MotoGP第17戦オーストラリアGPの結果とレース動画と各選手のコメント!


MotoGPは先週の日本GPから、3週連続開催となっており10月26日~28日の日程で、MotoGP第17戦オーストラリアGPがフィリップアイランド サーキットで開催されます。
既に、日本GPでマルク・マルケスが2018年のタイトルを獲得したのでMotoGPクラスは消化レースとなりますが、moto3クラスはホルヘ・マルティンが204pt、マルコ・ベゼッキが203ptとなっており白熱したタイトル争いが繰り広げられています。
moto2クラスでは、フランセスコ・バグナイアがランキング2位のミゲル・オリベイラに日本GP終了時点で37pt差をつけているので、50pt差以上になればバグナイアのチャンピオンが決定するという事で、moto2クラスは注目を浴びたレースとなりました。
今日は各クラスのレース動画とリザルトとMotoGPクラスに参戦している選手からのレース終了後のコメントを紹介したいと思います。


MotoGP第17戦オーストラリアGP moto3クラス 決勝レース動画




moto3クラスの決勝レースは、トップから14位の選手までが1秒以内でチェッカーを受けるという非常に白熱したレースとなりました。
激闘の末、レースを制したのは11番グリッドからスタートしたアルベルト・アレナスがトップでチェッカーを受けました。
17番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオが、0.052秒差の2位、代役参戦で日本GPに続いての参戦となる 21番グリッドのチェレスティーノ・ヴィエッティ・ラムスが、0.059秒差の3位に入りました。
moto3クラスへ参戦している日本人選手の結果ですが、14番グリッドスタートの鈴木 竜生選手は、0.081秒差の4位でフィニッシュであと一歩で表彰台という惜しいレースでした。

3番グリッドスタートの佐々木 歩夢 選手は10位でフィニッシュ。
12番グリッドスタートの鳥羽 海渡 選手は、オープニングラップのコースアウトが影響し19位でフィニッシュしました。

激戦のmoto3クラスのタイトル争いは、1位のマルティンと2位のベツェッキのポイント差が1pt差から12pt差に拡大し、3位のディ・ジャンアントニオが20pt差に総合ポイントを詰めました。


MotoGP第17戦オーストラリアGP moto3クラス 決勝レース 結果
※画像クリックで拡大します。



MotoGP第17戦オーストラリアGP moto2クラス 決勝レース動画




moto2クラスの決勝レースは、5番グリッドからスタートしたブラッド・ビンダーが優勝しました。
14番グリッドスタートのジョアン・ミルが、0.036秒差の2位、3番グリッドスタートのチャビ・ビエルゲが0.949秒差の3位でチェッカーを受けました。
ランキングトップのバグナイアを追うミゲル・オリベイラは20番グリッドからスタートし、11位でフィニッシュ。
チャンピオン獲得の可能性のあったフランセスコ・バグナイアは16番グリッドからスタートし、12位でチェッカーを受けました。
よってタイトル争いは、総合1位のバグナイアと総合2位オリベイラのポイント差が37pt差から36pt差に縮まりました。

moto2クラスへ参戦している長島 哲太 選手は、21番グリッドからスタートし9.725秒差の13位でレースを終えています。


MotoGP第17戦オーストラリアGP moto2クラス 決勝レース 結果
※画像クリックで拡大します。



MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGPクラス 決勝レース動画




MotoGPクラスの決勝レースは、2番グリッドからスタートしたマーベリック・ビニャーレスが去年5月に開催された第5戦フランスGP以来となる今季初優勝を遂げました。
ヤマハの最高峰クラスでの勝利としては、昨年6月に開催された第8戦TTアッセン以来の勝利となりました。

4番グリッドからスタートしたアンドレア・イアンノーネが、1.543秒差の2位でチェッカーを受け、9番グリッドからスタートしたアンドレア・ドヴィジオーゾが1.832秒差の3位でチェッカーを受けました。

また、ホルヘ・ロレンソの代役としてドカティチームのデスモセディッチGP18を走らせることになったアルバロ・バウティスタですが、4.072秒差の4位でチェッカーを受け、大健闘となりました。

6ラップ目の1コーナーで、ポールポジションのマルク・マルケスと3番グリッドのヨハン・ザルコが接触し、マルケスはマシンにダメージを受けピットに戻りリタイア。
ザルコは接触の際に激しく転倒しそのままリタイアとなりました。

