MotoGP カタールテスト 各ライダーのコメントその2



3月1日~3日の日程で、開幕戦の開催地となる、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。

テスト最終日に数名のライダーからコメントが出ていましたが、他のライダー達からもコメントが出ているので紹介したいと思います。話はそれますが、"TECH3が何処のチームのサテライトになるかという噂"を数日前に取り上げましたが、テック3はKTMのサテライトに入ることは間違いなさそうです!

ロッシもあと2年YAMAHAで走ると言っていますし、KTMとテック3からの正式発表と、ザルコの動きが気になって仕方がありません!

さて、カタールテストを終え、新たにコメントが出た選手たちを見て行きたいと思います。



ドカティでワークスマシンを走らせる第3のライダー、Octo Pramac Racingのダニロ・ペトルッチは、ドカティ・コルセから2台目のデスモセディチGP18が開幕直前のテストでようやく与えられました。
カタールテストでは、レースペースを追求しながらフェアリングのテストを実施したようです。



ダニロ・ペトルッチのコメント
「フロント、リア共にソフトタイヤを履いて、本当に良いロングランができました。
キャリアで初めてレースシミュレーションを完了できたことが嬉しいです。
バイクを少しだけ変更しただけで、本当にポジティブです。
ラップタイムは追求しませんでしたが、それは重要ではありません。
開幕まで2週間待たなければなりませんが、非常に自信があります。」

ダニロ・ペトルッチ 3日間のリザルト

1日目: 1分55秒528 (+0.475秒/47周/8番手)
2日目: 1分55秒188 (+0.602秒/30周/8番手)
3日目: 1分54秒659 (+0.630秒/56周/8番手)


ペトルッチとチームメイトのジャック・ミラーからもコメントが出ています。
ミラーは今までのテストを1台のデスモセディッチで行っており、タイテストの最終日では午前中に転倒した為、そこでテストを辞めざるを得ませんでしたが、今回ドカティ・コルセがダニロ・ペトルッチに2台目のデスモセディチGP18を供給したので、前回のオフィシャルテスト最終日にホルヘ・ロレンソが使用したデスモセディチGP17が2号車として手配され、初めて2台が揃ってテストを行う事が出来ました。



ジャック・ミラーのコメント
「最終日は、さらに良くなったのがとても嬉しいです。
選択肢となるセットアップのテストをして、ポジティブな指示を与えてくれました。
正直に言うと、正しいグリップを見つけることに、まだ少し問題があります。
しかし、レースシミュレーション中はグッドなフィーリングがあり、レースペースは良かったですが、さらに改良ができるはずです。」

ジャック・ミラー 3日間のリザルト

1日目: 1分55秒688 (+0.635秒/44周/12番手)
2日目: 1分55秒236 (+0.650秒/47周/9番手)
3日目: 1分54秒749 (+0.720秒/56周/10番手)


アプリリアは、今年2度目のタイ テストが終わった後に、イタリア・ペルージャ市内の大学に直行して、エアロダイナミクスの向上を目的に空洞試験を実施しました。
アレイシ・エスパルガロは、アプリリアが準備した2号車のシェイクダウンを含め、ブレーキングとアクセレーションの改良に専念したようです。



アレイシ・エスパルガロのコメント
「開幕レースが行われる2週間後に、カタールに戻って来ることが待ち切れません。
テストは重要でしたが、レースが始まることが嬉しいです。
今年は全チーム、全ライダーのレベルが非常に高いので非常に楽しみです。
僕は18年型RS‐GPを改良するために努力しました。
小さな問題が発生してバイクが止まってしまい、レースシミュレーションを終了できなかったのは残念です。
ウインターテストは頻繁に他チームを あざむくことが多いです。
多くのライダーたちは速かったですが、レースではその価値が変るでしょう。
僕たちのポテンシャルを信じています。
直ぐにトップ8のバトルができるはずです。」

アレイシ・エスパルガロ 3日間のリザルト

1日目: 1分56秒062 (+1.009秒/50周/17番手)
2日目: 1分55秒460 (+0.874秒/47周/12番手)
3日目: 1分55秒232 (+1.203秒/60周/14番手)

アレイシのテストのリザルトはパッとしませんが、アプリリアのファンの私としては、アレイシなりの”敵をあざむく為のリザルト”なんだろうと思います!
アレイシの思惑通り、開幕戦はアプリリアはノーマークでしょう!



アレイシの弟ポル・エスパルガロは、2月12日にスペイン・バルセロナ市内の大学病院で手術した腰椎の回復具合が悪く、2日目のテストはミカ・カリオが行いましたが、最終日に再びテストを行いました。



ポル・エスパルガロのコメント
「疲れたました・・・だけど、最終日に走れたことが嬉しいです。
幾つかのことを試し、幾つかのことは機能しました。
上位陣からそれほど離されていないと思います。
2日目にチームとミカは良い仕事をしてくれました。
僕はもしかしたら、100%の体調でレースに臨めないかもしれませんが、僕は幸せです。
状況はベストではありませんが、ヘルニアの手術から戻って来て2日間テストができたことは、奇跡的なことで、幸運だと感じています。
体調は100%ではありませんが、テストをすることができ、改良することができました。」

ポル・エスパルガロ 3日間のリザルト
1日目: 1分56秒275 (+1.222秒/56周/19番手)
2日目: 体調不慮によりミカ・カリオが代役
3日目: 1分55秒489 (+1.460秒/47周19/番手)


ポル・エスパルガロのチームメイト、ブラッドリー・スミスからもコメントが出ています。



ブラッドリー・スミスのコメント
「シーズンのスタートに向けて幾つか細かいところを調整し、テストを終了できたことが嬉しいです。
トップから1.1秒、1.2秒のギャップを維持したことは良かったと思います。
他のメーカーと同じように、ペースを良くすることができました。
これはチームが深夜にリアクションを起こして、良い仕事をしてくれた結果です。
1秒差を乗り越えることが、当面の小さな目標ですが、昨年よりも1.2秒速いので僕たちは喜ばなければいけません。
僕たちは12か月間で大きく進歩し、誇りに思っています。
レースウィークエンドが楽しみです。」

ブラッドリー・スミス 3日間のリザルト
1日目: 1分56秒421 (+1.368秒/64周/20番手)
2日目: 1分55秒798 (+1.212秒/49周/16番手)

3日目: 1分55179秒 (+1.150秒/47周/13番手)


アプリリアやKTMは他メーカのバイクと比べると、大幅に遅れている感じですね・・・
恐らく噂通り、テック3がKTMのサテライトとなり、2019年からはKTMのワークススペックのバイクが4台走ることになるので、KTMは来年以降伸びるかもしれませんね。
けど、4台もワークススペックを走らせるとなると結構な予算が掛かる気がしますが、大丈夫なのでしょうか!?




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