カワサキ レーシングチームからBMW World Superbike Team SMRに移籍したトム・サイクスと、チームメイトで2018年シーズンのSTK1000クラスのチャンピオンを獲得したマーカス・レイテルバーガーがスペインのアルメリア・サーキットで12月17日~18日の日程で、新型S1000RRで初となるプライベートテストを行ったようです。
"ZX-10Rの育ての親"と呼んでも良さそうなサイクスですが、ジョナサン・レイがカワサキへ移籍してから回転数制限のルールが適応されるなど、ピーキーなエンジン特性を好むサイクスに対して、マイルドなエンジン特性でも速く走れるチームメイトのレイの影響もあって、"サイクスはマイルドになったZX-10Rで速く走ることができなくなった"と一部では言われていましたが、2019年シーズンでフルモデルチェンジしたS1000RRにどういった印象を持ったのでしょうか?
BMW MOTORRAD MOTORSPORTによると今回のプライベートテストでは、マシンのシェイクダウン、WSBK仕様のブレーキシステムとサスペンションパーツなどを試したようです。
トム・サイクスのコメント
「テストにとても満足しています。
勿論、まだ多くのテストが残っていますし満足するにはまだ早い段階ですがBMW S1000RRはフィードバックが良く、いい感じがあり満足しています。
私達は2つの項目をテストしていました。
バイクのセッティングを大きく変更し、これから作業するべき分野を理解することができました。
私にとって非常に良い2日間のテストとなり、満足しています。
新しいチームではBMW・モトラッド・モータースポーツのエンジニアたちと、時計のように噛み合って一緒に働きました。
私たちは非常に速く進歩しており、BMW Motorrad WorldSBKチームの環境は凄く良いです。」
マーカス・レイテルバーガーのコメント
「チーム、作業方法、スーパーバイク仕様のマシンは私にとって、始めてのことばかりでした。
新しいマシンでの走行はとても順調でした。
私たちのテストプログラムには、シャーシ、エレクトロニクス、ジオメトリーなどの多くの作業が含まれています。
私達はすべての項目を試し、BMW・モトラッド・モータースポーツとチームにデータを提供して、次のテストの準備に取り組んでもらいます。
私たちはまだ初期段階にあるので今回は今後行われるテストの為に、できるだけ多くの情報を収集するテストでした。」
とコメントしています。
プライベートテストにはショーン・ミュアー氏率いるTeam SMRは勿論のこと、BMW・モトラッド・モータースポーツのエンジニアもテストに参加しており、海外のメディアによると、サイクスも新型S1000RRのエンジン特性を気に入ったそうで非常に充実したテストになったようです。
次回のテストは1月にヘレス・サーキットで行われるのですが、他メーカーのチームも一緒に走る予定です。
果たして、新型S1000RRはどのくらいのペースで走るのでしょうか!?
また、自分好みのエンジン特性を手に入れたサイクスは開幕までにバイクを仕上げ、第一線で戦う事ができるでしょうか!?
サイクスはタイヤを消耗するとズルズル順位が下がっていくので、レースで勝つには克服しなければならないポイントだと思いますが、BMWはどんな対策を取るのでしょうか?
今後のBMWのテスト結果から目が離せませんね!
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