ギュントーリがリンスをベタ褒め!ロレンソがビニャーレスにアドバイス!


MotoGP第3戦 アメリカGPで今季初勝利を挙げたTeam SUZUKI ECSTARのアレックス・リンスのレース展開と勝利を、テストライダーのシルバン・ギュントーリが「スズキのレジェンドライダーのケビン・シュワンツの走りを彷彿させる」と絶賛しています。
また、以前MotoGPクラスのヤマハのファクトリーチームへ在籍していたホルヘ・ロレンソが、最近決勝レースで振るわないマーベリック・ビニャーレスに対してコメントしています。
今日は、リンスの勝利を絶賛するギュントーリのコメントと、ビニャーレスの不振に対してのロレンソのコメントについて紹介したいと思います。


以下、MotoGP公式HPより


リンスの勝利を絶賛するシルバン・ギュントーリのコメント

「COTAでの勝利は、感動的な瞬間でした。
レースは最後までハラハラしましたが、アレックスは完璧なレースマネージメントで良いペースで周回を重ねました。
バイクのバランスは大変良く、バンピーな路面の上をサーフィンをするようにスムーズに走らせていました。

数ヵ月前からポテンシャルが良かったので、初優勝は時間の問題だと思っていましたが、このトラックで優勝できとは期待してませんでした。
リンスの勝利はビッグサプライズとなり、最高のシーズンスタートとなりました。

アレックスは、模範的な走りをしていました。
彼は快適に走っていましたが、これは彼とチームの努力が実を結んだ結果です。

我々のバイクには、他車よりも優れている点があります。
タイヤの消耗が始まったとき、バイクのレスポンスは完璧で、GSX-RRのコーナリングは優れています。
彼のフロント軸を使うライディングは、ケビン・シュワンツを少し思い出させますね。
コーナーの頂点に素早く入り、バイクを旋回させる能力が高いです。
ケビンもそのような走りをしていました。
この走りがスズキのDNAとも言えます。

GSX-RRは、エンジンパフォーマンスに関して進歩しました。
COTAでは、ヤマハよりも少し速かったです。
スズキは、この冬に多くの開発作業に取り組み、昨シーズンで既に素晴らしかったエンジンのキャラクターを変更せず、パフォーマンスを向上させることが目的でした。
あとは、細かいところも改良しました。
ライダーのアレックスも経験を積み、全ての細かいことが勝利に貢献しました。

ドヴィジオーゾとロッシが発言したように、アレックスは今シーズンのタイトル候補です。
昨シーズン終盤は非常に強く、レース結果は非常に一貫し、安定してトップ5でチェッカーを受け多くの表彰台を獲得したことを忘れません。
トラックによって強かったり、そうでなかったりしますが、彼は自信を持っています。
この調子で今シーズン戦って行ける事を期待してますし、我々全員が彼を信じています。

ヘレス・サーキットで私が2日間行ったテストに関しては、技術的な詳細を説明することができないのですが、仕事を継続していきます。
特定の分野に関して仕事に取組み、利益は少ないですが、違いを生み出すために重要な細かいことです。
今回の2日間のテストでは、1日目のドライコンディションと2日目のウェットコンディションを最大限に活かして、多くの情報を収集することができました。
今後のレースに有効となることを期待しています。」

とのコメントです。
流石に電子制御の無かった2ストロークのGP500クラスと、電子制御の塊である4ストロークのMotoGPクラスでは特性が全然違うので、当時のシュワンツの様にハイサイドギリギリでカウンターを当てながら走る派手なスライドは現在のMotoGPクラスでは見れなくなりましたが、もしも当時のシュワンツがGSX-RRに乗ったら、ギュントーリの言うように リンスに似た走り方になるような気がします。



リンスの勝利は、COTAを得意とするマルク・マルケスが自爆しての優勝でしたが、今シーズン中にマルケスファンも素直に認める、完全な勝利を挙げるのは時間の問題だと思います!


続いて、ホルヘ・ロレンソがmotorsport.comの取材に対してビニャーレスの不調に対してコメントを残しているので紹介したいと思います。
現在、ビニャーレスは14pt獲得し、ポイントランキングで12位となっていますが、チームメイトのバレンティーノ・ロッシは51pt獲得し、ポイントランキング2位。
ビニャーレスの獲得ポイントはロッシの1/3以下となっており、サテライトチームのフランコ・モルビデリやファビオ・クアルタラロよりも下の YAMAHA勢最下位となっています。


ビニャーレスの不調に対して ホルヘ・ロレンソのコメント

マーベリックがスタート時のクラッチで苦戦していることは、私にも経験があります。
こういう時は、ポールポジションからスタートしようが、1列目からスタートしようが全く関係ありません。
スタートが悪く、1列分ポジションを失ってしまうんです。

私もMotoGPクラス参戦初期に、同じような問題を抱えていました。
誰かの後ろを走る時は安全面から余裕を持ち、前のライダーがミスした場合に備え、マージンを持って早くブレーキをかける必要があります。
そうしなければ、反対にタイムロスしてしまうんです。

恐らくこのような理由が、マーベリックの決勝レースでの不調に繋がっていると思います。
ビニャーレスは単独走行を好み、レースをリードすることを好むでしょうが、スタートが良くならなければ問題は解決されないでしょう。

とのコメントを残しています。
ロレンソの考察は的を得ていて私も納得できるのですが、ロレンソ自身もここまで不調で獲得ポイントは僅か7ptで、KTMやアプリリアに交じってのランキング17位です。

第2戦アルゼンチンGPでは、スタート時にピットリミッターのボタンに触れてしまい サンデーレーサーなら一度はやらかす凡ミスをやってしまった訳ですが、人の心配よりも自分自身も頑張って欲しいものです!

今シーズンのMotoGP開幕前に行ったタイトルライダー予想アンケート で、私は自信を持ってホルヘ・ロレンソを推したんですから・・・
次戦の母国グランプリのヘレスから、本気を出してくれると信じてますのでホントお願いします。



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コメント

  1. ロレンソはおそらく怪我が完治してバイクに慣れれば最低でも1勝はできそう
    運が良ければ表彰台なKTM、アプリリア勢の獲得ポイントはゴボウ抜きでランキングを上げそう

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    1. コメントありがとうございます。
      私もそう思います!
      RC213Vとロレンソのライディングはマッチすると思うのですが、本領発揮するまでもう少しかかるんでしょうねぇ・・・
      早くロレジャンプが見たいです!!

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