4月19日~22日の日程で、MotoGP第3戦 アメリカGPがサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(略称COTA)で行われました。
MotoGP、WSBK、ARRC、JRRと4つの選手権が同じ日に開催され、MotoGP第3戦 アメリカGPが終わった後のMotoGPクラスの選手のコメントを紹介しそびれたので、紹介したいと思います。
また、タイトルの通り"ザルコとKTMが2019年からの契約に関して合意寸前"だそうです。
噂では、KTMとザルコが第3戦アメリカGPの開催期間中に、2019年からの契約に関して、少なくても口頭で合意したとの話も出てきています。
まずは、MotoGP第3戦 アメリカGPが終わってからの各選手のコメントを紹介したいと思います。
マルク・マルケスのコメント(アメリカGP優勝)
「風邪が原因で体調があまり良くありませんでしたが、アドレナリンが今夜の優勝パーティーを助けてくれるでしょう(笑)
2番手で1コーナーに入って行け、キャリアの中で最高のスタートの1つとなりました。
高い集中力を発揮し、内に秘めた怒りを少し引き出しました。
レースをリードし、少なくても一刻も早く前のライダーたちを抜いて、ギャップを広げたいと思っていました。
ライバルたちから逃げたかったし、落ち着いたレースがしたかったです。
こう思ったのは、僕が最高峰クラスにステップアップしてから初めてのことです。
良い感じがあり、良いペースで走れていました。
10秒差のギャップを広げられそうで、それを追求することを考えましたが、金曜と土曜に転んでしまったので、リスクを冒す必要はありませんでした。
重要なのは、25ポイントを稼ぐことです。
正直、このレースには、特別なモチベーションがあり僕はトラックで発言したかったんです。
これが一番の手段ですからね。
これからのヨーロッパラウンドに向けて良い仕事ができました。
ドヴィジオーゾがポイントリーダーです。
彼が2017年のように最良のなライバルとなるでしょう。
タイトル争いから決して引き離されず、離脱しないようにします。」
ダニ・ペドロサのコメント(12日前に右手首の手術を実施)
「とても疲れました。
あまり楽しくはありませんでしたね。
悪い時間を過ごしましたが、この状況の中でグッドなリザルトを獲得できたことが嬉しいです。
レースに挑んで、このような結果を挙げられたことに満足しています。
7位でフィニッシュできるなんて、考えられませんでした。
期待以上のポイントを稼ぎました。
鎮痛剤を少し多めに投与したのですが、レース終盤はバイクから落ちそうになり、全てを支えて、耐えていた左腕の力が無くなってしまいました。
次のヘレスでどこまで回復できるか様子を見ます。」
カル・クラッチローのコメント(転倒し、19位で完走)
「当然、この結果に非常に不満です。
チャンピオンシップのリーダーとしてレースに挑みましたが、8ラップ目に転倒してしまい総合4位でレースを終えました。
良い調子で来ていた週末で、良いペースで走れていただけに残念です。
チームに申し訳ない限りです。
最終コーナーでミスを犯してしまい、転んでしまいました。
今週末はブレーキレバーに好感触がなく、あのラップでは、ヨハン・ザルコと一緒に表彰台を争うつもりでした。
今はチームと一緒に、次のレースとなるヘレスを見なければいけませんが、懸命に仕事をしてくれたチームに感謝したいです。
僕たちは先を見て、ポジティブになります。」
アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(アメリカGP5位)
「すごく苦戦しましたが、ポイントリーダーとして欧州ラウンドを迎えられることが嬉しいです。
今年は、アルゼンチンとオースティンでもう少し戦闘的になれることを期待していましたが、昨年と同じように苦戦しました。
昨年の成績を確認すると、序盤3戦を終えて上位陣から大きく離されていましたが、今年はチャンピオンシップでトップに立っています。
今週末は困難でしたが、最終的に正しいセッティングとタイヤ、適したフェアリングを選べました。
チャンピオンシップにおいて、非常に有益となる最高のリザルトを持ち帰れます。」
ホルヘ・ロレンソのコメント(2017年型のデスモセディッチ2台とのバトルに競り負け11位)
「忘れなければいけないレースになってしまいました。
