10月5日~7日の日程で、MotoGP 第15戦 タイGPが、チャーン・インターナショナル サーキットで開催されます。
2015年からスーパーバイク世界選手権が開催されていますが、チャーン・インターナショナル サーキットは今週末がMotoGP初開催となります。
しかし、MotoGPクラスでは、今年の2月16日から3日間の日程でオフィシャルテストを実施しており、コースレイアウトは各選手から非常に好評でした。
また、タイGPでは、タイ出身のティティポン・ワロコーン選手がストップ・アンド・ゴー・レーシング・チームからmoto2クラスへスポット参戦することが発表されており、スピードアップ・レーシングは、アラゴンGPにワイルドカード参戦したエドガル・ポンスを再び起用する事を発表しています。
更に、moto3クラスでは、第13戦サンマリノGPでの多重クラッシュに巻き込まれ 左前腕を骨折した佐々木 歩夢選手がタイGPから復帰することが発表されています!
今日は、チャーン・インターナショナル サーキットのコース紹介、MotoGPクラスの選手からのコメント、タイムスケジュールを紹介したいと思います。
チャーン・インターナショナル サーキット コース紹介
同地に所在するサッカークラブであるブリーラム・ユナイテッドFCの系列に連なるサーキットで、当初のサーキット名称もチーム名に由来しています。
オーナーも同じネウィン・チドチョブ氏が務めるほか、立地も同チームのホームスタジアムであるニュー・アイモバイル・スタジアムの裏手にあります。
サーキットの設計はヘルマン・ティルケ氏が行い、建設費は約62億円におよびました。
国際自動車連盟グレード1Tを取得しており、コースの分割も可能です。
グレード1Tの取得によりF1のテスト走行での利用も可能となっており、当初「F1の開催は想定していない」としていましたが、サーキットの運営会社では2014年に入りF1関連のコンサルタントと相次いで契約しており、F1開催の可能性も視野に入れているようです。
敷地内には他にドラッグレース用の直線走路や、モトクロス用のダートトラックも設けられています。
ピットエリアがメインスタンドの真下にあるため、全体的に高低差の無いコースの全景がグランドスタンドから見ることができる反面、ピットワークを見ることができません。
2017年8月に、タイ政府のスポーツ庁とドルナスポーツの間で、2018年から3年間の開催に関して調印し、今年MotoGPが初めてタイで開催することが決定しました。
初開催に向けて2月中旬に3日間のオフィシャルテストが実施され、多くのファンがサーキットを埋め尽くしています。
全長:4.554Km
コース幅:12m
コーナー数:12 (左:5 右:7)
最大直線距離:1000m
チャーン・インターナショナル サーキットと言えば、WSBK王者のジョナサン・レイが大得意のサーキットで、サーキットレコードを保有しているばかりか、今シーズンの第2戦のレース2以外のレースで2位以下に終わったレースはありません。
MotoGPでは、誰のライディングがチャーン・インターナショナル サーキットにマッチするのか見物です!
レースウィークを前に、Motogpクラスへ参戦するライダーからコメントが出ていますので、紹介したいと思います。
マルク・マルケスのコメント
「タイで初開催なので、エキサイティングなレースになるでしょう。
沢山のファンがスタンドを埋め尽くしてくれ、とても嬉しいです。
とにかく僕たちは冷静になり、集中力を維持し、週末をマネージメントしなければいけません。
ここまでと同じ手段で仕事をしていく必要があります。
2月のテストでは良かったですが、金曜の最初のセッションから全ての詳細を確認する必要があり、トラックの一部では攻略が難しいのですが、全体的には良い感じです。
高温多湿なので身体面に厳しくなりますが、バイクの上で全てを忘れ走ることに集中します。」
ダニ・ペドロサのコメント
「ブリーラムでレースをするのは初めてなので、何が待っているのか正確に解かりません。
当然、2月のテストが参考となります。
テストは良かったので、似たようなフィーリングが得られることを期待しています。
非常に暑くなるので、バイク、タイヤ、僕自身に厳しくなりますが、これはマレーシアで何度も体験してきたので、上手くマネージメントをしなければいけません。」
アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「トラックはとても奇妙な感じがします。
1度もレースをしたことがないので、週末の結果を左右するかもしれません。
2月のテストではホンダのバイクが適応していましたが、僕たちはプレシーズンと比較して戦闘力が大きく高まっています。
