MotoGP控訴裁判所よりスイングアームのエアロダイナミクスデバイスへの抗議は却下される!


以前コチラの記事で紹介した、開幕戦でアンドレア・ドヴィジオーゾ、ダニロ・ペトルッチ、ジャック・ミラーのデスモセデッチに搭載されたスイングアームのエアロダイナミクスデバイスに関して、4チームから抗議が出されている件ですが、MotoGP控訴裁判所がドカティ車に搭載されたスイングアームのエアロダイナイックスデバイスに対する抗議を 却下した とFIM国際モーターサイクリズム連盟が発表しました。


以下、MotoGP公式ページより

開幕戦カタールGPの決勝レース後に、アプリリア レーシング チームグレシーニ、レッドブル KTM ファクトリーレーシング、レプソル ホンダチーム、チーム スズキ エクスターの4チームから「この装置は主に空力装置であるため、MotoGPの技術規制に準拠していない」と訴えがあり、FIM国際審判委員会に所属する3名の裁判官で構成されるMotoGP控訴裁判所は、22日に当該チームの代表者たちを招集して公聴会を実施し、4チームの抗議は却下されました。
今回の一件に対し、MotoGP控訴裁判所の見解は以下の通りです。

ドカティのスイングアーム下のエアロデバイスに関してのMotoGP控訴裁判所の見解

●4チームの控訴は認められる。
●カタールGPでのレース結果は承認される。
"当該のデバイスは違法で今後のレースでの使用を禁止する要求"は認められない。

抗議した4チームは、この決定に対してスポーツ仲裁裁判所へ5日以内に上訴することができるとの事です。


なんというか、予想通りの展開となりましたね・・・
コチラの記事で紹介したドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャーのジジ・ダリーニャ氏へのインタビューで、我々の仕事が技術規則を完璧に準拠していると確信し、MotoGP控訴裁判所が上訴に対して、我々が正しいと判断を下すでしょう。
我々はそう信じ、確信しています。
と答えていますが、ダリーニャ氏の確信した通りとなりました。

この決定に対して4チームは、スポーツ仲裁裁判所へ5日以内に上訴することができるそうですが、ダリーニャ氏は以前のインタビュースポーツ仲裁裁判所へ上訴されたとしても我々は正しく、技術規則を尊重し、裁判所が異なる決定を下す理由が見当たらないことから、我々は落ち着いています。と自信満々で答えています。

果たして、訴えを起こした4チームはスポーツ仲裁裁判所へ上訴するのでしょうか!?
共通ECUが採用された経緯など、色んな憶測や見解があるのは事実です。
4チームが上訴したとしても、判決は覆されるのでしょうか??



こういうレギュレーションの穴を付いた「イタチごっこ」は、続いて欲しくないです。
そして、羽だらけになった近年のMotoGPクラスのバイクは美しくないので、これ以上問題が激化しないことを祈ります。

とりあえず、今は4チームのが上訴するかどうか見守りたいと思います。


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コメント

  1. このまま確定したとしても4メーカーには、
    公開された情報を元にあのスポイラーをパクる様な事はしないで欲しい
    まぁアプリリアとKTMはやるかもしれんけど
    ホンダとスズキには正当な走りと技術でドゥカティをねじ伏せて貰いたい

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    1. コメントありがとうございます。
      私も同じ意見です!
      おっしゃる通り、アプリリアとKTMは真っ先にパクりそうですね(笑)

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  2. レギュレーションの穴を付くのも一つの戦略
    創意工夫、試行錯誤の先に新たな発見や技術革新があり、
    モーターサイクルの進化と生き残りに繋がる

    一般市場で環境性能や燃費だけを追いかけて、そればっかり進化するんじゃモーターサイクルの本当の魅力が失われちゃうでしょ

    日本の企業も少しはDucatiを見習って、どんどんチャレンジして欲しいと私は思いました

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    1. コメントありがとうございます!
      目からウロコが落ちました。
      おっしゃる通り、レギュレーションの穴を付くのも一つの戦略ですし、こう言った事から新たな分野への開発が進んでいくもんですよね。
      個人的に現在のGPマシンの形はあまり好きではありませんが、レースの世界ですからデザインより速さを求めるのは当然なわけですしね・・・
      素晴らしいコメントありがとうございました!

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