2019年シーズンのNorth West 200が本日より開催!無料視聴方法などについて!


2019年シーズンのNorth West 200(ノースウエスト200)が5月11日~18日の日程で開催されており、本日14日よりフリープラクティスが開催され、ネットで生配信されます。
早いもんで、もうNW200の季節ですね・・・
日本でNorth West 200は、あまり馴染みのないレースかもしれませんが、ノースウエスト200は毎年5月に北アイルランドで開催される公道レースで、今年は開催90周年になる記念すべき年になっています。
ヨーロッパで行われる公道レースと言えば、マン島TTレースが有名ですが、North West 200はマン島TTレースと違い決勝レースはグリッドスタートで行われ、平均速度は190 km / h、最高速度は320 km / hを超える結構クレイジーなレースです。
そんなNorth West 200ですが、本日火曜日よりフリープラクティスが始まる予定となっており、日本に居ながらも無料視聴できます。
今日は本日よりフリープラクティスが始まるNorth West 200(ノースウエスト200)について紹介したいと思います。


2019 North West 200 プロモーションビデオ



NW200はマン島TTグランプリと違い、決勝レースはグリッドスタートとなります。
公道を使うのでエスケープゾーンなんかありませんし、車道と歩道の段差にリヤタイヤを当てながらアクセルワイドオープンで立ち上がり、視界さえ保てれば雨でもレースは開催されます。



NW200の最高時速は320km/hに達し、道路脇に置いている固定カメラがバイクが通り過ぎた風圧で倒れてしまうこともあります。
また、ストレートで縁石にタイヤがヒットすると、タイヤスモークと土煙が巻き上げられ、観客から悲鳴にも似たどよめきが起こります。

ノースウェスト200のコースは、ポートチュアート、コールレーン、ポートラッシュという3つの市街を巡るコースで1周が14.436km、平均速度は190km / hで駆け抜けます。
コースは、特徴的な形状から"The Triangle"と呼ばれます。


North West 200はグリッドスタートなので、順位ごとにバイクの間隔が開かず、公道を常識離れしたスピードで走る集団は大迫力です。



サーキットと違い、公道では道幅が狭いのでコーナー途中で抜くことは難しく、いかにブレーキングを我慢して理想のラインで侵入するかが重要になってきます。
また、バイクもマン島TTレース同様に、BSBの有名チームの車両が使われ、公道レース専門のライダー と、BSBへ参戦中のクローズドサーキット専門のライダーが戦う光景は迫力があります!

歴史も古く人気のあるNW200は、北アイルランド最大の年間スポーツイベントで、フリープラクティスの様子から英国放送協会(BBC)が、ネット配信や生中継しています。
日本で有名なマン島TTレースがネット中継されないことを考えると、バイクレースファンにとっては嬉しいですし、日本のNHKみたいなテレビ局が放送するなんて凄いですよね。



普段よく見るバイクレースでは、ピットガレージでバイクの整備を行いますが、"田舎のお祭りのステージ横にある出演者控室" のような仮設テントをピットにしているのも公道レースならではの光景です。



NW200は今年で開催90周年を迎えるわけですが、バイクの進化により最高速度が上がるにつれて救急医療によるバックアップと、より安全なコースの必要性が高まりました。

救急医療隊は、North West 200の開催に不可欠です。
ヨーロッパの公道レースで最も有名な医療スタッフと言えば、"The flying doctor"と呼ばれていたジョン・ハインズ医師だと思います。
公道レースのセッション中に事故があれば、医療機器を積んだスーパーバイクで現場に駆け付け、誰よりも速くライダーの治療を行うハインズ医師は世界最速の医者と呼んでも過言ではないでしょう。



残念ながらハインズ医師は2015年の公道レース スケリー100のフリープラクティス中に起きた事故で他界しました。

話をNorth West 200の医療スタッフの歴史に戻しますと、1970年代初頭には、サーキットの周りに16台の救急車が用意され、50人を超える医療ボランティアによって支えられていました。



現代のNorth West 200では、150人以上の医療スタッフが待機しており、18台の救急車と設備の整った医療用バンの2台によってサポートされます。
さらに必要な時は、北アイルランド空軍の救急ヘリコプターを呼ぶことができます。
昔からの伝統を大事にし、ヨーロッパでは今でも公道レースが盛んですが、90年の歳月を経てバイクの進化のみならず、大会をバックアップする医療スタッフもしっかり進化しています。

最後に、North West 200のライブ放送の無料視聴方法ですが、毎年 BBCスポーツがネット上でライブ配信しているので、 下記のタイムスケジュールの時間にHPへアクセスすると視聴できるはずです。
※たまにURLが急遽変わることがあります。
とりあえず、各曜日のセッションごとの生配信のURLを貼っておきますが、変更に気付いた場合は修正する予定です。



2019 North West 200タイムスケジュール

5月14日() プラクティス    17:15〜23:00 視聴ページはココをクリック  ← 5/14 17:57現在放送中です!!
5月16日() プラクティス    17:15〜23:00 視聴ページはココをクリック
5月17日() イブニングレース  01:00~05:00(白夜なので現地時間 木曜日の17:00~21:00に開催されます。) 視聴ページはココをクリック
5月18日() レース       17:15〜翌03:00 視聴ページはココをクリック

もし、私の貼ったURLが間違えていて、仕事の都合で修正が間に合わない場合は、申し訳ありませんが BBC Live Guid から自力で配信URLを探してください・・・


※5月14日追記:今年は以下の画像の様な専用ページが用意されました。
(BBC スポーツは直前になって動画配信ページが作られることが多いようです。)
上記のタイムスケジュールのリンクは一応修正してます。


図の通り、左側・右側の再生アイコンをクリックすると専用プレーヤーが立ち上り、ライブ映像・ラジオ放送が利用できます。

イブニングレースの行われる時間帯は、現地時間で木曜日の17:00~21:00となっています。
21:00だと日本では夜ですが、アイルランドは白夜なので21:00でも明るく、ヘッドライトの無いレーシングバイクでもレースが可能となります。



よって、イブニングレースの行われる木曜日(現地時間)は1日中 大忙しとなり、ライダーにとって死ぬかもしれない公道レース独自のピリピリした緊張感を持続させなければならず、精神的・体力的にも過酷なレースとなります。

プラクティスは本気で1周走るって感じではなく、あくまでも練習って感じの走りをしますが、決勝は公道を集団で尋常じゃない速度で繰り広げられるバトルが見れます!

North West 200を見たことのない方は、この機会に是非視聴みてはいかがでしょうか?



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