フルモデルチェンジ!YZ250F・YZ450FX・YZ85/LW 2019年モデル発表!

YZ450FX 2019

ヤマハ発動機より、YZ250F・YZ450FX・YZ85/LWの2019年モデルが発表されました。

3モデルともにフルモデルチェンジとなり、エンジン・車体を一新し戦闘力が向上されています。

2019年モデルのYZ250F・YZ450FX・YZ85/LWの予約開始日、発売日と価格を中心に、2018年モデルからのYZ450F・YZ250・YZ125の変更点や価格についても紹介したいと思います。



フルモデルチェンジを行う「YZ450FX」は、モトクロス競技用のハイエンドモデル「YZ450F」をベースに、エンデューロレースでの表彰台を狙うモデルとして開発されました。


YZ450FX 2019年モデル

主な特徴は、エンデューロレース専用に最適セッティングを施し軽快なハンドリングなどを実現するフレーム&サスペンションセッティング、エンデューロレースで求められる扱い易さ、高回転域での力強さを実現する専用セッティングを施したエンジン、スマートフォンなどでユーザー自身がきめ細かいエンジンセッティングを可能とする新パワーチューナーの搭載、路面状況などに応じて手元でエンジン特性を切替えられる「モードスイッチ」の採用、マス集中化を図りながら8.2Lの容量を備える樹脂製燃料タンクの搭載、プロテクション性に優れる新形状の樹脂製アンダーガードの搭載などです。


YZ250F 2019年モデル

「YZ250F」は、レスポンスが良くパワフルで扱い易い新設計エンジン、ハーフクラッチ時の優れたタッチを可能とした大容量クラッチ、新設計フレームの採用などによる走破性の向上、レース中に効果を発揮するエンジンマップ切替機能&軽量セルフスターターの採用、スマートフォンなどでユーザー自身がきめ細かいエンジンセッティングを可能とする新パワーチューナーの搭載などにより戦闘力が向上されています。

YZ85 2019年モデル

 水冷2ストローク84cm3エンジン搭載の「YZ85」「YZ85LW」は、パワーフィーリングに優れたYPVS(ヤマハパワーバルブシステム)搭載の新設計エンジン、近年のコース傾向やライディングトレンドに対応したサスペンションセッティング、新ブレーキホース、ウェーブタイプのブレーキディスク採用によるブレーキ性能の向上、ポジション調整可能なアルミ製テーパー型ハンドルなどによりポテンシャルが向上しています。
「YZ85LW」は「YZ85」をベースに前19、後16インチタイヤを装着したモデルとなります。

 また、2018年にフルモデルチェンジを行った最大排気量のトップエンドモデル「YZ450F」は、フロント周りの剛性向上を中心に細部の熟成を図りました。  
 「YZ250」「YZ125」は、上位モデルとのリレーションを図ったカラー&グラフィックデザインが採用されています。
各モデルは「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2018年6月7日から12月9日の期間限定で予約の受付を行い販売します。


発売日:2018年8月28日(各モデルとも国内販売台数500台)

YZ450F
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
価格:1,015,200円(本体価格940,000/消費税75,200円)

YZ250F
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
価格:874,800円(本体価格810,000円/消費税64,800円)

YZ250
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
価格:723,600円 (本体価格670,000円/消費税53,600円)

YZ125
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
価格:615,600円 (本体価格570,000円/消費税45,600円)

YZ85LW
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
価格:507,600円 (本体価格470,000円/消費税37,600円)

YZ85
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
価格:496,800円 (本体価格460,000円/消費税36,800円)

※YZシリーズ各モデルは、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。
※保証(クレーム)の対象外製品となります。



《 2019年モデル 「YZ450FX」 主な特徴 》


YZ450FX スペック・特徴

1)エンデューロレース専用に最適セッティングを施し、軽快なハンドリングなどを実現するフレーム&サスペンションセッティング



 車両重量は、2018年モデル比約3kgの軽量化を実現しました。
フレームは、モトクロス競技用モデル「YZ450F」と同一のバイラテラルビーム・フレームを採用。
懸架の締結部の剛性をチューニングし、エンデューロに求められる、しなやかな剛性バランスを実現。
良好な接地感と軽快なハンドリング、ギャップ走行時のダイレクトな路面状況の把握を可能にしました。
フロントサスペンションは、アウターチューブを「YZ450F」と同一パーツとし、良好な接地感に貢献。
シリンダー径も従来モデルの24mmから25mmに拡大しオイル流量を増加。リアサスペンションも、従来モデルよりも高い疲労強度をもつコイルを採用することで、従来比約350gの軽量化を行っています。


