MotoGP 第5戦 フランスGPについて!契約更新など話題が満載!



5月18日~20日の日程で、ブガッティ・サーキットでMotoGP 第5戦 フランスGPが開催されます。

MotoGP 第5戦 フランスGPでは、FIM・CEV・レプソル・インターナショナル・チャンピオンシップが併催されます。moto3ジュニア世界選手権に参戦中の國井 勇輝選手と第4戦スペインGPでワイルドカード参戦した小椋 藍選手が出走します。

決勝レースは土曜日のmoto2クラスの予選の後に23:30から行われ、Youtubeで無料視聴できますので、ご利用ください。

また、オフシーズンにハフィス・シャリンが急遽MotoGPへ参戦する事が決まり、SIC・レーシング・チームからシャリンの代役としてmoto2クラスを走っていたズルファイミ・カイルディンですが、第5戦 フランスGPからは今シーズンWSSPに参戦していたニキ・トゥーリがカイルディン代わりに走ることが発表されています。

更に2019年シーズンの契約でも動きがありました。まずは、コース紹介から取り上げたいと思います。




毎年6月に世界三大レースのひとつと言われている、ル・マン24時間レースで使用されるサルト・サーキットは、首都パリの南西200km、ルマン市の南5kmに位置しており、2/3の区間は普段は地方道 として使われている一般公道を閉鎖して走行します。
ピット施設と周辺の常設区間は、2輪レースを行う「ブガッティ・サーキット」と共用しています。

2輪レースを行うブガッティ・サーキットは、1965年に既に行われていた24時間レースのトラック周辺に建設されました。
1969年にグランプリを初開催し、1995年に起きたアルベルト・プーチのアクシデントをきっかけに開催が見送られていましたが、トラックの安全面改善が施された2000年に再開催されました。

観客収容数は10万人以上で、世界三大レースの1つである、24時間耐久レースをはじめ、四輪と二輪の国際選手権、国内選手権の舞台として使用され2015年は初めて18万人を超える観客数を記録しました。

ドルナスポーツとの間では、2017年から5年間 ルマンでの開催に関して合意しており、2021年までの開催が決定しています。




全長:4.2km
コーナー数:14(左5 右9)
メインストレート:674m
コース幅:13m

パッシングポイントですが、2・3・4コーナーの切り返し、8コーナーのブレーキング、ストレートの後の9コーナーの進入、1つのコーナーとして処理する13・14コーナーです。


ここで、MotoGPクラスへ参戦する各選手よりコメントが出ているので紹介したいと思います。



ダニ・ペドロサのコメント
「第4戦 スペインGPの後に、チームと一緒に取り組んだテストの内容が良かったです。
自信を与えてくれ次戦に向けて、さらに士気が高まっています。
フランスGPは常に異なる挑戦が待っています。
天候は予想不可能で、気温が低くなるかもしれないのでタイヤ選択が難しくなるでしょう。
集中力を維持し、良いレースをしたいです。」




マルク・マルケスのコメント
「良い流れを維持するために、懸命に働かなければいけません。
過去には優勝を挙げ表彰台を獲得しましたが、良いペースを掴むのに苦労したことがありました。
いつも言うように、ル・マンは毎年状況が異なります。
当然、天気に関しては疑問符ですが、いつものようにポジティブなメンタリティでアプローチします。
今年は、フランスに行く前に良いレベルにバイクが出来ているので、週末が楽しみです。
金曜から上手く始め、日曜に表彰台争いをします。」




また、マルケスはヨハン・ザルコのYAMAHA離脱について、以下の様にコメントしています。

「今年は、信じられないほどのイコールなチャンピオンシップです。
開幕前に発言したように、ザルコはライバルの1人です。
ここまで淡々と総合2位に進出してきました。
去年のル・マンでは非常に速かったですよね。
状況を分析すると、ザルコはほぼ毎戦でファクトリーライダーたちの前でフィニッシュしています。
これは僕たちにとっては良いことかもしれませんが、ヤマハはグレートなライダーを失ったと思います。」




ヨハン・ザルコのコメント
「総合2位で僕のホームグランプリを迎えられることがとても嬉しいです。
ヘレスの表彰台獲得は良かったです。
フランスGPのスタートに向けて、大きなモチベーションと大きなスマイルを与えてくれました。
好天候に恵まれることを願います。
もし、雨が降ってもバイクの事を良く知っているので、どんなケースになってもリラックスしなければいけません。
昨年はル・マンで初めての表彰台を獲得したので、シーズンのベストレースの1戦でした。
優勝争いがしたいです。
落ち着いて、チームと一緒にしっかり働き、何が起こるか観察します。
全てのファンが来てくれ、より多くのポジティブなエネルギーをもたらしてくれます。
もしかしたら、それがプレッシャーになるかもしれませんが、プレッシャーをポジティブなエネルギーに替えます。
指を交差して、フルパワーでルマンに乗り込みます。」


