RSV4 1100 Factoryが受注開始!価格は2,862,000円!


昨年11月に発表されたRSV4 1100 Factoryが全国のアプリリア正規販売店にて、3月22日()より受注開始となり、5月下旬より出荷開始となります。
日本国内での販売価格は、2,862,000円(税込)との事です。
私がRSV4 Factoryに乗っているので、排気量を上げたRSV4 1100 Factoryの登場に驚き、「RSV4 1100 Factory登場! アプリリアがRSV4シリーズ11年目で遂に排気量を上げてきた・・・」という記事で、個人的な感想を好き勝手に述べたのですが、いよいよ日本国内で発売開始となります。
今日は、3月22日より受注が開始となるアプリリアのフラッグシップモデルのRSV4 1100 Factoryについて紹介したいと思います。

マックス・ビアッジ主演 RSV4 1100 Factory プロモーション動画




以下、アプリリア公式HPより

RSV4 1100 Factoryの進化

 
RSV4 1100 Factory は、217HP を発生する新型 V4 エンジンを搭載し、史上最速、最強、最軽量へと進化を遂げました。

RSV4 1100 Factory は、既存モデルのエンジンを 999㏄から1078ccへ拡大し、さらに Akrapovic 製チタンエグゾーストサイレンサーや、Bosch 製リチウムイオンバッテリーの採用などにより車両重量を 199Kg ※燃料90%搭載状態で199 kgとなっています。  
に抑えたほか、アプリリアのMotoGP マシン"RS-GP"開発から派生したカーボン製ウィングレットをサイドカウルに標準装着するなど、「成長を止めることはできない」というプロジェクトの成果により、さらなる進化を遂げました。


RSV4 1100 Factoryのエンジン



2017年に量産ロードモデルで201HPのベンチマークに到達した後、アプリリアのV4は107 ccに排気量を拡大して、もうひとつの進化の分岐点に立ちました。
この変更は、2015年に1000から1100 ccとなったRSV4のスポーツネイキッドバージョンの TuonoV4で既に得られていた、評論家と一般ユーザーによる有益なフィードバックに基づいて決定されました。

RSV4 1100 Factoryのエンジン排気量は、ボアが78㎜から81 mmとなり、新しいピストンを採用する事で拡大されていますが、52.3 mmのストロークと、13.6:1の圧縮比は1000ccのV4エンジンから変更してません。

Magneti Marelli製の7SM ECUは、リミッターを13,600 rpmに設定した新しい専用マップにより、217 HP/13,200rpmの最高出力をもたらします。
最大トルクもこれらの変更の恩恵を受け、1000 ccエンジンに対して全域で10% 以上のトルクアップを実現し、最大トルク値は122Nm/11,000 rpmに達しました。


RSV4 1100 Factoryの車体



RSV4 Factoryの特徴として挙げられるのが、各部の取付位置が調整可能であるメインフレームです。

実際にアプリリアは、フレームへのエンジン搭載位置、ステアリングステムアングル、スイングアームピボットの高さとリアの車高をライダーが調整できる唯一のスーパーバイクで、まさにレーシングバイクそのものと言え、RSV4の極めて評価が高く魅力的なフレームの構造は変わっていません。

フレームが提供する正確で広範囲な調整に合わせ、RSV4 1100 Factoryのフレームとサスペンションセッティング、重量配分が見直されています。
新しいステアリングブッシュ(上下に各+ 3 mm)によって、キャスター角が減少し、新しいステアリングヨークのオフセットも2 mm減少しました。
これによりホイールベースは4mm短くなっています。
全体的な結果として、フロントエンドがライダーに近づき、敏捷性を低下させることなくフロントホイールへの荷重が増え、安定性も増加しています。


RSV4 1100 Factoryの足回り



フロント周りの変更だけでなく、ライダーのコーナリングフィールを向上させるため、トラベルが5 mm長くなった(トータル125 mm)Öhlins製NIXフォークが採用されました。

サスペンションシステムは、アジャスタブルのTTXショックアブソーバーと同じく調整可能なステアリングダンパーを採用しています。

コーナー立ち上がりでの安定性をさらに向上させるため、RSV4 1100 Factoryはスイングアームにもいくつかの変更を加えました。
ヨーとねじれの剛性を大幅に高めることで、コーナー立ち上がりの精度が向上しています。 

既存モデルよりトップグレードを装着していたブレーキシステムも、今回の重要なアップグレードの対象となりました。
従来のbrembo製M50キャリパーから、より軽く効率的なBrembo製Stylemaフロントキャリパーが採用され、より高い摩擦性能を持つパッドが装備されました。
極めて過酷な使用状況下でも動作温度をコントロール下に保ち、変わらないブレーキング性能を維持する、ブレーキキャリパーカーボンエアダクト(RS-GPでアプリリアレー
シングが使用しているものと同等)をオプション設定しています。


RSV4 1100 Factoryの電子制御



第四世代のアプリリアAPRCは、完全なフル ライド バイ ワイヤ スロットル コントロールによって電子制御スロットルバルブを管理するための他のコンポーネントを必要としません。

これは重量の点で明らかなメリットとなり、従来のシステムと比較して590gの軽量化を達成しています。

アプリリアRSV4 1100 Factoryに標準装備されたAPRCシステムには以下の機能が含まれます。

ATC(アプリリア トラクション コントロール): ハンドルスイッチ部のジョイスティックによって、スロットルを戻すことなく8段階の設定に即座に調整可能。

AWC(アプリリア ウイリー コントロール):3段階のレベルに調整可能なウイリーコントロールシステムは、左スイッチボックスによって、ATCと同様スロットルを閉じることなく即座に調整できるようになりました。

