11月2日~11月4日の日程でMotoGP第18戦 マレーシアGPがセパン・インターナショナル・サーキットで開催されます。
早いもので、MotoGPもマレーシアGPを含み残り2戦となっており、18日に開催されるバレンシアGPで2018年シーズンも終わりとなります。
MotoGPクラスのタイトルは既にマルク・マルケスが獲得していますが、moto2クラスはマレーシアGPでバグナイアの年間タイトル獲得の可能性があり(オリベイラと36pt差)、moto3クラスもホルヘ・マルティンのタイトル可能性があります。(ベツェッキと12pt差)
今日は本日より開催されるMotoGP第18戦 マレーシアGPのコース紹介とMotogpクラスのライダーより発表されたコメント、タイムスケジュールを紹介したいと思います。
セパン・インターナショナル・サーキット 概要
マレーシア政府が首都クアラルンプールの郊外のクアラルンプール国際空港の近郊に、近代化政策の一環として1億米ドルを投じ、2300エーカーの敷地にショッピングセンター・ホテル・ゴルフコース・複数のスポーツ施設と共にセパン・インターナショナル・サーキットを建設しました。
着工から僅か14ヶ月で完成し、1999年からMotoGP世界選手権とF1世界選手権を毎年開催しています。
1999年~2000年は4月に開催されていましたが、2001年からフライアウェイ・ラウンドの3連戦の1つとして毎年10月に開催されています。
赤道に近い立地から高温多湿であるため、ライダーはシーズンで最も体力的にキツいレースを強いられる事で有名なサーキットです。
2008年までの観衆が5万人程度でしたが、2009年に2倍の10万人に膨らむと、2015年には過去最高となる15万人の観客動員数を記録しています。
3年契約の最終年度となった2016年10月のマレーシアGP期間中に、セパン・インターナショナル・サーキットとドルナスポーツとの間で、2017年から5年間の開催に関して合意し、2021年までの開催が決定しています。
全長:5.5km
コーナー数:15(左5・右10)
コース幅:16m
最大直線長:920m
パッシングポイントはホームストレート直後の1コーナーから2コーナーの区間、約90度曲がる4コーナー、短いストレートの後の9コーナー、バックストレートからのヘアピンとなる最終15コーナーがパッシングポイントと言われており、抜きどころの多いコースとなっています。
先週のオーストラリアGPのFP3で転倒した時に左手を骨折した真崎 一輝 選手ですが、11月1日にセパンサーキットのメディカルセンターで左手の回復具合を確認したところ、医師団から参戦許可が与えられました。
また、チームメイトのガブリエル・ロドリゴは、前戦の決勝レースで転倒した際に右脚に擦過傷を負い、メルボルン市内の病院で感染症を防ぐために傷口に付着した異物を除去する手術を受けたのですが、傷口が塞がっていないことからマレーシアGPを欠場となります。
ベスター・キャピタル・ドバイのジャウメ・マシアは、オーストラリアGPの決勝レースで転倒を喫した際に骨折した右足の踵が回復していないことから、医師団から参戦許可が下りていません。
moto2クラスでは、日本GPの決勝レースで最終ラップにエンジンが破損してエンジンパーツの一部が左脚に直撃し、脛骨を骨折したボ・ベンスナイダーがマレーシアGPを欠場することを発表しています。
ベンスナイダーの代役として、来季イデミツ・ホンダ・チーム・アジアから参戦が決まっているmoto2欧州選手権に参戦中のインドネシア人ライダー、ディマス・エッキー・プラタマが招集されています。
また、オーストラリアGPのmoto2クラスの公式予選で転倒したステファノ・マンジですが、メルボルン市内の病院で精密検査を受けたところ、左手首に骨折が見つかり、代役として今週末のマレーシアGPに、2013年にカタール連盟チームからフル参戦したインドネシア人ライダーのラフィド・トパン・スチプトの起用が発表されています。
MotoGPクラスの数名の選手からコメントが出ていますので紹介したいと思います。
マルク・マルケスのコメント
「オーストラリアでは、アクシデントなレースになりました。
最後まで戦えなかったのは残念ですが、ポジティブなメンタリティとやる気を持って次戦のことを考えます。
まだ2つのタイトルを獲得するという目標が残っているので、頑張ります。
セパンのレースは身体的に厳しいですが、僕たちは準備ができています。
金曜の朝から強く走れるように集中力を維持したいです。」
ダニ・ペドロサのコメント
「マレーシアGPは気候とトラックによって要求が厳しくなります。
トラックのレイアウトは簡単ではありません。
コース幅が広く、正確な走行ラインに沿って走ることが要求され、最適なセットアップが必要です。
大好きなトラックなので、良い仕事をしたいです。
良い週末になれるように、バイクの上で良いフィーリングが得られるセットアップを見つけたいです。」
バレンティーノ・ロッシのコメント
「オーストラリアは残念でした。
チャンピオンシップにおいて重要なポイントを失ってしまったのは、ガッカリですが優勝を挙げたマーベリックとヤマハが嬉しいです。
最後のレースに向けて集中しなければならず、良い週末にすることが重要です。
毎戦戦闘的になる必要があるから、懸命に働かなければいけません。
セパンはお気に入りのトラックではありませんが、いつものように可能な限りのベストリザルトを目指して全力を尽くします。」
マーベリック・ビニャーレス
「オーストラリアでの優勝の後、僕は本当に幸せです。
チームは危機的な状況を克服するために懸命に働きました。
