11月26日～27日の2日間の日程でWSBKとWSSPの幾つかのチームが、ヘレス・サーキットでテストを行っています。
例年この時期に行われていたテストはMotoGPとWSBKとの合同テストで、ジョナサン・レイがMotoGP車両よりも速いタイムを記録し話題を呼んでいましたが、今年はMotoGPクラスのオフィシャルテストがWSBKのテスト最終日の翌日となる28日から行われるので、MotoGPとWSBKの合同テストではないのが残念ですが、今年もジョナサン・レイが驚異的なタイムでヘレステストを終えました。
去年レイがヘレスでMotoGPとの合同テストで記録したタイムが1:37.986だったので、昨年よりも今年のタイムは若干落ちています。
しかし、2015年のMotoGPクラスの決勝レース中にホルヘ・ロレンソが記録したサーキットレコードの1:38.735を上回る1:38.713を記録し、テスト最終日もトップタイムで終えました。
ちなみに、MotoGPのファステストラップは今年カル・クラッチローにより更新された1:37.653なので、レイの去年のタイムが本当に凄かったことが解ると思います。
日によって路面温度や条件が異なるので、昨年レイが記録した驚異的なタイムやMotoGPのサーキットレコードと比べるのも何とも言えないところがあるのですが、最終日に唯一レイだけが1分38秒台のタイムを記録したのは、さすが王者ジョナサン・レイと言えるでしょう。
昨日行われたWSBK・WSSP ヘレステスト最終日のリザルトは以下の通りです。
WSBK・WSSP 11月27日 ヘレステスト最終日 リザルト
1 Jonathan Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK)1:38.713
2 Alex Lowes (Pata Yamaha Official WorldSBK Team)1:39.377 +0.664
3 Leon Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK)1:39.766 +1.053
4 Alvaro Bautista (Aruba.it Racing – Ducati) 1:39.845 +1.132
5 Chaz Davies (Aruba.it Racing – Ducati) 1:39.852 +1.139
6 Michael van der Mark (Pata Yamaha Official WorldSBK Team) 1:40.092 +1.379
7 Marco Melandri (GRT Yamaha Team)1:40.235 +1.522
8 Sandro Cortese (GRT Yamaha Team) 1:40.592 +1.879
9 Alessandro Valia（Ducati Panigale V4R Road Test）1:44.882 +6.169
10 Raffaele De Rosa, (MV Agusta WorldSSP)1:43.059
11 Lucas Mahias (Kawasaki, WorldSSP)1:43.574 +0.515
12 Hikari Okubo (Kawasaki, WorldSSP)1:43.745 +0.686
13 Ayrton Badovini (Kawasaki, WorldSSP) 1:45.293 +2.234
昨日行われた1日目のリザルトと比較すると、導入されたばかりの新型マシンということが影響しているのか、Aruba.it Racing – Ducatiのアルバロ・バウディスタとチャズ・デイビスのタイムがあまり伸びてないことが解ります。
他チームと違い、今年から使用するマシンが新型のパニガーレV4Rになるのでテストプログラムの内容も他チームとは大幅に違うはずです。
よって、初日と比べてタイムがあまり変わらなくても仕方ないのかなと思います。
一方、それなりにタイムを伸ばしてきたのは、Kawasaki Racing Team WorldSBKの2名とPata Yamaha Official WorldSBK Teamの2名です。
チーム力が2日目のタイムアップに影響した感じが見て取れます。
11月27日のテストでWSBK・WSSPのヘレステストは終了しましたが、本日11月28日と明日の29日はMotoGPクラスのオフィシャルテストが行われています。
WSBKとMotoGPの合同テストでなくなったのは少し寂しい気がしますが、色々事情があるのでしょう・・・
パニガーレV4Rが開幕までにどれくらいの戦闘力を身に付けてくるのか非常に興味深いです。
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