MotoGPクラスは、開幕戦の舞台となるカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで現地時間の23日~25日の日程でオフィシャルテストが行われています。
今回の3日間のテストが終わると、MotoGPクラスは開幕戦を迎えることとなるので非常に重要なテストです。
カタールテスト2日目は、テスト初日好調だったアレックス・リンスがトップタイムを記録し、初日トップタイムのマーベリック・ビニャーレスが2番手タイム、3番手には新人のファビオ・クアルタラロが続く結果となりました。
個人的に気になっている今季のYZR-M1の仕上がり具合ですが、テスト2日目にロッシとビニャーレスはYZR-M1へのフィーリングがイマイチだったようで、マイナス的なコメントが出ているのが気になります。
今日は現地時間の24日に行われたカタールテスト2日目のリザルトと、各選手より発表されたコメントを紹介したいと思います。
MotoGPクラス カタールテスト 2日目結果
※画像クリックで拡大します。カタールテスト2日目を終えて、各選手よりコメントが発表されているので紹介したいと思います。
アレックス・リンスのコメント(カタールテスト2日目 トップタイム)
「テストの進み方が嬉しいです。喜ぶべきでしょうが、落ち着く必要があります。
僕たちは大きな前進を果たし、マレーシアで試したことを全て確認しました。
僕たちは比較することを決して止めず、大きな変更をしていませんが、良い進化を果たせました。
僕たちは初戦に向けて準備を進めています。
2018年は良い形でシーズンを終えましたが、僕たちの目標は勝利です。
チャンピオンシップは長いので、開幕戦で優勝できなくても問題ないと思っています。
僕たちは素晴らしい仕事ができているので、明日がレースなら嬉しいんですけどね。
最終日は、もっと速く走ることができます。
ペースも良ので、レースシミュレーションを実行します。」
マーベリック・ビニャーレスのコメント(カタールテスト2日目 2番手)
「僕たちは小さな前進を果たしていますが、前進が小さすぎます。セットアップを改良したのですが十分ではありません。
トップスピードを大きく失ってるし、グリップが鍵を握っています。
もしグリップが良くなれば、このバイクは本当に良いでしょう。
重要なのは、グリップが全くないにも関わらず、僕たちは上位に前進していることです。
グリップを改良するための電子制御が何も見つかっておらず、加速が僕たちの弱点です。
バイクは、この2年間でベストなのですが、他車も大きく改良されました。
このプレシーズンは、何かが見つかることを期待していましたが、ライバルたちに並ぶには、特に電子制御が不足しています。
ライバルたちは、切り札をまだ見せていません。」
バレンティーノ・ロッシのコメント(カタールテスト2日目 19番手)
「今日は難しい1日となりました。リアのグリップ不足が原因で、バイクの上で良い感じが得られなかったので、私は大きく後退しました。
ソフトタイヤに履き替えた時も信頼感を得られませんでした。
セットアップや電子制御など幾つかのことを試してみたのですが、リアが大きく滑ってしまいました。
明日は他の方向性を試します。
セパンで機能したことが機能しません。
ペースは上位陣からコンマ数秒足りないし、非常に心配です。
セパンでは悩まされることがなかったのですが、スピード不足です。
11月に2タイプのエンジンが用意され、僕たちは1つを選択したのですが、ホンダとドカティは私たちよりも時速10キロも速いです。
加速が原因の一つかもしれません。」
マルク・マルケスのコメント(カタールテスト2日目 5番手)
「プレシーズンのテストを最高の形で始められませんでしたが、今日はセットアップに関して重要な前進を果たすことができたから嬉しいです。初めて普通のテストができました。
走り込むことができ、初めてバイクの上で楽しめました。
体調もバッチリです。
開幕戦が近づいており、カタールは僕たちにとってベストトラックではありませんが、ペースは良くなっています。
今日は、ファエリングやシートなど、幾つかのことを試しました。
明日はもう一歩前進したいと思います。
最終日はロングランを実行します。」
ホルヘ・ロレンソのコメント(カタールテスト2日目 18番手)
「昨日は難しい1日でしたが、今日はすごく良かったです。僕たちはセッティングで、バイクを変更する方法を見つけ、昨日からラップタイムを1.3秒伸ばすことができました。
この進歩は非常に良く、上位陣とのギャップを詰めることができます。
開幕戦は、今回のテストとは違うことになるハズなので、今は辛抱しなければいけない時期です。
バイクには良いポテンシャルがあるので、明日も前進したいです。
根本的な問題はコーナーの進入に対して、まだ自信がないことです。
リアタイヤのグリップを感じていないので速く走れません。
人間工学に基づいたポジション設定が良くなり快適さを感じています。
以前所属していたチームでは、ライディングポジションを見つけるのに2年を費やしたので、まだ作業は残っています。
手の怪我の問題があるので、明日はレースシミュレーションを実行できません。
簡単に怪我してしまう可能性があるので、今は転びたくないです。」
アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(カタールテスト2日目 8番手)
「上位陣はレースを考えた仕事に取り組んでいたので、今日のタイムはそれほど重要に思っていないし、大事なのはフィーリングです。デスモセディッチに良いフィーリングを感じます。
今日はマレーシアテストを再現するように、レースシミュレーションを2度に分けて実行しました。
ライバルたちの正真正銘のポテンシャルを理解することは難しいですが、僕たちは重要な情報を収集できました。
僕たちは良いテストができています。
明日は改善の余地があり、より細かい部分を理解するために特定のポイントに集中します。」
とのコメントが発表されています。
ビニャーレスとロッシのコメントに注目すると、長年問題となっている加速性能について今季も改善が進んでないような印象を受けます。
ビニャーレスって、ここ数年で不満があるときはハッキリ言うようになってきましたね・・・
ヤマハに移籍した当時は、もう少しオブラートに包んで発言をしていた気がします。
ロレンソのコメントは、昨年まで移籍していたドカティを皮肉っている感じは、いかにもロレンソらしいなぁ~と思います。
それと、ロレンソのヘルメットですが個人的に滅茶苦茶好みです!!
昔のように、チュッパチャップスの看板を背負ったヘルメットを見れるとは思っていませんでした!!
チュッパチャップスを舐めながら表彰台へ上るロレンソが早く見たいです!!
残るテストはあと1日です!
ヤマハは今季こそ、ライダー2人が納得できるバイクに仕上げることが出来るでしょうか!?
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