マルク・マルケス 新たなライディングスタイルを模索中!


イタリアの「SKY Sport(スカイ・スポーツ)」が、マルケスへインタビューしたところ、2017年シーズンはキャリア最多となるシーズン27回の転倒を喫したことから、ライディングスタイルの変更を考えているとマルケスが答えています。

Motogpライダーのバンク角が64度くらいと言われていますが、マルケスは最大68度のバンク角でコーナーを走り抜けます。

68度ってほぼコケているようなバンク角ですから、転倒が多いのも無理はない気がしますね・・・

それにバイクって寝かせれば速いっていうわけでもないですし、ライディングスタイルを見直すのは 良い機会かもしれません。

ライディングスタイルを模索中のマルク・マルケスのコメントは以下の通りです。


マルク・マルケスのコメント
「今のところは、リスクが報われていますが、将来はどうなるか解りません。
最終戦バレンシアGPの決勝レースでは、本能的な反射で対応し、自分でも立て直す秘密は解らないけど、あの立て直しは身体能力が役立ったことは確かです。
非常に危険だからライディングスタイルを変えたいです。
もし怪我を負えば、日曜の決勝レースを欠場してしまう事も考えられます。
速く走り、レースに勝つために、他の走り方を見つけたいのですが、今の所はこのスタイルが僕の走り方です。
転倒が多かったことは、バイクが原因なところもあります。
2017年型のRC213Vは非常に神経質なんです。
来シーズンはスピードを維持しながら、転倒を少なくしたいです。」

と、転倒からの怪我でレースを欠場しない為に、ライディングスタイルを模索しているようです。


マルケスは、moto2クラス王者としてMotogpクラスにステップアップしました。
1年目の第5戦イタリアGPで初めて転倒リタイアし、2年目の2014年と2016年は、両年共にタイトルを獲得した直後の第16戦オーストラリアGPで転倒リタイア。
タイトルを逃した2015年は、2度の接触転倒を含め6度の転倒リタイアしています。

タイトル連覇に成功した昨シーズンの2017年は、前半戦の第2戦アルゼンチンGPと第5戦フランスGPで転倒リタイアとなりました。

5年間の最高峰クラスで負傷による欠場は1度もなかったのですが、世界選手権 125cc デビューシーズンとなった2008年は、オフィシャルテストで右前腕を骨折し、序盤2戦を欠場。
第17戦マレーシアGPのフリー走行1で転倒を喫した際にスイングアームとリアタイヤに右足が挟まって右脛骨と右足踵を骨折して終盤2戦も欠場しています。

moto2参戦1年目の2011年には、タイトル争い中の第17戦マレーシアGPのフリー走行1で転倒を喫した際に、左目の視力障害に見舞われたことから、終盤2戦を欠場しています。

マルク・マルケスのMotogpクラスにおける転倒数をまとめると以下の通りになります。
2013年: 15回 (転倒リタイア:1回)
2014年: 11回 (1回)
2015年: 13回 (6回)
2016年: 17回 (1回)
2017年: 27回 (2回)

こうやってみると、マルケスって速いけど転倒の多いライダーですね。
バイクが原因の転倒も含んでいるとは言え、確かに2017年シーズンの転倒27回は飛び抜けて多いですね。
マルケスが語っている「バイクが神経質」という点ではペドロサとクラッチローも2017年型のRC213Vについて、同じようなことを言っています。
ちなみに、RC213Vについて語るクラッチローのコメントを こちらの記事 で掲載していますので、ご覧下さい。

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HONDAのバイク作りに注目です!

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