ソフトタイヤを履いた1ラップなら、僕たちは大きな爆発力がありますが、レースペースがありません。
リアにハードタイヤを選択したことも役に立ちませんでした。
最初から感じが悪く、もしかしたら、ドゥカティに加入してから最悪のレースだったかもしれません。
悲しく がっかりしています。
戦闘的なペースを維持することができず、苦戦してしまいました。
このレースを忘れて、モチベーションを持って将来のことを考えなければいけません。
ヨーロッパではものごとが良くなることを期待しています。
2018年型は、ポジティブなところとネガティブなところがあります。
もしかしたら、2ラップだけなら電子制御のおかげで速く走れるかもしれませんが、レースペースとなると、バイクはフィジカルが要求され、特にこのトラックでは非常に厳しかったです。
困難な時期ですね。
シーズン序盤を全て分析する必要があり、欧州ラウンドでこのネガティブな流れをひっくり返したいです。」
バレンティーノ・ロッシのコメント(アメリカGP 4位)
「今週末は非常に速かったから大変ポジティブでしたが、今日はもう少し速く走れることを期待していて、表彰台争いができると思っていました。
イアンノーネは速く、僕よりもスピードがあったので、一緒に走ることができませんでした。
暑さに少し苦しみましたね。特にフロントタイヤは・・・
昨日はすごく良かったのですが、今日は少し限界に近かったです。
けれど、タイヤ選択は良かったと思います。
僕たちのバイクでは、ハードタイヤを使用することは非常に難しいんです。
昨年の始まりは非常に強かったです。
開幕から3戦連続して表彰台を獲得しましたが、欧州ラウンドで苦戦したので、戦闘的になることが重要です。
今年はバイクのフィーリングが良いです。
グリップとコンディションが異なる欧州で、どのような走りができるのか興味深いですね。」
とコメントしているロッシさんですが、スペインのスポーツ紙、"MARCA"が「ドゥカティに加入してから最悪かもしれない」と発言した元チームメイトのホルヘ・ロレンソに対して、自身の経験を踏まえたコメントを掲載しています。
ロッシからロレンソへのコメント
「非常に欲求不満だから、難しい状況ですね。
自分を信じ、モチベーションを見つけなければいけません。
彼はストロングなライダーです。
ヘレスでは良くなるでしょうが、将来に関しては解りません。」
なお、ロッシはロレンソの移籍が噂された2016年4月に、「ドゥカティに行き、あのバイクを走らせるには勇気が必要だ」と、発言しています。
マーベリック・ヴィニャーレスのコメント(アメリカGP 2位)
「ほっとしました。
今日はより頭脳的になるときで、必要以上のリスクを冒す時ではありませんでした。
昨年のミスが頭の中にあり、あの後からのシーズンで苦戦したので同じミスを繰り返したくありませんでした。
序盤は苦しかったです。
良い感じが無く 気温が上昇すると、このような症状に見舞われてしまうので、改善が必要ですが終盤に強さを感じました。
グッドなレースとなったので、喜ばなければいけませんね。
マルケスからそれほど離されませんでした。
優勝の匂いがします。
しかし、ヘレスでもう一歩前進しなければいけません。
ヘレスはトラックのグリップが良さそうなので、僕たちのバイクは羽ばたくでしょう。
プレシーズンの後で、チームの働き方を少し変えてみました。
よりアグレッシブで、少しリスクを冒すようになったことで、初戦から良い状態に戻って来ました。
今週末は、カタールとアルゼンチンで抱えていたバイクの弱点が良くなりました。
オースティンは僕たちのバイクにとって難しいトラックですが、僕たちは救われました。
チームの素晴らしい仕事に感謝したいです。」
アンドレア・イアンノーネのコメント(アメリカGP 3位)
「表彰台獲得に至るまで苦労しました。
誰もが知っている通り、僕はあまり喋ってませんが、ドゥカティからスズキへの乗り換えで大変厳しい時期があり、仕事が報われました。
僕たちは表彰台を獲得する能力がありました。
多くの人たちは、僕のことを悪く言っていました。
ネガティブなことで考えることができないと言われ、困難な時期を過ごしました。
多くの批判を受けましたが、自分を信じ続けました。
いつも自分であり続け、常に自分の才能と能力を信じました。
僕はこのスポーツを愛し、バイクを愛しています。
困難な時期を過ごしたけど、今は本当に幸せです。
