5月はノースウエスト200も開催され、マン島TTも近づいているのでこの話題をお届けします。
と、いうか割とどうでもいい話題です。
毎年恒例となっている、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟の総会が、永田町の衆議院第一議員会館で4月26日に開催されました。
一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会・大島裕志会長、株式会社GTアソシエイション・板東正明代表取締役、株式会社日本レースプロモーション・倉下明代表取締役の各団体代表者、WRC世界ラリー選手権日本ラウンドの招致準備委員会の高橋浩司(株)サンズ取締役、そしてJ-GP3に参戦中の岡崎 静夏 選手、GT500の松田 次生 選手、ロニー・クインタレッリ 選手、スーパーフォーミュラの小林可 夢偉 選手が出席しました。
総会は三原じゅん子 事務局長が司会を務め、古屋圭司 会長が「自民党議員はモータースポーツイベントを応援して地方を盛り上げて行く。そのためにもモータースポーツ振興基本法を国会で成立させたい」とコメントしています。
選手達も「モータースポーツを子どもたちに振興させたい」と挨拶し、それぞれの立場でモータースポーツを盛り上げようと尽力することを誓いました。
この"モータースポーツ振興基本法"ですが、法案の中身など 詳しいことはネットで調べても出てこないんですよねぇ・・・
この法案は、大雑把に言ってしまえば“公道でのレースが可能になる法案”らしく、今後の法案成立次第で、2020年の東京オリンピックより前に、日本でフォーミュラEが開催される可能性もあるそうです。
バイクの公道レースといえば、2005年に三宅島の噴火災害からの復興策として、当時の東京都知事の石原 慎太郎 氏が提唱した三宅島のオートバイ公道レースが有名ですが、3600万円の経費を使って視察した割に、マン島TTレースを真似たものでした。
2006年に開催が決定すると、都は2007年度予算に専門家による検討経費など4000万円、都道改修3億円を計上しました。
「日本初の公道レース」という触れ込みで、あわよくば国内二輪車メーカーにスポンサーになってもらう狙いでした。
都から依頼を受けた宮城 光 氏は、三宅島を4回訪問し予定コースの外周道路(30km)を視察・試走しました。
宮城 光 氏の評価は次の通りでした。
〇幅員が6-7mと狭く道路沿いに家屋や石垣などがある。緩衝材などで対策しても安全性は不十分
〇都内の総合病院まで最短40分かかり、救急設備も不十分
〇車両の安全地帯がなく、事故の場合は二次災害が懸念される
宮城 氏は2007年2月5日、前述の理由などを添えて「公道レースは開催すべきではない」という報告書を都や日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)に提出しました。
また、世界選手権に参加経験のある難波 恭司 氏も2006年8月に同様のリポートを提出しています。
にもかかわらず、都が発表したコースは当初の外周道路のままであり、計画を変更する予定もないとの発表でした。
石原都知事は「レースは危険があるからエキサイトする。ある程度ライダーの自己責任もある。あの島に活力を与えるには、これしか方法がない。これしか活路がない!」と
しかし、危険を伴う公道レースだけに、各メーカーは一斉に猛反発しました。
業界トップのホンダは「二輪車レースはサーキットがふさわしいと考える。安全の確保が極めて難しい公道レースは賛同しかねる。」と協賛どころか協力の辞退を表明し、ヤマハ、スズキ、カワサキもこれに続きました。
結局どうなったかと言うと、安全面の確保が難しいことなどを理由に2007年7月に都は周回道路でのレースを断念し、阿古地区の2.5kmの周回道路を封鎖して、時速70kmの制限速度の下、レーシングマシンが公道走行をおこなう「ツーリストプロ」が提案され、このイベントの特徴となりました。
また閉鎖中の三宅島空港の滑走路でのドラッグレースや、周回道路でのツーリングイベントなども開催され、公道レースから通常のバイクイベントへと方針を転換し、2007年~2010年まで開催されました。
話が三宅島の事で長くなってしまいましたが、"モータースポーツ振興基本法"は一体どういった法案なのか気になります。
“公道でのレースが可能になる法案”という事くらいしか解りませんが、イギリスには昔から公道レース文化がありました。
日本はイギリスに"文化"という面では劣っており、三宅島の件もありますし、私たちバイクレースファンから見ても納得できる内容なのでしょうか?
自由民主党モータースポーツ振興議員連盟が毎年この時期に総会を行っているのは知っているのですが、結局は話題作り程度のような気がします。
だって、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟のHPって、素人が作ったほうが まだマシなHPで全然更新もされていません。
まずは、HPを作り直して法案の内容や活動を一般人にも明確化する所から初めてはいかがでしょうか?
人気ブログランキング
コメント
コメントを投稿