マルケスもザルコが現在総合2位にいる事をコメントしていますが、バレンティーノ・ロッシもこの事に付いてコメントしています。



バレンティーノ・ロッシのコメント
「フランスに行けることが嬉しいです。
役割上では僕たちが、ザルコより速くなければいけません。
全体的にヤマハは良く機能しています。
現時点で僕たちのライバルたちはとても強いので、状況を予想するのは難しいです。
ル・マンで、僕たちのポテンシャルを確認します。
前戦の週末と比較し、今週はもう少し戦闘力があると思っていますが、他車と比較しても僕たちがどの位置にいるのか解らないので、それを見極めることは興味深いです。
当然、僕たちのスタッフと僕は最高のレースウィークエンドとなるように、いつものように全力を尽くします。」




マーベリック・ビニャーレスのコメント
「今年もヘレスのレースは僕たちにとって非常に困難でしたが、幸いに先週のテストは良かったです。
僕にとって完璧なセットアップを見つけられるまで、あと少しと言う所まで来ているので肯定的な考え方でルマンに行きます。
昨年は優勝できたという最高に良い思い出があるので、上手く行けば再現することができるでしょう。」





アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「ヘレスの戦闘力を考慮すれば、ルマンでも上手くできるはずです。
僕は落ち着かなければいけません。
このカテゴリーは、あまりにも多くの視点からものごとを見なければならず、ヘレスのような不利なトラックで速さを証明したことで、ライバルたちに少し恐れを与えたと思います。
最高なレースができる自信があります。」




ホルヘ・ロレンソのコメント
「ヘレスで転倒した後に言ったように、週末の結論は非常にポジティブでした。
週末を通じて懸命に働き、デスモセディッチの良いフィーリングを得ました。
レースでは、良いペースではありませんでしたが、最速者の1人であることを証明したので、そこから始めなければいけません。
ルマンの目標は同じです。
初日から戦闘的となり、レースで勝負します。
多くの優勝を収めたトラックで走れることに、やる気満々で乗り込みます!」

ドカティの2人の2019年の契約について、ジジ・ダッリーニャがコメントしていますので紹介したいと思います。



ジジ・ダッリーニャのコメント(ドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャー)
「この問題を一刻も早く解決しなければいけません。
容易な交渉ではなく、時間を費やしています。
ムジェロでアンドレアから最終的な返答が得られるでしょう。
現時点で我々の目的は、彼と合意することです。
その後に他のライダーたちのことを検討します。

----ホルヘ・ロレンソの状況について----
私は喜んでいません。
ホルヘも、ファンも喜んでいませんが、これが現実です。
彼のパフォーマンスを良くしなければいけません。
これは我々の目標の1つです。
正直に言えば、新型シャーシではありません。
アンドレアはウインターテストで試し、チャンピオンシップが始まったときから使用していますが、2つのシャーシの違いは、それほど大きくありません。
ホルヘには、このシャーシを正しく検討できる時期が来るまで使用しないことを決断します。
ヘレスの後で、ホルヘに使用してもらうのはテストの時期だと判断しました。

そのような理由から、ムジェロでテストを実施しましたが、全く異なる仕様ではありません。
我々は幾つかのことを検討しています。
今後、ミケーレと共に新たなことを試しますが、全てが結果次第です。」


現段階では、ドカティの最優先事項はドヴィとの契約更新とハッキリ言いきっています。
コチラの記事でも紹介しましたが、噂ではロレンソは来季 ドカティとの契約更新はしない旨をロレンソの方からドカティ首脳陣に伝えたと言われています。
この噂が影響してか、海外のMotoGPグッズを販売しているサイトでは、ロレンソの名前の入ったドゥカティグッズの半額投げ売りセールが始まっているそうです(笑)

果たして、ロレンソの運命は如何に!?



契約の話が出ましたが、アプリリアとスズキでも動きがありました。
まずはアプリリアから紹介したいと思います。


アプリリア・レーシングは5月17日に、2017年から起用しているアレイシ・エスパルガロとの間で、2019年から2年間の契約更新に関して合意したことを発表しました。

アレイシ・エスパルガロのコメント
「あと2年アプリリアから参戦できることがとても嬉しいです。
僕のキャリアで初めて安定感を得ました。
一緒に成長し改善して行く上で重要なことです。
目標は1つです! RS‐GPを表彰台に導くことです。
アプリリアとチーム全員に感謝したいです。
僕たちは2020年まで100%で仕事を続けます。」

ロマーノ・アルベシアーノのコメント(アプリリア レーシングマネージャー)
「この契約更新は、速く、模範的でプロフェショナルであるアレイシの実力に対する認識です。
チームに加入した当時からパッションとモチベーションをボックス内に注入し、チーム全員にポジティブな効果をもたらしました。
チームを良く把握するライダーと共にテクニカルプロジェクトを継続させることで、将来を見据えて最良の手段で開発計画を企てることができます。」


