ジャック・ミラーが大暴れ!! MotoGPクラス タイ オフィシャルテスト 2日目結果!


2月16日から2月18日までの日程で、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットでMotoGPクラスのオフィシャルテストが行われています。

本来ならば、この記事を書いている本日18日が最終日となるのですが、各ライダーの3日目のコメントは まだ出ていませんので、2日目を終わった時点でのコメントと、リザルトについて取り上げたいと思います。

テスト最終日については、明日(もしくは明後日)記事にする予定です。




まずは、Ducatiのアンドレア・ドヴィジオーゾからです。

ドヴィジオーゾは、オフィシャルテスト2日目を、初日に投入されたフェアリングと新たに準備されたシャーシのテストプログラムに取り組み、13度のコースインで78ラップを周回し、1分31秒台を25回、1分30秒台を5回記録して、2日目は9番手で終えています。

アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「僕たちのスピードは本当良いです。
フェアリングは、シーズンを通じて大きな違いを生み出すかもしれないので、しっかりと理解することが重要です。
(2日目は)マルケスが最速でしたが このようなテストでは、全員のポテンシャルを理解することが難しいです。
僕たちのスピードは本当良いから嬉しいです。
全体的に、ストレンジなテストとなっています。
ミシュランは正しいタイヤがどれか分からず、レース距離を走らせるには、あまりにも柔らかすぎるタイヤを持ち込んだから、僕たちのラップタイムは、正真正銘の評価を表していません。

今はフェアリングとシャーシの仕事をしています。
沢山の仕事を進める必要があり、新しいフェアリングを理解しているところです。
その一方で、新型シャーシは旧型と似ています。
シャーシを大きく修正することは難しいです。
トラックキャラクターの異なるところで比較して状況を理解するために、カタールでもテストをする必要があります。
今日の最速ラップは新しいフェアリングで走ったときでしたが、このフェアリングが正しいという意味ではありません。
詳細の説明は置いといて、ポジティブとネガティブな所があります。
しかし、シーズンを通じて大きな違いを生み出すかもしれないので、しっかりと理解することが重要です。
まだ最終的な決断は下していませんが、この方向で仕事を進めて行きます。」

ドヴィのコメントを見る限り、またもやミシュランはタイヤを間違えたようですね・・・
ミシュランは過去にタイヤの品質の個体差にバラツキがあり、問題になったりしました。
長いレースシーズンをタイヤのせいでタイトル争いに水を差さないように願いたいものです。


続いてジャック・ミラーですが、2日目を終わり1年落ちのGP17で、トップタイムから0.216秒差の3番時計を記録し、ドゥカティ勢の最高位を獲得しています。



ジャック・ミラーのコメント
「非常に満足しています。
僕たちは本当に良い仕事をしていますね。
フィーリングは本当にポジティブで、周回ごとに、走る度に、僕たちは速くなっています。
僕たちにとって、大きな自信になります。
それに、ユーズドタイヤでも自信があります。
まだ改善の余地があるので、タイムシートを見ずにテストを継続しなければいけません。
感触は本当に良いです。」

とのコメントを残しています。
ドヴィジオーゾが言った通り、ミシュランのタイヤの影響でこのような結果になったのかもしれませんが、旧型のマシンでドカティ勢 最上位は凄いと思います!
実際、今までのテストでもミラーは乗れてますしね!

ほんと今年はミラーがダークホースになる可能性が濃厚になってきましたね!
moto3から一気にMotoGPクラスへ昇格した天才ライダーは、今年どんなレースを見せてくれるのでしょうか!?



続いて、HONDA勢です。
HONDAからは、マルケスとペドロサの2名からコメントが出ています。

マルケスはオフィシャルテスト2日目は、セットアップとエアロダイナミクスを中心にテストを行いました。
また、リアタイヤのテストにも取り組み、97ラップを周回しました。
マルケスは、2日目 唯一の1分29秒台を記録し、最終戦バレンシアGP後のオフィシャルテスト2日目以来となる1番時計を刻みました。



マルク・マルケスのコメント
「最初に、誕生日のお祝いメッセージを送ってくれたファンのみんなに感謝したいです。(テスト2日目の2月17日が誕生日)
誕生日を祝う最高の方法は、自分のバイクを走らせること、そして楽しむことです。
今日は良い1日となり、最初のセッションからセットアップを少し調整し始めました。
それと、リアタイヤも試しましたが、悪くはないです。
エアロダイナミクスも試したのですが、セッションの終わりにベストパッケージを選び速く走ることができました。
トラックもライダーも良くなっているので、明日(最終日)が楽しみです。
僕たちはピットボックス内で素晴らしい仕事をしていると思います。この調子で明日の最終日も取り組みたいです。」

