なぜ中上 貴晶選手が溶接工!?じっくり見直す2019 MotoGPクラスのプロモーションビデオ!!


2019年シーズンのMotoGPがカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕し、時差がキツい事からMotoGPクラスの決勝レースは皆さん眠い目をこすりながら観戦した方が多かったと思います。
決勝レースから2日経ち、鳥羽 海渡選手のmoto3クラス優勝の興奮も落ち着いてきたのですが、眠気と闘いながら見たMotoGPクラスの決勝前に流れたプロモーションビデオが意味不明すぎて、今頃になって気になってしまいました。
今日は特にニュースというわけでは無いのですが、溶接工の中上選手や、何故か綱引きをするヤマハ ファクトリー レーシングの2人を始めツッコミどころが多すぎるPVを改めてじっくり紹介したいと思います。

2019年シーズン MotoGPクラス ライダー紹介動画








ライダー紹介は、ラバト選手の紹介から始まります。
険しい目でコチラを睨み、ダンベルを持ち上げMotoGPマシンを操縦するのに必要な力強さを感じさせられます。
ここまでは全然違和感もなくアリだと思います。



二人目は、カレル・アブラハムの紹介ですが、ラバトと同じように険しい目でコチラを見つめ、腕立て伏せをしています。
オフシーズンに肉体とライディングを鍛え上げたのでしょうか?
去年よりも強いアブラハムを感じさせます。
ここまでもアリだと思います。

3人目のミゲル・オリベイラはKTMのMotoGPマシン RC16を見つめています。
オリベイラがマシンを見つめる目は少年の眼差しのようで、憧れの最高峰クラスに参戦する実感を噛み締めているようにも見えます。
ここまでもアリだと思います。



4人目のハフィス・シャリンは、超デカいブレーカーを上げます。
ブレーカーを上げると室内の照明が付き、シャリンを照らします。
この辺から神経質な方は「アレ?」って思うかもしれませんが、まだ許せる範囲かな・・・?



次のカットは、スターティングブロックが映り、何故か陸上競技になってしまいます。
明らかにこの辺から おかしくなってきます。
強いて言えば、手のひらまでベッタリ付けなかった方が良かった気がします。



次のカットでは、クラウチングスタートで構えるバニャイアとミラーが映し出されます。
「いよいよ開幕するぞ!」という意気込みや、「今シーズンの開幕で良いスタートを切るぞ!」という意気込みなのでしょうか?



華麗なクラウチングスタートを切り、2人は超ダッシュです。
静止画で見ると、バニャイアは歯を食いしばりガチで走っているように見えますが、動画で見るとバニャイアは笑っていますね・・・
明らかにプラマック レーシングから、おかしな方向へ向かっていきます。



レプソル・ホンダの2人に関しては、何故か腕相撲を始めます。
どちらがエースライダーか争っているところを表しているのでしょうか?
プラマック レーシングのクラウチングスタートが無ければ、まぁ許せる範囲だったかもしれませんね。



Mission WinnowDucati チームに関しては、何故かアーチェリーをしています。
この辺から、どんどん方向性がおかしくなっていきます。
あえてフォローするのであれば、「狙った獲物は逃さない」と言う意味合いがあるのでしょうか?
と、思っていたのですが次のカットでは・・・・

2人とも的の中心を外しています。
アーチェリーをする動画のメッセージが残念ながら私には未だ解りません・・・



Team Suzuki Ecstarの二人に関しては、何故かボクシングをしています。
チームメイト同士で仲が悪いのでしょうか?
動画で見ると、ジョアン・ミルの右ストレートをアレックス・リンスが交わすシーンがカッコいいので、逆にシュールで吹き出してしまいます。



そして、いよいよ我らが日本人選手の中上 貴晶選手です。
今までで一番謎な溶接工の格好をしています。
手にはレーシンググローブではなく、溶接グローブをはめ、頭にはヘルメットではなく溶接面を被っています。
この動画のメッセージが全く理解できません。
何故、我らが日本のエース中上選手が溶接工なのでしょうか?
色んなバイク好きの知り合いが多いのですが、レーシングスーツをフル装備で溶接をする人間は中上選手以外、私は会ったことがありません。



中上選手の次は、チームメイトのカル・クラッチローなのですが自分のRC213Vに肘をかけ、一点を見つめるだけです。
メッチャ普通すぎます!!
中上選手が浮いてる分、クラッチローで帳尻を取っているのでしょうか?
逆にクラッチローが一番普通すぎて可哀そうにも思えます。



続いてPetronas Yamaha SRTの2人ですが、自分たちのマシンのシートを剥がします。
この2人に関しても至って普通です。



ヤマハ勢は普通なのかな?と思っていたところで、ファクトリーチームの2人が謎の綱引きを始めます。
この動画の意図が全く分かりません。
何気に感心したのはロッシのこの表情です。



