ワールドスーパーバイク選手権 Aruba.it Racing-Ducati が2018年チームの体制を発表!



MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権の開幕戦が、オーストラリアで今月の23日~25日の日程で開催されるのに伴い、Aruba.it Racing-Ducatiチームがミラノで2018年度レース体制を発表しました。

チャズ・デイビスとマルコ・メランドリの強いライダーのラインナップを続けるイタリアのチームは、2018年のタイトルを獲得したいと願っています。

また、モーターランド アラゴン戦でSTK1000クラスのタイトル保持者マイケル・ルーベン・リナルディ 選手がWSBKクラスのバイクを走らせることも発表されています。





Aruba.it Racing-Ducatiチームのエースライダーのチャズ・デイビスは、2017年シーズンに7つのレースで勝利を挙げており、18回の表彰台を獲得しています。
また、チームメイトのイタリア人ライダーのマルコ・メランドリは、母国ラウンドである第7戦イタリア ミザノ ラウンドのレース2で勝利し、シーズン中に13回の表彰台を獲得し、総合4位でシーズンを終えました。

しかしDucatiは、2018年から変更されたテクニカルレギュレーションの影響が大きく、相当苦戦しています。



チャズ・デイビスのコメント
「今年は感情的なシーズンになります。
私はパニガーレに多くの特別な思いを抱いており、2014年からパニガーレに乗り始め今年で5年目になります。
パニガーレV4がデビューする前に、何とかタイトルを獲得したいです。
昨年11月に怪我をしたので、オフシーズンに開幕に向けてテストに一生懸命取り組みました。
私たちは、まだパニガーレを開幕までに熟成させていく必要がありますが、私たちが競争力を失った訳ではありません。



マルコ・メランドリのコメント
「今シーズン、パニガーレRで参戦する1年間は良い経験になるでしょう。
特に苦しい時は過ぎ去ったと思います。
昨年は多くの表彰台を獲得しましたが、いくつかのケースでは苦労していました。
新しい規制がライダーを表彰台に上げることになると思いますので、より一貫性を持たせる必要があります。
どの分野に集中する必要があるかを知っているので、大きな目標を達成したいです。」



2018年シーズンのパニガーレR ※クリックで画像拡大












2018年度から変更されたテクニカルレギュレーションでは、吸気制限を撤廃し、レブ・リミッターによる「回転数制限」が設けられます。
また、ファクトリーチームのエンジンの開発は制限され、プライベーターはファクトリーチームが開発した部品をパフォーマンスを合わせるまで使用でき、前後サスペンションと承認されたエンジン部品は誰でも買えるように販売価格が設定されました。

よって、金さえあればワークスチームと同じバイクをプライベーターでも作れるという事になります。

デイビスは、先日行われたポルティマオテストでも、最終日になって やっとタイムが出始めたような感じでした。
どうも今シーズンから新しくなった、可変排気デバイス付きのマフラーやスイングアーム、電子制御を含む様々なパーツが上手く噛み合っていないとタイムが出ないようです。
その可変デバイス付きのマフラーですが、右側にだけ、消音器のような物が入っていて面白いですよね。




パニガーレは、回転数規定の影響で高回転まで回せず大きく力を削がれた状態で、下手すれば今年のDucatiはPATA YAMAHAやRed Bull Hondaよりも遅くなってしまう可能性もあります・・・・
こうして傍から見るとドカティは、強すぎるKawasaki+ジョナサン・レイの巻き添えをモロに食らった感じがします。

Ducatiの最後の2気筒スーパーバイクが無冠で終わるのは、やはり寂しいです!
2気筒のバイクはDucatiだけですし、成績次第ではDucatiのジャイアニズムがシーズン途中で発揮されるかもしれませんね。
2気筒パニガーレのラストシーズンを占う開幕戦 オーストラリア ラウンドは今月23日です!
要注目ですね!




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