MotoGPクラスへ参戦している中上 貴晶 選手ですが、14番グリッドからスタートし、14位でチェッカーを受けています。


MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGPクラス 決勝レース 結果
※画像クリックで拡大します。



最後に、MotoGPクラスに参戦している選手からコメントが発表されていますので紹介したいと思います。



マーベリック・ヴィニャーレスのコメント
「ようやく、勝てました。
非常に厳しい道のりで、最後に勝利したときから1年半かかったので感動的です。
僕たちはシーズンを通じて成績が悪く、精神的に厳しい状況でした。
100%で走ることができませんでしたが、今日は100%の走りができました。
懸命に働いてくれた人たちに感謝したいです。

今日は本当にアグレッシブに走れました。
今までのレースだと他車を抜くことができませんでしたが、5ラップで10番手から5番手に浮上し、バイクからすごく良いフィーリングを感じました。

ヤマハには僕と一緒に勝てることを見て欲しかったんです。
来季に向けてもう少し努力して欲しいです。
正直に言えば、バイクはタイの状態に戻してから、すごく良い感じを与えてくれました。

マレーシアではモチベーションを上げて、どんな障害も克服しなければいけません。
今週末は一貫しており、アグレッシブに走れました。
僕たちは悪い流れを断ち切ったと思います。




アンドレア・イアンノーネのコメント
「優勝争いができるポテンシャルがありました。
抜かれなかったけど、抜けませんでした。
ビニャーレスには逃げる力があり、ペースを刻んで走っていましたが最終的に1.5秒ほどにギャップを詰めました。
最初のプラクティスから強かった最高の週末となりました。

僕はスズキに重要な指示を出し、バイクを改良させました。
最も重要な仕事は僕がやり遂げました。
スズキを成長させたことを誇りに思っており、表彰台を争えるバイクに仕上げました。
まだ改良しなければいけませんが、僕はそう思っています。

イアンノーネは勝利を追求する男です。
2017年は困難なシーズンでした。
僕は責任を負うことになりますが、(契約更新してくれなかったことだと思います)パーツが届き始めると結果が良くなり始めました。




アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「レースの展開が本当に嬉しいです。
速く走れることは解っていましたが、表彰台を獲得できるかはハッキリと見えていませんでした。
3列目からのスタートで何でも起きてしまう状況でしたが、適切なタミングを活かせたことが嬉しいです。

ポジションを挽回できたのは少し幸運でした。
数ラップ後にはトップに飛び出したのですが、期待していなかったことでした。
レース中、タイヤをマネージメントする機会があり、誰もが少し危険な状態でしたが、良い状況で終盤を迎えました。
週末の仕事に満足しています。

フィリップアイランドは僕たちの戦闘力を理解するための根本的なテストでした。
僕たちは昨年と比較して前進していることが確認できました。」




アルバロ・バウディスタのコメント
「ドカティはこのリザルトを獲得するために僕を招集しました。
当然、マレーシアではこのバイクを恋しく思うでしょう。
3度の転倒で自信を失いそうになる厳しい週末でしたが、とても良いレースとなりました。

集中してリラックスし、レースに臨み 目標を設定せずデスモセディチGP18を楽しく走らせました。
序盤に上位陣と闘えるところがあり、接触が激しかったですが前を走るライダーたちを次々に抜いて行きました。
ラスト2ラップのところでギアを間違えてしまい、表彰台争いのオプションを失いました。

今週末はギアの間違いを何度も起こしました。
いつも走らせているバイクとは接触感が違うので、すごく苦労しました。
あのミスがなければ、表彰台にチャレンジできたでしょう。
バイクはライダーのポテンシャルを証明することに役立ちます。
今の最高峰クラスはちょっとした詳細が結果を左右します。
今週末は僕のクルーよりも4人も人数が多かったです。
それに、シンプルに戦闘的なバイクで良く走りました。
僕は自分の能力を誰かに証明する必要はありません。
僕を信じてくれたドゥカティに感謝したいです。」





アレックス・リンスのコメント
「マーベリックから強烈な接触を受けた瞬間に僕のレースは終わりました。
あの瞬間は激怒しました。
予想外の出来事で、ミラーを抜くことで大きく時間を費やしてしまい前のグループに追いついたときには、タイヤが厳しかったです。
この状況から学ばなければいけません。
もっとアグッレシブになる必要があります。

