KATANA 3.0 CONCEPTにスズキ本社は関わってなかった!2019年式 KATANA(カタナ)の開発経緯


昨年ミラノショーで公開され、世界中から高評価を得たデモンストレーションモデルの「KATANA 3.0 CONCEPT」ですが、先日ドイツのケルンで開催された「インターモト2018」でスズキより2019年発売予定の新型KATANAが発表されました。

KATANA 3.0 CONCEPTは、イタリアのバイク雑誌「MOTOCICLSMO」誌とボローニャにあるエンジンズ・エンジニアリングがコラボレーションして手掛けたのですが、昨年のミラノショーでの発表から 今年のインターモト2018での新型KATANA発表まで期間が短かった事などから、一部では"スズキも実は開発から関わっていたのでは?"との意見も出ていました。

インターモト2018の主役とも言える新型KATANAの開発経緯について、Webikeニュース編集長のケニー佐川氏が、プレス発表会に居合わせた開発者の福留 武志氏にインタビューを行っていますので紹介したいと思います。




引用元:ウェビック ニュース 新型「KATANA(カタナ)」開発者インタビュー 今明かされる知られざる開発秘話とは…


佐川氏:そもそも新型カタナのプロジェクトはどのようにして始まったのですか?
 やはり昨年のEICMAで発表された「KATANA 3.0 CONCEPT」はプロトタイプだったのでしょうか。


福留氏:「KATANA 3.0 CONCEPT」はイタリアのバイク雑誌MOTOCICLSMOとイタリア人デザイナーのロドルフォ・フラスコーリ氏、そして車体製作を担当したエンジンズ・エンジニアリング社の共同企画によって生まれたものです。
これにスズキのイタリア現地法人が少しサポートした形ですかね。
ただ、スズキ本社としてはこのプロジェクトには直接関わってはいなかったんですよ。
ですから、3.0がプロトというわけではなく、あくまでも3.0のコンセプトに共感してスズキ本社が動いた形になります。


佐川氏:昨年のEICMAが11月ですから、今回の発表まで1年も経っていません。
製品化までずいぶん早かったですね。


福留氏:異例のスピード稟議によってトップからゴーサインが出たのが今年2018年の1月。
初期型GSX1100Sカタナが1980年にデビューした同じケルンショーに間に合わせようと突貫で開発を進めてきました。
幸運だったのはGSX-S1000という完成されたパッケージングが既にあったこと。
また、3.0を製作したエンジンズ・エンジニアリング社は外装だけでなく車体製作から試走テストまでこなせる技術力のある企業で、3.0の時点ですでに実走できる段階までマシンを仕上げていたことです。
もちろん、製品化するに当たっては、エンジンや車体各部の最適化や法規に適合させるための細かい詰めを行っています。


佐川氏:最もこだわった点はどこでしょうか。


福留氏:やはりデザインでしょう。
プロモーションビデオでも強調されているように、鋼の塊を火で熱して叩いて日本刀として鍛え上げていくように、まさにデザインを丹念に作り込んでいきました。
特に日本刀の鋭い切っ先をイメージしたフロントカウル先端のノーズは譲れない部分ですね。3.0ではやや丸まっているのですが鋭く研ぎ直しました(笑)。
また、現代のバイクであるGSX-S1000の軽快でスポーティなハンドリングを妨げないようにライポジも検証を重ねました。
ハンドルも初代カタナのような低いセパハンのほうがカッコいいという意見もありましたが、わざわざ乗りにくいライポジにするのもどうかと。
最終的には乗りやすさや幅広い使い勝手を考慮したバーハンドルに落ち着きました。

インタビューは、まだ続くのですが 全文を読みたい方は、是非ウェビック ニュースさんの記事を読んでみてください。



簡単に発売までの経緯をまとめると、スズキとしては今まで何度もカタナ復活の話は社内でも出ていたのですが、リリースするタイミングなど様々な理由で話が何度も立ち消えになっていたようです。
2005年に東京モーターショーでコンセプトモデルとして発表した 並列6気筒のエンジンを搭載するストラトスフィアの時もカタナ復活の話が出ていたのでしょう・・・



イタリアのバイク雑誌MOTOCICLSMOと車体製作したエンジンズ・エンジニアリング社が、2017年のミラノショーで発表しようと共同企画し、スズキのイタリア現地法人がサポート。
KATANA 3.0 CONCEPTに対する市場の反響の大きさ、コンセプトに共感して、スズキ本社が異例のスピード稟議によって今年2018年の1月から開発が始まり、先日のインターモト2018で市販モデルとして発表されたという流れです。


国内でも「セパハンじゃないので カタナらしくない」という意見が見られますが、その辺もスズキ側は予想しており、あえてバーハンドルを採用し、オリジナルのGSX1100S KATANAがスズキの伝説的なバイクになっていることから、新型のカタナをリリースして賛否両論の意見が出ることもメーカーとして予想していたと言うことです。

(個人的には、セパハンと同じくらいタンク横のスイッチも付いていてほしかったのですが・・・ オプションでスイッチキットが用意されたら往年のファンは喜ぶと思うのですが・・・)




現代の大排気量の市販車において、ここまで急ピッチで製品化するモデルは非常に珍しいケースだと思います。
それだけGSX1100S KATANAというバイクをスズキも愛しており、スズキ本社がKATANA 3.0 CONCEPTに相当刺激を受けたことが解りますね。

欧州では2019年春から発売と発表されていますが、日本での発売時期や価格の正式発表が待ち遠しい限りです!




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