スーパーバイク選手権開幕 2日目の今日はSBKクラスのFP4・SP1・SP2・レース1、SSPクラスのFP3・SP1・SP2が行われました。
SBKクラスは今シーズンから、テクニカルレギュレーションが変更され、エンジンに回転数制限が設けられた為、今日のレース1に注目が集まっていました。
また、SSPクラスは日本人ライダーの大久保 光 選手がプセッティ・カワサキへ移籍し、絶対王者ソフォーグルとチームメイトになり、ソフォーグルと同じバイクでレースができるので、期待も集まっています。
昼間に開催されたこともあり、見逃した方もいると思いますので、ダイジェスト動画を交えながら、今日のSBKクラスのレースを振り返ってみたいと思います。
SBKクラスのSP2は、まさに波乱!転倒者が続出で、途中レッドフラッグも掲示されました。
観戦していて路面が悪いんだろうと思っていましたが、どうやら海沿いのフィリップアイランド・サーキットでは強風が吹いていたそうで、その影響で昨日の1番時計を記録したロレンソ・サバトーリが激しい転倒を喫し、SP2はレッドフラッグが掲示され、一時中断となります。
画面には、うつ伏せのまま全く動かないサバトーリの姿が映し出され、担架が用意され運ばれるサバトーリ・・・・
サバトーリが運び出され、SP2は残り11分で再開されますが、直後にMVアグスタから今年レッドブルホンダへ移籍したレオン・キャミアも転倒してしまいます。
キャミアに続き、PATAヤマハのアレックス・ロウズ、MVアグスタへ移籍したジョルディ・トーレスも転倒してしまいます。
そんな波乱のSP2を制し、レース1のポールポジションを獲得したのは、トム・サイクスでした。
ポールを獲得してサイクス先輩は、ニンマリこの表情w
続く2番手には、転倒したサバトーリのチームメイトのユージン・ラバティ、3番手にはドカティのマルコ・メランドリが入りました。
昨年のタイトル保持者ジョナサン・レイは6番手グリッドからのスタート、チャズ・デイビスは5番グリッドからのスタートとなりました。
そして、迎えたレース1は、ポールポジションのサイクスがレースを引っ張ります。
↓WSBK 第1戦 レース1 ダイジェスト動画 (長め)↓
チームメイトのジョナサン・レイはロケットスタートを決め、気付けばトップのサイクスに続き2番手まで順位を上げました。
昨年までのサイクスなら、もっと早い段階にタイヤが垂れ、順位を落していたのでしょうが、今年のサイクスは中々順位を下げません。
メランドリに抜かれ、残り3周にレイに悲劇が起きます。
マシンにトラブルが起き、大きくペースを落さざるを得なくなりました・・・
そしてレースもチェッカーが近づいたころ、サイクスのタイヤが垂れてしまったのか? それともメランドリが速かったのか? 遂にメランドリはトップのサイクスをパスし、奥様も思わずガッツポーズ!!
メランドリは、そのままトップでゴールし、WSBK 2018年度の開幕戦を制しました。
開幕のフィリップアイランドの結果はシーズンを占う上で参考にならないとよく言われますが、メランドリはそのジンクスを跳ね返すことができるでしょうか?
※SBK レース1リザルトは以下の通りです。(クリックで拡大)
レース1を見た感想ですが、本来のバイクの性能を抑えられていると解って観戦しているので、どうしても楽しめません。
何というか、スーパーバイク車両への憧れが物凄く薄れました。
今日のレースを振り返ると、牙を折られた状態で走っているレイが可哀想でレースを見ているというよりも、教師によるいじめを見ている様な気になってしまいます。
回転数に制限を付けても、3レースごとに見直して速いバイクは更に回転数を落すというレギュレーションは、観戦するにあたってテンションが下がります。
何か偽物のタイトル争いを見ている感じがしますね・・・
デイビスに至っては、「全部のパーツがしっかり仕事をしてくれないとタイムが出ない」とテストの時にコメントしており、今日の走りを見ても、今年度のパニガーレがデイビスのスタイルに合ってないのが見て取れます。
どうなんでしょう?このレギュレーションは・・・・
ちなみに、SP2で転倒し、担架で運ばれたサバトーリ選手ですが、公式のメディカルインフォメーションによると、左鎖骨を骨折したそうです。
一方WSSPは、FP3・SP1・SP2が行われました。
SBKクラスのSP2と同様にコースは灰色の空に覆われ、強風が吹き荒れる中、SSPクラスの予選も行われました。
日本人ライダーの大久保 選手はSP1から予選をスタートしましたが、SP1をバドビニに続き、見事2位通過でSP2へ進みます。
しかし、初日に続き、やはり今シーズンはYZF-R6が速い!
SP2が終わってみれば、トップは昨年度タイトルを獲得したマヒアス、続く2番手にチームメイトのカリカスロ、3位にカワサキのソフォーグルの順で終わりました。
ちなみに4位には、2012年のmoto3チャンピオンのサンドロ・コルセテ(YAMAHA)
5位に日本のアケノスピードのライダーとして お馴染みで地元出身・レインマスターのアンソニー・ウエストが入り、大久保 選手は12番手でした。
SP1でタイヤ使い上げたのかもしれませんね。
しかし、開幕からSP1へ進んだのはご立派!
そう言えば、大久保君は去年のフィリップアイランドで骨折しましたね・・・
今年は怪我の無いようにお願いします!!
※WSSP予選最終結果は以下の通りです(クリックで拡大)
さて、明日はSBKのレース2とSSPの決勝レースが行われます。
スケジュールは以下の通りになっています。
日曜日 2月25日
08:05~08:20 WorldSSP - WUP
08:30~08:45 WorldSBK - WUP
11:30~ WorldSSP - Race
13:00~ WorldSBK - Race 2
大久保 選手は、ZX-6Rにマシンを変えて挑む初の決勝レースです!
明日は、SBKに憧れを抱けなくなった分のエネルギーを大久保選手の応援に注ぎたいと思います!
頑張れ!大久保 選手!!
WSBKもレギュレーションが厳しくなり、今のF1みたいに制限されすぎてよく分からん感じになってきてますね・・そのうち他メーカーもホンダみたいに嫌気がして撤退するような感じにならない事を祈ります。
返信削除今の600スーパースポーツの市場衰退を見るとスズキとカワサキの新型バイクは難しいですね・・ホンダはヤマハに対抗する傾向があるので、もしかすると新型が出るかもしれないですね。
コメントありがとうございます。
削除今年のレギュレーションは、世界中から各メーカーが集まってレースするメリットをあまり感じられません。
このまま行けば、撤退も時間の問題かもしれませんね・・・
市販車600ccの新型車も、おっしゃるとおり期待できませんし・・・
もし出すとするならば、やはりホンダでしょうね。
リーク情報を目にしたら記事にしたいと思います!