2018年の公道レース も熱い!ダンロップは古巣のTycoBMWへ、マクギネスは600ccをダンロップのチームから参戦!



5月26日から2018年のマン島TTレースが開幕します。

予てより噂されていたように、公道レース界のレジェンドライダー マイケル・ダンロップがシニアTTレースを、古巣のTyco BMWからS1000RRを駆り参戦することになりました。

事の流れは、Tyco BMWのイアン・ハッチンソンがホンダへ移籍した為、M.ダンロップにTyco BMWからオファーがありました。

しかし、昨年ダンロップが在籍していたスズキとしては、新型のGSX-R1000に乗って2017年のマン島 シニアTTレースを制したダンロップをどうしても手離したくない訳で、 シニアTTレースを制した報酬として、今年の1月28日~30日の日程で開催されたMotoGPオフィシャルテストにダンロップを参加させ、GSX-RRに乗せました。

ダンロップのBMWとSUZUKIで揺らぐハートを 物(GSX-RR)で釣ろうとした訳ではないのでしょうが、M.ダンロップは古巣のTyco BMWへ移籍することを決めました。





マイケル・ダンロップのコメント
「これまでTycoBMWとは何度か話し合いを重ねてきたけど契約には至りませんでした。
しかし、今は一緒に仕事をする良いタイミングですし、レースのためにお互い良い提案ができると思います。
結果が楽しみです。」

マイケル・ダンロップは、これまでマン島TTで15回の優勝を誇り、2016年はHawk RacingのS1000RRでオープニングレースのRSTスーパーバイククラスを制した他、セニアTTクラスではラップレコードを叩き出し優勝しており、S1000RRには乗り慣れています。



画像はアルスターGPでS1000RRを駆るダンロップですが、エライ事になってますね。

「F1は頭のネジがしっかり閉まっていないと勝てない。WRCは頭のネジが緩んでいないと勝てない。MotoGPは頭のネジがいくつか外れていないと勝てない。マン島TTは頭にネジがあるうちは走ることすら出来ない。」というコピペを思い出します。

恐らく、マン島TTレースの前哨戦で、5月13日から開催されるノースウエスト200に参戦してくると思われます。
マン島TTはライブ配信を無料視聴できないのですが、ノースウエスト200は毎年 BBCスポーツがHPで高画質配信をしてくれますので、改めて記事にしたいと思います。



マイケル・ダンロップ繋がりで、もう一つニュースがります。
ダンロップと肩を並べる公道レース界のジョン・マクギネスですが、今年のシニアTTレースを Nortonから参戦することを既に発表しています。
(チームメイトは、今年のBSBをMCAMS YAMAHAからフル参戦する ジョシュ・ブルックス)

マクギネスは昨年、ホンダ レーシングからCBR1000RR(SC77)を駆ってノースウエスト200とマン島TTへ出場する予定だったのですが、マン島TTの前哨戦 ノースウエスト200で転倒し椎骨を4箇所、肋骨も3本骨折してしまい2017年シーズンのレースに出場できませんでした。

その後、チームメイトのガイ・マーティンもマン島TTレースで接触転倒し、シニアTTを棄権することになりました。

ガイ・マーティンは、マン島TTレースの事を振り返って「血まみれの災害だった。」とコメントし、マン島TTの後に行われたテストでは、「このバイクはアルスターグランプリでの競争力は無い」と言い切り2017年のレースに出ることを辞めてしまいました。



よくよく考えてみると2017年にフルモデルチェンジしたCBR1000RR(SC77)が成績を残したのってJSB1000くらいでしたね・・・
日本のチームが凄いのか、JSB1000が世界基準からズレているのかは解りませんが、トータルで考えると、期待を込められて登場したSC77は酷い結果だったと言えます。

マクギネスのことを振り返ってみたのですが、話が大幅にズレてしまいました。(反省)

本題のマイケル・ダンロップ繋がりのニュースですが、シニアTTレースをノートンから参戦することを決定している ジョン・マクギネスが、今年のスーパースポーツクラスをダンロップのチーム(MD Racing team)から参戦することを発表しています。



ジョン・マクギネスのコメント
「マイケルのバイクでマン島TTで乗るのが楽しみです。
これは2人で話していた冗談から話が進んでいき、マイケルがバイクを作ってくれました。
マイケルの事はライダーとしても好きです。
それに、自分でチームを持ち ファクトリーを相手に勝利を重ねているところが凄いです。
今年のマン島TTで、このチームの一員としてレースに参加するのが待ち遠しいです。
2人合わせてマン島TTでは、38勝してるので何をすれば良いのか理解しています。
レースには、最善の状態で挑めると思います。」

マイケル・ダンロップのコメント
最初はもう1台のバイクを作ることは考えていませんでした。
しかし、ジョンと話していたら 良いアイディアに思えてきたので、ノーと言えませんでした。

皆は彼を600ccのライダーとして見ていないでしょうが、600ccのバイクでも優勝経験があり、何度も表彰台を獲得しています。
自分にとっても、チームにとっても素晴らしいことですし、マン島TTで23回勝利しているジョンをチームに加えるということは、学習出来る事があるはずです。
彼には優勝出来るバイクを準備します。」

との事です。
マクギネスの口車にダンロップが乗せられたのではないか?と思ってしまう私の心は濁っているのでしょう(笑)

しかし、ダンロップとマクギネスが手を組むなんて、夢のようなチーム編成ですね!

まずは5月13日から開催されるノースウエスト200です!
今年の公道レースも楽しみです!!




コメント

  1. 公道レースはよりマシンよりライダーの比重が大きいので、もはや型落ちのBMWでもダンロップが乗れば最新のGSX-R1000じゃなかろうが関係無いんでしょうね。個人的にはガイマーチンの復帰も期待しているのですが…

    蛇足ですがJSBは世界基準から大きく外れたレースの上、4メーカーと2タイヤメーカーの実験の場なので興味沸かないんですよね。

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    1. コメントありがとうございます。

      記事中には控えめに書いたのですが、ki-1さんが私の思っていることを代弁してくれたので、蛇足に吹いてしまいしたw

      JSBからWSBKやMotogpに繋がる道がありませんし、ARRCは来年から1000ccのレースも開催予定だそうなので、益々全日本ロード選手権は廃れていく気がします。

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    2. 仰る通り、ガラパゴスなレギュレーションを出来るだけ世界基準に変えて世界と日本が繋がりやすくするとか、BSBのようにショーの要素を上げるとかしてほしいですね。JSBの17インチ化とか遅すぎでしたし。
      ワンメイクが全て良いとは思いませんが、敷居を下げる・競争力を上げる・可能性を広げる、これを意識しないと日本人ライダーが世界で活躍する可能性も、全日本ロードレースが盛り上がる事も無くなりますね。

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