バイクに快適さを感じ、自信を取り戻しましたが、セパンに向けて考えなければいけません。
僕たちのモチベーションは高いです。
気候はフィリップアイランドや日本とは全く違います。
暑いから身体的に非常に厳しいレースとなります。
フィリップアイランドで重要な前進を果たしたと考えており、M1は本当に良い感じがあり、正しい方向に進んでいます。
この調子が続けば、より多くの勝利を挙げてシーズンを終えることができるでしょう。」
アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「僕たちの目標は勝つことです。
今季は昨季とは違い、マレーシアでは戦闘的になれるはずです。
僕たちのライバルたちは、全てのトラックで強いことを証明したので、色んなケースが起こり得ます。
総合2位争いは、ロッシがピッタリとマークしているので逆転されるかもしれません。
彼にとって、他のライダーたちにとってもセパンは良いトラックなので、集中力を維持する必要があります。」
ホルヘ・ロレンソのコメント
「手首の手術を施してから数日間しか経過していませんが、すごく良い感じです。
バイクの上で痛みがあるか、リスクがあるかを確かめる必要があります。
回復具合を確認するために木曜に医師たちを訪れる予定ですが、僕は走りたいです。
数日前まではトレーニングができませんでした。
セパンでは身体面の要求が厳しいので、復帰するには理想的な場所ではないのですが・・・」
アンドレア・イアンノーネのコメント
「昨年はウェットだったので奇妙なレースになりましたが、コンディションがドライの時には良いパフォーマンスを見せることができました。
僕たちは好調なので、期待通りの戦闘力が続くことを期待しています。
セパンは、決して簡単ではありません。
非常に暑いので体調とタイヤチョイス、タイヤマネージメントに苦しみます。
僕たちは可能な限りに上手くマネージメントしなければいけません。
オーストラリアでは自信を与えてくれました。
日本で取り組んでいる仕事に対して信頼しています。
僕たちはベストライダーたちに非常に接近しています。」
アレックス・リンスのコメント
「マレーシアでは、いつものようにベストを尽くします。
ここ数戦でトップ5入りした勢いを維持したいです。
オーストラリアGPでは、日本GPで表彰台を獲得した後だったので期待感が高かったですが、そこからポジティブな点を引き出す必要があります。
セパンは僕たちにとって特異なトラックです。
プレシーズンにテストを実施するので、本当に良く知っています。
上位進出を継続するために、もう一度懸命に取り組みます。
スズキは良い仕事をしています。
もう少し改良したいのですが、これからのレースに向けてポジティブな感触があります。」
アレイシ・エスパルガロのコメント
「手の痛みは消えたので、週末は条件付けになるとは思っていません。
マレーシアでは、新しい先進的なバイクのテストをすることが重要になります。
フィリップアイランドは独特のトラックで困難な状況に見舞われたので、異なるトラックで新たな解決策を試してみたいです。」
とのコメントが発表されています。
最後にMotoGP第18戦 マレーシアGPのタイムスケジュールですが、以下の日程になっています。
MotoGP第18戦 マレーシアGPのタイムスケジュール
11月2日(金)
10:00~10:40 moto3 FP1
10:55~11:40 moto2 FP1
11:55~12:40 MotoGP FP1
14:10~14:50 moto3 FP2
15:05~15:50 moto2 FP2
16:05~16:50 MotoGP FP2
11月3日(土)
10:00~10:40 moto3 FP3
10:55~11:40 moto2 FP3
11:55~12:40 MotoGP FP3
13:35~14:15 moto3 公式予選
14:30~15:15 moto2 公式予選
15:30~16:00 Motogp FP4
16:10~16:25 Motogp Q1
16:35~16:50 Motogp Q2
11月4日(日)
09:40~10:00 moto3 WUP
10:10~10:30 moto2 WUP
10:40~11:00 motogp WUP
13:00~ moto3 決勝
14:20~ moto2 決勝
16:00~ Motogp 決勝
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グリッド紹介の時、シャリーン選手が泣いており、しきりに誰かに手を降っていたが、あの涙が「ホームで最後尾なのが不甲斐ない自分を暖かく迎えた地元ファンや家族」なのだろうと思った。特にお父さんと抱き合っていたのが印象的だった。
返信削除そしてレッドシグナルオフ!上空カメラが捉えたのはシャリーン選手の超絶スタートダッシュ!
思わず「スゲーッ!」と声を出してしまった。
1コーナーではかなりの台数をパッシングして中盤にいるではないか!
そして結果は10位!
ルーキー・オブ・ザ・イヤーはモルビデリだろうけど、注目度やポテンシャルの高さではシャリーン選手で間違いないでしょう。
これがホームグランプリで地元ファンに恩返しすることなんだなとおもった。
何が言いたいかと言うと…以下略
コメントありがとうございます。
削除言いたいことは十分解ります・・・・
やはり、無転倒で完走するってことは大事ですよね。
思えば今季は代役参戦となったシャリンですがKTMへ移籍も決まり、最高峰クラスに継続参戦できる上、ワークススペックのマシンを走らせる事になるなんて開幕前は誰も想像のつかなかったことですよね!
シャリンの来季の活躍にも期待してます!