ついにフルモデルチェンジ!2019年型YZF-R25/R3が正式発表!!日本国内での発売日と価格について!


2014年より発売され、基本的にはデビューからカラー&グラフィックチェンジのみのマイナーチェンジを繰り返してきたYZF-R25が、10月12日にラスベガスで開幕するAIMエキスポに先駆けて2019年型の新型YZF-25/R3をヤマハが正式発表しました!

見て解るように、フロントサスペンションには37mmの倒立フォークが採用され、エンジンに関しては"ダウンドラフト吸気が採用されるのでは?"と噂されていましたが、従来型のホリゾンタルレイアウトのエンジンが採用されています。

新型YZF-R25のエンジンスペックですが、馬力は12,000回転で36馬力を生み出し、最大トルクは10,000回転で2.3kg-mと従来型と全く変わっていません。


国内でのYZF-R25/R3の発売時期と価格ですが、YZF-R25が2019年3月28日からの発売で、価格はYZF-R25(ABS無し)が税込 599,400円、YZF-R25 ABS が税込 642,600円。

YZF-R3はABS付きのモデルのみのラインナップとなり、2019年6月10日からの発売で、税込 675,000円との事です。

今日は、ついにフルモデルチェンジを果たした2019年型のYZF-R25/R3について紹介したいと思います。




2019年型YZF-R3 プロモーションビデオ






ヤマハ発動機によるプレリリース


ヤマハ発動機株式会社は、世界各国で人気のロードスポーツ「YZF-R3」「YZF-R25」の2019年モデルについて、スタイルと走行性能に磨きをかけ、2018年10月より「YZF-R25」をインドネシアで、同年12月より「YZF-R3」を米国で発売します。なお、両モデルのABS搭載仕様も同国で発売します。 また、「YZF-R3 ABS」「YZF-R25」「YZF-R25 ABS」は、来春以降に日本での発売を予定しています。 
 2019年モデルは、当社のフラッグシップモデル「YZF-R1」とのリレーションを高めたスタイリングへ刷新することでプレゼンスを高めました。また新しいフィーチャーを織り込み、走行性能をより高めました。 主な特徴は、1)エアロダイナミクスを追求した新外観、2)旋回時などの良好な接地感に寄与する倒立式フロントサスペンション、3)視認性の高いフルデジタルメーターなどです。 
 「YZF-R25」は2014年の発売以降、レースイメージやパフォーマンスがユーザーに支持されています。特にインドネシアでは、当社のスポーツイメージを牽引するモデルであり、若いお客様を中心に憧れの対象となっています。 なお、製造はグループ会社 YIMM(PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing)が行います。



マシンコンセプトは、従来の「毎日乗れる、スーパーバイク」から欧州仕様では「Ride the “R” Anytime」となり、インドネシア仕様では、「REVS YOUR EGO」となっています。
従来モデルより、少し走りが強調されたようなニュアンスに変わっていますね。


ヤマハ タイランド レーシングチームの2018年シーズンの参戦車両

今年のARRC(アジアロードレース選手権)のAP250クラスに参戦しているヤマハ タイランド レーシングチームのフェアリングが「メッチャかっこいい!」と開幕直後から言っていたのですが、2019年モデルのYZF-R25/R3はヤマハ タイランド レーシングチームのR25の様にM1ルックのラムエアダクトが付いていて、レーシングカウルを付けたら凄くカッコよくなると思います!!


簡単に言うとフルモデルチェンジしたYZF-R25は、フレームやエンジンは従来モデルと同様で、スペック等にも変更点はありません。




一番の変更点として解りやすいフェアリングですが、YZF-R1やYZF-R6のスタイルを受け継ぎ、ヘッドライトがLEDに変更され、顔つきはRシリーズのデザインに統一性をもたせています。

エンジンの馬力は変わっていませんがYZR-M1同じ形のセンターダクトを採用し、ラジエターへの送風機能が備わっています。
サイドカウルにはウイングトレッドのような形状も見られ、大幅に変更されたフェアリングで空気抵抗が低減され、最高速度は従来のモデルよりも8km / h高くなっています。








メーター類にはMT-10に似た フルLCDディスプレイを採用し、ライダーの好きなタイミングで変更可能なシフトタイミングインジケーターが搭載されています。


トップブリッジには、YZF-R1の様な今風の肉抜きされたデザインのアルミニウム製を採用し、非常にレーシーな雰囲気を演出しています。




足回りに関してはスプリングとダンピングを最適化し、フロントサスペンションがKYB製の37mmの倒立フロントフォークが採用され、CBR250RRと同じ径となります。
リアサスペンションに関しては、ユニットは同じものが採用されセッティングが倒立フォークに合わせ変更されています。







燃料タンクを下げ、ハンドル位置は従来のモデルよりも22mm低く、ライディングポジションはスポーツ寄りになりました。
バランスの取れた50:50の重量配分や、高剛性のフロント周りとスポーティになったライディングポジションにより、フロント荷重が増し、コーナリング性能が高まっていると予想できます。
PVの映像を見ても、従来モデルよりもスポーツ色が強くなっていますね。