2)エンデューロレースで求められる扱い易さ、高回転域での力強さを実現する専用セッティングを施したエンジン



 モトクロス競技用モデル「YZ450F」のエンジンをベースとして、エンデューロでの走破性・扱いやすさを照準に合わせて開発しました。吸気系と、FI・点火マップ「YZ450FX」専用にセッティングすることで、レースで必要な扱い易さ、高回転域で力強く伸び続けるパワー特性、良好なオーバーレブ特性を実現しました。
また、セルフスターターシステムの電源は、「YZ450F」と同様に軽量なリチウムイオンバッテリーを採用しています。その他、2018年モデル同様、ラジエターファンも装備しています。


3)スマートフォンなどでユーザー自身がきめ細かいエンジンセッティングを可能とする新パワーチューナーの搭載



 パワーチューナーにより、セッティング機能が大きく向上。専用アプリケーションをダウンロードしたスマートフォンなどを操作することで、エンジンセッティングを行うことが可能です。
エンジンマップを格子で示す「スロットル開度(%)」「回転数(r/min)」のポイントは、従来モデルの3×3から4×4に細分化、かつ、わかり易くビジュアルで表示します。
また、各ポイントに設定できる値も任意で選択可能。
それにより、狙いの回転域でのきめ細かなセッティングが可能となりました。
その他にも、レースログや故障診断、リアルタイムでの車両状況チェックモニター、データのバックアップ機能も備えています。


4)路面状況などに応じて手元でエンジン特性を切替えられる「モードスイッチ」の採用



 ハンドル左側には、エンジンマップの切り替えが可能な「モードスイッチ」を設けました。
2ndマップはSTDマップに対して、ウッズやテクニカルな低速セクションでの扱い易さ・走破性を重視したセッティングを施してあります。
また、STDマップ、2ndマップそれぞれに対して、パワーチューナーで好みに合わせたエンジンセッティングも可能です。


5)マス集中化を図りながら8.2Lの容量を備える樹脂製燃料タンクの搭載



 クロスカントリーレースでの給油回数を削減するため、容量8.2Lの専用樹脂製タンクを採用しました。
燃料ポンプをコンパクトにすることで、タンク中心から下方向に約2L分拡張(「YZ450F」比)し、低重心化・マス集中化を図りました。
その結果YZ450F同様、自由度の高いライディングポジション、軽快な操縦性を確保しています。


6)プロテクション性に優れる新形状の樹脂製アンダーガードの搭載

 外装の細部にまで熟成を行い、強度に優れる樹脂製のアンダーガードを採用。轍走行や飛び石によるフレーム、エンジン、ウォーターポンプ、ホースなどの損傷防止効果を高めつつ、スリムなフォルムにより轍に引っ掛かりにくく、かつ前輪からの泥入りも最小限になるよう配慮しました。



《 2019年モデル「YZ450FX」主要仕様諸元 》


登録型式/原動機打刻型式 B3J4
全長×全幅×全高 2,175mm×825mm×1,270mm
シート高 955mm
軸間距離 1,480mm
最低地上高 320mm
車両重量 116kg
原動機種類 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数配列 単気筒
総排気量 449cm3
内径×行程 97.0mm×60.8mm
圧縮比 12.8:1
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
エンジンオイル容量 0.90L
燃料タンク容量 8.2L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式 フューエルインジェクション
点火方式 TCI(トランジスタ式)
1次減速比/2次減速比 2.608 (60/23)/3.846 (50/13)
クラッチ形式 湿式, 多板
変速装置/変速方式 常時噛合式5速 / リターン式
変速比 1速2.416 (29/12)/2速1.733 (26/15)/3速1.312 (21/16)/
4速1.050 (21/20)/5速0.840 (21/25)
フレーム形式 セミダブルクレードル
キャスター/トレール 27°10′/116mm
タイヤサイズ(前/後) 80/100-21 51M/120/90-18 65M (前後チューブタイプ)
制動装置形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後) テレスコピック/スイングアーム(リンク式)