全体的にはとてもポジティブなレースとなり、最後まで耐え抜きました。
バレンティーノとの間でバトルがあり、今日は僕が競り勝ちました。
良い気分でマレーシアに行きます。
僕たちは準備が整っており、もう一度ナイスな結果を獲得したいです。」



バレンティーノ・ロッシのコメント
「リアが激しく滑り、苦しいレースとなりました。
ラスト10ラップにはグリップ・・・特に左コーナーの出口で低下し、ペースダウンを強いられました。
これは週末を通じて苦しんだことです。

表彰台争いを期待していたので、この結果は残念です。
サイティングラップからリアタイヤが滑り始めました。
今週末はスピニングを抑えるために沢山の仕事をしてきました。
マーベリックも同じ問題を抱えていましたが、それほどトラクションが落ちなかったようです。

ヤマハにとって久しぶりの勝利はポジティブです。
マーベリックの結果は全員にとって嬉しいリザルトで、モラルが注入されますが物事は大きく変わりません。
ネガティブなのは、ドヴィとのポイント差が広がったことです。
総合2位以上に、15pt差に接近してきたマーベリックのことを考えなければいけません。




ジャック・ミラーのコメント
「正直に言えば、もう少し期待していましたが、この結果が嬉しいです。
インディペンデントチームライダー部門でトップです。
良いスタートが切れましたが、あんなに早い段階でレースをリードできるなんて思っていませんでした。
レース中盤はタイヤを温存することに努めましたが、表彰台グループにアタックを仕掛ける余地がありませんでした。」




ダニロ・ペトルッチのコメント
「本当に残念です。
ウォームアップから素晴らしいフィーリングがあり、集中してキャリアのベストスタートを切りましたが、不運にも2コーナーでクラッチの問題が出てしまいました。
本当に申し訳ないです。
これがレースです。
ライダーがミスを犯すこともあれば、バイクが裏切ることもあります。
セパンでもう一度頑張ります。」





マルク・マルケスのコメント
「とても幸運でした。
飛ばされそうだったので、本当に幸運だったと思います。
ザルコがスリップストリームに入ったことは確かでしょう。
僕もミラーのスリップストリームにつけていました。
ザルコも僕も大事に至らず、本当に幸運だったと思います。
ヒドい転倒でした。

ザルコに対して文句はありません。
あれはレースアクシデントです。
スリップストリーム中に思い通りにブレーキをかけることは難しいですからね。
このテーマは、ここで終わりにしたいと思います。
先週の日本GPでタイトルを獲得してことは幸運でした。
来年もここで0ポイントになるならば、日本で勝たなければいけませんね。(笑)」




ヨハン・ザルコのコメント
「バイクのフィーリングが嬉しいです。
良いオーバーテイクがあり、数ラップ後にはフィーリングがさらに良くなり最終コーナーを上手く立ち上がって、マルク・マルケスのスリップストリームにつきました。
彼はジャック・ミラーのスリップストリームについていました。
マルクはジャックを抜かず、左側に寄って来たのですが、そこには僕がいました。
すごく速度が出ていて時速300キロメートルぐらいでブレーキをかけようとしたところで、マルクのリアに激突し飛ばれされてしまいました。

大きなクラッシュでした。
左側の肋骨が少し痛みますが、骨折は無く僕は大丈夫です。
転倒は非常に速く、芝の上で滑ったことで救われました。
非常に速度が出ていたので、とても怖かったです。

もし、レースを走りきれていたらインディペンデントチームライダー部門において、重要なポイントを獲得していたかもしれないから残念です。
完走できなかったマルクにも、申し訳ないです。
戦闘的なバイクを準備してくれたチームに感謝したいです。
ミスを犯してしまったから、残り2戦で補う必要があります。」




アレイシ・エスパルガロのコメント
「ストレートでスリップストリーム中にマルケス車のパーツが飛んできて、ハンドルと左手に激突しました。
あの瞬間は走り続けることができないと考えました。
激痛に襲われ、クラッチレバーは曲がってしまいましたが、クラッチはスタート以外には使用しないので完走することができました。

手を開こうとすると痛みが激しいです。
問題は以前の骨折が原因で固定するために埋めているプレートが動いてしまい、それが腱に影響して、思うように動かせない事です。
痛みが問題ではありません。
それだけなら、セパンでも走れます。

