MotoGPセパンテスト最終日 中上が新人勢の最高位! 各ライダーのコメント



28日~30日までの日程で、セパン・インターナショナル・サーキットで行われたオフィシャルテスト最終日の結果と、各ライダーのコメントを紹介したいと思います。

今年moto2クラスから最高峰のMotoGPクラスへ昇格した中上貴晶 選手ですが、2日目に転倒を喫して12番手から21番手タイムまで後退しましたが、3日目は連続14ラップのロングランを含む54ラップを周回し、2分00秒台を10回記録し、トップから1.241秒差の14番手で新人勢の中で最高位でテストを終えています。

テスト3日目トップタイムを記録したのはホルヘ・ロレンソで、2015年にマルク・マルケスが記録したベストラップ1分58秒867よりも速い1分58秒830を記録しています。

Ducatiへ移籍して2年目、今シーズンは速いロレンソが見れる気がします!


MotoGP オフィシャルテスト最終日 リザルト
※クリックで画像拡大します。





セパン オフィシャルテスト
1日目: 1分59秒427 (ダニ・ペドロサ)
2日目: 1分59秒355 (マーベリック・ビニャーレス)
3日目: 1分58秒830 (ホルヘ・ロレンソ)

各ライダーのコメント



ホルヘ・ロレンソ
「完璧なラップではなかったと言うと、良いタイムが出ているので聞こえが悪いですね。
幾つかのことを試した後にタイヤを履き替え、1分58秒台に進入するタイムで走っていたときに最終コーナーで無理し過ぎてフロントから転んびました。
その後に最後のタイヤを履いて、あのタイムをマークしました。
良いラップでしたが、完璧ではありませんでした。
まだ改善の余地があり、既に素晴らしいポテンシャルがあるバイクから最高のパフォーマンスをどのように引き出すかを研究しています。
連続周回で何が起きるのかを理解したかったので、終盤に連続8ラップのロングランを実行してみました。
電子制御のちょっとした問題が出てしまいましたが、ペースは良かったです。
僕たちのライバルたちは新品タイヤでレースシミュレーションを実行していましたが、僕は中古タイヤでした。
バイクは沢山のテストで幾つかの分野が改良され、ここ数年間懸命に頑張って来たエンジニアたちの努力の成果が証明されました。
良いフィーリングを与えてくれ、僕のライディングスタイルに適合しています。」



マルク・マルケス
「今日は沢山のテストをして非常に良かったので、とても嬉しいです。
路面温度が最も高い時間帯に、連続15ラップのレースシミュレーションを実行しました。
僕たちのペースは良かったです。
午後も続けて幾つかのことをテストしました。
最後に正真正銘のファーステストラップにトライしませんでしたが、バイクには良い感じがあります。
新しいフェアリングを比較したいです。
正しい選択をしたいので、他のトラックで試したいですね。
その一方でエンジンに関しては、まだ完全に整っていませんが、良い仕事をしたと思います。
ダニとカルと僕は少し異なる仕事をしているので、ホンダが最良のベースを準備するために役立つ沢山の情報を収集したと思います。」




ダニ・ペドロサ
「ポジティブなテスト最終日になったと思います。
全体的に良いテストとなりました。
チームはとても良く働き、テスト予定を上手く計画してくれました。
今日は2日間で試した中から最高のものを組み合わせ、スピードとペースに集中して作業しました。
僕たちのファーステストラップが良くなり、高いレベルでレースシミュレーションをほぼ完了しました。
3日目はエンジン、エアロダイナイックス、サスペンション、タイヤのテストをしました。
だいたい全ての分野の仕事に取り組んだと言うことができますね。
全体的に良い感じがあり、沢山の情報を収集できました。
それらをより深く分析する必要がありますが、フィーリングは良いです。
他のトラックで全てを確認したいですね。」




カル・クラッチロー
「ポジティブな1日でした。
3日間を通じたテストの仕方が本当に嬉しいし、今日も良い1日となりました。
早めの時間帯に速いタイムをマークするためにプッシュしましたが、トラックコンディションは良くなかったので、正しい時間帯ではなかったかもしれません。
それに、ミスを犯してしまいました。
全体的に、僕にとって得意なトラックではないマレーシアで速く走れたことが本当に嬉しいです。
今日はロングランを実行しました。
既に6ラップを周回したリアタイヤを履いて、15ラップを走りました。
10ラップ目あたりからリアタイヤが少し消耗してしまい、フロントタイヤは僕の好みではありませんでした。
テスト終盤は、既に僕たちのプログラムが終了していたので、ラップタイムを追求するためにプッシュはしませんでした。」



バレンティーノ・ロッシ
「ハードワークな1日でしたが、良いテストでした。
僕たちは、予定していた全てのテストを行いアイデアが明白になりましたが、今日は最も難しい1日となってしまいました。
グリップ不足が原因で少し苦戦していて順位を少し落としてしまいましたが、昨年と比較すると中古タイヤを履いてもペースが良くなりました。
厳しい問題ですが、改良しなければなりません。
テスト終わりはとてもポジティブでした。」



マーベリック・ビニャーレス
「正直、僕たちは非常に良いテストができました。
今日は難しく、タイムを失った理由が解りません。
特に午後からです。
午前は全てが非常に上手く行っていたんですけどね。
とにかく僕たちは懸命にテストしました。
改良に向けてトライして行ったので、収集したデータを検証しなければいけません。
新しいフェアリングは本当に良いです。
加速が良くなった感じがあります。
タイのサーキットはアクセラレーションのポイントが多いので、良いテストができるでしょう。」




アレックス・リンス
「沢山テストし、非常に充実した3日間のテストの終わり方がとても嬉しいです。
今日はとても良かったです。
3日間を通じて、沢山のことを試しました。
その1つがエンジンで、加速と最高速度が良くなったと思います。
その他に試したこともポジティブでした。
レースシミュレーションを行ってみましたが、良いレースペースが刻め良かったです。
自信を得るだけでなく、日本のエンジニアたちに良いフィードバックを提供できたことが重要です。
電子制御の仕事にも取り組み、新しいフォークも試しました。
これも良かったです。」



ジャック・ミラー
「今回のテストが本当に嬉しいです。
バイクのフィーリングは本当に良いです。
しかし、まだ煮詰める余地が残っていると思います。
次回のテストとなるタイでは細部を煮詰めるテスト始めますが、ロングランのタイムは本当に励みになります。
トラックに戻って来るのが待ち遠しいです。」

と、各ライダーコメントしています。

ヤマハは2日目に絶好調だったのに、2人のコメントからすると3日目の午後からは、昨シーズン抱えていたタイヤの問題が出たのでしょうね。
今シーズンが開幕するまでに何とか解決して欲しいです。

次のテストは2月16日からタイのチャーン インターナショナル サーキットで行われます。
各メーカー今回のテストで出た問題点を解決して、次回テストではどういった結果になるのか注目したいと思います。
それにしてもKTM・・・・
もっと頑張ってくれ!!

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