ありがとうソフォーグル・・・ WSBK第5戦 イタリアROUNDについて。



5月11日~13日の日程で、WSBK第5戦 イタリアROUNDがイモラ・サーキットで開催されます。

ケナン・ソフォーグルが今週行われるイモラで引退!!!という記事で紹介しましたが、SSPクラスへ参戦している ケナン・ソフォーグル 選手は、昨年行われた第11戦 フランスROUNDでの転倒による怪我が完治せず、今週末行われるWSBK第3戦 イタリアROUNDが引退試合となります。

私はソフォーグルに「強いライダーとは、どんなライダーか?」という事を教えられた気がします。

実に残念です。

また、BSBに参戦中のレオン・ハスラムが今回行われる第5戦と25日~27日に行われる第6戦 イギリスROUNDにKawasaki Puccetti Racingから参戦することが発表されています。

WSBK第5戦 イタリアROUNDの舞台となる、イモラ・サーキットのコース紹介とスポット参戦するレオン・ハスラムのコメント、タイムスケジュールを紹介したいと思います。





当初イモラ・サーキットは全長5,017mの高速コースとして造られました。
グランプリサーキットの中では珍しく、反時計回りで周回するサーキットです。
ホームストレートの海抜は41mで、北側にイモラ市街地があり、サンテルノ川を隔ててレーシングコースがあります。
サーキットの内側には陸上競技場がある他、南側の丘にはぶどう畑が広がり、この一帯はDOCワイン「コッリ・ディ・イモラ」で知られています。

イモラ・サーキットで1953年に開催されたオートバイレースが初のレースイベントでした。
1973年にはコーナーのバリアンテ・バッサ、1974年にバリアンテ・アルタの2つのシケインが追加されました。
1981年にはアクア・ミネラリにもシケインが追加され、このレイアウトが1994年まで使用されました。
2007年より、狭く老朽化したピットの改修工事とコースの一部のレイアウトが変更されており、この変更でホームストレートが長くなりました。
これらの改修により現在では、より高速のコースレイアウトとなっています。




全長:4.936km
コーナー数:22(左13 右9)
ホームストレート:358m


今週行われるWSBK第5戦 イタリアROUNDと、25日~27日に行われる第6戦 イギリスROUNDにスポット参戦するレオン・ハスラムですが、父親のロン・ハスラムがかつて使用した"elfプロジェクト"のマシンと同じカラーリングのZX-10RRで参戦します。


elfカラーのZX-10RR


ロン・ハスラムとelf3




レオン・ハスラムのコメント
「私に正しいパッケージが揃えば、スーパーバイク選手権を戦うに辺り、競争力があることを知っています。
2015年の最終戦カタールでは、レギュラーライダーとして勝利しましたし、昨年プッセッティから出場した時はドニントンで表彰台を獲得しました。
イモラは素晴らしいサーキットなので、イモラで行うレースは大好きです。
今週末を楽しみにしています。

2018年の規制改正では、私にとってチャンスです。
カワサキのマシンはすべて同じ回転数に制限されているため、カワサキ・レーシング・チームWorldSBKのマシンとの差は小さく、表彰台獲得にチャンスを与えてくれるでしょう。

カワサキのファクトリーバイクは、プセッティのマシンと同じ回転数でレースを行うため、新しい規制は非常にポジティブです。
昨年、我々は2018年の規制と同じ回転数限度で走っていたので、我々はレースで最前線に近づけるはずです。

世界選手権に復帰したい気持ちはあり、レースに勝つことができれば戻ってきます。
私はレギュラー参戦しても、5位や6位でフィニッシュできる実力があることを知っていますが、それはまったく私を刺激しません。
私はレースに勝ち、チャンピオンシップのために戦いたのです。
私がWSBKに戻ってくるためには、それができるパッケージを求めます。」

とのコメントです。
勝てるマシンとチームが揃えばWSBKに復帰したいという感じですね。
また今週のレースでは、フロントブレーキ冷却ダクトシステムの使用が許可されます。
これらのダクトは、ブレーキシステムが常に安定した温度に保たれ、コーナー数の多いイモラ・サーキットで最適なパフォーマンスを発揮します。
各チームのマシンにも要注目です!
WSBK第5戦 イタリアROUNDのタイムスケジュールは以下の通りです。

WSBK第5戦 イタリアROUND タイムスケジュール

5月11日(金)
16:00~16:30 STK1000 FP1
16:45~17:25 WorldSBK FP1 
17:40~18:30 WorldSSP FP1
18:45~19:15 WorldSSP300 FP1
19:30~20:10 WorldSBK FP2 
21:15~21:45 STK1000 FP2
22:00~22:50 WorldSSP FP2
23:05~23:45 WorldSBK FP3
00:00~00:30 WorldSSP300 FP2

5月12日(
15:45~16:05 WorldSBK FP4
16:15~16:35 WorldSSP FP3
16:45~17:15 STK1000 FP3
17:30~17:45 WorldSBK SP1 
17:55~18:10 WorldSBK SP2 
18:30~18:45 WorldSSP300 SP1
18:55~19:10 WorldSSP300 SP2 
20:00~ WorldSBK レース1 
21:00~21:15 WorldSSP SP1 
21:25~21:40 WorldSSP SP2 
22:00~22:30 STK1000 公式予選

5月13日(
15:50~16:00 WorldSSP300 WUP
16:10~16:25 WorldSSP WUP
16:35~16:50 WorldSBK WUP
17:00~17:15 STK1000 WUP
18:30~ WorldSSP 決勝レース
20:00~ WorldSBK レース2
21:20~ WorldSSP300 決勝レース
22:15~ STK1000 決勝レース



最後に、WSSPのケナン・ソフォーグルの引退ですが、ファンだっただけにショックも大きい半面、昨年のクラッシュを生で見ていたし 怪我の経過が良くない事も海外のHPを見ていて、ある程度知っていたので「ついにこの日が来たが・・・」と言うのが率直な感想です。


クラッシュ直後のソフォーグル


すぐに母国の病院へ搬送されるソフォーグル


タイトルのかかった最終戦へ向けて治療するソフォーグル

2010年にmoto2クラス参戦中に他界した 富沢 祥也選手の代役に指名され、2011年もTechnomag-CIPからフル参戦し、2012年にスーパースポーツ世界選手権に復帰、SSPクラスで5度タイトルを獲得したケナン・ソフォーグルには、本当に今までいろんなドラマを見せてもらいました。



2015年に4度目の世界チャンピオンを獲得しましたが、その道のりは決して楽なものではありませんでした。
シーズン中盤の7月、生まれながらにして脳出血を患っていた生後4か月の息子が、亡くなってしまった事はソフォーグルにとって大きなショックだったと思います。
大変つらく、悲しい思いを抱えながら走っていたはずです。
しかし、彼のライディングは全く揺るがず、常にトップを走る姿が私の心に突き刺さりました。
年間チャンピオンが決定した瞬間は、感極まり目頭が熱くなりました。
きっと天国の息子さんも、今まで父の頑張って来た姿を見ていたことでしょう。
そして最後のレースもきっと見ていてくれるはずです。



記事冒頭に、"私はソフォーグルに「強いライダーとは、どんなライダーか?」という事を教えられた気がします。" と書きましたが、ライダーと言う括りを超えて「強い人間とはどんな人間か?」という事を教えられました。
今まで、たくさんのドラマを見せてくれて有難うございました。
ソフォーグルの最後のレースをしっかり目に焼き付けておきたいと思います。








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