SUZUKI絶好調! ビニャはM1に不満!ロッシ あと2年走ります! MotoGP カタールテスト2日目



3月1日~3日の日程で、開幕戦の開催地となる、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われています。

テスト2日目はスズキが絶好調です!!

今までのテストでも好調で割と上位にスズキ機が顔を出しているので、今年のGSX-RRは仕上がりが良さそうです!

トップタイムをマークしたスズキのアンドレア・イアンノーネは、オフィシャルテスト1日目に苦しんでいたフロントエンドのフィーリングが良くなったことから、ハードにプッシュできるようになり45周を周回しました。

最終ラップにトップタイムの1分54秒586を記録し、1日目にトップタイムをマークしたマーベリック・ヴィニャーレスのタイムより0.521秒短縮しました。





アンドレア・イアンノーネのコメント
「カタールでは、初日からバイクが素晴らしいフィーリングを与えてくれます。
僕の通常のスタイルで走ることができ、ハードブレーキングがないので、あまり苦しみません。
短いレースシミュレーションを実行しました。
非常にポジティブで、まだ改善の余地がありますが、チームとスズキは素晴らしい仕事をしています。
私たちには2度のテストで収集した全ての情報があり、戦闘的なバイクを作り上げようと作業を進めており、カタールで物事の進み方がとても嬉しいです。」

チームメイトのアレックス・リンスも仕上がりは上々で、テスト2日目を5番手で終えています。




アレックス・リンスのコメント

「2日目は本当に良かったです。
新しくテストする項目は無く今日は、レースペースを良くするためにGSX‐RRを仕上げることに集中しました。
サスペンションの微調整をしてみましたが、それほど大きな変更はありませんでした。
僕たちのペースはとても良かったので、とてもポジティブです。
明日は自分達のマシンが置かれた状況を確認するために、レースシミュレーションを行います。」

トップのイアンノーネに続き、2番手タイムを記録したのはドカティのアンドレア・ドヴィジオーゾでした。
ドヴィジオーゾは41ラップを周回し、イアンノーネのタイムに0.041秒差で2番手でテスト2日目を終えました。



アンドレア・ドビジオーゾのコメント
「状況は変わりました。
昨年までは、そうではありませんでしたが、私たちはカタールでの優勝候補と言えるでしょう。
これは、最高に良い気分で、本当に嬉しいです。
テストは上手く進み、私たちは大変良い仕事をしました。
テスト期間中は全てを試すことは難しいのですが、今のところ試したいことを全て試しました。
スピードはすごく良いです。
新型シャーシで12ラップのロングランを実行して、そこでベストラップをマークしました。
このトラックは、僕たちのバイクに最適だと今年改めて確認しました。

とのコメントです。
ドヴィジオーゾは好調のようですが、チームメイトのホルヘ・ロレンソは、2日目を14番手に終わっており、苦戦しているようです。

ロレンソのライディングスタイルを考えると、ドカティ機で速く走るのは今年も難しいのでしょうか?
ロレンソは、オフィシャルテスト1日目に剛性を高くした若干異なるフレームを試し、そのフレームが良くない事を確認していました。
テスト2日目はどうだったのでしょうか?
ロレンソの2日目終わってのコメントは以下の通りです。




ホルヘ・ロレンソのコメント
「困難な1日になってしまいました。
テスト中に小雨が降り、その後に路面が通常の状態に戻ったのですが、戦闘的になれませんでした。
セッション開始早々は、ホットコンディションの中で比較的簡単にタイムが出たのですが、気温が低下すると特にフロントタイヤの信頼感が不足して、上位に進出できませんでした。
明日はこの問題を解決するために、幾つか考えていることを試します。
そして、開幕戦に向けて最高の手段で準備を進めます。」


ホンダのマルク・マルケスは、オフィシャルテスト1日目にベースセットアップを追求しながらアグレッシブだったエンジンのセッティングに取り組み、初日10番手でしたが、2日目は3番手に付けています。
流石ですね・・・



マルク・マルケスのコメント
「今日はすごく良かったです。
セッション中盤に幾つかのことを試し始めて、方向性を失ってしまったときは少し苦しみましたが、その結果、異なることを理解することができました。
気温が下がり始め、フロントにハードコンパウンドのタイヤを履いているときに、2コーナーで転んでしまいました。
このトラックにありがちな転倒でしたね・・・そこで、今日予定していなかった2号車に乗り換えることを強いられたのですが、良い感じがあったことはポジティブです。
今日の結果は嬉しいですが、カタールは僕たちへの要求が厳しいトラックなので、より一貫的となりペースを良くするという目的に向けて、セットアップの仕事を継続しなければいけません。」

とのコメントです。
ご存知の方はいると思いますが、マルケスは契約を更新し、2019年~2020年までレプソル・ホンダで走ることが決定しています。
契約更新直後、世界中のファンにTwitterで報告する所はSNS好きのマルケスらしいですね。
契約更新について、スペインのスポーツ紙、MARCA のインタビューにも答えています。

