Motogp 第18戦 バレンシアGP結果とロレンソ Mapping8 無視の真相!


Motogp2017年度シーズンの締めくくりとなる、第18戦バレンシアGPが11月10日~11月12日の期間で開催されました。

Motogpクラスのタイトル争いは、マルク・マルケスが有利ながらも、最終戦までタイトル争いがもつれ込み、レース内容も見どころ満載でいろんな意味で盛り上がったレースとなりました。

レース前に書いた様に、やはりロレンソは私を裏切りませんでした(笑)

その辺は後程触れるとして、まずはmoto3クラスの結果からです。




総合4位のホルヘ・マルティンがキャリア通算50戦目で初優勝を挙げ、自己最高位となるシーズン総合4位を獲得しました。
ポールポジションのマルティンは、朝のウォームアップ走行でも1番時計を刻み絶好調でレースを迎えます。
レーススタート後、ホールショントを決めると5ラップ目には後続に3秒差のアドバンテージを広げて独走し、他を寄せ付けない走りでチェッカーを受けます。
2番グリッドからスタートしたジョアン・ミルは、3番手走行中の3ラップ目に前車が転倒したことから接触転倒を回避してコースアウトしてしまいます。
コースアウトした為、19番手まで後退したものの、驚異的な追い上げで、3.760秒差の2位まで挽回し、今季13度目の表彰台を獲得しました。
3位でチェッカーを受け、8番グリッドからスタートしたマルコス・ラミレスは、第9戦ドイツGP以来、今季2度目の表彰台を獲得しました。

日本人ライダーの結果ですが、大注目の眞崎 一輝 選手は、今回のバレンシアがデビュー戦となりました。
結果はトップから6.544秒差で10位に入りmoto3日本人ライダーで最上位でチェッカーを受けました。
4番グリッドからスタートした鈴木 竜生 選手は11位でチェッカー。
7番グリッドからスタートした佐々木 歩夢 選手は13位、20番グリッドからスタートした鳥羽 海渡 選手は24位となりました。

moto3クラス リザルト ※画像クリックで拡大





moto2クラスの結果ですが、総合3位のミゲール・オリベイラが第16戦オーストラリアGPから3戦連続して優勝を挙げました。
オリベイラも凄いけど、KTMも凄いですよね・・・
4番グリッドからスタートしたオリベイラは、ラスト6ラップにトップに飛び出し、そのままトップでチェッカーを受けました。
2番グリッドからスタートした既に今シーズンのチャンピオンのフランコ・モルビデリは、2.154秒差の2位に入り、今季12度目の表彰台を獲得。
3位には、5番グリッドからスタートしたブラッド・ビンダーが入り、3戦連続して表彰台を獲得しました。

moto2クラスに参戦中の日本人ライダーの結果ですが、7番グリッドからスタートした中上 貴晶 選手は、レース結果も7位でフィニッシュ。
17番グリッドスタートとなった長島 哲太 選手は、13周目に転倒したものの、レースに復帰して26位でゴールしました。
最後まで諦めない長島 選手のガッツには惚れ惚れします。
今年は大苦戦の1年となりましたが、来年は、出光・ホンダ・チーム・アジアから参戦が決定しています!
来年が勝負の年となりそうですね!応援してます!!
頑張れ長島 選手!!

moto2クラス リザルト ※画像クリックで拡大




Motogpクラスの決勝は、ダニ・ペドロサが第4戦スペインGP以来、今季2勝目、最高峰クラスで31勝目の優勝を挙げました。
バレンシアでの優勝は5年ぶりとなり、キャリア通算54勝目を達成し、シーズンポイントランキングも逆転で総合4位を獲得しました。
なのに、マルケスのタイトル獲得で完全空気であんまりテレビに映らなかったのが可哀想で・・・

ペドロサは最終ラップに、レースの序盤から主導権を握りトップを走っていたザルコにアタックを仕掛け、見事勝利!
最終ラップにペドロサにトップを奪われたヨハン・ザルコは、0.337秒差の2位に入り、2戦連続3度目の表彰台を獲得しました。
見事、今シーズンもタイトル獲得となったマルク・マルケスですが、23ラップ目にトップに浮上した直後の1コーナーで転倒!!
したかと思いきや、寸前で神回避。
5番手まで後退したものの、3位に入り見事 今シーズンタイトルを獲得しました。

 

マルケスのあわや転倒!?というシーンですが、肘で立て直してますね。
ホント何でコレでコケないんでしょう・・・?
マルケスには常識が全く通じませんね・・・

そして、タイトルを獲得したマルケスは今年もテンションMAX!



大勢の観客の前で、世界中に放送されているのに熱い口づけを交わしておりますw
まさかバイセクシャルとかでは無いですよね・・・
テンション上がって暴走しただけですよね!?


Motogpクラス リザルト ※画像クリックで拡大
さて、記事冒頭でも触れましたが、レース前に書いた記事 に「Mapping 8」(チームオーダーで、「ドヴィを前に行かせろ」とのサイン)が出た場合、メッセージを見落とさず、チームオーダーに従うのか!?と書きました。
ロレンソは、Motogpクラスでバレンシアを最多勝利しているので、バレンシアは大得意です。
また、Ducati移籍後 初勝利がかかっており、何を血迷ったか髪の毛の一部をドカティ・レッドに染め上げ本人は やる気満々!!
この写真の表情から伝わってきますね!

