2019年より開催されるMotoE World Cupの発表イベント 開催!



 以前より当ブログで取り上げており、2019年より開催されるMotoEワールドカップですが、2月6日イタリアのローマ市内で発表会を行われました。

MotoE World Cupに参戦するライダーに関しては以前より、MotoGPクラスから14名、Moto2とMoto3クラスから最も早い4名の全18名で行われると発表されており、注目を集めています。

MotoE World Cupに使用されるEnergica Motor Companyが開発した電動バイク「 Ego」には、以前からロリス・カピロッシがテストを行っており、今年1月には元WSBK王者のシルヴァン・ギュントーリもテストを行いました。

今回の発表会では、レースの周回数やイタリアの電力・エネルギー会社「エネル」がタイトルスポンサーになったことが発表され、ミシュランがオフィシャルタイヤサプライヤーとして開発するタイヤを全車に供給する等が発表されました。

以下、MotoGP™より発表内容です。




ドルナスポーツは6日、イタリア・ローマ市内で、発電・送電・配電においてイタリア国内で独占的なシェアを持つ大手電力会社・エネルギー会社のエネルとの間で、2019年の開催を目指すエレクトリックバイク(電気自動二輪車)のチャンピオンシップ、『FIM MotoE™ World Cup(MotoE™ワールドカップ)』のタイトルスポンサーに関して合意したことを発表。
同時にテクニカルパートナーとして、ファーストチャージ(高速充電)のサービスを参戦チームに提供する。

今回の合意には、インフラにおける長期的な持続可能を目指すドルナと共通のビジョンを共有し、MotoGP™世界選手権のサスティナブルパワーパートナーとして、チャンピオンシップを強力に支援することになった。

タイトルスポンサーとして大会を支援するエネルの最高経営責任者兼ジェネラルマネージャーのフランチェスコ・スタレイスは、「ドルナとのパートナーシップを締結する発表は、世界的な電動移動の継続的な発展を約束することを改めて強調します。
モーターサイクルレーシングの最高峰であるMotoGP™とモータースポーツの世界におけるエキサイティングな新たなフロンティアであるMotoE™の両方に、産業ソリューションを提供することにより、エネルは、持続可能な輸送の世界において、技術革新を引き続き探求することができるようになり、MotoGP™とMotoE™とのパートナーシップは、フォーミラーEにおいて、オフィシャルパワーパートナーとしての地位を確立した次の自然的なステップです。」

「再生可能エネルギー革命と家庭、企業、都市のためのスマートな技術において、ここ10年間に渡り、リーダーシップを確立したエネルは、世界中の都市に将来において、充電の輸送が重要な役割を果たすことから、ドルナとのパートナーシップを活用して、持続可能な戦略を伝え、実行します」と、大会支援の理由を説明。



ドルナスポーツのCEO最高経営責任者カルメロ・エスペレータは、
「MotoGP™世界選手権のサスティナブルパワーパートナーとして、『MotoE™ World Cup』のタイトルスポンサーとして、エネルを迎え入れることが大変嬉しいです。
この新しいアバンチュールのテクニカルパートナーとして、彼らの協力を得られることが待ち遠しいです。
エネルのコミットメント(約束)とバリュー(価値)は、新たなチャンピオンシップの原則に対して完璧にカプセル化します。
我々は世界的且つ革新的な巨大な企業との共同事業を大変誇りに思い、一緒に大成功に導くことができると確信します。そして、ゼロエミッションのモータースポーツの未来を再定義し始めます」と、エネルの協力を歓迎した。

ドルナスポーツは昨年12月、イタリアのモデナに本拠地を構える電動バイクメーカー、エネルジカ・モーターカンパニーが開発するスーパーバイク「エゴ」の供給を発表。
フランスのクレルモン=フェランに本拠地を置くタイヤメーカー、ミシュランがオフィシャルタイヤサプライヤーとして、タイヤを供給することも発表していた。

との事です。
スポンサー発表の他にもMotoE World Cupのレース内容について、少しだけ情報が公開されています。

レース
初年度となる19年シーズンは、MotoGP™世界選手権が欧州で開催される際に、併催として全5戦が開催され、金曜にフリー走行、土曜に予選、日曜に決勝レースが実施される。
シーズン前にヘレス・サーキットでオフィシャルテストを予定。
決勝レースの周回数は10ラップで、バイクとパワーの進歩次第で、周回数を変更する。

チーム
参戦台数は18台。
最高峰クラスに参戦する7チームのインディペンデントチームに対して2台ずつ、中量級と軽量級から参戦を希望するチームに対して、4台を供給する。

ライダー
各参戦チームが戦闘力の高い経験豊富なライダーを起用。

タイヤ
最高峰クラスのオフィシャルタイヤサプライヤー、ミシュランがオフィシャルタイヤサプライヤーとして開発するタイヤを全車に供給。

との情報が公開されています。
まだ細かいレギュレーション等は発表されていませんが、2018シーズンが開幕し、夏ごろには情報が出てくるのかな?と思っています。
MotoE World CupのPVに、今やドルナスポーツの代表となったロリス・カピロッシが直々に出演するなど、気合いが入っていますね。




PV中では147Hp  MAX SPEED 250km/hと表示されていますが、ギュントーリがテストした時に「270km/h出るんですよ。」とコメントしています。
バイクの車重は258kg程ですが、シリーズ開催までにバイクの軽量化を行う予定との事なので、MotoE World Cupが開催される頃には、現在のプロトタイプよりもスペックが上がっている事でしょう!

しかし、現在のMotoGPってレプソルやエネオス等、石油関係の大手企業が多いのですが、電動バイククラスが開催される事で、裏で色々トラブルが起きそうな気が・・・・

自動車にしろ、バイクにしろ、いつかはガソリンエンジンが無くなり電動化になる流れですし、レース裏で石油系と電気系の企業間により行われるであろう"いざこざ"にも注目ですね(笑)

FIM Enel MotoE World Cup プレゼンテーション フル動画↓






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