アプリリアはもう一人のライダーである、スコット・レディングからはフランスGPへ向けてのコメントが出ています。



スコット・レディングのコメント
「フランスのトラックが好きです。
他の開催地とは大きく異なります。
ムジェロで取り組んだ2日間のテストで、僕たちはRS-GPのセットアップを斬新に変更してみました。
ポジティブな印象を得た情報を活かしてレースウィーク初日を始められると思います。
シーズン序盤の結果は、期待通りではなかったですが、それ以上のポテンシャルがあることが解っています。
僕をサポートしてくれるチームのみんなに感謝したいです。
懸命に働いてくれる彼らにはグレートなリザルトが相応しいです。」


とのコメントです。
先程述べたように、スズキも契約について動きがありましたので紹介したいと思います。



チーム・スズキ・エクスターは5月17日に、2017年から起用しているアレックス・リンスとの間で、2019年から2年間の契約更新に関して合意したことを発表しました。

アレックス・リンスのコメント
「契約を更新できてとても幸せです。
スズキは、僕がまだmoto2クラスに参戦していたときから、最高峰クラスに昇格する計画を企ててくれました。
僕の目には、スズキのプロジェクトが最も輝かしく最も興味深く映っていました。
デビューシーズンは困難でした。
2016年11月のオフィシャルテストで背中を負傷してしまい、その後に足首と前腕を骨折してしまい、非常に困難な時期を過ごしましたが、スズキとチーム全員はいつもサポートしてくれました。
辛抱強く、懸命に仕事をして、アルゼンチンでみんなと一緒に表彰台を獲得でき、僕たちは状況を一転させることができました。
結果が悪くても良くても、チームの雰囲気は常にポジティブでした。
チームが僕のために立ち上げたプロジェクトは最高です。
開発と改善に関するスズキとチームの能力に対して、全面的に信頼しています。
僕たちはビックなリザルトを追求できると確信しています。」





佐原 伸一 氏のコメント(プロジェクトリーダー 写真右)
「アレックスと契約延長することができたことは、我々にとって非常に光栄なことです。
我々のチームに加わることで、彼のMotoGPライダーとしてのキャリアがスタートしたわけですが、その環境の中で彼が成長していくのを見守るだけでなく、彼自身と共に我々も成長していくことを狙って、アレックスとのプロジェクトをスタートさせました。
成功への旅は、時には誤りから学び、ステップ・バイ・ステップで前進するために時間をかけなければならないと考えています。
アレックスと共に我々は着実な進歩を遂げています。
さらに、この関係が2年以上続くということは我々にとって大変喜ばしいことです。」




ダビデ・ブリビオのコメント (チームマネージャー)
「2019年と2020年に向けて、アレックスとの契約更新をまとめることができ大変嬉しく思います。
彼は着実に成長しており、一緒に長い時間を過ごせば、さらに重要な結果を獲得するために我々全員が集中して仕事に取り組むことができます。
アレックスが我々と一緒にいることを幸せに感じていることが嬉しいです。
彼のクルーとチーム全員に感謝します。
そして、彼が成長を続け、仕事を続けて行くことができる素晴らしい環境を作り上げてくれた日本の全てのスタッフたちにも感謝します。
このエキサイティングなプロジェクトの仕事を続けて行きます。」

とのコメントです。
イアンノーネはどうなってしまうんでしょうねぇ・・・
今後の結果次第なのか、放出されてしまうのでしょうか?
ロレンソがドカティと契約しない可能性があるので、スズキは是が非でもロレンソを手に入れたい所でしょう!
ロレンソとは既に交渉中でしょうし、ロレンソが決まらないとライダーも探せない状況でしょうね。

最後にMotoGP 第5戦 フランスGPのタイムスケジュールは以下の通りになっています。


MotoGP 第5戦 フランスGP タイムスケジュール

5月18日(
16:00~16:40 moto3クラス FP1
16:55~17:40 MotoGPクラス FP1
17:55~18:40 moto2クラス FP1
20:10~20:50 moto3クラス FP2
21:05~21:50 MotoGPクラス FP2
22:05~22:50 moto2クラス FP2

5月19日(
16:00~16:40 moto3クラス FP3
16:55~17:40 MotoGPクラス FP3
17:55~18:40 moto2クラス FP3
19:35~20:15 moto3クラス 公式予選
20:30~21:00 MotoGPクラス FP4
21:10~21:25 MotoGPクラス Q1
21:35~21:50 MotoGPクラス Q2
22:05~22:50 moto2クラス 公式予選

5月20日(
15:40~16:00 moto3クラス WUP
16:10~16:30 moto2クラス WUP
16:40~17:00 MotoGPクラス WUP
18:00~    moto3クラス 決勝レース
21:00~    MotoGPクラス 決勝レース

となっております。
MotoGP 第5戦 フランスGPでは、どんなドラマが待ち受けているのでしょうか!?
マルケスが総合ランキング2位以降にマージンを築くのでしょうか!?
ヤマハはバイクの仕上がりが良くないですが、テストでしっかり改善できているのでしょうか??
次戦も注目するポイントが満載ですね!





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