第17戦 マレーシアグランプリでロレンソのダッシュボードに「Mapping 8」が出たのにロレンソは全くドヴィジオーゾに道を譲らず、(結局ドヴィが自力でロレンソを抜いた)レース後のコメントで「集中力を失わないようにレース中は1度もダッシュボードを見てなかった」とコメントしており、「最終戦でも「Mapping 8」が出た場合、ロレンソはメッセージを見落とさず、チームオーダーに従うのか!?」と世間の話題をさらいました。

そして迎えた決勝レース!
やはり「Mapping 8」が出ました!!
ロレンソが4番手、ドビツィオーソが5番手を走行中の13ラップ目から、チームはロレンソ車のダッシュボードに「Suggested Mapping 8」とマッピングの変更を提案するメッセージを送るのですが、ロレンソはそれを無視!!

呆れた様子のチームから、ピットボードに「−1」と「↓」のサインが出るもそれも無視!!

やるやん!ロレンソ!!
と思いレースを見守っていたのですが、ラスト6周の5コーナーで転倒リタイア・・・


ドヴィもロレンソの転倒直後に8コーナーでリタイヤし、立て続けにドカティ ワークスは全滅してしまいました・・・








転倒により、今シーズンのポイントランキング2位となったアンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「非常に困難な状況でしたが、僕たちは挽回することができ、最後まで挑戦しました。
そのことが嬉しいです。
限界が来ていましたが、僕たちはあそこにいました。
今年取り組んで来た仕事に満足しています。
僕たちは最後までタイトル奪還に挑戦しましたが、あれ以上の事は出来ませんでした。
マルクがコースアウトをしたのを見て、勝利に向けて走らなければいけなかったけど、プッシュし過ぎました。
余裕がなく、ミスを犯してしまいましたが後味は悪くないです。

今日は、ホルヘの後ろでレースをしました。
序盤、ホルヘを抜くことができたけど、彼が速いところと遅いところがあったので、彼を追いかけることに決めました。
彼のペースがグループを追いかけることに役立ちました。
彼がいなければ、維持することができなかったでしょう。
今日はマルクを祝福しないといけませんね。」

とまぁ、何とも紳士的なコメントを残しています。

一方、ロレンソには「Suggested Mapping 8」とピットボード掲示された「−1」と「↓」のサインに従わなかった事からマスコミが集中します!

ピットからの指示に答えなかったホルヘ・ロレンソのコメント
アンドレアは週末を通じてペースがなかった
タイトル争いの全てが決定するのが、彼にとって最悪のトラックの1つだったことは残念です。
反対に僕は週末を通じて、マルケスと似たようなペースで速く走っていました。

僕たちは前のグループからコンマ7秒差離れていました。
アンドレアを前に行かせることを助言するメッセージは見ました。
警告を見なかったセパンの時とは反対に今回は7、8回ほど僕にサインを送っていたのが解りました。
全てを確認したけど、僕はドゥカティのために、アンドレアにために何がベストであるか解っていました。
アンドレアもレース後に発言したように、最後まで優勝を争うためのペースを刻み、コンマ数秒をアップするには、僕を追いかけることでした。
それに、僕にも優勝のオプションがあったので、プッシュを続けました。

僕は彼のバイクのことを正確に把握しています。
アンドレアにとって何が良いことなのかも理解しています。
もし、グループに追いつき、アンドレアが2番手になったらどうするかと聞かれれば、マルケスと優勝争いをしてもらうために、ポジションを譲ったでしょう。
そして、彼が勝ち、マルケスがミスを犯すことを待つことになったでしょうね。
しかし、そうなりませんでした。
ドゥカティの助言に従わず、異議を唱えていたと思われるようだけど、チームにとってベストなことを実行していました。
間違っていたという感じはありません!

ライダーではなく、ドゥカティのファンであれば、ライダーが助言に従わないときには、神経質になることを理解するけど、僕はアンドレアが不足していたあのコンマ2秒を助けていました。
ジジに理由を聞かれ、僕は説明しました。
アンドレアはあれ以上はなかったと僕に言ってきました。
もしかしたら、トラックのあるセクションでは僕よりも上手く走れていたけど、1ラップを見れば、コンマ数秒ほど足りませんでした。

とのコメントです。

「僕にも優勝のオプションがあったので、プッシュを続けました。」という部分が気になりますが、全体的には納得できました。
確かにロレンソの言う事には一理あります。

珍しく細かく説明してくれているので、何も突っ込むところがありません。
今年はロレンソがDucatiに移籍し、開幕前から今シーズンを大分賑わせてくれました。

明日から2018年シーズンの開幕と言う事で、早速バレンシアテストが行われるのですが(後でタイムスケジュールや視聴方法の記事を書きます。)
個人的に来年のDucatiは更に大幅戦闘力アップしてくる予感がします。
何故なら天才メカニックのジジ・ダッリーニャがいるからです。

過去の彼の仕事を見てきても彼がこのままで終わる訳がありません。
調子が良い時はマルケスでもロッシでも足元に及ばない、Motogp最速ライダー ホルヘ・ロレンソがいますから、これで勝てないとなると、ジジにとっても不本意でしょう。
レース終了後に撮影されたジジ・ダッリーニャの写真ですが、その目は来年は絶対に勝ってやるぞ!と言わんばかりの目つきです!!

開幕前から、ハンマーヘッドカウルやサラダボックス等のアイディアで沸かせてくれました。
今年から来年にかけて大幅にマシンが良くなるメーカーだと思っていますので、明日からのテストが楽しみです!

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