《 2019年モデル「YZ250F」主な特徴 》


YZ250FX スペック・特徴

1)レスポンスが良くパワフルで扱い易い新設計エンジンの搭載



 新設計のアルミ鍛造軽量ピストンを採用し、高回転域での性能向上、軽量化、ロス低減を実現しました。
バルブリセスを深くとるなど独自の加工を追加することにより、圧縮比の安定化を図り、優れたパワー特性に貢献します。加えて、優れた吸入効率を得るために吸気側カムプロフィール(ワーキングアングルの変更、バルブリフト量拡大)の最適設計などを行いました。
その他、新仕様のカムチェーンガイド&テンショナーの採用や、軽量設計のトランスミッションとシフトカムなどを採用しています。


2)ハーフクラッチ時の優れたタッチを可能とした大容量クラッチ



 エンジンのパワーアップにあわせ、クラッチは現行車に対して約7%外径を拡大させた大容量クラッチを採用し、パワー感を向上させ、かつ高い信頼性を確保しました。
また、プッシュレバーのボトムにはニードルベアリングの採用などハーフクラッチ時を含め、優れた操作性と軽い操作感を実現しています。


3)新設計フレームの採用などによる走破性の向上



 新たに「YZ450F」と共通プラットフォームとなるバイラテラルビーム・フレームを採用しました。これにより、従来比で縦、横、捻れの剛性を平均約15%向上させています。
剛性バランスのポイントとなるエンジン懸架ブラケットは、材質・形状・肉厚・位置などをミリ単位で精査。
アルミとスチールを使い分け、かつ搭載角の最適化を施し、出力特性にマッチする強度剛性バランスと、しなやかさを持たせています。


4)レース中に効果を発揮するエンジンマップ切替機能&軽量セルフスターターの採用



 レース中の再始動性を向上させるためセルフスターターを新採用しました。電源には軽量リチウムイオンバッテリーを搭載しています。
セルフスターターモーターは車両中央に寄せて配置、重量バランスをとりつつ、軽量・コンパクト化を果たしています。
また、ハンドル左側には、エンジンマップの切り替えが可能な「モードスイッチ」を設けました。2種のエンジンマップを選択でき、レース中の状況変化に応じ走行中の切り替えも可能です。


5)スマートフォンなどでユーザー自身がきめ細かいエンジンセッティングを可能とする新パワーチューナーの搭載



 新パワーチューナーにより、セッティング機能が大きく向上。
専用アプリケーションをダウンロードしたスマートフォンなどを操作することで、エンジンセッティングを行うことが可能です。
エンジンマップを格子で示す「スロットル開度(%)」「回転数(r/min)」のポイントは、従来モデルの3×3から4×4に細分化、かつ、わかり易くビジュアルで表示します。
また、各ポイントに設定できる値も任意で選択可能。それにより、狙いの回転域でのきめ細かなセッティングが可能となりました。
その他にも、レースログや故障診断、リアルタイムでの車両状況チェックモニター、データのバックアップ機能も備えています。


《 2019年モデル「YZ250F」主要仕様諸元》

登録型式/原動機打刻型式 B7B3/G3L4E
全長×全幅×全高 2,175mm×825mm×1,285mm
シート高 970mm
軸間距離 1,475mm
最低地上高 335mm
車両重量 106kg
原動機種類 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数配列 単気筒
総排気量 249cm3
内径×行程 77.0mm×53.6mm
圧縮比 13.8:1
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
エンジンオイル容量 0.95L
燃料タンク容量 6.2L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式 フューエルインジェクション
点火方式 TCI(トランジスタ式)
1次減速比/2次減速比 3.352(57/17)/3.846 (50/13)
クラッチ形式 湿式, 多板
変速装置/変速方式 常時噛合式5速/リターン式
変速比 1速2.142 (30/14) /2速1.750 (28/16) /3速1.444 (26/18)
/4速1.222 (22/18)/5速1.041 (25/24)
フレーム形式 セミダブルクレードル
キャスター/トレール 26°50′/119mm
タイヤサイズ(前/後) 80/100-21 51M/100/90-19 57M (前後チューブタイプ)
制動装置形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後) テレスコピック/スイングアーム(リンク式)