マルク・マルケス ホンダとの契約更新についてのコメント
「いつも言っているように、ホンダが常に最初の優先事項でした。
最初に交渉の席についた時から、数か月間に渡って話し合いました。
プレシーズンを始めて全体の動きを見ながら、全ての状況を確認したかったんです。
スポーツ面と僕自身を確認しながら、ホンダと契約を更新することを感じました。
結局のところ、僕が評価する事実上唯一の選択肢でした。
レプソル・ホンダは世界最高のチームです!」

とコメントしています。
マルケスってスポーツ紙の記事を参考にして、各チームの情報を得て契約を考えるんですねw

マルケスのチームメイトの ダニ・ペドロサは、オフィシャルテスト初日に2度転倒をしてしまい、その影響で2日目は左手に痛みを感じながらのテストになって様です。

↓画像は初日の転倒の様子です↓

ダニ・ペドロサのコメント
「昨日の転倒が原因で左手に痛みがあり、初日よりも少しタイムを出すのが難しくなってしまいました。
気をつけて走ることを強いられ、全く快適に走ることができませんでしたが、その中で最善を尽くし、セットアップとタイヤのテストを何とか終わらせることができました。
沢山の周回を重ねることができなかったから、沢山のテストができませんでした。
明日は怪我から回復して、もっと良いテストができるか確かめます。
午後と夜ではコンディションが大きく変わってしまうので、試したい事がまだ残っているので、テストを続ける必要があります。」


ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは初日1番手となりましたが、2日目は7番手に後退してしまいました。
やはりYZR-M1の課題は、前からロッシも言っている電子制御とリアグリップの改善のようです。



マーベリック・ビニャーレスのコメント
「沢山のことを試しました。
初日と比較すると、グリップがありませんでした。
毎回同じフィーリングになるように、もっと懸命に開発を進める必要があります。
確かにペースは良くなっていますが、アタックラップに入った時に昨日のような良い感じがなく、大きくラップタイムを伸ばすことができませんでした。
明日やるべきことはハッキリしています。
少なくても、ロングランを実行します。
フルタンクでバイクが、どういう動きになるか確かめます。

全ての分野において、もう少し改良する必要があります。
正直、加速で大きく失っており、後輪のスピンが激しいので、電子制御のテストを沢山しないといけません。
スピンするので、タイヤの消耗が非常に早いからロングランの仕事をしなければいけません。
昨年のレベルに全く近づけていません。

と、ビニャーレスにしては結構辛口ですね・・・・ 辛口というより、開幕直前と言う事もあり、焦りが感じられ、明らかにマシンに不満を持っています。
コアな方々が言うには、「統一ECUになり、マレリのソフトウェアに詳しいメカニックの獲得が近年のMotoGPでは重要になっており、ヤマハはホンダやドカティと比べ良いメカニックを獲得できていない」という声を聞きますが、本当にそんな気がしますね・・・
「電子制御がキッチリ決まらないから、車体の開発も方向性がブレて進まない」といった感じでしょうか?

チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、テスト初日に7番手でしたが、2日目は11番手となりビニャーレスと同様後退しています。



バレンティーノ・ロッシのコメント
「最速ラップは狙いませんでした。
私の順位は良くありませんが、コンマ数秒まだ早く走れます。
連続7ラップ、8ラップのシミュレーションは悪くありませんでしたが、フロントタイヤに問題がありました。
ソフトが気に入ってますが、ソフトだと最後まで走り切れません。
数ラップ後には減速しなければいけないので、解決しないといけません。
バイクは昨年よりも曲がるので、シャーシに良い感じがあります。
電子制御の改良が必要ですね。
見ていて最も感銘を受けたのはドビツィオーソです。
ドゥカティもすごく良いけど、イアンノーネも良いですね。
マルケスは最後に速くなりました。
まだ、ヤマハと話し合っていませんが、あと2年は走ることになるでしょう。

テスト初日に示唆した2年契約を結ぶ意向を明白にコメントしました!


MotoGPクラス カタールテスト2日目のリザルトは以下の通りです。
※画像クリックで拡大


どうやらロッシ選手も2020年までヤマハワークスで最高峰クラスを走る事となりそうですね!
現在ロッシは39歳! 41歳まで最高峰まで戦えるなんて本当に凄いです!
ロッシがワークスになると、問題はザルコですよ・・・・
テック3と一緒にKTMへ着いて行くのでしょうか?
個人的にはザルコがKTMワークス入り。
ブラッドリー・スミスがKTMワークスから弾き出され、テック3に入り、もしくはシートを失う なんて事になりそうな気がします。
果たして、YZR-M1は開幕までに仕上がるのか!?
今年もシーズン中に迷走してしまうのか!?
残る開幕前オフィシャルテストは1日です!




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