ALC(アプリリア ローンチ コントロール):サーキットでの使用に限定され、3段階の設定が可能となり、高効率な動作プロセスを採用しました。

AQS(アプリリア クイック シフト):スロットルを閉じることなく、クラッチも使わずにギアシフトが可能な電子制御システムで、クラッチレスのシフトダウンを可能にするダウンシフト機能も備えています。
アクセルを開けた状態でのシフトダウン機能は他に類を見ません。

APL(アプリリア ピット リミッター):サーキットでのピットレーンで許可されている最高速度を選択して制限したり、公道上の制限速度に容易に合わせられるようにするシステムです。

ACC(アプリリア クルーズ コントロール ):電子的管理によりクルーズコントロールの導入が可能になりました。
スロットルに触れることなく設定速度を維持できるため、長距離ツーリングに非常に便利です。 

マルチマップコーナリングABS:第4世代のAPRCシステムに加えて、公道における安全性を飛躍的に高めるだけでなく、サーキットにおける最高のパフォーマンスも確保できるようBoschと共同開発された、高度なマルチマップコーナリングABSが標準装備されています。



1100 Factoryのアクセサリーとして利用可能なV4-MPは、Bluetoothを介して車両にスマートフォンを接続するアプリリア マルチメディア プラットフォームです。
レースで行われているような分析のために、ラップトップPCにダウンロード(またはスマートフォンに直接表示)できるデータを備えた真のコーナーバイコーナー電子セッティング較正システムを初めて導入しています。
コーナーごとに電子セッティングを管理できるよう、すでにマッピングされた豊富なサーキット情報の提供に加えて、アプリリアが提供したリストにない新しいサーキットの情報をユーザーが取得することも可能です。
V4-MPには、スマートフォンの音声コマンドと電話の着信/発信を管理するインフォテイメントシステムも含まれています。
これらの活用は、デジタルメーターでも表示、管理されます。 

aprilia V4-MP 動画




RSV4 1100 Factoryのスペック



全長 :2,052mm
ホイールベース :1,439mm
シート高:851 mm
エンジン:4 ストローク 水冷 65°V 型4気筒 DOHC 4バルブ
総排気量:1,078 cc
ボア × ストローク:81 mm × 52.3 mm
圧縮比:13.6:1
最高出力:217 HP(159.6 kW) / 13,200 rpm
最大トルク:122 Nm /11,000 rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射システム、マレリ製 48 mm スロットルボディ、
ライド・バイ・ワイヤ エンジンマネージメントシステム
点火方式:電子制御イグニッションシステム
潤滑方式:ウェットサンプ
始動方式:セルフ式
トランスミッション:6 速カセットタイプ アプリリア・クイック・シフト(AQS)付フルクロスレシオ
変速比 :
(1 速)2.600 
(2 速)2.063 
(3 速)1.700
(4 速)1.476 
(5 速)1.307 
(6 速)1.222

一次減速比:1.659
最終減速比:41/16 (2.562)
クラッチ:機械式スリッパ―システム付湿式多板クラッチ
フレーム:アルミツインスーパーフレーム、Öhlins 製ステアリングダンパー
サスペンション(F) :Öhlins 製 NIX テレスコピック倒立フォーク Φ43 mm ホイールトラベル 125 ㎜
サスペンション(R): Öhlins 製 TTX モノショックビギーバックタイプ ホイールトラベル 120 ㎜
ブレーキ(F) :330 mm 軽量ステンレス製フローティングデュアルディスク、ブレンボ製 Stylema モノブロック ラジアルマウント 30 mm 4 ピストンキャリパー
ブレーキ(R) :220 mm ディスク ブレンボ製 32 mm 2 ピストン フローティングキャリパー
ABS:ボッシュ製 9.1MP コーナリング ABS 3 マップ
ホイール(F): 3.5J x 17 軽量鍛造アルミホイール
ホイール(R): 6.0J x 17 軽量鍛造アルミホイール
タイヤ(F)  :120/70-ZR17
タイヤ(R):200/55-ZR17
車両重量:199Kg (燃料 90%搭載時)
燃料タンク容量:18.5 L 



販売時期:3月22 日(金)より受注開始、5月下旬より出荷開始
販売価格:2,862,000 円(税込)



RSV4 1100 Factoryは、発表された時にコチラの記事で個人的なコメントを書いたので、この記事で色々言うのは控えようと思います。
RSV4が登場した2009年から10年が経ち、何しろ基本設計が古いので世界中のバイクレースから姿を消しつつありますが昨年に引き続き、今シーズンの全日本選手権のJSB1000クラスで、TEAM SUGAI RACING JAPANがRSV4でエントリーしています。



今シーズンの全日本ロード選手権の開幕は、4月6日~4月7日の日程で開催される第1戦 茂木ROUNDとなっています!

RSV4 1100 Factoryの販売価格が2,862,000 円という事で、値段設定が高いように思えますが、最新の電子制御が搭載されているので仕方ないのかな?と思います。
しかし、今年フルモデルチェンジしたBMW S1000RRのMパッケージが2,677,000円なのでやっぱり高い感じがしますね・・・



RSV4 1100 Factoryは排気量の関係から世界中のレースで見ることはできませんが、サーキット走行を楽しむには超ハイスペックで良いバイクだと思います!
購入を考えている方は、是非最寄りのアプリリア正規販売店へ足を運んでみてはいかがでしょうか?



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