来年からエネルジカの電動バイク EGO Corsaをベースとした車両で開催される MotoEワールドカップですが、今週末行われる2018年シーズンの最終戦スペインGPを前に出場チームとライダーが全て出揃いました。
初開催となる2019年度は12チームのエントリーがあり、18名のライダーがチャンピオンシップを争うこととなります。
また、MotoGP最終戦の終わった5日後の11月23日~25日の日程で、moto2クラスと MotoEワールドカップのオフィシャルテストがスペインのヘレス・サーキットで開催されます。
2019年のMotoEワールドカップの開催概要、ライダーとチームのエントリーリストとテスト日程、レース開催日程は以下の通りです。
MotoEワールドカップの開催概要
Energica Ego Corsaについて
市販車の電動バイク、Egoをベースにチューンアップされており、車両重量は260kg。
車格はガソリンエンジンバイクに置き換えると1000ccと同等。
・バッテリー容量:約20Kwh
・最高出力:120Kw(約160馬力)
・最高速度:270km/h
・ブレーキ:ブレンボ
・サスペンション:オーリンズ
・ホイール:マルケジーニ
※スプリングなど、いくつかのパーツに関してはライダーの要望に応じて違ったものを選択できる。
MotoEワールドカップには、Eパドックという専用の場所が設けられ、各チームにはボックスが用意される。
充電器とソーラーパネル
充電については、 MotoEワールドカップの公式スマートチャージ・パートナーであるエネルXから、マシンごとにセミモバイルユニットとモバイルユニットで構成される "ジュース・ロール"というモバイル チャージ ソリューションが供給される。
また、"セミモバイルユニット"がEパドックに設置され、セッション間のマシンの充電に使用できる。
モバイルユニットがグリッド上でのマシン充電をサポートする。
モバイルユニットは、エゴ・コルセに搭載されるバッテリーを充電し、タイヤウオーマーの電源にも使用される。
ソーラーパネルは、MotoEワールドカップで使用される電力を常に測定する装置、"スマート・メーター"が内蔵されている。
エネルはジュース・ロールなどに接続し、ソーラーパネルと統合するシステムを供給する。
テストレギュレーション
どのサーキットにおいても、電動バイクによるテストを行うことは禁止。
レース
初年度となる2019年シーズンは、MotoGP世界選手権が欧州で開催される際に、併催として全5戦が開催され、金曜にフリー走行、土曜に予選、日曜に決勝レースが実施される。
シーズン前にヘレス・サーキットでオフィシャルテストを予定。
決勝レースの周回数は10ラップで、バイクとパワーの進歩次第で、周回数を変更する。
チーム
参戦台数は18台。
最高峰クラスに参戦する7チームのインディペンデントチームに対して2台ずつ、中量級と軽量級から参戦を希望するチームに対して、4台を供給する。
ライダー
各参戦チームが戦闘力の高い経験豊富なライダーを起用。
タイヤ
最高峰クラスのオフィシャルタイヤサプライヤー、ミシュランがオフィシャルタイヤサプライヤーとして開発するタイヤを全車に供給。
レースの週末ごとにフロントとリヤでスリックとレイン共に1種類ずつ供給される。
タイヤスペックはサーキットレイアウトによって変化する可能性あり。
供給されるタイヤ本数は、スリックがフロント4本とリヤ5本、レインがフロント3本とリヤ4本。
スポンサー
ドイツの保険会社アリアンツ、エネル(電力/エネルギー)、エネルジカ(エレクトリックバイク)、ミシュラン(タイヤ)、DHL(輸送物流)と共に当大会を支援。
テクニカルパートーナー
デロルト(データロギング)、レジーナ(チェーン)、ブレンボ(ブレーキ)、マルケジーニ(ホイール)、オーリンズ(サスペンション)
※エントリーについて
MotoGPに参戦するライダーは、MotoGPの他クラスに参戦することはできない。
MotoEワールドカップ参戦ライダーは、MotoEワールドカップの開催ウイークに、他クラスでレースをすることはできない。
MotoEワールドカップのエントリーライダーには、他カテゴリーとのダブルエントリーを行うライダーも複数いるが、MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスへのエントリーはできない。
2019年 MotoEワールドカップのエントリーリスト
Alma Pramac Racing
#16 ジョシュ・フック(オーストラリア)
#05 アレックス・デアンジェリス(サンマリノ共和国)
Ángel Nieto Team
#06 マリア・エレーラ(スペイン)
#18 ニコラス・テロル(スペイン)
Avintia Esponsorama Racing
#19 シャビエル・シメオン(ベルギー)
#51 エリック・グラナド(ブラジル)
LCR E-Team
#14 ランディ・ド・プニエ(フランス)
#59 ニッコロー・カネパ(イタリア)
Tech3 E-Racing
#04 ヘクトール・ガルゾ(スペイン)
#78 ケニー・フォーレイ(フランス)
Trentino Gresini MotoE
#11 マッテオ・フェラーリ(イタリア)
#32 ロレンソ・サバトーリ(イタリア)
Dynavolt Intact GP
#02 ジェスコ・ラフィン(スイス)
Ajo Motorsport MotoE
#66 ニキ・トゥーリ(フィンランド)
EG 0,0 Marc VDS
#63 マイク・ディ・メッリオ(フランス)
One Energy Racing
#38 ブラッドリー・スミス(イギリス)
Pons Racing
#15 セテ・ジベルナウ(スペイン)
SIC58 Squadra Corse
#27 マッテオ・カサディー(イタリア)
MotoEワールドカップ オフィシャルテスト日程
2018年 11月23日~25日: ヘレス・サーキット
※オフィシャルテスト中の火災発生によりテスト中止
※2019年6月に延期
MotoEワールドカップ 2019年開催日程
※3月13日~15日の日程で行われた、へレステスト 初日深夜に発生した火災により、全開催スケジュールが変更されました。
新しい日程は以下の通りです。
MotoE ワールドカップ 2019年 開催日程
第1戦 ドイツGP(7月5日~7日)第2戦 オーストリアGP(8月9日~11日)
第3戦 イタリアGP(9月13日~15日)※2レース開催
最終戦 スペインGP(11月15日~17日)※2レース開催
2019年シーズンから始まるMotoEワールドカップの参戦ライダーを見ると、世界グランプリ懐かしのライダーだったり、レジェンドライダーだったり、様々な顔ぶれですね。
一体誰が初代チャンピオンになるか、ちょっと想像しづらいですね。
個人的にはブラッドリー・スミス、サバトーリ、シメオン辺りが来るのかな?と思っています。
果たして、来シーズンが初開催となる MotoEワールドカップは世間の反応も含めて、どの様な大会となるのでしょうか!?
まずは今月23日から始まる第一回オフィシャルテストに注目です!
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