凄く凛々しく、男前に映っています。
ロッシってレース生活が長い為、今までに色んなプロモーションビデオに出演しています。
若いビニャーレスには無い、"役者としてのロッシ"が垣間見えるシーンだと思います。



そして、アプリリアの2人ですがソファーに座りPS4をしています。
アレイシの表情はレースで見せたことのない、メッチャ楽しそうな笑顔をしています。
恐らく、プレイしているゲームはMotoGPでしょう。
他メーカーのバイクでプレイして「ホンダのバイクめっちゃ乗りやすい!」など言ったり、2人で他メーカーのバイクを研究しているのでしょうか?
冗談はさておき、本当にこのPVの意図が全く理解できません。



最後に登場するのは、Red Bull KTM Factory Racingの2人です。
ポル・エスパルガロが計算したであろう計算式を、新入りのザルコが押し倒します。
「今までのKTMを良い意味で壊す」という意味なのでしょうか?
ザルコの暴挙により、ポルの凍てついた表情に心を締め付けられます。



各チームとライダーの紹介が終わり、全ライダーが集結したカットで動画が終わります。
何度見ても、この動画を理解できません。
この動画を繰り返し見るにつれ、変わった事をしていないクラッチローとPetronas Yamaha SRTの2人が逆に可哀そうで仕方ありません。

私の他にこのプロモーションビデオに疑問を持った人もいるはずだ!と思いツイッターを見ると、やはり同じように疑問を持った方が多かったので安心しました。
一番多かった反応はもちろん、中上選手の溶接工でした。
このプロモーションビデオで一番浮いていることは間違いないと思います。


気になって、YoutubeでMotoGP公式チャンネルが動画を公開しているページのコメント欄を見たのですが、ドヴィジオーゾの開幕戦勝利の祝福コメントや、自分の応援する選手への激励のコメントが多いようです。

日本のファンからはツッコミ満載だったプロモーションビデオですが、コメント欄を見ると

「史上最高のシーズン紹介!とてもいい仕事です!」
「開幕レースが始まる素晴らしいビデオ。 素晴らしいシーズンになるでしょう」
「私はこのビデオが大好きです。」

など、海外の方たちには肯定的なコメントが多いんです!

ツッコミがあったコメントと言えば

「イアンノーネはどんなゲームをプレイしますか? FIFA?」
「1:26 コントローラーの電源を入れてください。」

と、アプリリアの2人のゲームに関してのツッコミが一番目立ちました。

日本人から見れば、非常に奇妙なPVなのですが、やはり文化の差なのでしょうか?


私としては、なぜ中上選手が溶接工なのか疑問でたまりません。
希望を言わせてもらえば、中上選手に溶接工になった経緯を説明して欲しいです。
溶接工の格好しろと言われて、中上選手はどう思ったのでしょうか?
また、撮影現場で他のライダーたちはどんな反応だったのでしょうか?
ノリノリだったのでしょうか?

今シーズンのプロモーションビデオの謎について、是非とも来年放送されるであろうG+のMotoGP座談会で取り上げてほしいし、できれば中上選手本人のコメントも観たいです。

実は今日、このPVを仕事中に20回くらい見ました。
この動画の意味や意図が解らないし、シュールで気になって気になって何度も見てしまったわけですが、気が付けばこの動画を繰り返し見てしまい、動画の製作者の手のひらで踊らされているのかなぁ~?と思います。
そう考えると、プロモーションとしては大成功なのかもしれませんね。


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コメント

  1. 最後の全員集合カットはライダースーツで猫背になっている中、クラッチローの姿勢とクワッタハッホの姿勢の差がなにかの暗喩なの?と曼荼羅みたいな宇宙を感じました。(嘘ですw)

    コンセプトがアスリートなのか溶接工、電気取扱主任者なのかはっきりしませんね。

    久しぶりに爆笑しました。

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    1. コメントありがとうございます。
      曼荼羅(笑)
      変な人たちはスポーツ的なことをしているのに、何故か溶接なんですよね・・・・
      むしろ、この映像で溶接を入れる奇抜なセンスは天才にしかできないんじゃないか?
      と思えてきました・・・・

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  2. 中上選手はきっとは自分でフレームを溶接したのだと思いますw
    自分で組んだフレームなので去年よりリザルトがよいのかも知れないですねw

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    1. コメントありがとうございます。
      組長に遊びに来ていただいて光栄です!
      中上選手の好成績が、自作で作ったスペシャルフレームが影響しているとしたら納得がいきますね(笑)
      もしかしたら第2戦 アルゼンチンGPは懐かしのモリワキのMotoGPマシン MD211Vのようにパイプフレームで参戦するかもしれませんね(笑)

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