは僕にとって最も困難なトラックの1つで、いつも厳しかったので、この表彰台獲得が嬉しいです。
FP3でQ2に直接進出を逃しましたが、実際のところ僕たちは一歩前進しました。

トラクションが不足しています。

ブレーキングとターニングは良いのですが、加速が不足しています。
明日重要なのはルマンに向けて良い準備をして、好感触でテストを終えることです。
ルマンは開催日程の中でベストトラックの1つです。
良い感じでルマンに乗り込みたいです。」


バレンティーノ・ロッシのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース 6位)

「最後の瞬間にタイヤの選択を決断しました。
ミディアムを履きレースをしたかったのですが、気温が上昇したのでミディアムにするのかハードにするのか迷い、最後はハードを履くことを決めました。
この変更が重大だったと思います。
ミディアムを履いたマーベリックは最後まで良かったから、とても興味深い試みだったと思います。

良いスタートを切りましたが、序盤はオーバーテイクするには十分なペースがありませんでした。

レース後半は本当に良く、強かったです。
ペースは悪くなく、オーバーテイクをするには十分に良かったと思います。
チャンピオンシップを考えると、幾つかのポイントを稼ぐことができました。

もし、もっと前のグリッドからスタートしていたらマーベリックがいたフロントグループと一緒に走れたと思います。

今日のレースペースは、昨年よりも25秒も速かったですね。
今日はバイクに快適さを感じ、特にラストラップは速かったです。
次戦に向けて集中しなければいけません。」


フランコ・モルビデリのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース 7位)

「僕たちにとって、良かった週末を7位で締め括りました。
レースはスタートからとても速く走れ、トップライダーたちのペースに快適さを感じました。
タイヤにも快適さを感じましたが、レースが進むにつれてスピードが落ちてしまいました。

最後は消耗したタイヤを上手くマネージメントができ、残り2ラップは、カル・クラッチローとインディペンデントチームライダー勢のトップを争うことができました。

初めてのトップです。
これからは何度も繰り返さなければいけません。

今日は、僕たちにとって良いリザルトです。

日々良くなっていることを証明しています。
明日のテストでは、良い仕事ができるように試みます。
ルマンに向けて、できるだけ準備を整えたいです。」



ファビオ・クアルタラロのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース リタイア)

「僕は失望していますが、幸せだと言うことができます。
とても良いレースでした。
バイクからとても良い感じがあり、ギアシフターのちょっとした技術的な問題に苦しむまでは、トップライダーたちと一緒に走れて最高でした。
とても小さな問題でしたが、大きな影響を受けてしまいリタイアを強いられました。

週末を通じて取り組んだ仕事が嬉しいです。

今後も同じやり方で仕事を続けて行きたいです。
チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたが、このスポーツではコントロールできないことがあります。

シーズンが始まる前、誰も表彰台を争いポールポジションを獲得できることを期待していなかったので、僕たちが実施してきた仕事に喜ぶべきでしょう。

次戦は、僕のホームレースなのでベストを尽くしたいです。」





アンンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース 4位)

「ヘレスでは、いつも困難なことに見舞われるという過去のことを思い出せば、レーススピードと優勝者とのギャップに満足できます。
目標にしていた表彰台を獲得できなかったのは残念です。
予測以上にレース展開が速かったと思います。
スタートでポジションを大きく落としましたが、最後にはビニャーレスに追いつくことができました。

ブレーキングでアタックを仕掛けようとしましたが、高速コーナーで大きく引き離されました。

このトラックで苦戦することを覚悟していました。
コーナリングの改善が必要ですが、僕たちはそれほど離されていないので、この方向性に向かって仕事を継続します。」


ダニロ・ペトルッチのコメント(第4戦 スペインGP 決勝レース 5位)

「予測していた以上に困難だったレースを、上手くマネージメントできたので満足です。
序盤は落ち着いて走るように心掛け、タイヤを温存するように心がけました。
正直、表彰台獲得は可能だと考えていましたが、アンドレアと僕は最後まで全力を尽くしたにも関わらず、その能力がありませんでした。

コーナー中間でのスピードが少し足りません。

ブレーキングを最大限に活かすことができませんでした。
トップ3に進出するには、全ての細かいことをしっかり整える必要があり、僕の場合はもっと前のグリッドポジションからスタートしなければいけません。

全体的な週末の評価はポジティブです。

重要なポイントを稼ぎ、チャンピオンシップにおいて良いリザルトを獲得しました。
上位陣に接近するために、明日も仕事を続けます。」



とのコメントです。
マルケスのコメントを見ると、第3戦 アメリカGPで「1速で駆け抜けるコーナーで苦労していて、以前はそこがホンダのストロングポイントだったが、今は弱点となっている。」とコメントしていますが、問題は解決されたようですね。
また、アレックス・リンスは「シーズン前に発言したように、スズキは勝てるバイクです。」と言う通り、本当にGSX-RRは良いバイクになりましたね。
ジョアン・ミルが結果を残せないのが残念ですが、その内上位へ顔を出してほしいと思います。
次のMotoGPの開催日程ですが、5月17日~19日の日程でブガッティ・サーキットで行われる第5戦 フランスGPとなります。
昨年のフランスGPではマルケスが優勝しており、フランスGPで連勝となるのでしょうか!?

次戦のMotoGPも目が離せませんね!


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コメント

  1. モト3とモトGPでスズキが2位獲得。マシンもクラスも違うけど両スズキとも鋭いコーナーリングしてた…気がする
    しかしミルはもったいないリタイアの仕方で、ルーキー時のリンスみたい
    クアルタラロのマシントラブルは残念としか言い様がない…
    表彰台も優勝も今期中獲得どころか次戦フランスも期待できるかも
    同じく母国グランプリのザルコは去年とは立場が違いすぎて…まぁガンバ!

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    1. 書き忘れてたので追加で
      ロッシの追い上げは流石としか
      中上選手の連続トップ10内フィニッシュも見慣れてきたのでそろそろトップ6、表彰台が観たいですね
      ロレンソはいったいどうした?

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    2. コメントありがとうございます。
      鈴木選手の2位表彰台は最後まで本当にハラハラしました。
      何気に今季のMotoGP世界選手権で一番面白いのは、moto3クラスかもしれませんね。
      ロッシ選手は予選でダメでも決勝で上位に食い込んでくるところは流石ですね。
      GP500を走っていた時も、予選はイマイチでも決勝では上位に食い込んで来るライダーだったのですが、高齢になっても未だにそのスタイルを維持しているのも凄いと思います。
      中上選手はおっしゃる通り、そろそろ上位に食い込んできて欲しいですね~。

      ロレンソはFP1だけでしたね・・・調子良かったの・・・・
      男・ロレンソの復活はもう少し先になりそうですね・・・

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