初日はトップタイムをクラッチローに譲ったもの、2日目にしっかりトップタイムを出してくる所は、さすがマルケスですね!
マルケス流にしてみれば、「誕生日を祝う最高の方法は、自分のバイクを走らせること、そして楽しむこと」ですか・・・
私も冬生まれなので、寒いので誕生日にバイクに乗ってないのですが、来年は気が向いたら乗ってみようと思います。


続いて ペドロサですが、オフィシャルテスト2日目は、サスペンション・電子制御・ギアボックスを中心にテストを行い、ミシュランのタイヤテストにも取り組みました。
合計71ラップを周回し、トップタイムから0.158秒差の2番時計を記録しています。
初日にクラッチローがトップタイムだった事も考えると、RC213Vの2018年型は、かなりパッケージがまとまってきている様な感じがします。



ダニ・ペドロサのコメント
「トラックやセットアップなど、理解すべきことが沢山あるので、昨日から沢山のテストに取り組んでいます。
今日は昨日よりも良いペースを維持することができ、ライディングとセッティングが良くなりましたが、まだまだです。
もう少し良くしなければいけません。
幾つかのタイヤを試したが、レースウィークでは使用しないかもしれません。
サスペンション、電子制御、ギアボックスの仕事に集中しました。
明日は、エアロダイナミクスの仕事をすることになるでしょう。
良い方向に向かってテストが進んでいます。」

とのコメントで、ドヴィジオーゾとペドロサのコメントを見る限り、ミシュランが今回のテストで持ち込んだ新しいタイヤは、ダメなタイヤなのは 確実なんでしょうねぇ・・・
そうやって考えると、ブリジストンが如何に優れたタイヤメーカーだったかと思わざるを得ませんね・・・



最後にYAMAHA勢です。
マーベリック・ヴィニャーレスは、オフィシャルテスト2日目は、セットアップを中心にミシュランが準備した2タイプのタイヤをテストしながら、90ラップ周回しました。
トップタイムから0.305秒差の4番時計を記録し、初日の11番手から総合4番手に浮上しました。



マーベリック・ヴィニャーレスのコメント
「ここで、どのようにバイクを走らせるかを理解するのに多少の時間を費やしましたが、午後には感じが良くなり始め、良いペースで走ることができました。
最後に幾つかのことを変更すると、改善できた部分があるので、これが方向性かもしれません。
明日、確認します。
今日は、自分のフィーリングに従い自分のセットアップを整えて行ったので、良い感じがありました。
自分のバイクを持ち、自分のライディングスタイルで走ることができます。
明日はセッティングをチェックします。
僕たちは午後に信じられない前進を果たしたと思います。
1分30秒台を安定して走れたことが最も重要です。」

とのコメントを残し、やはり初日から苦戦しているようですね。
と、言うか2017年からバイクの開発方向性が正しい方向に進めてないようにも見て取れます。
残るテストはカタールのみになりますが、しっかりバイクを仕上げることができるか、ちょっと不安です。


もう一人のヤマハワークスのライダーのバレンティーノ・ロッシは、テスト2日目に電子制御とセッティングと、ミシュランのタイヤテストに取り組み、65ラップを周回しました。
2日目のタイムですが。トップタイムから0.919秒差の14番時計を記録し、初日の9番手から総合14番手に後退しました。



バレンティーノ・ロッシのコメント
「タフな1日でした。
午前はすごく良い始まりで、良いラップタイムを刻みました。
その後、やるべきテストに取組み 幾つか新しいことを試しました。
正直、あまり好きじゃないです。
幾つか異なる電子制御とセッティングを試したのですが、残念ながら良くなりませんでした。
ミシュランの仕事も少し取り組みました。
集中力を維持し、明日は別のやり方でテストを続けなければいけません。」

と、コメントも少なく2日目に満足が行ってない様子ですね。
「電子制御に手を加えて加速力を上げなければならない」とロッシは過去にコメントしていたので、その辺のセットを変えて2日目のテストに挑んだのでしょうが、ロッシのコメントとタイムから察するに失敗だったようですね。

気になるのはヴィニャーレスのコメントで、「自分のフィーリングに従い自分のセットアップを整えて行ったので、良い感じがありました。」と答えていました。
そして、ヴィニャーレスは結果を出しています。

The Doctorと言われるロッシですが、ここ数年ロッシのバイクのセットアップに対するセンサーが衰えてきている気がするんですよねぇ・・・

何が上手く行ってないのかは解りませんが、YAMAHAは2018年もYZR-M1の開発に苦戦している様に見えます。
果たして、開幕まできっちりバイクを仕上げることができるのでしょうか?

タイ オフィシャルテスト 2日目のリザルトは以下の通りです。

MotoGP Official Test Buriram 2日目リザルト ※クリックで拡大



最後に、フォルガーの代役でテストに参加しているシャリンですが・・・・
初日の最下位から1つポジションを上げていますね・・・
順位は別として、昨日のベストタイムから1秒タイムを縮めているので、前進しているものの、エルベ・ポンシャラル氏にはどう映っているのでしょうか・・・・?
こちらの動向にも注目です!




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