ウォームアップ走行で大きなステップを果たすことができ、レースでは非常に鋭く走ることができました。
これは予選で速く走れることを意味しますが、不運にも終盤はリアのソフトタイヤが厳しくなり始め、8位を維持することができませんでした。
とにかく、2台の異なるバイクを比較検証した週末を考えると良い結果です。」



と、コメントが発表されています。
イアンノーネは2019年シーズンはアプリリアに移籍するわけですが、スズキへの未練を強く感じられますね。
やっとYAMAHAが今季1勝しましたが、果たして完全復活と言えるレベルになっているのでしょうか?
確かビニャーレスはMotoGP昇格の1年目にGSX-RRを駆り、フィリップアイランドで勝利しているのでビニャーレスとフィリップアイランドの愛称が良い部分もあると思うので、次戦のグランプリに注目したいと思います。

さて、次戦のMotoGPは11月4日のマレーシアGPとなります。
果たしで、マレーシアでもヤマハは好成績を残すことができるのでしょうか!?
また、バグナイアはマレーシアでmoto2クラスのタイトル獲得となるでしょうか!?
来週も目が離せません!




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コメント

  1. ミルよりイアンノーネの方がいいと思うんですけどねぇ。ミルは青田刈りすぎなのでは?
    まぁ決まってしまったものはしょうがないんですけどね。
    ビニャーレスってシルバーストンで勝ってませんでしたっけ?

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  2. コメントありがとうございます!
    ビニャは去年のシルバーストーンでは2位で、1位はドヴィジオーゾのようです!
    全くもって私も青田刈り感を強く感じます。
    来年のスズキが今年のようにマシン開発が進むかと言うと、そうでない気がします。
    何だかんだでイアンノーネはドカワークスにいたし、それなりに仕事はできるんだと思うんですよね・・・
    これで来季アプリリアが上位の常連になることがあるならば、イアンノーネに「様」を付けて呼称するかもしれませんw

    返信削除
  3. Silverstone, Sunday, September 04, 2016
    Pos. Points Num. Rider Nation Team Bike Km/h Time/Gap
    1 25 25 Maverick VIÑALES SPA Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 172.1 39'03.559
    2 20 35 Cal CRUTCHLOW GBR LCR Honda Honda 171.9 +3.480
    3 16 46 Valentino ROSSI ITA Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 171.9 +4.063
    4 13 93 Marc MARQUEZ SPA Repsol Honda Team Honda 171.7 +5.992
    5 11 26 Dani PEDROSA SPA Repsol Honda Team Honda 171.7 +6.381
    6 10 4 Andrea DOVIZIOSO ITA Ducati Team Ducati 171.3 +12.303
    7 9 41 Aleix ESPARGARO SPA Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 171.0 +16.672
    8 8 99 Jorge LORENZO SPA Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 170.7 +19.432
    9 7 9 Danilo PETRUCCI ITA OCTO Pramac Yakhnich Ducati 170.3 +25.618
    10 6 19 Alvaro BAUTISTA SPA Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 169.8 +32.084
    11 5 68 Yonny HERNANDEZ COL Pull & Bear Aspar Team Ducati 169.5 +36.131
    12 4 50 Eugene LAVERTY IRL Pull & Bear Aspar Team Ducati 169.3 +39.130
    13 3 22 Alex LOWES GBR Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 169.2 +40.143
    14 2 8 Hector BARBERA SPA Avintia Racing Ducati 169.2 +41.356
    15 1 53 Tito RABAT SPA Estrella Galicia 0,0 Marc VDS Honda 169.2 +41.943
    16 43 Jack MILLER AUS Estrella Galicia 0,0 Marc VDS Honda 168.7 +47.610
    17 45 Scott REDDING GBR OCTO Pramac Yakhnich Ducati 164.0 +1'56.177
    Not Classified
    29 Andrea IANNONE ITA Ducati Team Ducati 171.9 6 Laps
    6 Stefan BRADL GER Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 167.0 17 Laps
    Not Starting
    76 Loris BAZ FRA Avintia Racing Ducati 0 Lap
    44 Pol ESPARGARO SPA Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 0 Lap

    ビニャーレスってmotogp昇格1年目は2016年では?

    返信削除
    返信
    1. 調べてみたらビニャーレスのMotoGP1年目は2015年でスズキからの参戦でした。
      ただ、私も記憶違いがありフィリップアイランドで勝った記憶があったのですが、ビニャーレスはスズキ時代にオーストラリアで勝ってないですね・・・・
      申し訳ないですm(__)m

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