《 2019年モデル「YZ85」「YZ85LW」主な特徴 》
YZ85 スペック・特徴

1)パワーフィーリングに優れたYPVS搭載の新設計エンジン


 YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)搭載の新設計水冷2ストローク84cm3エンジンを採用しました。
YPVSは、排気ポートに設けたバルブがエンジン回転数に応じて作動し、中~高回転域のトルクの谷を解消するヤマハ独自の機構で、扱い易いトルク特性に貢献します。その他に、樹脂製リードバルブや、良好な整流効果を引き出す新採用のスペーサーにより、優れたレスポンスを支えます。
また、新作チャンバーはテーパー角度などを最適なものとし、良好な脈動を確保しました。


2)近年のコース傾向やライディングトレンドに対応したサスペンションセッティング


 特殊加工を施したワンピース構造のアウターチューブを新採用。
近年のライディングトレンドに合わせてセッティングを最適化しました。
アウターチューブは、フレームとの剛性バランスを整えるため、ワンピース構造化と共に高剛性化を図っています。
インナーチューブは従来同様のφ36mm、ホイールトラベルも従来同様の275mmを確保し、優れた減衰感と接地感を獲得しています。
セッティングは、YZ85/YZ85LWそれぞれ専用のセッティングとしています。
 また新作のフォークガードを採用し、様々なコースでのロバスト性を追求。ステムシャフトも新たにアルミ製とし、大幅な軽量化によりハンドリングの軽快感を向上させました。


3)新ブレーキホース、ウェーブタイプのブレーキディスク採用によるブレーキ性能の向上


 ブレーキのディスク径はフロントΦ220mm、リアΦ190㎜です。
このディスク径と最適なバランスを取るよう、剛性に優れ膨張率の少ないブレーキホースにすることで、効力に応じ、かつタッチに優れ、力強い製動力を生みだします。
剛性バランスを高めたフロントフォークも相まって、制動時の高い安定感を実現。
また、ホースの全長を短縮したことで取回しや整備性を高めています。
なお、前後ともウェーブディスクブレーキとしました。


4) ポジション調整可能なアルミ製テーパー型ハンドル


 軽量で強度に優れたアルミ鋳造製ハンドルクラウンを採用、ハンドルバーもアルミ製のテーパー型としました。ハンドル位置は、ハンドルホルダーの向きと取り付け位置を変えることで、ライダーの成長に合わせて、前後4段階、最大27mmのポジション調整が可能です。



《 2019年モデル「YZ85LW」主要仕様諸元 ※【 】内は「YZ85」》

登録型式/原動機打刻型式 B0G3/B118E 【B4B3/B120E】
全長×全幅×全高 1,895mm×760mm×1,175mm 【1,820mm×760mm×1,145mm】
シート高 870mm 【840mm】
軸間距離 1,285mm 【1,255mm】
最低地上高 360mm 【330mm】
車両重量 75kg 【73kg】
原動機種類 水冷・2ストローク
気筒数配列 単気筒
総排気量 84cm3
内径×行程 47.5mm×47.8mm
圧縮比 8.2-9.6:1
始動方式 キック式
潤滑方式 混合給油
エンジンオイル容量(2stはタンク容量) n/a
燃料タンク容量 5.0L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式 キャブレター
点火方式 CDI(コンデンサ放電式)
1次減速比/2次減速比 3.611 (65/18)/3.642 (51/14) 【3.611 (65/18)/3.285 (46/14)】
クラッチ形式 湿式, 多板
変速装置/変速方式 常時噛合式6速/リターン式
変速比 1速2.454 (27/11)/2速1.882 (32/17)/ 3速1.529 (26/17) 
/4速1.294 (22/17)/5速1.130 (26/23)/6速1.000 (25/25)
フレーム形式 セミダブルクレードル
キャスター/トレール 26°00′/99mm【26°20′/88mm】
タイヤサイズ (前/後) 70/100-19 42M/90/100-16 52M (前後チューブタイプ)
【70/100-17 40M/90/100-14 49M (前後チューブタイプ)】
制動装置形式 (前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式 (前/後) テレスコピック/スイングアーム(リンク式)






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