TEAM MIRAIがマン島へ帰ってくる! TT Zero Challengeへ参戦する日本の電動バイク!


5月26日から開催されるマン島TTレースですが、2018年は TT Zero Challengeに 日本から5連覇を狙う"TEAM MUGEN"と"TEAM MIRAI"が参戦します。

TEAM MIRAIは、2013年以降PPIHC(パイクス・ピーク・インターナショナル・ヒル・クライム)へ戦いの舞台を移していましたが、2018年に久しぶりにマン島TTレースへ帰ってきます!!

思えば、初音ミクとのコラボレーションでも話題を呼んだ2013年 "TEAM MIRAI"の「TT零13」に乗る予定だった 松下 ヨシナリ 選手がレース・プラクティス中にTyco SuzukiのGSX-R600で帰らぬ人となってしまいました。

亡くなった松下 選手も、TEAM MIRAIのマン島復帰を きっと応援してくれている事でしょう!

TEAM MUGENの「神電 七」と、TEAM MIRAIの「韋駄天X」がどういったバイクなのか紹介したいと思います。




TEAM MUGENは東京モーターサイクルショーで、2018年マン島TTレースゼロチャレンジクラスの参戦体制発表を行いました。

マン島TTレースに2012年から、電動バイククラスに参戦しているTEAM MUGENは、昨年「神電 六」を投入し TT Zero Challenge クラス4連覇を果たしました。

TEAM MUGENの2018年ライダーラインナップは、ブルース・アンスティ、ジョン・マクギネス、リー・ジョンストンの3名でレースに挑みます。


"神電 七"は昨年のマシン"神電 六"の冷却系や空力特性を改良し、バッテリーの性能を最大限に引き出し、使い切れるようにパワーユニット、モーターインバーターの制御系統もアップデートされています。



車両名        :神電 七(SHINDEN NANA)
全長 / 全幅 / 全高(mm):2,125 / 680 / 1,130
最低地上高(mm)    :130
シート高(mm)     :810
車両重量(kg)     :248

タイヤ(前):120/70ZR17M/C (58W)
タイヤ(後):200/55ZR17M/C (78W)
フレーム :CFRP製モノコックフレーム

モーター形式    :油冷式三相ブラシレスモーター
最高出力(kW[ps]) :120[163.2]
最大トルク(N・m[kgf・m]) :210[21.4]
バッテリー仕様       :ラミネート形 リチウムイオンバッテリー
バッテリー出力電圧(V)      :370以上



TEAM MIRAIは、マン島 TT のレジェンドライダー "イアン・ロッカー" のレーシングチーム「Team ILR」と 「TEAM MIRAI」との合同チームで参戦となります。
韋駄天 Xのライダーですが、イアン・ロッカー 自らが TT Zero 用に開発された"韋駄天 X"をライディングします。
(イアン・ロッカーは、松下ヨシナリ 選手が亡くなった2013年に急遽代役で「TT零13」に乗ったライダーです。)
監督はチーム代表・開発・テストライダーを務める岸本吉広 氏が務めます。


TT零13を駆るイアン・ロッカー
さて、TEAM MIRAIのマシン 韋駄天 Xですが、マン島TTをメインコースと想定して製作されたマシンです。

「韋駄天のような走り」を出来るマシンを製作したい。
それが岸本 吉広 氏の8年間の電動バイクのライディングの中で得た1つの結論です。

韋駄天とは捷疾鬼が仏舎利を奪って逃げ去った時、追いかけて取り戻したという俗伝から、足の速い神として知られています。

ライディングに関係のないものは削ぎ落とし、シンプルでEVの長所を生かしつつ「ハンドリング」を楽しめる軽量コンパクトなEVマシンになっています。
韋駄天がお釈迦さまに出す食事が「ご馳走」の語源になったとの由来から、走り終わってヘルメットを脱いだ時に思わず顔が緩む、まさにライダーにとってご馳走になるような楽しいと思えるマシンにしたいという思いが込められてします。

Xは数学でいうと変数です。
乗り物も時代に合わせて変化していくことが求められています。
今年は自分たち自身がインバーターをメンバーと共同開発をして自製し大きく変化させて行こうという年です。
いい意味での変化したマシン、これからのマシン、今後の10年という意味などいくつか意味を込めてXにしたそうです。



2013年の「TT零13」はトライアンフ675のフレームをベースにしていましたが、「韋駄天 X」は、NSF250Rのフレームがベースとなっており、車体はコンパクトで軽量です。
よって、50kWほどの出力でも最高速度220km/hオーバーが可能となっています。



また、「TT零13」ではブラシモーターを、PPIHC参戦時には空冷ブラシレスモーターを使用しましたが、「韋駄天 X」は新開発の水冷ブラシレスモーターを搭載します。
それに伴ってインバーターも自作されています。



お気づきの方もいると思いますが、韋駄天Xの写真は まだ公開されていません。

開発資金が足りていないため、方向性は見えているのですが開発が進んでないようです。

よって、TEAM MIRAIはフェロー(fellow)を4月24日まで募集しています!
何とかフェロー(fellow)が集まって、一刻も早くマシンが完成することを願います!
フェローになると特典もありますので興味のある方は、こちらのページをご覧ください。


マン島TTレースは5月26~6月8日に開催され、"TEAM MUGEN"と"TEAM MIRAI"が参戦する、ゼロチャレンジクラスは日本時間6月7日0時25分に決勝レースが行われます!
応援よろしくお願いします!




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