以前、コチラの記事で触れた"トム・サイクスのカワサキ離脱の件"ですが、後任のライダーとして今季BSBに参戦中でランキングトップのレオン・ハスラムがカワサキ・レーシング・チームに加入し、ジョナサン・レイのチームメイトとなる可能性が強くなってきました。
また、PATAヤマハのマイケル・ファン・デル・マーク選手とアレックス・ロウズ選手がヤマハとの契約更改を発表し、2020年までヤマハのファクトリーチームからWSBKへ参戦することを公表しています。
まずは、ファン・デル・マーク選手とロウズ選手のコメントの紹介、その後にハスラムのカワサキ・レーシング・チーム加入について触れたいと思います。
マイケル・ファン・デル・マークのコメント
「ヤマハと一緒にいてとても嬉しいです。
これは成長するためのプロジェクトであり、潜在能力には限界がありますので、もう一度ヤマハと一緒にタイトル獲得を目指すのが良いと思います。
私はチームとヤマハから多くのサポートを受けています。
私が契約にサインすることは簡単なことでした。
私たちは、ドニントン戦の時に2019年シーズンについて交渉を始めました。
そして、今シーズンの堅実な結果と同様に、アッセンとドニントンで2連勝を挙げた後、ヤマハと一緒に来シーズンも戦おうと迷わず決めました。
ヤマハは家族の一部だと感じていて、ヤマハのチームスタッフは素晴らしいです。
私たちは本当によく働き、2年間一緒に戦ってきました。
3年目に同じチームからシーズンを戦えることは、私だけでなくチーム全体にとっても良いことです。
来シーズン、プレッシャーは大きくなるとは思っておらず、リラックスした気分です。
今年の目標は、レースで表彰台を獲得し、R1で初勝利を挙げることでした。
来年はチャンピオンシップのために戦います。」
アレックス・ロウズのコメント
「WSBKに戻って以来、私はこのチームに参加してきました。
プロジェクトが成長するにつれて結果は向上しています。
すべてが上昇傾向にあり、移籍する理由はありません。
ライダー側で改善していること、バイクで改善していること、チーム力で改善していること、すべてが肯定的であることを知ることができ、プロジェクトを維持して行きたいと思うのは自然なことです。
私とマイケルは良い関係を持っており、私たちは、お互い勝つために努力しています。
来季のプレッシャーについては、私は世界タイトルを獲得する目標を持っているので、それ以上のプレッシャーはないと思います。
2019年以降の契約は決定したので、今はワールド・シーズンの最後の4ラウンドに集中します。
私は今、チャンピオンシップで5位に入ってますが、シーズンが終わる頃にはもっと上位で終われると思っていますので、毎週表彰台獲得にチャレンジします。」
さて、最後に記事冒頭に書いたトム・サイクスのカワサキ離脱により、後任のライダーにレオン・ハスラムが就くという話ですが、speedweek.comによりますと、カワサキ・レーシング・チームは、ジョナサン・レイと同様にトム・サイクスにも提示したそうなのですが、契約合意に至らなかったようです。
プセッティ・レーシングのトプラック・ラズガトリオグルがカワサキ・レーシング・チームに加入するプランもあるそうなのですが、レオン・ハスラムにもオファーを出しており、ハスラムがカワサキ・レーシング・チームに加入するとなると、トプラックはプセッティへ残留となりあそうです。
一応、プセッティ・レーシングに所属するトプラックの今季のバイクはワークスマシンと同等のバイクを走らせているそうなのですが、来季の契約についてハスラムはプセッティではなく、ファクトリーチーム入りを強く熱望しているそうです。
レオン・ハスラムのコメント
「私はまだ来季の契約について、何かに署名した訳ではありませんが、様々な事が考えられます。
ファクトリー チームのバイクで戦うことは夢です。
今週は何か進展があると思っています。」
とのコメントを残しています。
ハスラムは鈴鹿8耐へ出ますから、日本で来季の契約のことについて進展があるのは間違いないでしょう。
個人的には、ほぼ間違いなくハスラムが来季カワサキ・レーシングチームからWSBKへ復帰すると思います。
また、サイクスの移籍先ですが、ハスラムと裏腹に思ったより難航しているようです。
ハスラムとサイクスの正式発表が待ち遠しいですね!
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