3月31日~4月2日の日程で、ブリティッシュスーパーバイク選手権(British Superbike Championship)の開幕戦がドニントンパークで行われました。
BSBの場合、第10戦オウルトンパークまでにランキング6位内に入っていればタイトル争いに加われるのですが、来年は契約更改のライダーが多く、選手にとって来年の契約を行う上でレース内容はとても重要になってきます。
2018年のタイトル争いの行方を占う開幕戦はどんな結果だったか、開幕レースの動画と共に振り返ってみたいと思います。
当初の予定では、4月2日(月)※イギリスは祝日 にレース1・レース2が行われるとタイムスケジュールには記載されていたのですが、土曜日に予定が変更されWSBKの様に日曜日にレース1、月曜日にレース2が行われました。
BSB第1戦 ドニントンパーク レース1 フル動画
レース1は曇り空の中、ドライコンディションで行われました。
シェイキーがスタートで大ウイリーしてしまい、順位を大きく下げてしまいますが、怒涛の追い上げで2位でフィニッシュしました。
本当にノリに乗ったシェイキーは凄い!
ハスラムはタイヤかマシンにトラブルがあったのでしょうか?レース1でズルズル順位を下げてしまいました。
レースが終わってみれば、まさかの結果となりました。
参戦2年目の21歳 ブラッドリー・レイが初勝利です!
昨年まで停滞していたビルドベース・スズキが開幕戦勝利を挙げました。
BSB第1戦 ドニントンパーク レース1 リザルト
※画像クリックで拡大します。
月曜日に開催されたレース2は、曇り空の中で行われウェット宣言で開催されました。
レース1でのシェイキーの怒涛の追い上げが凄く、「スタートミスが無ければシェイキーが勝っただろう」と思えるレースでしたが、レース2でもブラッドリー・レイが速さを見せつけました!!
BSB第1戦 ドニントンパーク レース2 フル動画
スタートもバッチリ決まり、ウェットレースでも先行逃げ切りのブラッドリー・レイ!
他者を全く寄せ付けず、レース2はポール トゥ ウィンとなりました。
レース1での失敗をレース2でしっかり修正し、2位に付けたハスラムは流石です!
しかもファステストラップも記録しています。
BSB第1戦 ドニントンパーク レース2 リザルト
※画像クリックで拡大します。
開幕戦を終え、ポイントランキングは以下の通りです。
1 28 BRADLEY RAY (50pt)
2 67 SHANE BYRNE (31pt)
3 4 DAN LINFOOT (29pt)
4 91 LEON HASLAM (27pt)
5 12 LUKE MOSSEY (19pt)
6 2 GLENN IRWIN (19pt)
7 11 JAMES ELLISON (16pt)
8 22 JASON O'HALLORAN (16pt)
9 83 DANNY BUCHAN (16pt)
10 7 MICHAEL LAVERTY (12pt)
開幕戦をダブルウィンでブラッドリー・レイが飾り、今シーズンのタイトルを争うライダーに思わぬ伏兵が誕生しました。
開幕戦のブラッドリー・レイの速さは何処から来たのでしょうか?
一つは、バイクが昨年と比べ良くなったことがあげられると思います。
2015年まで清成 龍一 選手が在籍していたビルドベース(当時はBMW)ですが、去年はベネッツ・スズキがファクリーサポートを受け、昨年のビスドベース・スズキは2次団体的な扱いでした。
しかし、今年はビルドベースがファクトリーサポートを受け、2017年のビルドベース・スズキのライダーはブラッドリー・レイだけでしたが、今年はブラッドリー・レイとリチャード・クーパーの2台体制で挑んでいます。
よくよく考えれば、昨年序盤はビルドベースのマシンも、ベネッツスズキのマシンもマシントラブルが目につきましたが、シーズン中盤くらいから参戦1年目のブラッドリー・レイが中盤より上の良い順位でレースを終えることが見られるようになりました。
また、昨年の第11戦アッセンでは、ファクトリーサポートを受けるベネッツ・スズキの新型GSX-R1000Rを駆るシルヴァン・ギュントーリがショウダウンのライダーに交じって、優勝争いを繰り広げレース2では勝利しています。
恐らく去年の終盤辺りからバイクの完成度が高くなり、ビルドベースが今年ファクトリーサポートを受けているので戦闘力の高いバイクを手に入れることができたのでしょう。
しかし、「バイクが良いから勝った」というだけでも無いと思います。
ブラッドリー・レイの潜在能力も高いんだと思います。
レース1、レース2のリザルトを見る限り、ブラッドリー・レイの次に順位が良いのは両レース共に、チームメイトのリチャード・クーパーですが結果は良くありません。
ファクトリーサポートを受けてないと言えど、同じGSX-R1000Rに乗るジノ・レイも世界選手権に出ていた名の売れたライダーです。
ブラッドリー・レイは、ドライコンディションのみならず雨のレースでも後続を引き離し、勝利したことは意味合いが大きいと思います。
今回のレース1がレイにとって初勝利となり、開幕戦で初ダブルウィンとなりました。
ここからヤングライダーは、更に化けて行くのでしょうか!?
まだ開幕戦が終わったばかりで、ブラッドリー・レイを褒めちぎるのはどうかと思うのですが、思わぬ伏兵に驚いてしまいました。
次のレースは4月13日~15日に行われるブランズハッチ・インディです。
若者の活躍に往年のライダー達が黙ってる訳がありません!
次回はどんなドラマが見られるのでしょうか!?
シルバーストーンよりドニントンの方が面白いですね。Motogpも戻ってほしいな。
返信削除イギリスはトリッキーなサーキットが多いから面白いですね。
コメントありがとうございます!!
削除WSBKでは5月25日~27日に行われる第6戦がドニントンパークですね!
恐らく昨年同様レオン・ハスラム他数名がワイルドカード参戦してくると思います。
あのウネウネしたクジラの様なコースレイアウトは、見る側にとっては魅力的ですよね!
現在のMotoGPのライダーで、BSBの様な変わったコースレイアウトを走るんだったら誰が早いのか興味あります(笑)
キャドウェルパークでMotoGPを開催したら絶対面白いでしょうが、死人が出る気もしますね・・・