なので、コンディションを確認する必要があります。
マレーシアよりも暑くなるかもしれないし、気温はレースに影響します。
それに今は雨季なので、何が起こるかわかりません。」
ホルヘ・ロレンソのコメント
「アラゴンの転倒はレースを台無しにしただけでなく、今週末の条件付けになってしまうかもしれません。
体調は100%ではないけど、走るために最善を尽くします。
まだ足は腫れています。
どのくらいの痛みを感じ、ブーツが履けるのか解かりませんが頑張ります。
アラゴンではビックリザルトを期待していたので、まだ失望していますが、今は立ち上がり残り5戦で全力を尽くします。
それ以外にありません。
物事をポジティブに考える必要があり、2月のテストではあまり良くありませんでしたが、その時から物事は大きく変わりました。
この状況では戦闘的になることは容易ではありませんが、初日に走行ができるかを確認します。」
バレンティーノ・ロッシのコメント
「欧州でのレースを終え、タイに行く時が来ました。
2月にテストを行い、あまりお気に入りのサーキットの1つとは言えませんが、私たちのバイクを改良するための重要な週末となります。
大変熱狂的なアジアのファンに出会う機会となるでしょう。
いつものように良いレースウィークエンドになるようにベストを尽くします。
目標はもう一度表彰台争いをすることです。」
マーベリック・ビニャーレスのコメント
「アラゴンGPは正直忘れるべきグランプリになってしまいました。
前を見て、可能な限りベストポジションでシーズンを終わらせるために集中します。
アジア遠征の初戦はタイです。
高温により要求が非常に厳しいですが、あそこでバイクを走らせることが嬉しいです。
タイでは初めてのレースです。
プレシーズン中に訪れましたが、僕たちはバイクの正しいセットアップを探しているところだったので、それほど速くありませんでした。
期待度はとても高く、1日ごとにバイクを良くして行きたいです。」
アンドレア・イアンノーネのコメント
「ここまでに成し遂げたマシンの改善を確認したいです。
テストで訪れたときには、レイアウトが原因であまりポジティブなフィーリングがありませんでしたが、8か月前と比較すれば状況が非常に異なることは確かです。
2週間前のアラゴンではポジティブなリザルトを獲得したので、今週末も一貫した作業を進め、ポジティブなスタートを切りたいです。」
アレックス・リンスのコメント
「2月にプレシーズンテストで来た時は、すごく良い感じがあったので今週末に対して自信があります。
それに、僕たちはシーズンを通じて大きく成長し、一貫性を持って戦闘的になれることが確認できました。
これらがこのレースへのアプローチに役立つことを願います。
コースレイアウトは好きです。
僕たちのパフォーマンスは、ここ数戦で証明したように走る度に良くなっているので、最初のセッションからレースに向けて、ステップ・バイ・ステップで適切に準備を進めることができれば、ポジティブな週末にできるでしょう。」
とのコメントが発表されています。
最後に、MotoGP 第15戦 タイGPのタイムスケジュールですが以下の通りとなっています。
MotoGP 第15戦 タイGP タイムスケジュール
10月5日(金)
11:00~11:40 Moto3クラス FP1
11:55~12:40 MotoGPクラス FP1
12:55~13:40 Moto2クラス FP1
15:10~15:50 Moto3クラス FP2
16:05~16:50 MotoGPクラス FP2
17:05~17:50 Moto2クラス FP2
10月6日(土)
11:00~11:40 Moto3クラス FP3
11:55~12:40 MotoGPクラス FP3
12:55~13:40 Moto2クラス FP3
14:35~15:15 Moto3クラス 公式予選
15:30~16:00 MotoGPクラス FP4
16:10~16:25 MotoGPクラス Q1
16:35~16:50 MotoGPクラス Q2
17:05~17:50 Moto2クラス 公式予選
19:00~ MotoGPクラス プレスカンファレンス
10月7日(日)
10:40~11:00 Moto3クラス Warm Up
11:10~11:30 Moto2クラス Warm Up
11:40~12:00 MotoGPクラス Warm Up
13:00~ Moto3クラス 決勝レース
14:20~ Moto2クラス 決勝レース
16:00~ MotoGPクラス 決勝レース
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