ここまで到達できたことが嬉しいです。
僕を信じてくれたスズキやチームの皆、応援してくれた人たちに感謝したいです。
このクラスのレースは少し退屈だから、少しスペクタクルを提供してみました(笑)
バイクには良いフィーリングがあり、速く走れました。
マルクは序盤少し苦しみ、その隙に挽回しましたがストレートで抜かれてしまいました。
彼はオースティンでナンバー1で、レジェンドです。
けれど、少なくても1コーナーだけ僕が前に出ました。
このような結果を獲得するために、作業を続ける必要があります。
強いライダーたちと闘い、上位に進出したいです。
そのためには、毎日懸命に働かなければいけません。」
アレックス・リンスのコメント(アメリカGP 転倒リタイア)
「今週末は目標を失ってしまい、苦戦しました。
レース中はハッキリとした意識を持ち、集中して楽しむことに努め、転倒するまでは物事が上手く行っていました。
小さなミスを何度も犯しましたが、週末を通じて良い感じがあり、バイクに関する情報を沢山学びました。
イアンノーネが素晴らしいレースをして、バイクが良く機能することを証明してくれました。
今の目標はリセットすることです。
2週間後にヘレスに行き、上手くやれるように頑張ります。
シーズンの始まりからバイクの素晴らしいポテンシャルに手応えを感じています。
今年は良いことができるはずです。
昨年は怪我でヘレスを欠場しましたが、経験を積んでいるので速く走れるように挑戦します。」
ジャック・ミラーのコメント(アメリカGP 9位)
「ポジションを大きく挽回できたことが嬉しいです。
当然、予選でもっと上手くやることができたはずですが、これは良いリザルトです。
ホルヘ・ロレンソとティト・ラバトを抜いた後、8位でフィニッシュできると確信してしまい、ちょっとしたミスを犯しました。
しかし、あまり気にせずに ヘレスでもっと頑張ります。」
"しかし、あまり気にせずに ヘレスでもっと頑張ります。"とレース終了後に変なコメントを残しているミラーですが、昨日 アメリカGPの前に、鎖骨を骨折していたことをミラーは告白しています。
ジャック・ミラーの骨折に関してのコメント
「週末は、もっと期待していましたが、最初からバイクのセットアップに問題があり、肩の怪我に苦しんでおり、理想的ではありませんでした。
怪我に関して週末は黙っていたのですが、レースが終わった後で、あまり良くなかったと認めます。
アルゼンチンの後、カリフォルニアでトレーニングをして、マウンテンバイクを走らせていたときに転んでしまいました。
怪我を回復するには安静が必要ですが、筋肉を損傷してしまいました。
打撲と右肩回旋筋腱板の断裂、それと鎖骨の亀裂骨折です。
時々、レースとレースの間の方がレースの週末よりも危険なことがあります。」
とのコメントです。
さて、最後に記事冒頭で触れた"ザルコとKTMが2019年からの契約に関して合意寸前"との事ですが、モータースポーツの専門ウェブサイトの"motorsport.com"は、KTMとヨハン・ザルコがアメリカGPの開催期間中に、2019年からの契約に関して、少なくても口頭で合意したことを報じました。
また、ドイツのモータースポーツの専門ウェブサイトの"speedweek.com"は、2019年からの2年契約に関して調印を交わしたことを報じ、KTMのスポーティングディレクターのピット・バイラー氏のコメントは以下の通りです。
「ファクトリーチームの将来に関して、何も言うことはできません。
あなた方が推測しなければいけません。
誰もが知っての通り ホンダはザルコに関心があり、ステファン・ピエールが既に発言したように、KTMも関心があります。
ザルコが我々に関心があることは秘密ではありません。」
と、ザルコとの契約に関する質問に答えました。
オレンジ文字のステファン・ピエール氏(KTMの最高責任者)のコメントの件ですが、ピエール氏が、昨年11月にKTM参戦3年目となる2019年に、ポル・エスパルガロの継続起用とヨハン・ザルコの獲得に関して発言していました。
2つのウェブサイトを見る限り、KTMとザルコの間で何かあったのは100%間違いないと思います。
しかし、契約に関して調印したかは、まだ定かではありません!
正式発表を待ちましょう!
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