2019年式 YZF-R25/R3 スペック






全長☓全幅☓全高:2,090mm☓720mm☓1,135mm
シート高:780mm
軸間距離:1,380mm
車両重量:YZF-R25 166kg
     YZF-R3 169kg
エンジン型式:水冷4ストローク 並列2気筒 DOHC4バルブ
総排気量:YZF-R25 249cm3
     YZF-R3 320cm3
内径×行程: YZF-R25 60.0mm×44.1mm
       YZF-R3 68.0mm×44.1mm
圧縮比:YZF-R25 11.6:1
    YZF-R3 11.2:1
最高出力:YZF-R25 26kW(35PS)/12,000r/min
       YZF-R3 31kW(42PS)/10,750r/min
最大トルク:YZF-R25 23N・m(2.3kgf・m)/10,000r/min
      YZF-R3 29N・m(3.0kgf・m)/9,000r/min
始動方式:セルフ式
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:2.40L
燃料タンク容量:?L(無鉛レギュラーガソリン指定?)
吸気・燃料装置/燃料供給方式:フューエルインジェクション
点火方式:TCI(トランジスタ式)
変速装置/変速方式:常時噛合式6速/リターン式
フレーム形式:ダイヤモンド
キャスター/トレール:25°00′/95mm
タイヤサイズ(前・後):前110/70-17 後140/70-17
制動装置形式(前/後):油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ


2019年型YZF-R25とYZF-R3の外観上の違い




YZF-R25は、IRC製のバイアスタイヤ装着、YZF-R3は、ダンロップ製のラジアルタイヤを装着。



YZF-R25はヒールガードの穴あけ加工が施されているが、YZF-R3は穴あけ加工無し。



YZF-R3は12,500回転からレッドゾーン、YZF-R25は14,000回転からのレッドゾーン。



カラーバリエーション(北米仕様)





YZF-R3 チームヤマハブルー(北米仕様)




YZF-R3 マットブラック(北米仕様)




YZF-R3 ビビッドホワイト(北米仕様)


カラーバリエーション(インドネアシア仕様)



YZF-R25 レーシングブルー(インドネシア仕様)

YZF-R25 マットレッド(インドネシア仕様)

YZF-R25 マットブラック(インドネシア仕様)


発売時期・価格

欧州:YZF-R3が2019年1月に発売。

北米:YZF-R3が2018年12月に発売で。
   価格はABS無しが4,999ドル(約56万円) ABS付きが5,299ドル(約59万円)

インドネシア:YZF-R25のABS無しの価格が5,860万ルピア(約43万円)


YZF-R25/R3 新モデル(2019年)の販売価格 

YZF-R25(ABS無し) 税込 599,400円
YZF-R25 ABS      税込 642,600円
YZF-R3   ABS      税込 675,000円

YZF-R25シリーズは、2019年3月28日からの発売
YZF-R3 ABSは、2019年6月10日からの発売。


YZF-R25/R3 旧モデル(2018年)の販売価格     


YZF-R25 ABS 610,200円 [消費税8%含む]
YZF-R25 567,000円 [消費税8%含む]
YZF-R3 ABS 642,600円 [消費税8%含む]



純正オプションパーツ(欧州)

発表のあったEUヤマハでは、L既にLEDウインカーなどの純正オプションパーツが用意されています。





YZF-R25に関しては様々な噂があったため、2019年モデルで期待されていたダウンドラフト吸気が採用されず、フレームとエンジンは従来型のままで少々がっかりしている方もいるかも知れません。
しかし、2017年にフルモデルチェンジしたYZF-R6(BN6)を思い出してみてください!
現行型のYZF-R6(BN6)は、EURO4の関係で118馬力と少しパワーダウンしましたが、基本設計は変わっていません。
R6がフルモデルチェンジした年の2017年のWSSP(スーパースポーツ世界選手権)は、一部の強豪チームしか新型のR6(BN6)を使用しておらず、スペックが変わらないので旧型のYZF-R6(13S)を使用するチームがほとんどでした。

しかし、スペックが同じはずのYZF-R6(BN6)が圧倒的に速く、ルーカス・マヒアスが優勝し、2017年シーズンは新型のR6でないと勝負にならないという年になりました。



そして、2018年シーズンのWSSPは、全てのヤマハ系列のチームがYZF-R6(BN6)を採用したばかりか、ヤマハ以外のメーカーのバイクでは全く勝負にならず、YZF-R6でないと勝てない! というシーズンになりました。
来年の2019年シーズンからはSBKクラスと同じ様に、SSPクラスにも回転数制限が採用されると言われています。

世界最高峰の市販車レースで上記のような前例がありますので、フレームとエンジンが旧モデル変わらないYZF-R25/R3ですが、乗ってみるとメチャクチャ速くなっていると思います。
今季のWSSP300は、カワサキのアナ・カラスコ選手がタイトルを獲得しましたが、来季のWSSPやJP250、ARRCでYZF-R25/R3は台風の目になるかもしれませんね!




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